集まれ〜江戸時代藩内政シミュレーション〜 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
はい!
神様の皆さんこんにちは!
第三世代を最初を飾らせてもらった相槌です!
俺のチートは工業用魔法という一見使い方がよくわからなそうな能力ですが、色々使い道は頭にインプットされているので期待していてください!
それはそうと俺や芽育以外も従兄弟と言うべき第三世代達の覚醒が俺に遅れて始まりました。
「よお相槌! 意識が覚醒しても友達だよな?」
「もちろんだよ悟。お前が欲しい武器作るから希望ガンガン言ってくれよ」
「おう!」
俺と会話したのは錬金さんの息子の悟。
俺と同じ年で8歳になるが、既に身長が160センチ近くあり、体付きもしっかりしている。
うちの弟にも早熟な奴はいるけど、悟ほどバキバキに体仕上がってるのは全然見ないな。
彼のチートはモンスターハンター。
狩猟場という異世界に行き、恐竜の様なモンスターを狩る事ができるチートらしい。
ちなみに倒したモンスターの素材はこっちの世界に持ってこれるらしいが、うちの父上達から素材を流通させる時はくれぐれも注意してくれと警告されていたり……。
意識が覚醒する前からよく遊んでいたので友達である。
あとこいつにシナジーがあるのが……
「お~い! いたいた。2人とも直ぐに何処か言っちゃうんだから」
「小松! お前も意識覚醒したのか?」
「ええ、僕も覚醒したよ」
「どんなチート?」
「僕が調理した食材を食べると体の進化を促すチートだよ。僕元々料理人だったからね」
「おいおい、3人で完成してねぇか! 俺が狩猟場に行ってモンスター倒して、その素材のうち食材を小松が調理、相槌が武器を作ってのエンドレス! それでどんどん強い獲物をぶっ倒せるぜ!」
「確かにそれができれば凄いことになりそうだけど……」
「親父達が言うに大坂の陣が行われるんだろ! 俺達も参陣しなきゃいけなかったら、少しでも強え方がいいだろ!」
そんな感じで、転生者達の意識が徐々に覚醒していくのであった。
「昨夏さん、錬金さん。無茶言って色々作ってくれてありがとうございます」
「いやいや、うちの領地に足りてなかった鍛冶系のチート持ちだからね。そりゃ協力するさ」
「うん、ただ私達が寿命で死ぬ前に素材の調達はできるようにしておいてね」
「はい、そりゃもう。ただ川で砂鉄集めて作ることになりそうですが……」
「鉱山見つけるようなチート持ちが出てくればなぁ……なかなかそんな人物は現れないか?」
「父上、すみません。運ぶの手伝ってください」
「おう……でも1トンの合金の塊なんてなに使うんだ?」
「まあまあ、俺の工房に運んでくださいよ」
「おう……じゃあ2人ともありがとうな」
叔父さんである錬金さんと昨夏さんに分かれて、俺は川の近くに建成さんに建ててもらった工房に移動する。
中身はまだ何も無いけど、今からこの合金と運び込んでもらった木材で工具を作り出す装置を作っていく。
俺は木材に手を添えると、頭の中の書かれた設計図を元に印を刻みつける。
「はぁ!」
バチンと音が響くと、木材に黒い線が入っていた。
それに沿って次は削る工程を魔法で行う。
削り終えたら組み立てを行うと、立派な作業台が現れた。
「うん、いい感じ」
そして置かれている合金の一部を削り出して、棒状にしたり、円盤状にしたり、歯車等を作っていき、それを魔法を使って一気に組み立てると、作業台の上に汎用旋盤が出現した。
「やっぱり金属加工物を作る時はこれがないとね。魔法で全部作ってもいいけど、父上達から領民にも教えられるようにしろって言われてるからね」
幾つか大きさの違う旋盤を作り終えると、まだまだ色々作っていく。
鉄を作る時にハンマーで叩いて鍛える必要があるが、それを水車の水力を使うことで楽に行えるプレス機だったり、金属を溶かして型に入れることで金属を作る鋳型の炉だったり。
「あとは木材加工をしやすくする水力切断機と色々素材を絞るための水力圧搾機も作って欲しいって言われていたな。うへー、鍛冶師の連中俺の言う事聞いてくれるかな?」
俺のそんな心配を最初していたが、鍛冶師達が俺の作った設備を見ると目を輝かせていた。
いいおっちゃん達がはしゃく光景は結構異様だ。
「あの……異能使いの宮永家のお子さんですから、領民の殆どが何かしらあるだろうって思ってましたよ。相槌様」
「そうそう、特に相槌様の父上は一番辛い時に一番開墾を行なっていた角栄様のお子さんですからね。我々鍛冶師一同間違っていたら指摘はしますが、何かあるとは感じていたのでね」
「この設備はどう使うのですか!」
全員言う事を聞いてくれるようで安心した。
これなら若年でも技術指導ができそうだ。
「それにここの近くは砂鉄が多く蓄積しているので鉄を作るのには困らないのですよ」
「そうなのか?」
すると天啓が降りてきて、日高の沙流川と日高門別川の河口部付近の浜辺では長い年月をかけて浜辺付近に砂鉄が流れ着き、大量に採取することができるのだとか。
「そうなれば採取しなければならんな」
今まで農具の殆どを昨夏が領民に買い与えていたので、鍛冶師は農具の修理ばかりやっていたが、自分達で作れるなら作りたいらしい。
「農具もそうだが、武器も必要になるから作るぞ」
「武器ですか? 誰に使うのです? アイヌの住民とは仲良くしてるし……」
「本州の豊臣と徳川がきな臭くなっているらしい。出兵するかもしれないから刀や武器を用意しておかないと」
「そりゃ作らにゃいかんな」
「でもまた昨夏さんがどこからともなく質の良いのを持ってくるんじゃ?」
「刀は持ってこれないから安心しろ。それに熊退治に銃とかも作らないといけないだろ。この道具は銃とかを簡単に作れる道具なんだ」
「はへぇー」
ただ炉の建設をしなければいけないとして、鍛冶師の皆に協力してもらって砂鉄を溶かす炉……たたら場を建していくのであった。