タコツボザムライを撃破し、ジャンプポイントを遮る装置を破壊した。次のエリアへスーパージャンプ、毎度の如くまたホタルもいつのまにか来ている
「ロウト配送センターか…オクタリアンもポチるのか?」
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ふと、この謎の力について考え込むことがある。手に剣を作る技や、球体のインクを放つリキデイター、しまいにはタコツボザムライで見せた巨大化など、今までブキの能力やスペシャルなどと比べて規格外で説明がつかない。幼い頃に拾っただけのもの…それが今こうして力を宿し、まばゆく光り続けている。至る結論として、これはこの世の全てを知ったとしても解明されることのない特殊な力でないかと思い始めている。身体になんら悪影響を及ぼさないといいのだが…
巨大化した後の姿は、タコツボベーカリーの時に会ったあの巨大なヒト?のようなもの。胸にあるブレスレットと同じ装飾、何か意味があるはずなのはわかるが、何一つわかっていないためどんなものなのかを推測するスタートラインにすら立てていない
「いつか、近いうちにわかる日がくるのかねぇ…」
高台から青空を見上げて呟く。この事件に関与してからというもの、新たな発見ばかりで驚かされることがほとんど。この力だって、目覚めたのも戦い始めてから……。
そこから、創作物で見かけるパターンが思い浮かんだ。
「この戦いを始めたのが運命で、それに呼応して覚醒した…とかだったり?」
戦うことは運命で決められており、それに対抗するために力を得る。そんな展開が一瞬頭に浮かぶ。いや、もしくはこの力を持っているからこそ戦うことになったのかもしれない。運命なんてもの普段は信じたりしないが、この謎な力に当てられたのかそう思うようになってしまった。
俺はこの力を持って、一体何になるのだろう
「いつかわかる日がくるといいな……できれば近いうちで」
頭の中で一度整理をつけ、気を取り直す。探索をしながらヤカンを解放していき、一通り開け終わった後一度高台へ戻り休憩をとる
「4号、調子どう?」
「結構いい感じですよ、ヤカンを全部開けてから順に攻略していこうと思います」
「そう…無理はせんでね」
「ええ、わかってます」
ふと、この言葉遣いについて思うところがある
相手はアイドルの超有名人なこともあって自動的に敬語にかしこまってしまう。いくら同年代で同じNew!カラストンビ部隊であっても、ちょっと敬語からシフトチェンジしてみようとしてもなかなか無理…というか自分はそういうタイプではない
「4号…ちょっと変なこと聞くね。」
「?」
「4号はさ…」
トコトコと隣まで歩いてきて、自分と同じ方を向くホタル
「もし、親しい人と気持ちがすれ違ったりして……相手から嫌われてるかもしれないときどうする?」
「…?なんですか急に……そうです、ね……。まず聞いてみますよ」
「そのタイミングすらなかったら?もし相手が避けてきたら?」
急に根掘り葉掘りこんなことを聞いてくる、例の件は間違い無いのかもしれない。それにしてもこの暗めな表情、なかなかに深刻な悩みだったのかもしれないな…
「えぇ?……だったら、まぁ、第三者を頼るとかですかね……?」
「……そか、ありがとね。変なこと聞いて…「まだありますよ」…?」
「諦めない。…どんなことがあっても、相手に伝えたいことを伝える。相手の言いたいことを聞く。ちゃんと話せればすれ違いはなくせるはずなんです。諦めなきゃ、タイミングだってできるはずですよ」
「諦めない…?」
「ええ、諦めない。実際、俺だって三年もかけて友人と和解できましたし。ホタル…さんだって、きっとすれ違いを無くせますよ。嫌われてる『かも』なんですから、まだはっきりしないうちに悩んでても仕方ないです」
自身の経験を交えた持論を話すと、目を見開いてフリーズした。変な点でもあったろうか
「…そっか…そっかぁ……。うん、ワタシ諦めない。前みたいに仲良くできるよう頑張るよ。ありがと4号」
…例の件を問うのはやめよう。すれ違いの噂は本当で、アオリとホタル間で意外と深い問題になっているのに加え、当人が解決しようと頑張っているなら口を挟むのは野暮でもある、あと普通にオクタリアンにアオリの失踪が関係なかったらとても恥ずかしい
「力になれたようでなによりです。それじゃ、ヤカンやってきますから」
「いってらっしゃ〜い」
『イカよろしく』のポーズをするホタルの顔は、先ほどと打って変わって憑き物が取れたように明るかった。
友人と三年かけて和解した件は次かその次の閑話休題で説明するかもしれません