……不思議な感覚がした。
夢と現実の狭間で溺れ、私では覆しようのない
それでも、もしもを考え、少しの希望を抱きながらも未来を見て、先を知って……その度に絶望した。
誰かの悲劇の末路を見た。いつかの世界の末路を見た。誰かの正義の末路を見た。誰かの、誰かの誰かの誰かの───
私が不安を抱くのにそう時間は掛からなかった。私は未来から逃れることはできないのかと。
ただ視る事しか出来ず、足掻くことは出来ないと、どうしようもないほど痛感してしまった。
挙げ句の果てには、アリウスの襲撃によって夢から醒めることすら叶わなくなった。……いや、もしくは私が目覚めようとしていないだけなのかもしれないが……
そう思案していた時だ。
此処に、誰かが訪れたような感覚がしたのだ。
珍しい事もある物だと感じた。此処は私の夢だ。そうそう入ることなどできるはずもないのだが………まあいい。気分転換になるだろう。
それに、客人が来たのだ。なら、出迎えるのが主人である私の役割だろう。
何、紅茶と茶請けはあるのだ。出迎える準備は万端だとも。
そう思い、椅子に座りながら待っていると───
扉が三回、規則正しいリズムでノックされた。
「入りたまえ」
私はそう言葉を掛けると、間も無くして声が返ってきた。
「失礼します」
低い声色だった。これまた珍しい。先生もここを何度か訪れることはあったが、それにしてもそう誰もが来れる場所ではない筈なのだが……
少しの好奇心と疑問を抱いていると、この夢に訪れた人物の姿が分かった。
身長は私よりもかなり高い。170、180センチ程だろうか。肌の色は少し黒く、髪はこの空間に存在する星の光を反射し、美しい銀色に染まっていた。瞳は琥珀のような輝きを持っていて、陳腐な言い回しだが、宝石のようだと感じた。
服装は……この服装、確かミレニアムの──
「……すまない。此処がどこか分かるだろうか。気がつけば此処にいたのでな」
私がその青年を観察していると、痺れを切らしたのか、そう私に問いかけてきた。
「ああすまない。此処に客人が来るなど考えてもいなかったのでね。不躾で申し訳ないが、観察に耽っていたところなんだ」
「……そうか。それで、此処はどこなんだ?」
ふむ、確かにその問いは持っていて至極当然の物だろう。説明するとしよう。
「ここは、夢と
「簡潔に言えば、此処は私の夢だ」
「…………夢?」
怪訝に思ったのか、少し眉を顰め、目を細める青年。
「そうだ。その理論に則るなら、差し詰め私は此処の家主、管理者と言っても過言ではないだろう」
「……成程。なら俺は差し詰め不法侵入者、ということか。すまない」
頭を少し下げ、謝罪してくる青年。
「そこまでしなくとも大丈夫だとも。寧ろ、私はこの事態を好ましく感じていてね。良ければ、話し相手になってくれないかい?実の所かなり暇を持て余していてね。話がしたかったのさ」
「……なら、家賃代わりに付き合うとしよう」
座っても良いか?と問いかけられたので、私は頷き、互いに席についた。
「紅茶は飲むかい?私の友人は紅茶をよく嗜むのでね、此処ではその味を再現しようと試行錯誤したんだ。良ければ飲んでくれ」
「有難く頂く」
テーブルマナーが備わっているのか、上品な飲み方をする青年。案外ミレニアムでもそういった学習はするのだろうか……?
疑問を抱きながらも、私は客人をもてなす為に用意した品を紹介した。
「ああ、それと紅茶に合うような菓子も用意してある。寛いでくれたまえ」
「ありがとう」
短い会話をすると、少しの沈黙が訪れた。
……折角だ。この問いに対する答えを聞かせてもらうとしよう。
そう思い至った私は、早速質問することにした。
「君は『七つの古則』という物を知っているかい?」
私の問いにその青年は少し考え込み、やがて言葉を発した。
「…確か、七つの問いかけのような物だと聞いている。詳しい内容までは知らないが……」
そこまで知っているなら上出来だろう。
「概ねその解釈で合っている。さて、では君に問うてみるとしよう───『楽園に辿り着きし者達の真実を、明らかにすることはできるのか』」
「──────」
私がそう問いかけると、少し目を見開いた青年。
「……どうかしたかい?」
さすがにいきなりすぎて心配になってしまったので、そう問いかけた私。
そして、少し深呼吸をした青年は───
「ああ、すまない。此処では聞かずとも、聞き馴染みのある言葉だったのでな。つい反応してしまった」
と、そう言った。
「……?そうか、なら良いんだ」
青年の言葉を理解する事が出来はしなかったが、少しの安堵をし、私はその問いかけに対する答えを待った。
暫くして、その青年は話し始めた。
「察するに、楽園に辿り着いたのなら誰も帰って来ず、存在が証明できない。かと言ってそこに向かった筈の人物が確認出来たのなら、そこは楽園では無い……と言ったところか?」
「その通りだ。ただの言葉遊びに近しい物ではあるが、私はこれについて考える事がしばしばある。果たして、どのようにしてこれを証明するのか、とね」
「これまた質問になってしまうが、君は『エデン条約』という言葉に聞き馴染みはあるかい?」
「………いや、聞き覚えはないな」
少し考え込み、そう答える青年。
「おや?最近クロノスが取り上げていたりするが……余りニュースは嗜まないのかい?」
これは少し意外だ。七つの古則を知っているが、最近ネットやニュースで取り上げられているようなエデン条約を知らないのか。
なぜそんな事になっているのか、興味が湧いた。
「そうだな。最近はずっと作業をしていた。俺は……そうだな。ロボットを作っているんだ」
「ほう?すごいじゃ無いか。その学生服といい、もしかしなくとも君はミレニアムの学生なのかい?」
「ああ。今は部活に勤しんだりしたり、勉学に励んでいたり、と言ったところだな」
「楽しそうで何よりじゃないか」
「………そう、だな。楽しいと、そう思ってしまう」
『◻︎◻︎◻︎◻︎!?やっぱお前凄いな!!』
『うん!本当に凄いよ!やっぱり何処かでモビルスーツでもいじってたの?』
『……まあ、そうだな。とは言っても、そこまで専門的な知識はないが……』
『謙遜すんなよ。それに、お前が△△△△を助けてくれた事、本当に感謝してるんだ。お前の凄さはよく分かってる』
『……そうか』
『□□□の言う通りだな!!お前はすげえ奴なんだぜ?◻︎◻︎◻︎◻︎!』
『………あ!!ならさ、今度親睦を深める為に海でも行ってみるのどう?楽しそうでいいと思うなー?』
『確かに△△△△!それ良いかも!!』
『だな!!』
『……そうだな』
少し下を向き、そう言う青年。
…どうやら、掘り下げてはいけないようだな。
あからさまにこう振舞われて仕舞えば、流石の私でも察する事ができると言う物。
という事で、話題を少し変えてみる事にした。
「そういえば、君はロボットを開発しているんだろう?どのようなロボットなんだい?」
「……!!ああ、それについてなんだが、実は、自立型のロボットではなく、体に纏うような……言わばアーマーのような物なんだ。もう完成間近で、最終調整すればいよいよ実用段階に移れる」
少し目を輝かせ、私にそう解説する青年。
「成程。何故君はそのような物を作ろうと思ったんだい?」
「……実は、俺にはヘイローはあるんだが、耐久力は従来のキヴォトス人とは違い、弾丸で簡単に射抜かれてしまうようでな」
……そんな事があるのか。なら───
「………成程。つまり、自衛手段、ということかい?」
確かに、肉体が貧弱なら、武装手段が豊富な事は大事だろう。
「その通りだ。あとは……昔していた事の真似事を、してみたくなってな」
少し、此処ではない遠くを見つめながら、青年は何処か懐かしむ様な表情で、そう言った。
「……さて、
……さあ、君はどう答える?この解のない問いに。幾ら考えようとも無駄とも言える、この問いに。
その答えを待ち、長い時間が経ったように感じた。と言っても、此処は夢の世界なのだから、時間などあってないような物だが……
やがて、青年は言葉を紡いだ。
「……戯言だと思って聞いてくれ」
「ある男の話だ。彼は、エデンに辿り着く為に全てを捧げた。血の繋がった兄弟も、家族も、同僚も………彼を愛してくれていた者でさえ、捧げたのだ」
まるで神に懺悔するかのように、そう青年は言った。
「何故、その彼は、そこまでしたんだい?」
「……彼には、大恩ある指導者がいた。だが、指導者は病に伏せ、命を散らそうとしていた。そんな時に、彼は指導者に『私の意志を継いでくれ』と、そう言われたのだ」
「最初はその思想に納得出来なかった。それは、狂気を孕む思想だったからだ。だが、その男の話を聞くにつれて、彼は『私が成し遂げねばならない』と、そう思ってしまったんだ」
「そこから彼の身を襲ったのは、苦難の連続だった。今まで通り戦士として友と戦い、指導者として冷酷に振舞わなければならなかった。私情を切り捨て、ただ一つの目的を果たす為に全てを捨てた」
『私は………何をやっているのだ……!!!』
『◻︎◻︎◻︎◻︎!!味方を犠牲にしてまで、お前は何をしているんだ!?』
『必ず、必ずやり遂げねばならないのだ!!人の感情など、とうに捨てている!!!!』
『人が人であるためのエデンじゃ無かったのか!?』
『ッ!?』
「だが、彼の手には何も残らず、零れ落ち。そして───背後には、これまで切り捨てた者達の幻影しか残りはしなかった」
「………重い話だね。それで、その彼はどうなったんだい?」
「……ああ、最期に友に殴り飛ばされたんだ。だが───不思議と悪い気分じゃ無かった」
『この、馬鹿野郎があぁぁ!!!!!』
「………話を戻すとしよう。彼は終ぞ、かつての指導者が欲していたエデンを目にすることは出来なかった。だが、彼は気付いたんだ」
「……………一体、何に気がついたんだい?」
そして、彼は言い放った。
「
「…………は?」
それは、どういう事だ?
あまりに突拍子のない事を言われ、思わず動揺した。
「彼には友がいた」
過去を噛み締めるように、青年はそう言った。
「結果として敵となってしまったが、敵になるまでの僅かな日常。その温かさ、それこそが彼にとってのエデンだったと、そう気がついたのだ」
「……だが、楽園には辿り着けなかったと、作り上げられなかったと、何も残らなかったと、そう言っていたじゃないか?何故そう感じたんだ?」
疑問が尽きて止まない。楽園があるのなら何故、誰も見つける事が出来ない?何故私は───
「……俺が思うに、エデンは、人の数だけあるのだと思っている」
語り始める青年。
「そもそも、エデンの定義とは何だ?誰もが幸せに暮らせる世界?悦楽に浸り、思考を止められる世界なのか?……俺は、それはそうなのだろうが少し違うと、彼の話を通してそう感じたんだ」
楽園の、定義……考えたこともなかったな。確かに言われてみれば、人によってそこも変わってくるのか。
「エデンとは、誰かが一人ずつ持っている、さりげなくとも尊い日常のことなんだ。誰かと会話をしたり、残り僅かな食糧を分け与えながらも共に肩を支え、笑い合う。そういった些細な奇跡こそが、エデンなんだ」
「……些細な、奇跡」
……そうか、そういった解釈もあるのか。
「ああ。人は、失って初めて日常の大切さを感じる事が出来る。彼が捨て去ろうと、無駄であると断じていた物は、されど間違いなく───
「求めようとする事そのものが間違いだった。万人にとってのエデンなど存在せず、ただ個人の為に存在するのが、エデンだった」
「……これが、俺の解釈だ。この問いに則した物では無いと理解はしているが、言わせてもらった」
「……いや、貴重な意見だ。確かに、そうなのかもしれないな。誰かにとってのさりげない奇跡。それこそが、楽園………」
……確かに、その通りだ。砂時計を返しても尚、回帰する事のないあの日常こそが、私にとっての楽園だった。
『もー!セイアちゃんってホントめんどくさい言い回ししかしないよねー!!もうちょっと簡単にいってよー!!』
『まあまあミカさん。セイアさんがこの様な言い回しをするのはいつもでは無いですか』
『言っとくけど、ナギちゃんのその言い回しも割と似たり寄ったりだかんね!?』
『な……!!私はセイアさんほど難解な言い回しはしませんが!?』
『絶対してるってー!!』
『……ふふっ、相変わらずだね。ミカ、ナギサにロールケーキをぶち込まれる前に謝っておいた方がいいんじゃ無いかい?』
『え!?で、でも私そんな間違ったこと言って………ごめんごめんって!?だからその手に持ってるロールケーキ置いてよー!!』
「………その顔を見るに、迷いは晴れた様だな」
「…乙女の顔を凝視するとは、些か常識に欠けているんじゃ無いかい?」
「………………すまない」
……流石に冗談を言いすぎたな。
「冗談だよ冗談。それにしても……よく私が迷っている事に気が付いたな?」
そうだ。結局の所、私は意味のない問いに虚無を見出し、諦観に浸っていただけだ。『何も変えることは出来ない』と、そう思っていただけだ。
言ってしまえば。彼が言う様に、子供の様に迷っていたのだろう。
「過去の経験から推察しただけだ。似た様な目を、見てきたからな」
「……そうか」
「…話を変える様で悪いが『エデン条約』とはどう言った物なんだ?」
……そう言えば、話が切り替わったのもあって説明し忘れていたね。
「ゲヘナとトリニティとの確執は根深い。私達が知らぬ深淵で、何か起こっているのかもしれないね。だからこそ、そこに終止符を打とうとしたんだ」
「まあ言わば……トリニティとゲヘナが結ぼうとしている、平和条約の様な物だ。ETOという中立の機関、言わば第三者を配置し、これまでの確執を埋めようとしている……といったな」
「それは………かなり困難を極めそうだな」
「ああ、私もそう思う。実は、私の友人がこの計画を推し進めようとしているんだが………どうにも、その重圧に押しつぶされそうになっているらしい」
「……待て、まさか君は───」
ん?ああ、そういえば自己紹介を忘れていたな。
「私の名前は百合園セイア。ティーパーティーのサンクトゥス分派のリーダーを務めさせてもらっている。かつてはホストだった事もあるな」
「………まさか、トリニティの、それも、生徒会のメンバーだったとは。すまない、無礼を働いた」
幾度目か、そうやって頭を下げる青年。
……やれやれ、こう何度も謝られてはまるで私が悪人かのようだ。
「気にしないでくれ、その様な肩書など必要ない語らいがしたかったんだ。今のままで十分だ」
「気遣い、感謝する」
「…それでだ。君に、頼みたい事がある。君か、或いは──先生にしか出来ない事だ」
恐らく、というか確実に、私はこの青年を予知夢で見た事がない。恐らく先生と同じ、イレギュラーなのだろう。先ほど聞いた身体能力、いや耐久力の低さもそれを証明してくれている。
それにだ。ここまで話を聞いている限り、この青年は間違いなく信頼できる人間だ。なら…………託してみても、良いのかもしれない。
「……聞かせてくれ」
「………頼む、この学校を、友人を助けてくれ」
そう言い、私は頭を下げた。
「…………」
「恐らく、そう遠くない未来、アリウス分校という学校によって、エデン条約が締結される場所………古聖堂が襲撃される」
私はまだその未来を見れていないが、ほぼ確実にそうだ。アリウスが最終的に襲撃する場所はまず間違いなく───あの場所しかない。
「……………」
「恐らく、その被害はトリニティ、ひいてはゲヘナにさえ波及する恐れがある。無理難題を言っているのは分かっている………だが、そうだとしても───」
私はもうこれ以上、
「………いいだろう」
「………!!ほ、本当にいいのかい?」
「ああ、こうして一通り話を聞いて、それで見捨てると言うのも酷な話だ。協力させてくれ」
「そうか……そうだ、君の名前は何なんだい?今更聞くと言うのも失礼かもしれないが、関係を構築する以上、自己紹介は大事だろう?」
逆に何故我々は、自己紹介すらせずに話していたのだろうな……と、少し自嘲しながらも、目の前の青年が言葉を発するのを待つ。
「その通りだな。遅ればせながら、自己紹介をさせてもらう」
そして、目の前にいる青年は、少し間を置き───
「ミレニアムサイエンススクール所属の二年。ゼハート・ガレットだ。よろしく」
そう、名乗ったのだった。
◯
「おいおい、本気で行くつもりかい?」
「そうですよ!!こんな状況下で古聖堂に向かうなんて危険です!ただでさえゼハートさんは無茶しがちなんですから………!!」
「………幾ら
「ああ、承知の上だ」
分かっている。これは学園間の関係的にも、あまり宜しくない事であると。だが、アイツならきっと……アセムならきっと、自分の感情の赴くままに動くはずだ。
それに、もう私……いや、俺はヴェイガン総司令官のゼハート・ガレットじゃない。ただのゼハート・ガレットだ。
「この件が原因で起こる不利益は全て俺が対処する。だから、行かせてくれないか?」
そうウタハ達に頼むと、渋々と言った感じで───
「うーん。分かった。多分ユウカ達が来ると思うから、そっちの対処は私たちに任せてくれたまえ」
そう言ってくれた。
「感謝する」
「約束ですよ?絶対無傷で帰ってくる事です!いいですね!?」
「……頑張って」
「ああ」
………エデン条約。火星圏に住む我々ヴェイガンと、地球人とが平和条約を結ぼうとしている様な物なのだろう。
だが、そこには確執が間違いなく存在している。簡単には成立しないはずだ。
挙げ句の果てには第三者までいると言う。だが、彼女達をどうにか対処出来れば、或いは───
……もう、あの様な悲劇は繰り返してはならない。俺達の様に、友同士で争い、憎しみ合う様な………その様な事を、みすみす見過ごすわけには行かないのだ!!
それに、俺はエデンへと向かおうとした先駆者だ。
先達として、前に立つのが役目だろう。
言葉を交わしながらも、アーマーを装着する。
モビルスーツとは勝手が違うのが難点だが……俺には未だ残っているXラウンダーとしての力がある。やりようはいくらでもあるはずだ。
……まあ、アセムはそんな力が無くとも、と言うか無かったからな。そう考えると、アイツの技量の凄まじさを改めて痛感する。
だが、俺には俺のやり方がある。気にすることはないだろう。
さて、初陣と行こう。
「ゼハート!!準備はいいかい!!」
そうウタハに問いかけられると同時に、外へと繋がるゲートが開けられた。
「ああ、いつでもいける」
……アセム。俺は、俺のやりたい様にやる事にした。かつてのお前のように。
今更過去の行いで積もった罪を精算出来ると驕り高ぶってはいない。
今でも背後から、誰かが呪いを囁いてくるんじゃないかと、どこか怯えている自分がいるのも確かだ。
だが、だからと言って助けられるはずの命を、苦しむ少女達を見捨てることなど、出来はしない。
俺一人に出来ることなど、たかが知れているのかもしれない。だが、そうなのだとしても、頼まれたのだ。『助けてくれ』と。
俺は、あの少女の願い、そして俺自身の信念のために戦う。
そしていつか……胸を張れるような人生を送れたと、あの世で言えれば、良いのだがな。
さあ、お前が仮初とは言え、
「ゼハート・ガレット。ガンダム、出る!」
ゼハート・ガレット
memory of EDEN後のゼハートを想定してます。Xラウンダーの能力はそのまま、いや少し弱体化してる感じですね。身体能力や耐久力が他の生徒に比べて少し低いのはこれのせい。流石に同じくらいだとワンチャンレギルスいらなくね?ってなっちゃったのでこうしました。
最期まで万人の為の、いや、ヴェイガンの為の
何の因果かこの世界に転生し、これまで犯した罪に苦悩し、その果てに吹っ切れた彼は、かつてのあの頃のように部活に入ってみようと思い、ミレニアムサイエンススクールのエンジニア部に入部。
どうでも良いが、一人称は基本的に『俺』戦闘に移る時などは気持ちを切り替える為に『私』としているそうだ。
彼はヴェイガンとして培った技術力、そして、キヴォトスに存在する技術を用いる事で、体全体を覆う強化装甲『ガンダムレギルス』を作成。戦火の海へと飛び立つ事となった。
武装は基本的にレギルスと同じ。だが、ビットだけは現時点で再現の目処が立っていない。生徒を傷つけることのないように戦闘中にビームサーベル等の出力調整を可能にし、その類稀なるXラウンダーの能力によって戦場を駆ける。
実はゼハートさんってエデン条約編との親和性高いのでは?って思って書きました。後悔はしてません。
多分時系列的に言えば、先生の水着宣言の前辺りですね。滅茶苦茶フワフワしてますが、そんな感じです。
セイアの夢の中に入れたのはこう……Xラウンダーの謎のパワーが働いたって事にしてください。
もちろん続きもないです。誰かガンダムAGEの二次創作書いてくれ……読むからマジで。