集まるイカも施設も全てがイカした街、ハイカラスクエア。その名の通り超デカい『デカ・タワー』の巨大モニターに映し出されるハイカラニュース、そのキャスターである『テンタクルズ』はここハイカラスクエアで絶大な人気を誇っている。いわば流行の最先端とでも言うのだろうか
そんな場所で、友人達のしょうもない会話を受け流しながら『テンプラスイーツ』とやらを貪っている
A「なぁなぁ、お前テンタクルズだったらどっちが好きよ?」
B「うーん…俺はヒメちゃん派かな!ああいう明るくて元気な子好きだし」
A「ああいう底抜けで明るい子って見てたら元気になるよなー!…で、お前は?…おい、おい『タカミヤ』!…聞いてんのか?」
「…わり、聞いてなかった。てか飯食ってたし」
A「そっか、わりわり。んで、お前あの二人だったらどっち好きよ?」
友人はモニターに映っているハイカラニュースを指差し、問いかけてくる。
「そうだな…強いて言えば、右の子…だな」
A「あー、イイダちゃんね?…なんかお前、昔もああいうタイプのアイドル追っかけてなかったか?」
「あれはアイドルってよりアーティストだろ…まぁ追っかけってまでじゃないけど、普通によく見てたよ、曲好きだったし。…確かに、シオカラーズはアオリよりホタル派だったな俺」
B「シオカラーズといやぁ…2年前のデカいフェスあったろ?あれからちょっとすれ違いが起きてるって噂だぜ?」
「ほーん…まぁ、噂だろ」
一度話を切って、食べかけだったテンプラを一気に口に押し込みドリンクで流し込んだ。
「結構美味かったな…んーっ…」
食べ終わって背伸びをし、話半分ではあるが友人達の会話に耳を貸そうとした時、視界の端で何かを捉えた。
「…?」
武器屋であるカンブリアームズの隣、クマサン商会の前にあるなんの変哲もないマンホール。その上に、街並みとはミスマッチな和服のイカが見えた。
B「…タカミヤ?どうした、急に固まって」
「ん?いや、あそこに和服の…あ?」
少し友人の方に目を向けて、再びマンホールの方に目を向けたがもう何もいなかった。ほんの一瞬の出来事だった
「……」
A「…あ。わりぃ!これから外せない用事あんの忘れてた!!」
B「マジで?…じゃあ、今日はこんくらいにしとくか。俺もこれからクマサン商会行く約束してたし」
「…ん、そうか。じゃあそういうことで」
各々約束を思い出し解散となった中、一人残ったタカミヤ。今日は別にしたいこともなく、予定などもない。
「…入って、みる…か」
好奇心に駆られて、怪しげなマンホールに入ってみることにした。
━━━━
『タコツボキャニオン』
「なんだここ……」
マンホールを通ってくると、小屋のような建物やブキの試し撃ち場にあるバルーンのようなものがある場所に着いた。
「タ…」
「!」
「タコが来とる…」
目の前に、先程の和服のイカが和傘をさして立っていた。
「こんちゃ〜。やっぱ来てくれたね〜」
「…どうも…?」
「キミのこと、街で見かけたときから他の人とはちがう目してると思ってたんよ」
「はぁ…」
「あ、メンゴメンゴ。アタシはホタル、そう…みなさんご存知有名アイドル『シオカラーズ』のホタルで〜す」
「いやですよね!?!?こんなとこでなにしてんすか…」
まさか怪しいイカの正体が、自分がファンをしているアイドルとは思わず、少々オーバーリアクションとなってしまった
「お、いい反応。もしかしてうちらのファンとかだったりする?」
「いい反応、じゃないんだよ…一応、まあファンですけど…強いて言うなら貴女の」
「お〜うれしい、照れるな…具体的にどんなと……こほん。」
「話が逸れちゃったけど、ちょっと助けてもらいたいことがあって…キミみたいなコを待ってたんよね」
ホタルは小屋の方に近づき一枚の新聞をとる
「ハイカラスクエアのエネルギー源、オオデンチナマズが消えた事件、知ってる?」
「そりゃもちろん…大々的にニュースにもなってますし」
「アレ、実はタコ軍団『オクタリアン』のしわざなんよ」
「オク、タリアン…?でも仮に、どうしてそんなことを」
「それはね…アタシ、表の顔はアイドルだけど…」
「だけど…?」
「その正体は…にっくきオクタリアンから世界を守る『New!カラストンビ部隊』2号なんよ〜!」
「……ダメだ頭こんがらがってきた」
アイドルの口から、やれオクタリアンだのやれ世界を守るだのの情報を受け取ったものの整理しきれずパンク寸前である
「…てなワケで、ここでオクタリアンを見張ってんだけど、ちょーっと一人じゃ手に負えなくなってきて……というわけで、お願い!アタシに協力してアイツらからオオデンチナマズ取り返して!」
「んー…あー…えー?…うーーんまぁいいですけど…」
「(やった…!)よし、今日からキミをNew!カラストンビ部隊隊員4号に任命します!」
「えーと…どうぞよろしく?お願いします…?」
謎に流されるまま承諾してしまった。話し相手が相手だから若干判断能力が鈍っている多分
━━━━
「特製のヒーロースーツを用意しといたよ、サイズもピッタリ!(アオリちゃんのおさがりだけど…)」
装備とやらを渡された着替えてみた。黄緑色のフードがついた服にデカめのブーツ、そして謎の頭ギア。
「ほんじゃ、レッツゴ〜 イカよろしく〜」
……
………
流されるまま流れて、New!カラストンビ部隊の4号とやらになってしまった訳だが。この先、何かヤバいものが待ち構えているのは確かだ、そこいらはハッキリさせておきたいかも…。それに
「ちょっと引っかかることがあるからな…」
『右腕についているブレスレット』をいじりながら、ホタルの方に歩みを進めた。
ここからアグルをどう活かすか頑張っていきます