スプラトゥーン 目覚める海の光   作:虎秋侑斗

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ここだけの話、もうオクトと3の話はほぼできてます、文字に起こすのが時間かかるだけで。しばしお待ちを


覚醒の吉兆

ここ、『アシサキ前線基地』の三つのヤカンを攻略し、中央に位置するボスヤカンが解放された。おそらくここを攻略すれば、ジャンプポイントを囲っている装置を突破できるかもしれないとのこと。

 

「4号、気をつけてね」

 

「はい、やってきます」

 

━━━━

 

「…?あれって、デンチナマズじゃ…?」

 

ヤカンを通ってきて1番に目に入ったのは、敵のインクに囲まれたデンチナマズ。周りから孤立したステージであからさまに何かある様子。

 

『いかにもボスって感じやね…頑張って!』

 

「精一杯やったりますよ、万年ウデマエA−舐めんでください」

 

『…ちょっと、反応しにくいとこやね…』

 

目の前にあるジャンプポイントを使い、ステージへと着地する。ゆっくりとインク溜まりの方へ近づくと、インクの中から巨大なタコ足がデンチナマズを捕縛し、そのまま引き摺り込んだ。

 

「うゎっ…なんだ…!?」

 

タコ足が沈んだ場所から激しい光が溢れ出し目を覆う。10秒ほど経って光が止み、目を開けると六角形の筒状の敵『タコツボベーカリー』が現れた。

 

『━━━━!!!』

 

六つの細長いパン状のタコ?が飛び出して雄叫びを上げる。どういうわけか、あのデカさで普通に移動ができている

 

『ンンンン━━━━バッ!!』

 

「あぶね…ッ!」

 

カタカタカタ…と音がした数秒後、超高速でパンが飛び出してきた。咄嗟に避けなければスーツが1発で破壊されていたかもしれない

 

『パンのワンパン速っ!パンの正面は危ないね』

 

「こんな時に…ッ、ダジャレ言ってる…ッ、場合、かッ!!!」

 

パンが飛び出した後はインクが塗られ、塗り返す手間も掛かる。そんな中呑気にダジャレを言っているホタルにパンを避けながらツッコむ。

 

『『『ンンンン━━━━パァッ‼︎』』』

 

ベーカリー全体が揺れると、パンが一斉に飛び出してちょうど足場のようになった。

 

『4号!今のうちに上のタコ足を攻撃して!』

 

「了解!」

 

連射速度がおっそいシューターをなんとか使い、上まで登ってタコ足を撃つ。膨張して破裂させるとスーパージャンプで一旦下へ戻る。

体勢を立て直したベーカリーは、塗れる外壁を一部外してヌリヌリ棒を上から飛ばし出した。

 

「わざわざ2段目まで登んなきゃってことか…!」

 

そこから先ほどと同じように、適度な距離を保ちながら攻撃を避けつつ隙を伺う。そして痺れを切らしたかのように、さっきより早めにパンが一斉に飛び出した。

 

「よっしゃ!!」

 

2度目のタコ足を破裂させると、今度はパンに鋼鉄のヨロイが装備された。

 

『パンにヨロイ!?あそこは塗れんと?』

 

ただでさえシューターのストレスを抱えているのに、塗る場所制限に少々ストレスを上乗せされつつ、地面をインクで塗っていく。するとベーカリーはすぐに攻撃してこず、ステージの半径の長さをもったコーティング機を作動させてきた。

 

『なんか、コーティングの機械出て来た!』

 

自身を中心とし、少しずつ回転しながらステージを塗り始めた。追いつかれないよう一周して回避した頃には、ステージの大半は薄紫のインクに染められ身動きがとりにくい状態になってしまった。

 

「くっ…!パンの攻撃も、さっきよりすこし、速い…っ!」

 

地面を塗るタイミング、インクが切れるタイミング、そして攻撃のタイミング。それが運悪く、重なってしまった。

「がッは……!い"っっっつ…!!」

 

地面を塗らなければ足を取られまともに動くことができない。しかし、シューターの連射速度の遅さが仇となり、一撃まともに喰らってしまう

 

『4号ッ!!』

 

スーツが破壊され、敵インクと合わさってもう動けなくなった。そこに無慈悲に繰り出す、パンのワンパン。

ホタルの声を最後に、意識は途絶えた

 

━━━━

 

(…?あれ、まだ復活しない…?)

 

意識を取り戻した後、すぐスポナーで復活するはずで身構えていたのにまだ復活していなかった。さっきのベーカリーの姿も見当たらず、ホタルの声も聞こえてこない。視ている感覚はあり、周りを見渡してみる。辺り一面青く、まるで海の中の様。

 

(綺麗だな……っ!?)

 

視界を一周したとき、自分の後ろに巨大ななにかがあることに気づく。そのシルエットは自分のような形で、もっとスリムな体型をしている。目は光っており、1番の特徴は胸の光。左腕に付いているブレスレットと同じ形をしている

 

『……』

 

(何を、伝えたいんだ…?)

 

不思議と恐怖は感じず、それどころか好奇心と謎の親近感が湧いている。顔を見つめていると、やがて相手が動き出す

 

(こっちにくる…!)

 

『……!』

 

こちらの方まで進んで、自分と視線を合わせて頷くと、体全体が青く光って光の粒子に変わった。そしてブレスレットへ光が集まり、強い力を感じれるよう変化した。

 

 

(この感じは…)

 

体の奥底から止めどなく湧いてくる力。これを使えと言うことなのか…。その時突然視界が真っ白に染まり、気づけばスポナーの上に立っていた。

 

『4号!4号!!大丈夫!?』

 

「…ん、あ、ぁはい、大丈夫です…」

 

『よかった…。さ、やり返してやろ!』

 

ホタルの声も聞こえ始めた。さっきの場所から戻ってきたらしい。ブレスレットは以前と違い、眩い青の光を放っている

ジャンプポイントを使い、再び最後のベーカリーと対面する。何を言われたわけでもないのに、これをすればいい、と頭はわかりきっている。

両手を横に大きく広げた後、縦へと広げて、自身のインクタンクからインクを集めて球体状に変化させる。そこから両手を合わせて、タコツボベーカリーへ突き出す

 

「『リキデイタァーッ!!!』」

 

インクの球はベーカリーを直撃する。構えを解くと、やがてタコが丸焦げとなって飛び出していき内側から光が溢れ出す。そして震えが止まると大爆発を起こし、水色のインクを撒き散らしてステージを染めた。

 

中央にはデンチナマズとイリコニウムが。バリアを割りデンチナマズを抱えてヤカンから出る。

━━━━

『グッジョブ、4号!一時はどうなるかと思ったけど、アタシが見込んでた通りのカツヤクだったね』

『それにしても、戦略タコツボ兵器まで使ってくるなんて必死だな〜』

『しかし!こーなることを予想して協力な助っ人を頼んどいたんよね〜』

 

「助っ人…?」

 

『え〜っと、ブキチく〜ん、ブキチく〜ん、聞こえてる?オーバー?』

 

「ブキチ…!?ブキチって、あの!?」

 

ブキチ。その名は、かつてハイカラシティ、今はハイカラスクエアでカンブリアームズというブキ屋を営業している人物だ。ブキへの熱量がすごすぎるあまり、ブキに関する話がまぁ長い。

『ハイハイホタルさん、もちろん聞こえてるでし、オーバー!』

……

先ほどの技を使ってからの疲れで話をざっくりとしか聞かなかったが、データが集まるので開発中のブキを貸し出すとのこと。

 

『じゃ4号、そゆことなんで、イカよろしくね〜……あ、帰ってきたらさっきのやつのこと聞かせてね?』




今のところ、予定として各ステージのボスと最初と最後のタコゾネスを話として書く予定ではあります。途中気分で追加したりなんか挟むかも知れませんがよろしくお願いします。
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