ごめんな佐久間、全ては影山のせいなんだ
「なんだと、カオスが見舞いに来たのか?!」
俺は元帝国のチームメイトの皆の見舞いに来ており、佐久間の病室で佐久間本人から伝えられた話に困惑していた
何故だ?、世宇子の選手であり影山の手先が倒した相手の見舞い?何が狙いなんだ
「鬼道、カオスは影山の手先じゃあ無いみたいなんだ、たぶん世宇子も」
「何故そう言い切れるんだ?」
「カオスが見舞いに来た時に言っていた、「汚い手を使って勝ってもそれは誇れる勝利じゃあないんだよ、ケチが付くし練習の意味が無くなる俺達のチームにそんな勝ち方で喜べる奴は居ねえのよ」「それにお前ら帝国もこの気持ちは理解出来ると思うんだがな」とな」
「納得出来る部分が無い訳じゃあ無かったよ、試合の日を迎えても不戦勝や相手のエースが居ないなんて帝国では良くあったからな」
確かにな、俺達は40年無敗の帝国と呼ばれていたが実際には影山の策略によって築かれた栄光だ
俺も試合の度に不完全燃焼を感じる事が多々あった、今思えばその時は影山が裏で動いていたんだろうな
「世宇子が影山の手先では無いというのは信じるさ、カオスが自分達が怪我をさせた相手の見舞いに来たと言う事もな、だが」
「いや、鬼道微妙に違うんだ」
「どういうことだ?」
佐久間は悔しそうに語る
「カオスは試合中に帝国を舐めた事を謝罪しに来たんだ、だがその理由がな・・・」
「「帝国は司令塔である鬼道が居なかった、調べてみたら帝国の必殺技の殆どに鬼道が関与している、代わりの司令塔も居ねえ、そりゃあ弱い訳だぜ」「連携技が全て使えない、代わりに指示出来る司令塔も居ないならしょうがねえだろ、舐める処の話でもなかったよなごめんな」ってな」
「怒りも沸いたがその通りだったからな、俺には言い返す言葉も無かったよ」
帝国のサッカーは俺という司令塔を中心とした軍隊型サッカー
司令塔として俺が全ての指示を出し、デスゾーンの様な俺の関わらぬ連携技のタイミングは俺が指示をする、皇帝ペンギン2号もツインブーストも俺が始動の連携技だ
俺の代わりの司令塔の育成もしていなかったからな、俺もベンチからでは適切な指示も出し切れなかったし、影山を追放した後の代わりの監督も役には立たなかったからな
ある意味、帝国は俺という個人に依存していたんだろうな
そして俺自身もだ、いずれ俺も卒業し帝国を去る時の事を考え後継者の育成をしておかねばならなかった
まあ、俺がこんなに早く帝国を離れる時が来たのは予想外ではあったが
「俺自身も鬼道、お前に頼り切っていた所があった、それはチームの皆がそうだったと思う」
「これからは俺達も新しい帝国の形を探そうと思うんだ」
「影山の支配が終わり、お前というリーダーの居なくなった帝国は生まれ変わる時なんだ」
「だから鬼道、俺達帝国の仇とかは気にせずに雷門として全力で戦ってきてくれ」
佐久間・・・
「ありがとう、だがお前たちの事も背負わせてくれ」
「俺は今は雷門だが、帝国の鬼道でもあるんだからな」
早く雷門に戻り、世宇子対策を考えなくてはな
俺は佐久間の言葉で心に熱い物を感じながら病室を後にした
「鬼道、敢えて伝えなかった話があるんだ」
「カオスは俺の使った皇帝ペンギン1号が禁断の技である事を知った上で」
「奴は俺なら完成させられると言ったんだ」
「奴はこの技は未完成で、反動を大きく減らした上で使える様に出来ると」
「俺は、あの時悔しかったんだ」
「鬼道が居ないだけで帝国は手も足も出なかった、帝国が舐められているのと同じく」
「俺自身が鬼道が居なければ何も出来ないと言われている様で」
「悔しくて、悔しくて、俺は自分一人で使えるシュート技が無い」
「俺一人では点を取れない、俺は帝国のFWなのにな」
「俺にも一つだけあった、俺一人で使える禁断の技が」
「反動の事も分っていた、使えばどうなるのかもな」
「今は入院していて他のメンバーよりも入院期間が長くなってしまったが後悔はしていない」
「カオスは俺に覚悟があるなら身体を直したら、連絡しろと言った」
「覚悟ならある」
「鬼道に追いつくんだ、その為なら混沌の手だって取ってやる」
ネタバレだけど佐久間はこれで1の間の出番は、終わりです