ゴッドバレーへ向けて進むロックス海賊団の船団。
甲板には、いつになく緊張した空気が漂っていた。
天竜人が主催する大規模な催し。そこには神の騎士団も集結しているという。シロウが一年もの歳月を費やして追い続けたシャッキーの手掛かりが、ようやくその島に繋がったのだ。
一刻も早くゴッドバレーへ向かいたいと誰もがそう考えていた。
だからこそ船団の行く手を阻むように海上へ姿を現した巨大な船と共に顕になった巨人の姿に、甲板の空気が一変した。
「…あァ?なんで奴が?」
視認したシキが目を細める。
船団の前方。波間に立つ巨大な影は、遠目からでも異様な威圧感を放っていた。
通常の巨人族をも大きく上回る巨体。手にした武器は船のマストを容易く叩き折れるほどの大きさであり、その眼差しには王としての威厳と、長年胸に抱えてきた苦悩が滲んでいる。
エルバフの国王 ハラルド
「…ここでハラルドかよ。全然音沙汰なかった奴が今更何のようだ?」
ロックスは船首に立ち、目の前の巨人を見上げた。
かつてエルバフで、ロックスとシロウは幾度となく彼を仲間に引き入れようとした。
だが、ハラルドは首を縦に振らなかった。それどころか、ある時には二人へ刃を向けたことさえある。
世界政府から突きつけられた条件。
ロックスとシロウを殺せば、エルバフを世界政府加盟国として迎え入れる。
王として国を守るため、ハラルドは苦渋の決断を迫られていたのだ。
しかし、あの戦いの最中、ロックスもシロウも気づいていた事だが、ハラルドの攻撃には殺意が欠けていた。
「何の用だ、ハラルド」
ロックスが問いかけるが、ハラルドはすぐには答えなかった。
巨体を波間に立たせたまま、ロックスの乗る船を見下ろしている。
やがて、その視線が船団の後方へと移った。
「…ゴッドバレーへ向かうのだな」
「だったらどうした?お前に関係ぇあるのかよ?」
「そこへ行けば、お前たちは世界政府と正面から衝突することになるぞ!?分かってるのか!」
「ハッ!今さら何を言ってやがる!俺たちが世界政府を恐れて引き返すとでも思ったか?」
「そうは思っていない」
ハラルドは静かに首を振った。
「だからこそ、ここで止めている」
その言葉に、シキが舌打ちした。
「またそれかよ。こいつ、何度同じことを繰り返せば気が済むんだ?」
「シキ」
ロックスが片手を上げ、制止しハラルドを見上げたまま口を開いた。
「…話があるんだろう?」
ハラルドの眉が、わずかに動いた。
「ある」
「なら、聞いてやる」
ロックスは背後を振り返り、仲間たちへ声を張り上げた。
「おい、お前ら! 少し離れてろ!」
「はァ?何で俺たちが離れなきゃならねェんだ?」
シキが露骨に不満そうな顔をする。
「こいつとは俺が話す。お前らは周囲を警戒してろ」
「ロックス……」
白ひげが低い声で呼びかける。
「大丈夫だ。こいつが本気で俺を殺すつもりなら、視認できた時点で攻撃してるわな…こいつはこんな回りくどいことはしねェ」
ロックスは笑った。
「それに、俺たちがここで揉めてる間に、ゴッドバレーで何が起きるか分からねェからな…早く終わらせるに限る」
その言葉に、白ひげは表情を引き締めた。
シロウはすでに島へ向かっている。彼が一人で何をしようとしているのか、ロックスには想像がついていた。
だからこそ、ここで無駄に時間を費やすわけにはいかなかった。
「…分かった」
白ひげは仲間たちを促し、船の後方へ下がったがステューシーはハラルドの様子を注意深く観察しながら、ロックスへ視線を向ける。
「話が終わったら、すぐに知らせてちょうだい」
「分かってる。お前もさっさと行け」
ジョンとガンズイも渋々と距離を取り、シキは最後まで不満そうに舌打ちしていた。
やがて、ロックスとハラルドの周囲から人影が遠ざかり波の音だけが二人の間を満たした。
ロックスは船首からハラルドの船の船首に飛び降り着地した。ハラルドもまた、彼と向き合える位置まで歩み寄った。
巨大な足が甲板を踏みしめるたび、船と共に海面が大きく揺れる。
「…さて」
ロックスは両手を腰に当てた。
「今度は何だ? また俺を殺せとでも言われたか?」
ハラルドの表情が険しくなる。
「…なぜ、それをお前が知っている?」
「お前の攻撃を受けりゃ分かるさ」
ロックスは笑みを消した。
「本当に殺す気なら、もっと確実な場所を狙えたはずだ。だが、お前はそうしなかった」
ハラルドは黙り込んだ。
「一環としてお前の目的はわかってる。お前は国を守ろうとし、発展や巨人族の印象を変えたい…違うか?だからエルバフを世界政府に加盟させるために、俺とシロウを殺せと言われたんだろう?」
その言葉に、ハラルドは図星を疲れたように瞳が大きく見開かれた。
ロックスはその反応を見て、確信を深める。
「…どこで、それを」
「お前の顔を見りゃすぐ分かるって言いてぇが…気づいたのは俺じゃねぇ。シロウだ」
ロックスは肩をすくめた。
「あの時のお前は妙だった。国を守るために戦ってる奴の顔じゃねェ。何かを諦めた奴の顔だった」
ハラルドは拳を握りしめた。
「…私は、エルバフの王だ。王である以上、国民を守らねばならない。たとえ、そのために私自身がどれほどの屈辱を味わおうとも…」
「だから俺たちを殺せと?お前は、それで本当に国が守れると思ったのか?」
ロックスは声を低くして話すが、ハラルドは答えられなかった。
世界政府は、加盟を認める代わりに二人の命を要求したが、ロックスとシロウを殺したところで、政府がエルバフを対等な国として扱う保証などない。
それでも、国民の未来を思えば、可能性に縋らずにはいられなかった。
「……私は、ほかに方法を見つけられなかった」
ハラルドの声には、王としての誇りとは別の、深い疲労が滲んでいた。
ロックスはしばらく彼を見つめた後、ふっと鼻を鳴らした。
「だったら、今からでも探せばいいじゃねぇか?」
「何?」
「お前が本当に守りたいものは何だ?」
ハラルドは目を伏せた。
「…エルバフの民と未来ある子供達だ」
「なら、政府に媚びて守る必要があるのか?そんな暇あんのかよ?」
ロックスは一歩前へ出た。
「俺は世界政府をぶっ潰すつもりだ。天竜人の支配も、奴らが作った理不尽な世界の仕組みも、全部纏めてひっくり返してやる」
その声音には、迷いがなかった。
「お前が俺たちの仲間になれば、エルバフを脅かす奴らと戦える。少なくとも、世界政府の顔色を窺って生きる必要はなくなる」
「…お前の目的は、世界を支配することだろう」
「そうだ」
ロックスはあっさり認めた。
「だが、俺は自分の国だけが助かればいいなんて考えちゃいねェ」
そして、獰猛な笑みを浮かべる。
「世界そのものを、俺の手で変える。それが俺のやり方だ」
ハラルドは、目の前の男を見つめた。かつては危険な野心家としか思えなかった男。
だが、ロックスはただ暴れ回るだけの海賊ではなく、その言葉には善悪を問わず世界を変えようとする者だけが持つ、異様な確信があった。
「…ロックス。お前は、なぜそこまで世界政府を憎む?」
ハラルドが、ようやく口を開く。
その問いに、ロックスはすぐには答えなかった。
彼は空を見上げた。雲の切れ間から、薄い陽光が海面へ差し込んでいる。
「…お前は俺のことをどこまで知ってる?」
「詳しくは知らん。だが、お前が世界政府に追われる理由は凶暴性やその思想が原因だと聞いている」
「そうか」
ロックスは短く息を吐いた。
「なら、いい機会だから話してやる」
その表情から、いつもの豪快な笑みが消える。
「俺の一族は、世界政府にとって都合の悪い存在だった。奴らが隠したい歴史と繋がりがある。だから、俺たちは生まれた時から危険な存在として扱われてきた」
ハラルドは黙って耳を傾ける。
「俺が何を考え、何を成し遂げようとしているかなんて関係ねェ。奴らにとって重要なのは、俺が何者の血を引いているか。それだけだ」
ロックスは息を整え再び話し出す。
「俺には隠し名がある…俺ら一族の先祖の伝説の海賊。デービー・D・ジョーンズが子孫…"デービー・D・ジーベック"だ!」
「ロックスじゃないのか!?」
「政府がずっと抹消したかった一族の名だが、今も細々と生きながらえてはいる」
ロックスは拳を握った。
「血筋だけで敵と決めつけ、都合が悪けりゃその存在ごと消そうとする。…そんな連中に、世界の頂点を任せておけるか?」
ハラルドの胸に、重いものが落ちた。
エルバフもまた、世界政府から正しく理解されてきたとは言い難い。巨人族というだけで恐れられ、利用され、時には敵視される。
それでも彼は、国民が平穏に暮らせる未来を求めていた。
ロックスの怒りが、単なる権力欲だけではないことを、少しずつ理解し始めていた。
「…お前の一族は、今も狙われているのか?」
「ああ」
ロックスは答えた。
「そして、俺には家族がいる」
ハラルドの目が動く。
「家族……?」
「ああ。妻がいる。そして…子供もな」
一瞬、海風の音だけが二人の間を通り過ぎた。
ハラルドは思わず言葉を失った。
ロックスのような男が、妻を持ち、子供を授かっている。それ自体に驚いたわけではない。彼の声に浮かんだ、ほんのわずかな変化に気づいたからだ。世界を敵に回すことすら恐れない男が、家族の話をするときだけ、声の奥に別の感情を滲ませていた。
「その家族は…まさかゴッドバレーにいるのか!?」
「そうだ」
ロックスは頷いた。
「妻と子供は、あの島にいる」
「なぜだ?」
「…俺の故郷はゴッドバレーだ」
「な、何!?政府は知ってるのかそれを!?」
「知ってたら態々火をつける真似はしねぇだろ?向こうも誤算だろうよ」
ロックスは視線を海へ向けた。
「俺は、家族を守りたい。だが、俺が何者なのかを知っている奴らにとって、家族は俺を縛るための道具にもなる」
その言葉に、ハラルドの顔が曇った。
「だから、お前はゴッドバレーへ向かうのか」
「それも理由の一つだ」
ロックスはハラルドを見上げた。
「俺には、あの島でやらなきゃならねェことがある。シロウも、別の理由であそこへ向かっている」
シャッキーを救い出すため。
一年間、たった一人で政府の施設を追い、ようやく辿り着いた場所。
ロックスは、その詳細をハラルドにすべて話すことはしなかった。
だが、シロウが仲間を救うために命を懸けようとしていることは、隠す必要もなかった。
「…俺たちは、あの島へ行く」
ロックスの言葉は、静かだった。
「それを邪魔する奴がいるなら、容赦はしない…たとえお前でもだ!!」
ハラルドは、しばらく何も言わなかったが、ゆっくりと口を開く。
「…お前は、恐ろしくないのか?」
「あ?何がだ?」
「世界政府を敵に回すことも。自分の家族を危険に晒すことも。そして、お前自身がすべてを失う可能性も…」
ロックスは、少しだけ目を細めた。
「恐ろしくねェわけがあるか」
ハラルドは意外そうに彼を見た。
「俺だって死にたかぁねェし、家族を失いたくもねェ。大切な奴らが傷つくのは腹が立つ」
ロックスは笑った。
「だが、だからといって何もしなけりゃ、結局は奴らの思い通りだ」
そして、拳を強く握りしめた。
「俺は、自分の大切なものを守るために戦う。自分と同じように、理不尽な理由で奪われる奴をこれ以上増やさねェためにもな」
ハラルドの瞳が揺れた。それは、彼自身が王として掲げてきた願いと、どこか似ていたからだ。
ただし、ハラルドは国を守るために政府へ近づこうとし、ロックスは世界政府そのものを倒そうとしている。
方法は全く正反対だった。
だが、守りたいものがあるという点では、二人は決して遠い存在ではなかった。
そのときロックスの表情が、突然変わった。
彼はハラルドの背後の遥か遠方の海へ視線を向けた。
「…チッ」
ハラルドも視線を追う場所には水平線に近い場所。岩場の影に紛れるように、一隻の軍艦が浮かんでいた。帆を目立たせず、船体を波間に隠すように進む船。
その動きは、明らかに不自然だった。
「政府の監視船か…お前知ってたな?」
ロックスが吐き捨てるように言葉をこぼした。
「すまん、俺がお前を止めるのを監視してるんだろう…特に何も言われなかったが…」
「ハラルド。少し下がってろ」
「ロックス?何をするつもりだ?」
「邪魔者を片づけるんだよ」
ロックスは腰の剣を抜き頭上へ持ち上げた。
次の瞬間、彼の周囲の空気が変わった。
目に見えない圧力が膨れ上がり、海面がざわめく。
ハラルドは目を細めた。
ロックスの覇気が、遠く離れた監視船へ向けて放たれる。
だが、それは単なる威圧ではなかった。
黒い稲妻のような奔流がロックスの腕を覆い、彼の剣へと収束していく。
監視船は慌てて移動を始めようとするが遅かった。
「――失せろ」
ロックスが剣を振り抜いた。
衝撃は海を割るように走り、監視船の周囲の波を一瞬で吹き飛ばした。
遠方の軍艦が大きく傾き船体の中央が内側から砕けるように破壊された。
マストが折れ、帆が裂け、甲板にいた監視兵たちが海へ投げ出され、監視船は、抵抗する間もなく海面へ沈んでいった。
爆発音が遅れて届く中、黒煙が立ち上り船の残骸が波間に浮かんだ。
それを確認すると、ロックスは何事もなかったかのように剣を納め腰を下ろした。
「……これで少しは静かになるだろ」
ハラルドは、遠方の海を見つめたまま動かなかった。たった一撃で、遠く離れた軍艦を沈めたのだ。
改めて思い知らされる。目の前にいる男は、世界政府が危険視するのも当然の怪物だった。
しかし、ハラルドが驚いたのは、その力だけではない。
ロックスは監視船を沈める際、船団や周囲の海域に被害が及ばないよう、攻撃の向きを正確に定めていた。
荒々しく見えても、力を制御するだけの技量がある。
「…お前は、本当に世界を変えるつもりなのだな」
ハラルドが呟いた。
「何度もそう話したぜェ?今さら確認することか?」
ロックスは笑った。
「だが、その先に何があるかは分からぬ」
ロックスは歯を見せる。
「誰かが作った未来をありがたがって生きるくらいなら、自分で道を切り開く方がマシだ」
ハラルドは目を閉じた彼の脳裏には、エルバフの民の姿が浮かんでいた。
幼い子供たち、未来を担う戦士たち。そして、巨人族がいつか世界から恐れられる存在ではなく、他の種族と対等に生きられる日を願う者たち。その未来を手に入れるために、自分は何を選ぶべきなのか。
世界政府への加盟か、それとも、ロックスと共に戦う道か。どちらにも危険はある。だが、少なくとも今、目の前の男は自分の家族を守るためにゴッドバレーへ向かっている。そして、仲間を救うために一人で危険へ飛び込んだシロウを、見捨てるつもりもないのだろう。
ハラルドは、ゆっくりと目を開けた。
「…ロックス」
「何だ?」
「私は、まだお前の仲間になると決めたわけではない」
「分かってる」
「世界政府との約束も、エルバフの未来も、簡単には捨てられぬ」
「それも分かってるさ」
ロックスは肩をすくめた。
「だが、少なくとも今は俺たちの邪魔をするな」
そして、真っ直ぐにハラルドを見据えた。
「お前が本当に守りたいものがあるなら、政府の言いなりになる前に、自分の目で世界を見てみろ」
ハラルドは沈黙した。
ロックスは背を向け、船へ戻ろうとする。
「待て」
ハラルドの声が響くなか、ロックスが振り返る。
「…お前達も調べてるとは思うがゴッドバレーには、神の騎士団がいる。天竜人を守るだけの兵ではない。お前たちが想像している以上に厄介な相手だ」
「忠告か?」
「そう思ってくれて構わん」
ハラルドは拳を握った。
「そして……お前の家族がそこにいるのなら、なおさら気をつけろ」
ロックスは一瞬、目を見開いたがすぐに豪快な笑みを浮かべる。
「ヴォハハハッ!!ようやくまともな話ができたじゃねェか!」
「…私は真剣に話しているのだぞ」
「分かってるさ」
ロックスは船へ向き直った。
「忠告、ありがたく受け取っておく」
船に戻る直前、彼は一度だけ振り返った。
「ハラルド」
「何だ?」
「お前がエルバフの王であることは、誰にも否定できねェ。だが、王だからって一人で全部背負い込む必要はねェんだぜ?」
その言葉を残し、ロックスは船へ戻っていった。ハラルドは、しばらくその背中を見つめていた。やがて、船団が再び動き始める。
ゴッドバレーへ向かう海路が、彼らの前に開かれていく。
ハラルドはその場に立ち尽くしたまま、遠ざかる船を見送った。
「…一人で背負い込むな、か」
自分にも、思い当たる節があった…国を守るため、民を守るためとそう言い聞かせて、誰にも相談せず政府の要求を呑もうとしていた。
しかし、それは本当にエルバフを守る道だったのだろうか。
ロックスの言葉が、胸の奥に残っていた。
「…私は、何を守ろうとしているのだ」
海風が吹き抜ける。その問いに、答えはまだ出なかった。
ただ一つ確かなのは――ゴッドバレーで何が起きるのか。
その結果によって、ハラルド自身の選択も変わるかもしれないということだった。
遠く、ゴッドバレーへ向かうロックス海賊団の船上では、白ひげがロックスを迎えていた。
「話は済んだのか?」
「ああ」
ロックスは笑いながら船首へ歩く。
「ハラルドの奴、少しは考え直す気になったらしい」
「そうかい」
白ひげは海の彼方を見つめた。
「なら、あいつが自分で答えを出すまで待つしかねェな」
「そういうことだ」
ロックスは、ゴッドバレーのある方角へ視線を向けた。その島には、シロウが、シャッキーがいる。そして、自分の家族もいる。
「…待ってろよ」
呟きは、風に消えた。
「今度こそ、全部まとめて迎えに行ってやる」
船団は速度を上げゴッドバレーへ。
それぞれが譲れないものを胸に抱えながら、運命の島へと向かっていった。
いっぱい書けましたが、また少し遅くなりそうです。
気長にお待ちください。
ロックスの死についてですが、どちらかお選びください。それによって書き方を変えようと思います。
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助ける
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助けない