ONE PIECE 救済を求める神父   作:ヴァンプッシュ

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第四話 エルバフ上陸

 

エルバフへと進路を変更したロックス達は上陸するメンバーを決めていた。

 

「普段なら勝手に来いって言うが、今回はメンバー決めていくぞ。まずシロウお前は必ず来い。じゃないと話が進まん」

 

「それって話が進まなかった時のストッパー要因的な意味で言ってますか?あなた達のお守り役ではないんですが…まぁ(ハラルド)には話したい事があったので、どのみち付いて行く予定でしたよ」

 

「ならいい。次にシキ!お前も来い」

 

「あ?俺もか?…ちょっと待てこれはあれか?もし道に迷ったら…」

 

「もちろん。お前の能力で飛んでいくに決まってんだろ?迷ったら時間食うしめんどくせぇだろ?んなもん当たり前だろ?何言ってんだお前?」

 

「おい!ざっけんじゃねぇ!俺がおかしいのか!?俺は便利な乗り物じゃねぇんだよ!?ぶっ殺すぞ!?ロックス、テメェ!」

 

「んじゃ次に「ムシサレタ!?」ニューゲートな。万が一戦闘になる可能性はあるからな。お前がいると助かる」

 

「あぁ。了解した。エルバフには酒はあるのか?」

 

「戦士の国だからな。そりゃぁ上等なもんはあるだろ。あとステューシーも来てくれ。1人くらい女がいたらあいつも話しやすいだろ」

 

「私はついで?失礼ね」

 

ロックスに雑に扱われるシキにも慣れてきた天草。能力が便利すぎるのだから仕方ないと擁護はせずに見守る姿勢。

 

ん?シキ?何ですか?ロックスの俺に対する扱いが酷いですって?いつもあんな感じでしょう?

 

「後はついてきたいやつはついて来い。まぁ後はそうだなぁ…適当に3人くらいか?」

 

「「「俺がいく」」」

 

手を挙げたのはマーロン、ガンズイ、王直の3人だった。

 

「…一応聞いてやる。なんで付いて来たい?まぁなんとなく察してるがな」

 

「そんなもん」

 

「なぁ」

 

「決まってんだろ?」

 

「「「酒!葉巻!あとは飯!」」」

 

この3人はロックス海賊団の中では比較的娯楽系に飢えている節が目立つ(王直は金の方がいいと言う)。

 

船に残ったとしても味気ない食料と安酒くらいしかない為、待っていても暇だから立候補した感じだろう。

 

そんな中話していたら霧に包まれていた海が次第に晴れていき、前方に巨大な樹木が生えた島…エルバフが見て来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

未知の島という事もあり、ロックス達は何があるか分からない為視界に入るものを薙ぎ倒しながら進んでいた。

 

ロックスに乗り物扱いされ拗ねたシキは飛ぶのは最終手段と口を酸っぱくして話した為、その手段が使えない為だ。

 

「どうなってんだ!?この島はよぉ!入り口どこにあんだよ」

 

「分からないからって、やたら滅多に斬り進まないで下さい。避けるの面倒なんですよ」

 

「ちょっとシロウ?しっかりと私を守りなさいよ。そうよ。あなたを私の専属護衛にするわ。感謝しなさい?」

 

「丁重にお断りします。ある程度は瓦礫ははらいますが避けられるなら避けて下さい。ニューゲート、そっちはどうですか?」

 

「獣…か?襲っては来やしないが、遠目に見てる感じだな。それにしてはサイズがデカいのがゾロゾロいるな?流石はエルバフ。人がデカけりゃあ、全部が規格外サイズだな」

 

「ジハハ!もしかしたら、体の大きさが島の基準に合わせるよう遺伝子的に組み込まれてるのかもな」

 

「それは確かにありそうだな。…にしても寒いなここは。西の海でもこんなに寒いとこはなかったぞ?」

 

「そりゃお前が知らねぇだけだろ?マフィアだから部屋ん中で篭って金勘定ばっかしてっから分んねぇんだよ」

 

「喧嘩売ってんのか?テメェ…その無駄に付いた首の肉の脂肪を削ぎ落としてから喋れや」

 

「お前らは似た者同士だろうが?どっこいどっこいだ」

 

「「誰が似た者同士だ!まずはテメェからぶっ殺すぞガンズイ!…真似すんじゃねぇ!!」」

 

「ほらな?」

 

ロックス海賊団切っての仲がいいんだか悪いんだか、3馬鹿トリオが互いに罵り合い、騒ぎながら進んでいく。無駄に体力を消耗するなと言いたいが、言っても聞かないことは分かっている為、無視するのがロックス海賊団では暗黙の了解としている。

 

それはそれとして、自分はロックス海賊団の副船長を務めている身だ…あとで折檻しなくては。

 

ロックスや天草、ニューゲートが呆れながら眺めていると前方に巨人が現れた。

 

「おぉ!いたいた!見ろよ!巨人のガキだ。やっぱりここはエルバフで間違いねぇな!」

 

「海図やログポースはあれど、だいぶ分かりにくかったですね。…それにしても」

 

「巨人族の…子供?だよなぁ。にしてはデカすぎねぇか?」

 

「ジハハ。悪魔みてぇな顔してやがる!」

 

初対面の人…ましてや子供に対して散々な言いようだ。

流石に止めようとしたが、横からステューシーが話しかけてきた。

 

「ねぇシロウ?あの子怪我してるけど大丈夫かしら?詳しく話を聞くにしても治療してからがいいんじゃない?」

 

「そうですね。それもやりますが…」

 

「何か気になることでもあるの?」

 

「…彼を見ていると妙な胸騒ぎがするんですよね。喉につっかえるような違和感がありますが、それはまず置いておいて、ロックスから話を聞いた際の巨人族の特徴とは異なる気が…」

 

ロックスから聞いた巨人族の話は人間と比べて強靭な体躯や肉体強度を誇る種族だと聞いていた。

 

額に一対のツノがある(・・・・・)とは聞いた事が無い。

 

聖地では逃げるのに集中していたのもあって、一時武力衝突した際に巨大なハラルドをしっかりと見ていなかったが、ハラルドにも同様にツノがあったような気がする…装飾品ではなく自前の物?なのか。

 

それに…転生前の記憶が断片的に薄れていっている気がする。

 

「もしかして…古代巨人族の血なんじゃ無いかしら?」

 

「…古代巨人族?」

 

「国引きオーズの話は知ってるかしら?約500年前に生きていたとされる巨人族で、異常な巨体と凄まじい怪力を持ってるの。討ち取った国の大陸を引っ張って自分の領土にしたという伝説から国引きオーズって言われてた。その体躯は通常の巨人の約3倍で額では無いけど頭の横にツノがあったそうよ?」

 

「…"先祖返り“ですか。」

 

そういう種族もいるのだなと一つ学んだ天草だった。

自身の野望を叶えるためにも、古代の歴史についても調べる必要がありそうだと思った。

 

 

 

 

 

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