オクト編は追加コンテンツということもあり多分すぐ終わるんじゃないでしょうか
「出たよ、4号。ボスヤカン。」
穴が空いていた円筒状の場所に、ボスヤカンがある足場がいつのまにか浮いていた。
「…いこう、アオリちゃんを取り戻しに」
「絶対に…勝ってみせるさ」
軽くサムズアップをすると、向こう岸の足場まで飛び移る。そして意志を表すように掌をぐっと握り、ヤカンに入る。足場は激しく回転して穴の底へ下降して完全に吸い込まれた。
「私も全力でサポートするよ、4号…!!」
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「なんだここは…何かの会場なの、か?」
内部はまるでステージのような観客席が湾曲状に設営されていて、大量に観客がいる。
『ワァァァ━━━━!!!』
『4号…行くよッ!』
スーパージャンプでステージ中央に降り立つと、歓声が上がる。同じくして中央には大きな半ドーム型の小さなステージと、そこに立つ一人の人物。
『あ、あれは……アオリちゃん?!』
向けていた背を翻し、顔をこちらに晒す。似合わないサングラスに、下腹部近くにタコのタトゥーらしきもの。サングラスをしているものの、こちらに向ける表情はいいものではない
「モウ!コナイデッテイッタノニ!」
『アオリちゃん、どうして…』
「コーナッタラ…チカラヅクデモ、カエッテモラウヨ!ヘイ、DJ!」
アオリの掛け声と共に、立っていたステージが浮かび上がる。拳のようなものが二つ左右についており、上下2段構造の球体。下には、ワサビをすっているサングラスをかけたタコがこちらを見ている。そしてそんなトンチキ物体からぶら下がっているものが現れた
「あれは…オオデンチナマズ!!」
もがくオオデンチナマズを吸収すると、体に響くような重低音を轟かせる
「ぐっ……今の余波でわかる、やべぇなオオデンチナマズのパワーってのは…!」
『HEY!ワサ、ワサ!ギギ…アオリチャン、チョロイ!カンタンニセンノウデキタ!』
おそらく今回の事件を起こした元凶であろうタコは喋り出した。
『ワレハ【DJ Octavio】マタノナヲタコワサ将軍、ソシテコレハ…タコツボキングA-MIXダ!』
「ご丁寧に挨拶どうもッ!その丁寧さのまま、洗脳したアイドルとデカいナマズを返してくれない!?」
『ハハハ…ソレハジョウダンキツイナ』
「Hey ヤッチャッテ!【トキメキ⭐︎ボムラッシュ】!」
『ギギ…ステイチューン!』
最終決戦の火蓋は、タコツボキングから奏でられるけたたましい音楽によって切られた。
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「ゴーゴー、DJ!」
音楽にノってタコワサを鼓舞するアオリ。助けようとしている人間に敵対されるとはこれまたイカに…と、タコツボキングに備わっていた左右の拳が光り、こちらに飛来してきた。
『撃ってあっちに返しちゃって!』
「オッケイ!!」
片方は飛来している間に撃ち返し、片方は地面に当たるのを誘ってから撃ち返した。
『ギギッ!?』
『よし!いい感じだよ4号!きいてるきいてる!』
上で踊っているアオリとタコワサは体勢を崩している。効き目は抜群と見た
『コレデモクラエ…!』
今度は拳が光りながら回転し出した。かすかに直感でやばいと感じとり、距離を置いて観察する
『グルグルパンチ!あれは打ち返せないでし!』
先ほどとは全く違う、ものすごいスピードでこちらに向かい、地面に着弾した。どういうわけか、まだ高速で回っている。試しに撃ってみても、弾く音が鳴り響くのみだった
「面倒だな…!直接叩けないのか!」
カーリングボムで一気に接近して、タコワサのいる席へ弾を撃つ。しかしそれはバリアによってすべて弾かれた。
『ギギ…ソンナモノキカナイゾ』
『トドケ、トキメキ♪トドロケ、ボムラッシュ⭐︎』
遠ざかろうとした目の前に、大きな四つのスプラッシュボムが降ってくる。後ろは足場の端、前にはボム、上からは拳…ボムの爆風を覚悟の上で、左か右に避けるしかない。カーリングボムですぐさま右へイカダッシュ、そのすぐ後にボムが起爆した。
「ぐぇべっ…!爆発の威力、たっっけぇ…!ゲホッゲホッ」
少し爆風を食らっただけで、アーマーが破壊寸前までイった。
「チマチマあれを撃ち返さないといけないのかよ…!」
塗られたステージをすぐさま塗り返し、愚痴を溢す。そしてふと、上のアオリを観察する。
タコワサは洗脳と言っていた、多分だがあのサングラスが原因かもしれない。ただ…
「武器が武器だからあそこまでは届かない、俺のインクショットは届くが、アオリの無事は保証できない…!」
シューターなため上まで届かない、自身が放てるインクショットを使おうものなら、どんなに手加減しても顔面に当たり、怪我は避けられない。
「アハハ!ヤッチャエ、ショーグン!」
『アオリちゃん!こらっ!』
アオリはそんなこちらなど意に介さず敵を鼓舞している
『ヨソミシテテイイノカ!!』
「ちっ、お前のせいだよッ!」
いつの間にか接近していた返せる拳を撃ち返す。
『ギギッ!?』
すると、当たりどころが悪かったのかタコワサが飛んできた。頭からステージ中央に突っ込んでもがいている
『タコワサ出てきた!4号、とっちめて!』
すぐにシューターで蜂の巣にする。そのままの勢いでタコツボキングへ吹っ飛んでった
「ウググ…!」
『アオリちゃん!アタシだよ…思い出して!』
「DJ!キープ・オン・ミュージック!!」
『ギギ…OK!』
再び気合を入れ直したタコワサ。それは、第二ラウンドの合図。
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『4号!アタシもそっちに行く!ちょっと頑張っといて!』
「え、ええ!?どういう…だぁクソッ!!」
大きい声を出して、自分に喝を入れる。まだ戦いは始まったばかり
『モウマエノヨウニモサッキノヨウニモイカナイゾ!オールMAX!!』
タコワサも高らかに声を上げると、タコツボキングの高度をあげる。
「今度は上からか…!」
片方のグルグルパンチが降ってくるのをダッシュでかわす。そして撃ち返せる攻撃を待とうとしたその時だった
『バイソクモード、オン!』
「なっ…!?」
すでに背後に回り込んでおり、グルグルパンチも発射されていた。
「(避けれるか…!?)」
全速力で引き返そうとするが、辛くも間に合わずモロに直撃した。
「ゴァッハ…!!オ"ォ"ェッ…」
『4号さんっ!!』
前面、主に腹部と胸部あたりにクリーンヒットし、大ダメージを受けてアーマーも吹き飛んだ。あまりの衝撃で嗚咽が漏れた。
「そう、いうの…あるんだったら、さ……最初っか、ら…出せ、よ…!」
すぐさま追撃すればいいものを、こちらを見てふんぞり返っているのか手を出してこない。
『ソレジャァイミガナイ…テハカクシテオクモノダ。モウウチカエサレルコウゲキハシナイ』
「はっは…それも、そうか」
少しの猶予が生まれ、なんとかアーマーを戻せた。しかしダメージは深刻、あまり過敏には動けない。
「(どうする…倍速と上からの合わせ技はこうなっちゃ対処できない…相手ももう弾き返せる攻撃をしてこ……いや、待てよ…まだ、まだある。賭けられるものが、まだあった!!)スーッ、フゥーッ……来い…!」
深呼吸で気持ちと体を整わせ、左腕に力を込める。ブレスレットの青い光が徐々に腕に纏わりついていく
『コレデオワリダ…!!』
予想通り、両手でグルグルパンチを出してきた。その両手が重なる一瞬のタイミングを狙う。
「…!ここだァァァァァ!!」
まさに双方の拳が重なった瞬間。衝突によって青い光が周りに放射される
『ナ、ナニ!?』
「舐めん、なァァァァ!!」
激しい競り合いの末、グルグルパンチを弾き返した。
『オァァァァ!?』
さすがにグルグルパンチをふたつ同時に受けて無事ではいられず、またステージへ落ちてきた。
「オォらァッ!!!」
さっきのテンションのままで、タコワサに強烈なアッパーをかました。さっきとまったく同じようにタコツボキングに直撃した。
『ナ、ナンテオソロシイパワーダ…』
「(ホタルが来るまで、耐えられるか…?!)」
目の前の相手を睨み、自身の状態でどこまでやれるか心配になっていた頃、どこからか音が聞こえてきた。まるでジェット噴射のような…
「着いた!じっとして…」
周りの騒音で小さくしか聞き取れなかったが、しっかり判別できる。
「ホタル!!」
音のする方を向けば、ブキチが運転するトラックの荷台に、チャージャーを構えて立っているホタルが見えた。その銃口はアオリへ向いている
「(マジか…チャージャー使いとはいえ、あそこから…動く足場から当てられんのか?!)」
そんな不安や疑念を消し去るように、緑色の弾が一直線にアオリへ飛んでいき、洗脳を施していたサングラスを弾き飛ばした。
「あイタ!」
『ギ…シマッタ!サイミンサングラスガ!』
憶測は当たっていたらしく、やはりサングラスが洗脳の原因だった
「やっぱりアレの仕業だな…!」
「よし!特製スミソインク、当たった!」
「ウウう…!」
「4号、今だ!アオリちゃんがピヨってる間に…DJタコワサ将軍を…頼んだよ!」
音楽が変わった。…いや、DJタコワサ将軍とアオリが奏でているトキメキボムラッシュに、対抗して歌っているのか?これは…
「シオカラーズ…いや、そういやホタルとアオリ単体の生歌…久々に聞いたな…はは…」
ダメージが溜まりに溜まった体を奮い立たせる。あと一息、あと一歩なんだ
「アオリィィ━━━━!!
アンタの帰りを待ってる人が沢山いる!!
相方も!ファンも!!アンタがいなきゃ困るんだ!!
だから…だから、早めに
目ェ覚ましてくれよ━━!!」
次回、完結。
その後にエピローグプラスプロローグを投稿して一旦となります
はやく3行かしたい