後ろから聞こえてきた聞きなじみしかない声にカルマと振り返る
「ふったりっとも~朝からラブラブだねぇ」「そうだね」
声の主であるアリスとファントムは暖かいほほえみでこちらを見ていた
「おっはよ!ふたりとも!レノヴァがいじめてくるからしがみついてやったんだぁ」
「レノヴァ君…カルマをいじめたの?どう死にたい?」
「え、こわ、いじめてないし」
「どうせ朝から痴話げんかしてただけでしょ?レノヴァ」
朝からあることないこと騒がれ段々と目が覚めてくる
「まぁ、カルマが楽しそうってことは大丈夫ってことでしょうなぁ」
「なんで急に俯瞰してくるタイプのおじさんに…?」
「はー?ふーくんふーくん!レノヴァ君があんなこと言ってくるよぅ…」
「まぁ、今のは僕も思っちゃったからなぁ」
泣きついたファントムに慰めてもらえなかったアリスがカルマに抱き着いたために一気に右側にかかる力が増えるぎりぎりで耐えながら助けてくれないファントムを少し恨んでいると学校に着いた
教室に入りいったんそれぞれの席で準備をする
「おはようございますレノヴァさん、今日は皆さんご一緒に来られたのですね」
「ああ、おはようございますアリアさん途中で合ったのでそのままって感じですね」
隣の席のいつも礼儀正しいアリア、親のクレメンタインとゼーヴェンとは母のレノヴァティオが仲がいい関係でよく話すのだが何度あってもあの二人からこんなにTHEお嬢様が生まれるのかがわからない
「母様が夏休みに行きたいところがあるなら家を頼れ、と。レノヴァさんたちなら好きなところを用意しようと言ってました」
クレメンタインは実業家、ゼーヴェンはイベントMCからニュース記事制作のすべてにおいて引っ張りだこな何でも屋、歩く銀行と言われるほどの金持ちで別荘から考えられるものは大体持っているほどだ。初めは遠慮して居たレノヴァたちもじわじわとくる圧にやられて受け入れ始めてからたまに頼らせてもらっている
「またカルマと相談しておきますね」
「ええ、お願いしますね。ちなみに今日の課題は終わらせていまして?」
「え?まぁ、もちろん終わらせてますけど…まさか」
アリアは忘れものが多くそこそこの頻度で課題は置いて行ったり置いてきたり挙句の果てにはスマホや弁お弁当まで忘れるものだからサンクトゥムやゼーヴェンは学校でもそこそこ会う
「そのまさかです、見せてくださいません?」
…ちなみに、クレメンタインたちがこちらを気遣ってくれる理由の一つはこれらしい
課題を渡すとすらすらと写し出したので
私も席に座り黒板の方に目をやる、そこではカルマとアリスが絵しりとりをしているようだが相も変わらずカルマのセンス0のえに周囲までも笑わせているが本人は怒っているようでアリスを小突いている
「レノヴァ、一緒に混ざりに行くかい?」
そうファントムが声をかけてくる
「いや、ああいうのは女子同士だからほほえましいんだ、混ざるのはギルティ」
「ふふ、そう言うと思った」
二人が楽しく笑っているところは邪魔せずに遠目で眺めるに限るファントムもそれに同意して眺める
「レノヴァさん、課題、ありがとうございます。お昼、何か買いますね」
「やった、じゃあ後でメロンソーダもーらおっと」
課題を見せるとこういうことが起こるのでちょっとうれしいのだった