楽園に至るには   作:NTT.T

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閑話
simulation of "A"


 

"いやーそれにしても、怪我も無事治ってよかったね。そこまで入院するほどの怪我でもなかったみたいだし。コレに懲りたら無茶はしないように、ね?"

 

「……心配をかけてすまないな。だが、先生も同じ場に立っていたのなら同じ事をしただろう?」

 

"…………何も言い返せない"

 

少し気まずそうに俺から目を逸らし、椅子を回転させながら仕事に再び取り掛かった先生。

 

そう、俺の怪我が完治し数日が経った今日この頃。俺はシャーレの当番に来ていた。因みに俺が関与できる書類などは処理し終えたので、今は先生が仕事で死にそうになっている時などに、雑談相手になっている所だ。

 

それにしても、無理をするな、か……それこそ先生がそうすべきだろう。先生を慕う生徒は数多くいると聞く。その数だけ心配させるような事は避けるべきだ。

 

「俺を言い負かしたいのなら、まず先生が無理をしないようにする事だな」

 

"………………はーい"

 

気落ちしたのか、気の抜けた返事を返す先生。だがその返事とは裏腹に、凄まじい速度で仕事を処理している。アレでミスも殆ど無いというのだから恐ろしいな………

 

思わず感嘆しながら先生の方を見ていると、無事終わったのか、書類を纏めて整理し始めた。

 

"よし、これで終わりかな。ありがとうゼハート、お陰でだいぶ早く終わったよ!まだお昼ぐらいってのがいいよねー"

 

先生は時計を見ながら嬉しそうにそう呟いた。時計は午後二時を示しており、日は当然まだ昇っている。

 

俺はそれを見つつも、先生に俺が思った事を伝えた。

 

「………いや、どちらかと言えば先生が凄いだけな気もするのだが……まあいい。その感謝、ありがたく受けとろう」

 

"うん!……そう言えば、飲み物とかいる?私はインスタントのコーヒーでも淹れようと思ってるんだけど"

 

椅子から立ち上がり、体を伸ばしながらそう話しかけてきた先生。

 

「そうだな……俺もコーヒーでいい。ブラックだとありがたいな」

 

"了解。それじゃあ淹れてくるねー"

 

………さて、やる事が本格的に何も無い。今やりたい事も、特段無いな……大人しく待つとするか。

 

時計の針が進む音を少し聞いていると、足音と共に先生がコップを二つ持ってこちらに来た。

 

"お待たせ。砂糖はいらないんだよね?"

 

「ああ。先生は角砂糖やシロップを入れるのか?」

 

"そうだねー……うん。私はブラックは飲まないかな。ちょっと甘くするくらいなら、丁度良くて好きなんだけどね"

 

同意をしながら俺にコーヒーを配膳し、俺が座っている席の対面に座り一口コーヒーを飲む先生。心なしか、何処か仕事が終わったことへの満足感が顔から伺える。

 

「成程な……」

 

俺も先生がコーヒーを一口飲んだ直後に少し飲み、一息ついた。

 

"……そう言えば、ゼハートってガンダム以外に作ったものってあるの?"

 

椅子に座りながら腕を伸ばし、突然そんな事を尋ねてきた先生。

 

「ガンダム以外に作ったもの、か………あるな」

 

"え!?あるの!?どんなのどんなの!?"

 

「相変わらずロボ関連の話になると露骨にテンションが高くなるな……だが、残念ながらロボでは無い。シミュレーションのような物だ」

 

"シミュレーション?"

 

「そうだ。ガンダムの制作に難儀していた時に、ウタハ達と一緒に制作した物でな。良ければやってみるか?操作は……少し特殊なコントローラーを使うため難儀するだろうが、一度慣れれば簡単に出来るだろう」

 

"……良いねソレ!丁度仕事も終わったし、結構ゲーム好きだからね私……因みに、高難易度的な奴はあるの?サクッとクリアしちゃうよー?"

 

「ああ。俺が特に細かく設定した奴だな」

 

ただ、正直アレを簡単にクリア出来るかは疑問が残るが……

 

先生を改めて見てみると、凄まじい熱意が目に籠っている事がわかる。

 

"いいね。高難易度は難しければ難しいほど燃えるからね……!!それじゃあ、レッツゴー!!"

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おや、どうしたんだいゼハート?確か、当番に行ってたんじゃ……って、先生も来たのかい。いらっしゃい」

 

エンジニア部の部室を訪れてみると、ウタハが一人で椅子に体重を預けながら寛いでいた。

 

"お邪魔するよ、ウタハ"

 

「ウタハ、俺たちで前に作ったシミュレーション装置のセッティングを手伝ってくれないか?先生がやりたいそうでな」

 

「……正気かい?まさか、全クリするつもりでいる……なんて事はないだろうが……」

 

"当然!負けるつもりで挑む気なんて毛頭ないからね"

 

「………との事だ。少し手伝ってくれないか?」

 

「…………分かったよ。丁度新しい発明品のアイディアを出すのに行き詰まっていた所だ。気分転換にもなるだろう」

 

「ああ、助かる」

 

少し手こずりながらも何とかセッティングを終えたので、先生にコントローラーを渡した。

 

「さあ先生。もうシミュレーションの起動は済ませておいた。後はチュートリアルを少しして、そこから低難易度から順にやれば楽しめる筈だ」

 

"成程ね。………さーて、久々に本気、出しちゃおっかなー"

 

少し大きめのモニターを見ながら、先生はシミュレーションを始めた。

 

チュートリアルの部分は少し手間取っていたが、危なげなくクリアしていた。

 

そして、続く二戦目だが……

 

"………うおっと!?何処から来るのかと思ったら上か!?これ上から来るって警告なかったら絶対防げなかったなぁ………ってえちょっと待ってこれ装備壊されるって────ファァ!??"

 

悠長に鍔迫り合いをしていた先生の機体は、レベルタブレードに切り裂かれた。

 

 

 

YOU LOSE………

 

 

 

「………ああ、アレね。まさか武器があんな簡単に壊れるとは思わないよね……」

 

遠い目をしながらウタハが言う。

 

そう、このシチュエーションは俺の経験をもとにして作られてある。故に、戦闘する相手は多種多様だ……と言いたいところだが、あまりにボリュームが多くなってしまう為、レベルは4つに分類してある。

 

完全再現は出来ていないが……本格的に再現するとなるとちゃんとしたデータが必要になってくるため、普通に無理だった。

 

だが、俺なりに再現はした。

 

現在の敵の装備もそうだ。過去に遠目で見た時も、ビームサーベルを切り裂いていた事が確認出来た。なので、このように武器も壊されるようになっている。

 

こちらの機体も、当然ゼダスRだ。だが、難易度と共に操作しているキャラクター、もといモビルスーツも強化されていくようになっている。

 

最終的にはレギルスまで辿り着く事だろう。………問題は、そこが非常に難しいという事だが……

 

まあそれはさておき、正直最初の方は何とかなる筈だ。あの頃のアセムはまだパイロットとしての技能が成熟していないという点も踏まえて、そこそこ隙は作ってある。苦戦はするだろうが、まだいけるだろう。

 

と、考え込みながらモニターを見ていると、敵の体力がかなり減少していた。

 

"……!!よしっ!!ここで一度引いて体勢を崩してから……!!よっしゃあミッション達成だー!!!"

 

 

 

YOU WIN!!

 

 

 

「おめでとう先生。正直ここだけでもかなり難しい分類に入るんだけど……中々センスがあるみたいだね。この調子なら、最高難易度まで辿り着けるかも」

 

拍手をしながら先生を称賛するウタハ。

 

まあ、あの世界とは勝手が随分違うため、手放しに評価は出来ない。そもそもコックピットの中身を再現したわけでもなく、出来るだけ簡単に操作できるように少し特殊な形状のコントローラーにしたのだ。

 

だが……それにしても、かなり上手い方だ。ウタハ達はここでもそこそこ苦戦していたからな。

 

"これでもゲームとは長い事触れ合ってきたからね……!!大人としての年季、って奴さ。さあ、次のステージに挑むとしようか!!"

 

 

 

 

 

"ごめんなさい調子乗りすぎました!!だからその高速移動やめて……ってしまったあ!?小惑星のこと完全に忘れて────あ"

 

背後にある小惑星にぶつかったその瞬間を見逃さず、『ガンダムAGE-2ノーマル』は敵を切り裂いた。

 

 

 

YOU LOSE……

 

 

 

「……即落ち二コマとはまさにこの事だね……だが実際、あの変形してからの機動力は目に余るものがある。チュートリアルを含めた二戦の中でもここまで高機動が出来る物は無かっただろうから、苦戦は必死だ」

 

ウタハは先生に、過去の自分の経験を織り混ぜながら話しかけた。

 

"うん………ていうかゼハート。もしかして今まで出てきたモビルスーツ?って奴はゼハートがデザイン考えたの?"

 

「………まあ、そうだ」

 

"いやー凄いね!今戦ってた奴だって変形するのとか超カッコいいし、まさにロマンって感じなんだよねー……ただ、戦ってる身としては速すぎるのが玉に瑕なんだけど……"

 

それはそうだろうな。あの状態は人型とはかなり機動力に差がある。

 

………俺が考えたわけではないのだが、それを言ってしまうと余計に事態がややこしくなる。ここは、堪えておくとしよう。

 

"うーん、何か弱点とかあったりしないのかな………考えてもわかんないや。よし!まずやってみようか!!"

 

そうして、画面に表示されているコンティニューボタンを先生は押し、再び戦闘が始まった。

 

舞台は宇宙空間。チュートリアルを含む先程の二戦はどちらも地球での戦闘だったため、少し動きが平面的だったが、ここではそうはいかない。

 

相手の動きを見落とし、居場所を見失う事が致命的な隙を晒すことに繋がるのだ。当然、それは地球圏でも言える事だが………ここではよりその危険性が高くなる。

 

因みに先生が今使っているモビルスーツはゼイドラだ。ここからウロッゾR、ギラーガを飛ばし、ガンダムレギルスとグレードアップする仕様になっている。

 

さて、どうなる事か………

 

そこから何度も挑戦を続け、試行を重ねていく先生。

 

 

 

十一回目。

 

 

 

"よし!ここでビームライフルを撃って動きを誘導!そして、機動力が活かせないような地形に追い込んで……!!よし当たった!後はこのまま……!!"

 

ほう。やはり周囲の地形を把握し、活用するという点においては光るものがあるな。判断能力は……流石に俺達のように戦闘を繰り広げていた者達に比べれば無いが、それでも十分だろう。

 

そして、AGE2の背後に巨大な隕石が来るように誘導し、後退できないようにした先生。そこから攻めに転じ───

 

 

 

 

 

"………………ふぅ、無言になっちゃうくらい強かったよ"

 

 

 

 

 

YOU WIN!!

 

 

 

 

 

「お疲れ様先生。まさかここまでやれるとは思ってなかったな。私達はそこまで上手く無かったから難しかったというのもあるのだろうが、それでも素直に尊敬するよ」

 

"………問題は、ここから更に上が2個あるって事だよね"

 

「そうだな。正直な話、ここからが本番だ。覚悟して挑んだほうがいい」

 

"……嘘だよね?流石にそんなわけないじゃん………え?マジだったりするの?"

 

 

 

 

 

 

 

※ここから少しダイジェストで先生の反応が続きます。ご了承ください。

 

 

 

 

 

 

 

"いやいや待ってなにその馬鹿デカ武器はー!?か、回避……!?駄目だ間に合わ─────"

 

"よーし!援軍も来たぞー!!これで勝つる!!!流石に3人がかりなら……え?もう二人ともやられたの?あ(察し)──────"

 

"よ、読めない!?何度も見てるのに全然軌道が読めない!?未来で見えてたりするの!?………って危ないなぁ!!!よし何とか避け………待って時間差で縦と横に薙ぎ払うのは聞いてないってー!!!!"

 

"分かった!!接近戦に持ち込めばいいんだ!!そうすればあの馬鹿デカ武器も意味なくなるし!!よし!このまま何度も攻撃すればいずれは……痛ったあ!?嘘でしょ!?そのまま拳で殴ってくるのはあっまずいコレ死─────"

 

"だから何でそんなスイスイビーム避けられるんですか!?ちょっと待って近づかないでー!!!"

 

"変形しないでー!!速すぎてどこに居るかわからなくなるからー!!え?どこ行ったの?…………ちょっと見逃しただけで死ぬの本当どうかしてると思う"

 

"よし、何とか徐々に攻撃に対応出来るようになって来たぞ………!!このまま行けば……え?まだ1分しか経ってないって冗談だったりする?あ、マジですかそうですか………"

 

"遠近両対応出来るって反則だと思うんだよね、私。攻撃も全然当たらないし。おかしいよね"

 

"ワァ………ア………"

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………ゼハート、これで何戦目か覚えているかい?私は途中から数えるのをやめたよ」

 

「………恐らく、100は優に超えているだろうな」

 

少しため息をつきながらも、決して諦めないその姿勢を俺たちは見守っていた。

 

時刻は既に午後六時を超えており、日が沈み出している。

 

正直な話、ここから上のステージには行けないだろうと俺は思っている。それは何故か………理由は簡単だ。この時のアセムは、ハッキリ言って常軌を逸していたからだ。並のXラウンダーが5、6人集まろうと負けるだろうな。

 

それを少し再現しすぎた結果、二戦目と三戦目の難易度差が凄まじい事になっている。ここが鬼門とも言えるだろう………

 

そして、俺が目を離した隙に────

 

画面には『YOU LOSE……』の二文字が表示されていた。

 

それで完全に心が折れたのか、先生はコントローラーを手放し、床に背をつけ大の字になった。

 

"………ねえゼハート。これって本当にクリア出来るの?もうハッキリ言って無理ゲーなんだけど………私だってさ!?必死に頑張ったんだよ!?なのに………クソォ悔しい………!!"

 

「………なら、俺が手本を見せるとしよう。これでも俺は開発者だ。全クリはしている」

 

"………マジ?"

 

「それがね先生。マジなんだよ……私達も見ていて目を疑ったんだが、本当にクリアしてたんだ……」

 

"………なら、頼んだよゼハート!私の敵討ちしてー!!"

 

「ああ、了解した」

 

………さて、いつぶりだろうな。このコントローラーを握ったのは。

 

当時の俺は、レギルスを纏って戦闘する時までにはかつての勘を少しでも取り戻せるようにと。このシミュレーションを作った。

 

何回もやり続けた。ここ一年はは開発に専念していた為、触れていなかったが……俺は負けない。それも、アセムを模したシステム程度に………俺は、決して負けはしない!!

 

 

 

 

MISSION START!!

 

 

 

 

その文字が表示されたと同時に………少し先には、かつて共に戦った、ガンダムが写っていた。

 

………集中しろ。落ち着いて冷静に対処すれば、間違いなく倒せる。何度も戦って来たのだ。感覚は身に染み付いている。

 

考え込んでいると、目にも止まらない速さでこちらにガンダムは迫り、瞬く間に人型に変形し切り掛かってきた。

 

「…………っ!!!」

 

………確かに、何度も対峙しているからこそ痛感するが……後隙が恐ろしい程ないな。

 

試しに、片方のビームサーベルの出力を落とし、空振らせる事で上半身を前へ移動させ、無理やり体勢を崩そうとするが……それを察したのか、即座に下がった。

 

これも読まれるか…………来る!!

 

巨大なビームサーベルが横薙ぎにこちらを襲ってきたので、上に飛ぶ事で回避する。

 

アレは危険だ。やはり、接近戦で確実に仕留めなければ……

 

そう思い、ビームライフルを回避しながら接近し、剣戟を繰り広げる。

 

鍔迫り合いを数秒しては離れ、牽制するために互いにビームライフルを放つという流れが続く。

 

………キリがないな。次の接近戦でケリをつけるとしよう。

 

そうして、幾度目かの斬り合いを演じ、鍔迫り合いをしながら互いを睨む。

 

……太刀筋は何度も見て来た。なら────!!

 

そうして、鍔迫り合いを終わらせる為に下から上にビームサーベルを弾き、ガラ空きの胴体を蹴り飛ばす。

 

隙を晒したな………!!

 

全速力で敵に接近し、敵のコックピットにビームサーベルを突き立てようとするが………無理やり、ビームサーベルを持っていた右腕を蹴られ、敵の左腕を蹴られた時の勢いで切断するだけとなってしまった。

 

そして、致命的な隙を晒した私は────

 

 

 

 

 

「………ふっ、相打ちか」

 

 

 

 

 

左手に持っていたビームサーベルを逆手に持ち替え、敵のコックピットを貫いた。だが、私よりも早く動いた敵も私のモビルスーツの胴をビームサーベルで貫いたようだ。

 

 

 

 

 

互いの機体が爆発し────

 

 

 

 

 

DROW

 

 

 

 

 

と、モニターに表示された。

 

「………すまないな先生。敵討ちとは行かなかった。俺も腕が落ちたな」

 

腐ってもアセムはアセムという事か……侮ったな。

 

"いやレベル高くない!?よくあんな毎回ビーム避けられるよね……しかも久しぶりにやってアレなんでしょ?凄いなぁ……"

 

「……まあ、反応速度には自信があるからな。後は、俺自身の経験と、操作精度が物を言ったのだろう」

 

"なるほどねぇ……うーん。今のを見たらもっとやりたくなってきたなぁ………でも、時間も時間だし、暇が出来たらにしようかな。また来ても良い?"

 

「ああ、勿論さ。先生には私達の発明をもっと見せたいんだ。定期的に来てくれるのなら、私達のロマンが詰まった発明品を是非見てもらいたい」

 

"……ふふっ、楽しみが増えちゃったね。それじゃあ、私はここらでお暇しよ────"

 

先生が立ち上がったその瞬間、ドアがバタンと音を立てて開き、モモイ、アリスの二人が部室に訪れた。

 

「ごめーん!!ここに一旦匿ってくれない!?ユウカが鬼の形相でこっちに来ててさー!!!」

 

「はい!このままでは大魔王ユウカによってパーティーが壊滅してしまいます!どうか、反撃のチャンスを窺う為に協力してくれないでしょうか?」

 

「いやいや何言ってるのさ!?逃げの一択………ってうわー!!何コレ!?何かゲームやってたの!?」

 

「……!!アリス、新たなクエスト『目の前のゲームを攻略する』を受注したいです!どうか、やらせてもらえないでしょうか?」

 

"………何だか盛り上がってきたね。折角だし、帰るのはもうちょっと後にしようかな"

 

微笑ましそうに言う先生。………言い訳をつけて、何としてでも勝とうとしているだけな気もするが……言わぬが仏という奴だろう。

 

「そうだね。発明をみんなが楽しんでくれるのなら、何よりという物だ。ゼハートもそうだろう?」

 

……その通りだな。

 

「だな。ここまで目を輝かせているのだ。まずは説明からするとしよう」

 

そうして、俺達は部室に乱入してきた勇者一行を匿い、説明を始めたのだった。

 

 

 

 

 

 

「えー?!反則でしょその回避はー!!!ずーるーいー!!!」

 

 

 

 

 

「うわーん!!勝ち目がまるで見えません!!テイルズサガクロニクルをやっている気分です!」

 

 

 

 

 

尚この日、このシミュレーションゲームでダブルバレッドを攻略する者はゼハートを除いて終ぞいなかった事を、ここに明記しておく。

 





シミュレーションゲーム

筆者がモデルにしたのは、アセムがマッドーナ工房で特訓するために、フリットとゼハートを同時に相手していたあのシミュレーション装置。決定的な違いは、コックピットを模して作るのは流石にスペースを取りすぎだという事で、操作はコントローラーで複雑な操作を用いずに出来るようにし、実質ゲーム感覚で出来るようにしたという所。

ゼハートの反応速度や、Xラウンダーの能力をより鍛える為に開発した一面がある為、ステージ3のダブルバレッド、ステージ4のダークハウンドは超鬼畜難易度になっている。

戦闘する順番で言うと、ガンダムAGE-1→ガンダムAGE-1ソーディア→ガンダムAGE-2ノーマル→ガンダムAGE-2ダブルバレッド→ガンダムAGE-2ダークハウンドの順。

因みにタイトルにあるAはアセムのA。単純やなって?許して。

多分後1、2話くらいすれば過去編やります。気長にお待ちください。それと、高評価やコメント、お気に入り登録ありがとうございます!

それでは、また次回お会いしましょう!
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