楽園に至るには   作:NTT.T

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訪れるは希望、相対するは──

 

"………いやー参ったね、まさかこんな簡単にバレちゃうとは"

 

思わず私はそう呟いてしまった。相変わらず観察眼が凄いというかなんというか、隠し事はゼハートの前でそうそう出来そうにないなぁ……と。

 

いやまあ、観察眼っていうか、聴覚っていうか………

 

「……どうかしたのか先生?まさか……何かあったのか?」

 

「え!?何かあったんですか先生……!?うわぁぁんもうおしまいです!!」

 

「落ち着きなよヒヨリ……それで、先生?何があったの?電話してたみたいだけど」

 

サオリが装備の点検をしながら私にそう問いかけ、ヒヨリとミサキもそれに反応して来た。

 

……ちゃんと説明しておかないとね。

 

そう思った私は、電話の相手が誰なのかを伝えることにした。

 

"ん?いや、サオリ達が戦った事のある、凄い頼もしい助っ人が来てくれるって事だよ。赤いロボットみたいな子と戦わなかった?"

 

「……まさか、奴は生徒だったのか!?突如其方に味方した、第三勢力か何かだと考えていたのだが……」

 

「世の中って広いんですねぇ……雑誌にもそんな事載ってなかったですよ」

 

思わず驚愕したのか、目を少し見開いてそう言ったサオリ。他の二人もかなり驚いている様だ。まぁ、第三勢力といえば、確かに第三勢力なんだけどね……ゼハート、ミレニアムの生徒だし。

 

………けどまあ、優しいからねゼハート。きっと誰かの助けに応えた結果、ミレニアムからあの戦場に来たって事なんだと思う。

 

"うん。名前はゼハート・ガレットって言うんだ。ミレニアムの子でね。きっとサオリとは気が合うと思う。因みに、ロボットじゃなくて中に男の子が入ってるんだよ?"

 

「………!?あの中に人が入っていると言うのか?凄まじい技術力だな………」

 

"うん。それは正直私も思う"

 

エンジニア部に所属してるから納得してる部分はあるけど、それにしても特に凄いと思う。ウタハ達でさえ最初は──

 

『何をどうすればこうなるんだ……!?ゼハート!是非私達に教えてくれ!!』

 

『うん。特にこの装甲に施されてる加工。私も見たことない』

 

『私も気になります!!』

 

ってなってたらしいしね。

 

どうやら、ウタハ達から話を聞いてみると『この世界で見たことのない技術が使われている』そうで、詳しい話を聞かされたんだけど……難しすぎて何言ってるか途中で分からなくなったんだよね。

 

理解はしたかったんだけどね……私には無理だったよ。

 

と、少し残念に思った過去を振り返ってみると、サオリがまた私に質問して来た。

 

「……そう言えば、彼が私と気が合うと言っていたな。それは何故だ?」

 

………何で、か。

 

"何で、かぁ………うん。それは会って、サオリが確かめてみたら良いと思う。相性抜群だから!"

 

もう絶対相性抜群だよ!それも仲良くなれること間違いなし、のね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……よし、どうやらもうすぐ集合場所の様だな」

 

雨が止み、曇り空の中、俺は先生が集合場所に指定した場所へと向かっていた。

 

と言っても、具体的にどの様な事件に先生が巻き込まれているか俺には余り分かっていない。少なくとも、アリウス関連の事件である事は間違いない。

 

さあ、果たしてどの様な事件なのか……見えたな。

 

先生とその隣にいる少女達のことを確認した俺は、スラスターを地面に噴射し、衝撃を殺して地面に着地した。

 

「待たせたな先生。そして、その隣にいるのは……アリウススクワッド、か?」

 

どういう組み合わせなのだ……?敵対していたはずだが……

 

疑問を抱いていると、彼女達が話し始めた。

 

「ああ。私達の事を知っている様だが、礼儀として自己紹介させてくれ。アリウススクワッドのリーダーを務めさせてもらっている。錠前サオリだ」

 

「つ、槌永ヒヨリですぅ………」

 

「………戒野ミサキ」

 

「事情はよく分からないが、お前達の手助けをさせてもらう、ゼハート・ガレットだ。よろしく頼む。……それにしても、スクワッドにはもう1人いた筈だが……?」

 

「……すまない、それについては移動しながら話すとしよう。私達に残された時間は少ない。礼儀を欠く様で悪いが、飲み込んでくれ」

 

「……成程、了解した」

 

 

 

 

 

そして、移動しながら、彼女達が置かれている状況を把握することが出来た。

 

どうやら、任務に失敗した彼女達は『マダム』から逃走していたのだが、秤アツコが自身の身を犠牲にする事で、辛うじて逃走することが出来たのだとか。

 

なので、今現在は秤アツコを救出すべく、アリウス自治区に向かっているという訳になる。

 

「………ここいらで作戦会議をするとしよう。この廃墟を隠れ蓑にし、身を潜めながらな」

 

考え事をしていると、サオリが目の前の廃墟を指差し、皆に呼びかける様にそう言った。

 

かなり豪華な建築だったのだろう。時間の流れや戦闘に巻き込まれた事による損傷はひどく、壁は崩れ、窓は粉々に割れているが、それでも所々に僅かに残っている装飾がそれを物語っていた。

 

そして、建物に入り、リビングの様な場所に来ると───

 

「あ、あのぉ……少し質問、いいですか?」

 

槌永ヒヨリが、俺に何か質問したそうにそう言って来た。

 

「ああ。何だ?」

 

「その、ですね……ゼハートさんって、私達に恨みとか持ってないんですか?曲がりなりにも、ゼハートさんを攻撃した訳ですし……」

 

………成程な。至極当然と言える質問だろう。

 

「そうだな……実の所、そこまで恨んではいない」

 

「そうなんですか!?器が広いですねぇ……でも、何でですか?」

 

「…お前達は、そうせざるを得ない状況まで追い込まれたのだろう?仕方がない……とまでは言わないが、納得も、共感も出来る。だから、俺はお前達にそこまで恨みは抱いていないのだ」

 

「……それに、俺もその様な環境に身を置いていたからな。気持ちは分かる」

 

"え!?全然知らなかったんだけど……"

 

思わずと言った感じで驚いた先生。……そういえば、確か先生には言っていなかったな。

 

「ああ。詳しい事情は理由があって話せないが、俺もお前達と似た様な環境の中育って来た。だからこそ分かる。飢えの恐ろしさが、身近に迫る死の恐ろしさが。………今まで戦場を共にしていた者が、居なくなる恐ろしさが」

 

「………すまない。少し暗い話だったな。要は、同じ様な環境にいた同士を見捨てられない、という話だ。そこまで気に病む必要はない」

 

「い、いえ!でも、そうだったんですねぇ……私達だけだと思ってたんですけど、意外と似た様な経験をしてる人もいるって事なんですねぇ」

 

「……そうだな。世界は広い。決して、お前達の目に映っている物だけでは無いのだ。俺も、先生も、その果てを見ることは出来ないのかもしれん」

 

"そうだね。私も世界の全てなんて見たことないから分かんないや。けど、これだけは言えるよ"

 

"世界には、虚しさもあるのかもしれないけど、確かに希望がある。だから、私はそこにみんなで行きたいんだ。勿論、サオリ達も一緒にね"

 

「……そ、そこに行ったら、美味しい物とかいっぱい食べれるんでしょうか……?」

 

"うん!私が保証するよ!!"

 

「………雑誌も、いっぱい読めるんですか?」

 

"うんうん!!"

 

「……………嬉しいですねぇ……もし無事に姫ちゃんを連れて帰れたら、みんなでいっぱい食べたいです」

 

"うん。……本当に、いいと思うよ。その時は私が全額奢るから!遠慮なく言ってね!"

 

「ほ、本当ですか!?……本当に、世界は虚しい事だらけじゃなかったんですねぇ……」

 

………微笑ましいな。

 

そこから先生がする話を眺め、話が終わった所で、サオリが作戦会議を始めた。

 

「さて、改めて現状整理といくとしよう。まず、私達は現在姫を救う為、カタコンベに向かっている所だ」

 

"確か、出来るだけ接敵しない様に、アリウスの子達が巡回してるルートを避けながら進んでるんだよね?"

 

先生がサオリにそう質問をした。

 

「そうだ。現状ゼハートが合流するまでに数度の戦闘はあったが、それでもかなり抑えられている筈だ。……だが、少し違和感はある」

 

「違和感?それは何なんだ?」

 

俺は当然ながらここに詳しくない為、何が違和感なのかは一切わからないのだが………

 

「いや、単純に巡回している兵の数が多い様に感じるんだ。私達を捕え、対処する為ならここまでの数は必要ない筈……何故だ?」

 

「………あのさ。多分だけど、この人が警戒されてるんじゃないの?」

 

そう言いながら俺のことを指差すミサキ。

 

「……成程、確かにそれはありそうだ。正直、体力をかなり消耗していたとは言え、ゼハートに私達は歯がまるで立たなかったからな。マダムが警戒している恐れはある」

 

「………すまない。俺のせいで……………」

 

「いや、気に病まないでくれ。お前が私達の力になるというのはかなり心強いからな。実力を知っている以上、尚の事だ」

 

俺が罪悪感を感じていると、ヒヨリ達が話し始めた。

 

「……なんか、先生が二人が気が合うって言った意味わかるかも。サオリ姉さんが二人いる様に感じる」

 

「ですねぇ……責任感が強いというか、真面目というか……分かりやすいです」

 

"でしょ?こうしてサオリ達と話してて思ったんだ〜。やっぱり私の目は間違ってなかったって事だね!"

 

サオリはそう言った先生達のことを少し見て、そこから一区切りつけるためにまた言葉を発した。

 

「………話を戻すぞ。そう時間も掛からず、私達はカタコンベに入ることが出来る。だが、このカタコンベは少し面倒な仕様になっていてな……時間経過で内部の構造が変わる様になっているんだ」

 

「それはまた……面倒な仕様と言わざるを得ないな」

 

時間経過で変わる構造か。ん?だがそれなら───

 

どうやってお前達は、これまでどうやってカタコンベ内を移動していたのかと尋ねる前に、ヒヨリが答えを教えてくれた。

 

「サオリ姉さんは予め時間が変わる周期を教えられていたので、その時間が来る前に特定の場所に行けば大丈夫だったんですよねぇ………」

 

「でも、逆に言うと、それを知らないなら、全く構造が分からない仕組みになってるって事」

 

………成程。これ以上無いほど隠蔽に特化した場所、と言うわけか。

 

これはどれだけ探してもアリウス自治区に辿り着けない訳だ、と納得していた。

 

「ああ。ヒヨリ達が説明した通り、カタコンベが変化する周期を知っていて、現時点でどの場所がどの様に変わるかを知っていなければ、カタコンベ内を移動することは出来ない。私が居なければ、の話だがな」

 

「成程、つまり今の所は順調に進んでいると言うわけか。だが……」

 

"だね。そんな簡単にはいかないと思う"

 

俺もそれに頷く。全くの同意だ。このまま終わる筈がないと、これまでの経験と直感が囁いて来る。

 

「これまでの戦闘でかなり疲労しているだろう。出来る限り負担を軽減できる様に尽力するつもりだ」

 

「助かるな。当然私達も戦線には出るが、お前がいるだけでかなり変わって来る」

 

"うーん。となると私はサオリ達の指揮でもしようかな?これでも結構自信あるんだよ?"

 

「……それは助かるが、大丈夫なのか?」

 

少し心配そうに問いかけるサオリ。確かに、少し前に先生に怪我をさせた身としては心配になるのも当然だろう。だが、それは杞憂という物だ。

 

"大丈夫、今回はアロナの調子も良さそうだしね!"

 

「…………アロナ?誰だ?」

 

"あ、えーっとその〜……今回はバリアの調子も良さそうだし、大丈夫だよって事!"

 

………まあ、俺も最初聞いた時は困惑したからな。だが、先生に言われ確認すれば、確かに画面上に少女が映っていた(・・・・・)。かなり幼そうな声と仕草をしていたな。

 

彼女がアロナと説明を受けたから俺は納得出来たが、いきなり言われても誰だ?となるのは至極当然と言えるだろう。

 

そこから先生が持っているタブレット上の何か……名称を『シッテムの箱』と言うそうだが、それがバリアを張ることが出来るのはアロナのお陰、という言葉を聞いて再度驚かされたのは記憶に新しい。

 

まあ、どうやら先生達も俺がアロナの事を視認出来ると知った時はかなり驚いたそうだ。お互い様と言った所だな。

 

「……お前が言うのならそうなのだろうな。なら、指揮は任せたぞ。先生」

 

何とか自分を納得させ、先生に少しの罪悪感と期待が混ざった様な瞳を向けて、サオリはそう言った。

 

"うん、任せてよ。これでも、指揮には結構自信あるからね私!ゼハートは大丈夫そう?"

 

「そうだな。……気持ちはありがたいが、四人以上の指揮は負荷が掛かると言っていなかったか?無理は禁物だぞ」

 

"………すみません。気をつけます"

 

「そうしてくれ」

 

そこから少しの沈黙が場を支配した。お陰で少し賑やかな雰囲気だったこの場も、廃墟らしく少し不気味さを増すと共に、誰もが微かな音さえ聞き逃さない様な場へと変化を遂げ───

 

そこへ僅かに、ノイズが走った。

 

それに即座に気が付いたサオリは、皆に小声で話し始めた。

 

「………恐らく、追っ手がかなり近い所まで来ている。この場所も捜索される筈だ」

 

「言いたいことは分かった。要するに────先手必勝、と言うわけだな」

 

「ああ、そういう事だ」

 

そういう事なら───

 

「なら、まずは俺から飛び出すとしようか……!!」

 

即座にスラスターを起動させ、かつては扉だったであろう箇所から廃墟の外へと飛び出せば、その勢いに巻かれた砂塵が舞い上がり、煙幕となった。

 

そして、上から見下ろしてみると──確かにアリウスの生徒達が迫ってきていた。

 

………敵も視認できた事だ。始めるとしよう。

 

「……クッ……!?視界が遮られて……!!」

 

「何も見えないです!」

 

「狼狽えるな!!奴らは必ずこの近くにいるのだ!!あの裏切り者どもを────ガハッ………!!!」

 

「すまないな。これでも手加減はしてある。安静にしていてくれ」

 

少女の腹にパンチを仕掛けるなど、余り気分は良くないが……ビームサーベルで攻撃するとなると、かなりの微調整が必要になって来る。

 

故に、この様な攻撃しかないというわけだ。

 

先程の攻撃で煙幕は最早無くなってしまった。だが、十分だろう。

 

少し考え込むと、いつの間にかアリウスの生徒達は陣形を取り、その先頭にいる少女が指示を出そうとしていた。

 

「お、お前が例の(・・)……!!う、撃てー!!!!!」

 

ふむ、平静を失いながらも尚攻撃しようとするその姿勢は見事だが──

 

「判断が遅いな」

 

そう言い、俺はレギルスのアームで銃を握り潰した。

 

「……ひっ………!!」

 

「……化け物が……!!」

 

その少女が怯み、他の少女達も驚愕したのか、少し動きを止め、俺に意識が集中したその隙に───背後から銃弾が襲いかかる。

 

少女達はその事実に攻撃される直前まで気づくことはなく、意識を失った。

 

「ナイスだ、サオリ」

 

少女の意識を刈り取ったのは──サオリ。

 

どうやら、俺とサオリ達でアリウスの生徒を挟む様な位置にいてくれたようだな。上手い立ち回りだ。

 

「ああ。お前が時間を稼いでくれたお陰で、奇襲がしやすくなったからこそだな。助かった。それに────」

 

「こ、この裏切り者が……!!!今すぐ排除し」

 

今までのどの銃火器よりも重い音が鳴り響き、最後に残った一人の少女が意識を刈り取られた。

 

「………ゼハートに注意を向けていた時点で、お前達はもう詰んでいたのだ。……すまない、眠っていてくれ」

 

僅かな瞬間、罪悪感を瞳に宿しながら、サオリは少女達にそう言った。

 

そして、そこからサオリは即座にリーダーとしての目つきに変わった。

 

「さあ、そう時間もかからずカタコンベの入り口まで行ける。激戦が予想されるが、ここまで体力を残せたのだ。強行突破と行くとしよう」

 

そうだな、時間は限られている。手早く行動する事が最善への近道だろう。

 

「ああ、了解した」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「予想はしていたが……!!まさか、これ程とはな!!」

 

横腹を薙ぐ様にして少女を蹴り飛ばし、サオリ達に照準を向けようとしていた他の生徒にぶつけながら俺はそう呟く。

 

現在カタコンベの入り口付近まで来る事ができたが、乱戦状態だな。キリがないとはこの事か。

 

問題は───

 

「う、うわぁぁぁん!!こっちに来ないで下さーい!!!」

 

「──────────」

 

ユスティナ生徒会の複製(ミネシス)この場にいる(・・・・・・)という事だ。ヒヨリが追いかけられていた様なので、援護をしようとした。が、ヒヨリを追いかけていた複製(ミネシス)の背中にミサイルが直撃し、消滅した。

 

「眠ってて。………ヒヨリ、私が援護するから一旦下がって」

 

"ヒヨリ!私が位置して欲しい場所まで誘導するから、一旦ミサキと下がって!"

 

「は、はいぃ……!!」

 

「させると思っているの────ガハッ!?」

 

「その言葉、そっくり返させてもらおう」

 

こちらから視線を外し、ヒヨリ達に攻撃を仕掛けようとした生徒がいたので、即座に近づき拳を振るった。

 

「………しかし何故だ?複製(ミネシス)はもう使えない物だとばかり思っていたが……」

 

考え事をしながら銃撃を飛ぶ事で回避し、そこから急降下し、着地した時の衝撃波で複製(ミネシス)やアリウスの生徒達を消滅、或いは吹き飛ばした。

 

当然、サオリ達に被害が行かない程度に留めてある。

 

「………多分だけど、私達がエデン条約を乗っ取った時点で、複製(ミネシス)はマダムが使える様になってたんだと思う」

 

気が付けば隣まで来ていたミサキが俺にそう話しかけてきた。

 

「要するに、私達はそこまで大事でも何でもなく、一度乗っ取れたらそれで用済みの道具だったって事」

 

「………何処までもふざけた真似を………!!」

 

これが事実だとするなら、俺はマダムを許す事は出来なさそうだ。僅かだが、ここまで過ごす事で彼女達が他の少女達と何ら変わらないのだと分かった。

 

血の通っていない道具などでは断じてないのだ……!!

 

俺は怒りを堪え、アリウスの生徒にぶつけない様にし、複製(ミネシス)にその怒りをぶつけながら攻撃を続けた。

 

「……………変な人」

 

少し微笑みながら、ミサキはそう言った。

 

そして、戦場が一向に動きそうになかった場だったが──煙が立ち、それを突き抜けながら、アリウスの生徒が勢い良く悲鳴すら上げずに俺の背後まで吹き飛ばされた。

 

「…………何だ?」

 

煙が晴れ、佇んでいたのは─────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やーっと見つけたよ!ここに来ると思って来たけど大正解☆って感じだね!………でも、嬉しそうな顔には見えないけど、どうしたの?」

 

 

 

 

 

少女は微笑み、俺……いや、サオリ達に話しかけていた。

 

 

 

 

 

その笑顔は、万人が見ればまるで太陽の様に見え、人々を笑顔にする事だろう。

 

絵本の世界から飛び出して来たかの様な、あまりにこの戦場に似つかわしくない風貌で佇む少女は、されど間違いなく実力者である───

 

 

 

 

 

「そんな、魔女を見たみたいな顔しちゃってさ?」

 

 

 

 

 

聖園ミカ(絶望)が、この場に襲来した。

 





ミカ、襲来。

取り敢えずゼハートはミサキとヒヨリが合流してから会わせる事にしました。理由?…………エミュが難しいんですよ!!

ブルアカのキャラって……多過ぎて……一人一人を魅力的に書くのマジで難しいんですよね……長期連載してる人を私は本気で尊敬しています。

まあ、私事は置いておいて、次回はミカとの戦闘です!

……頑張って書こう、うん。

それでは、また次回お会いしましょう!
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