因習村の怪しげな神にTS転生した話   作:大崎 狂花

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第6話 すみれ、露出狂の体に入る②

「セクハラしちゃおっかなー」

 

《やめてよお》

 

『殺すよ?』

 

 とりあえず、すみれはこの露出狂のサクの体の中に入ることになった。

 

《ほっ》

 

 すみれはサクの体の中に飛び込んでいく。スッと自分が肉体の中に入っていく感覚がある。思ったよりもすんなりと入れた。

 

「《おおー、入れた! 久しぶりの肉体だ・・・・・・》」

 

『寄生系の悪役みたいなセリフだね』

 

 実体化という術は人の目に見えるようにし、物に触れられるようには出来るものの、肉体を持つことが出来るわけではないのだ。

 

 だから、神になってから、久しぶりに、人のものとはいえ肉体を持つことが出来たのである。久しぶりの肉体・・・・・・なんというか、違和感がすごい。重力というか、肉体の重みを感じる。

 

「《やべ、肉体ってこんなに重いもんだったっけ・・・・・・ていうか胸も重いし・・・・・・》」

 

(胸が重いはセクハラですよ!)

 

「《おわっ!》」

 

『どうしたの?』

 

「《いやなんか、サクの声が頭の中に響いて・・・・・・すごいな。こういう仕様になってんだ》」

 

『へー。ていうか、すごいね。ちゃんと露出狂の体の中に入れたんだ。穢れまくってるのに・・・・・・』

 

 みんなはちゃんと沐浴斎戒して身も心も清めてから神降ろしをしよう! 作者との約束だぞ!

 

『ていうか、すごいね・・・・・・なんというか、すみれちゃんが体の中に入った瞬間顔つきがすっごく綺麗で清楚な感じになったよ・・・・・・やっぱり中身が違うと出力も違ってくるんだね』

 

(まあ確かに、すみれさんってこの中で一番清楚な雰囲気があるもんねー)

 

 元男がこの中で一番清楚っぽいっていうのもどうなんだよ・・・・・・と思いながらも、すみれはとりあえずサクの体で色々と動いてみる。

 

「《よっ、ほっ・・・・・・無駄に運動能力は高いな・・・・・・》」

 

 元々持っていたおじさんの体とは違う。運動能力が高い。そういう意味では動きやすいと言えなくもないが・・・・・・

 

「《けど、やっぱり胸が重いな・・・・・・邪魔になってけっこう動きにくい》」

 

 動くたびに揺れるので、けっこう動きにくかった。

 

『なんか、すみれちゃんが中に入ってると思うとそのおっぱいにも興奮してくるね・・・・・・』

 

「《ええ・・・・・・》」

 

 それ以外にもけっこう不便なところはある。

 

「《やっぱり2人分の魂入ってるからなのかな・・・・・・なんか体の中けっこうぎゅうぎゅうで狭いな・・・・・・》」

 

 体の中がけっこう狭かった。例えるなら学校の掃除ロッカーの中に2人で入ってるみたいな感じだ。ラブコメとかによくあるシチュエーションのやつ。あの感じ。

 

(中キツキツでしょ? 新品だからなんですよ)

 

「《変な言い方をするな! ・・・・・・というか、なんか眠いんだけど。夜はちゃんと早く寝なくちゃだめだぞ?》」

 

(あっ、すいません・・・・・・)

 

「《それにその・・・・・・なんというか、けっこう尿意があるんだけれども・・・・・・》」

 

(すいません・・・・・・なんならその辺でしてもいいかなって思って・・・・・・)

 

「《終わってるよほんとに・・・・・・》」

 

 とりあえず、ちょっと動かしてみてサクの体にも慣れてきたところで

 

『それで・・・・・・サクちゃんの体の中に入ったところで、これからどうしよう?』

 

 という話になった。

 

「《確かに。せっかく体を借りたんだし、色々やってみたいな・・・・・・》」

 

(あっ、それならこういうのはどうでしょう? 一度この状態で村の人たちと話をしてみるっていうのは?)

 

「《村の人たちと?》」

 

 すみれの提案は、一度この状態で村の人たちと話をしてみたらどうかということだった。

 

(いや、こういう手段で話すことも出来るんだってことを周知させておいた方が何かあった時スムーズに話も通るのかなあって・・・・・・)

 

「《なるほどな・・・・・・》」

 

 確かに、一理ある。それに、よく考えたらすみれはここに来てから一度も村の人たちと会ったことがない。

 

 この機会に会っておいた方がいいのかもな・・・・・・とすみれは考えた。

 

 と、いうことで幽霊のユキに説明をして、すみれはこの状態で村まで降りていくことになった。

 

「《わー、足で歩くのなんか久しぶりだな》」

 

(まさに神様って感じのセリフですね)

 

 と、いうことで2人は村まで歩いていった。ユキは少し用事があるとかで、お留守番である。

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