スプラトゥーン 目覚める海の光   作:虎秋侑斗

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夕暮れを見てるとすごい哀しい気持ちになりません?


夕暮れの向かう先

毎度の如くジャンプポイントで次のエリア『ツケネ訓練所』へやってきた。空は夕暮れのようにオレンジ色で仄暗い。ここは、訓練所と言ってか、アスレチックのように複雑な作りになっている。飛び跳ねるマットやピラピラ…カンケツセンまである

 

「これは骨が折れそうだな…一旦休むか」

 

一時休息を取る為、座り込んでミステリーファイルを見てみる。

 

「さっきのタコツボックスんとこで拾ったもんは…どれどれ…『再強化ヲ実施シ、見違エタパワーアップヲ果タシタ。デンチナマズ三匹ヲ使用シ、42メートルニモナル巨体ヲ稼働サセル。体ハ一切塗レナイ素材ヘ変更、脚部モ強化シ跳躍力ト瞬発力ヲ大幅ニアップ。タダ欠点トシテ、スタンプ攻撃時ニカカル重力ト重サガ、内部ニ仕込マレタタコ足部へ甚大ナ衝撃ヲ与エ、自壊シテシマウ可能性アリ。ソノ為、地面ト接地スル瞬間ノミタコ足ヲ外へ露出シ、衝撃ヲ逃サナケレバナラナイ。』…と。いやー何事にも弱点はあるなぁ、マジでどうしようかと思った」

 

 

設計的にタコ足を出さなければならない仕様でよかった。いやほんとに。あの姿でもできないことが存在するとは思わなかった。…いや?

 

「あれはインクの攻撃じゃなかったけど…破壊力が足らなかっただけか?」

 

姿を変えた後のリキデイターで破壊できなかったのは、相手が硬すぎたからなのかはたまた力が足りなかったのか…

 

「まぁ、まだ全部を知ったわけじゃない…何かあるんだろう多分」

 

━━━━

 

「アオリちゃん…」

 

オレンジ色の空を眺めてポツリと呟いた。現在エリアは4つ目、おそらく大詰め…アオリの居場所の一歩手前まできているはずなのだ。それでも、不安なものは不安なまま。

 

「はぁ…」

 

「なーにため息ついてんすか」

 

「ん、4号…」

 

肩を竦めるのを見て、後ろから声をかけた。ゆっくり振り向くといかにも不安な顔をしている

 

「いや、ちょっとね…」

 

「話してみたら、案外楽になると思うけど」

 

「そう?…もうエリア四つ目よ?確かにアオリちゃんに近づいてるとは思うんだけど…どうしても不安がね」

 

確かに、ここまできても情報のひとつもないんじゃそうもなるだろう。というか、エリアはいくつあるんだ?

 

「まー確かに、なんもないと不安なるよなぁ…」

 

「ほんと、どこ行っちゃったん…」

 

とても悲しそうな表情をしてまた空を見上げるホタル。なんとなく、なんとなくだがこの空模様も相まって感情も暗くなっている気がする。なにか言葉をかけたいが、いい言葉がわからない。

 

「…気休めっていうか、不安を取り除けるわけじゃないけど」

 

ホタルの隣へ足を進め、同じく空を見上げる

 

「絶対に、俺が探して助け出してみせる。アオリも、そして…」

 

空を見るのをやめ、ホタルの顔を真っ直ぐに見つめる。

 

「お前の心も。」

 

 

「」

ポカンとした表情のまま固まった。静寂な時間が流れる

 

「……ごめん、ほんとごめん。なんか元気付けようと思ってカッコつけたこと言っちゃったほんとごめん、お前とか言ってマジで」

 

頭を抱えて顔を隠す。慣れないどころか今まで生きてきてやったことのない奇行をしてしまった…

 

 

「…ぷっ、フフフ…ッ」

 

固まっていたホタルは、手で口を隠しながら吹き出した。

 

「いやー、4号もそんなこと言うんやね。すごく…フフ…かっこよかったよ…クク…」

 

「いやめっちゃ笑ってるじゃん」

 

「そりゃそうでしょ、急にこっち見つめて『お前の心も』…なんて、フフ…言うんだから」

 

笑ったと思えばボロクソに言われて言葉が出ない。

 

「でもさー、めっちゃ元気出たよ。ありがと」

 

「…それなら、まぁ…いいか」

 

「あ、でもお前呼びは早すぎるかなー?今はまだホタル、とかホタルちゃん、にしてね〜」

 

最初のほうのニヤニヤ顔を取り戻したようで、少し嬉しくなった…恥ずかしさは増したが。

雑談も済ましたところで、ヤカン解放に向かうためホタルに背を向けて歩き出す。

 

 

「かっこよかったよ…ほんとに、ありがと」

 

 

その小さな呟きは、足音と風に包まれて消えた

 

「…?気のせいか」




超タコツボックスなんてものを出してしまったからか、バビノン戦はどうしようか決めあぐねております

2026.7/8追記
バビノンじゃなくてビバノンなんですね…めちゃくちゃ間違ってました
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