スプラトゥーン 目覚める海の光   作:虎秋侑斗

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次の短めのエピローグで完結となりますね。レイダース発売日にギリ滑り込みですが迎えられそうです


終幕のLIVE STAGE

『マ、マズイ…!』

 

アオリのサングラスを外されたことで焦ったタコワサは、また懲りずに回転する拳を飛ばしてきた。ここから使えるのは己の力のみ。そう感じた

 

「ブキチ!悪いがデータ収集は中止だ!」

 

一言断りを入れると、ヒーローシューターを全力で遠くへ放り投げる。これで身軽になった。そして迫り来る拳に自身の拳を合わせる。

 

「落ち…ろぉぉ!!!」

 

『ギッ!?ナンダト!?』

 

言うなれば第三フェーズ。満身創痍のはずなのに、アドレナリンが出ているのか興奮状態のおかげで全く感じない。青い巨人の力を約半分ほど発動し続け、弾けなかった攻撃を拳で弾いて返す。弾けない攻撃とはなんなのか

 

「(洗脳が溶けるまで、溶けるまでの辛抱だ…!)」

 

不確定な先のことが少し頭をよぎるが、すぐに払う。その時ちょうどタコワサが、四つのボムを落としてきた。

 

「へっ!これも返して…やるよっ!!オラッ!!」

 

両手を使い、2個ずつ投げて返す。巨大なボムを四つも投げられ、さすがにダメージはデカかったようで

 

『シマッタ、バイソクモードニデキナイ!!』

 

どうやら倍速にするための機能が使えなくなったらしい。これを好機と捉えて、攻めに入る。

 

「お前の場所にはバリアがはってあったよなぁ!!こいつは防げるか?!」

 

手から高速のインクショットを発射する。タコワサの席へ一直線に飛ぶと、割れるような音と共にタコワサに命中した。

 

『グギッ!?バ、バリアガ!』

 

タコワサ自身の守りの要となっていたバリアは破壊した。これで本体は狙える。

 

「(できれば大技で確実に決めたいが…まだ洗脳が溶けてないのか?!)」

 

アオリは上で頭を抱えて苦しんでいる。溶けるかどうか、俺にはどうすることもできない…!そんなことを考えたその時

 

「スミソ効いてる!今がチャンス…!アオリちゃん!思い出して!」

 

荷台で歌い続けていたホタルがラジカセを担ぎ出した。そのラジカセからは、聞き覚えのある…人生を変えたほどの曲

 

「これは…!」

 

「きけば天国!」

 

 

 

 

 

「うたえば…ごくらく…?」

 

投げかけられたフレーズのアンサーと共に、ホタルと似たようなポーズを取るアオリ。

 

「……ア、アタシのイばしょ、ココジャない…!!」

 

「えいっ!」

 

そしてタコツボキングから、トラックの荷台へ大きく飛び移った。

 

 

 

 

 

「待ってました!みなさんご存知、シオカラ節でし!!」

 

ようやく、戻ってきた。大人気アイドル、シオカラーズのもう一人である失踪していたアオリ。

 

「ぃよしっ!!」

 

思わずガッツポーズしてしまうほどの歓喜。探していた人物がようやく戻ってきたことに今までの傷も戦いも全て報われたと感じた。

 

これでもう、なにも心配する必要はない。

━━━━━━━━

 

タコツボキングから流れる音は完全に聞こえなくなり、逆にシオカラーズの奏でるシオカラ節が場を染め上げた。

「やっちゃって!4号!」

 

 

 

「これでもう…全力が出せるってわけだ…!!」

 

左腕のブレスレットを天に掲げる。青い光が体を包み、タコツボキングとタメを張れるほどの大きさまでに変身する。

 

『ナ、ナンダソノスガタハ!?』

 

『別に!言ってもわからないだろ!』

 

左腕を掲げ、全エネルギーをチャージし始める。

 

『ギギ、コウナッタラ…サイシュウヘイキダ!』

 

ステージの上空へ飛び上がると、飛ばしてきた拳の部分がなくなり、代わりにメガホンのようなものを出現させる。

 

『コノメガホンレーザーデオワリダ…!!』

 

どうやら相手も大技を出してくる様子。だが、ここで負けるわけにはいかない

 

『ここまできた努力を…あの二人の想いを無駄にはしない!!』

 

身体中のエネルギーを左腕に集め終わった。タコワサもエネルギー充填を終わらせたらしい

 

『クラエ━━━━!!』『アグルストリーム━━━━!!』

 

 

 

メガホンレーザーと、青い光線がぶつかり合い膨大なエネルギーを周りに撒き散らす。客席らしき方が損壊したりの被害をもたらしている

 

『グ、ググ…コンナモノ!!!』

 

 

レーザーの出力を強め、押し返そうとするタコワサ。

 

 

『チィッ…!あと少し、押しが効かない…!!』

 

そしてこちらは元の体力が仇となり、決めようにも決めきれない。そしてだんだんとこちらが押され始め、腕にかかる力に片膝をつく。

 

 

『ギギギ!コノママカエシテヤル!!』

 

『(まだ俺の力が足りないって言うのか…!!クソッ!!)』

 

 

 

 

 

 

「「4号━━━━!!!」」

 

 

『ッ?』『ッ!』

 

 

 

遠くに避難した二人からの声が聞こえる

 

 

 

「「負けないで━━━━!!!」」

 

 

 

 

 

『(!…そうだ、俺には負けられない理由が、ある!!)』

 

声援を聞き、再び立ち上がる。

━━━誰かのために、そして自分のために。この戦いに…

 

 

『(勝つ!!!)ハァァァ━━━━ッ!!』

 

『!キュウニ、イキオイガ…!』

 

 

『二人から応援されてるんだ……。このまま、終わるか!!!』

 

 

体の奥底から、不思議と力が湧き出てくる。

 

 

やがてタコワサのメガホンレーザーが押されていき

 

 

 

 

タコツボキングを貫いた。




もう少し、お付き合いください。
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