EDF 怪獣戦記   作:究極神黎斗

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第23章「決着」

第23章「決着」

崩壊した市街地に、再び静けさが落ちる。だがそれは終わりではない。次の一撃へ向けた、わずかな“間”だった。

ジラ はまだ生きている。地中を移動し、位置を変え、機を窺っている。だがその動きは、すでに見切られていた。逃げているのではない。追い詰められている。

「ストーム2より各員へ。次で落とす」

その一言で、全員の動きが揃う。

幼体が再び動き出すが、もはや脅威ではない。ストーム3が重火力で流れを断ち切り、ストーム4が上空から逃げ道を潰す。戦場は徐々に収束し、やがて中心に“空白”が生まれる。

「来るぞ」ストーム2

その直後、地面が割れ、ジラ が正面から飛び出す。今度は逃げではない。強引に突破しようとしている。

だが遅い。すでに配置は終わっている。

ストーム1が一歩前に出る。何も言わず、アサルトライフルを三発だけ撃つ。一発目で頭を上げさせ、二発目で軌道をずらし、三発目で進行方向を固定する。その先にストーム3が構え、重火力が真正面から叩き込まれた瞬間、ジラの動きが止まる。

「叩き込め!!」ストーム2

爆発が重なり、ストーム4が上空から撃ち抜いて退路を断つ。その中心へストーム1が踏み込み、距離ゼロでショットガンを撃ち込む。衝撃が内部まで貫き、巨体が大きく揺れる。

——仕留めた、はずだった。

だがその瞬間、ジラが崩れ落ちながらも最後の力で前線へと襲いかかる。

「まだ来るか——!」

誰かがそう言いかけたときだった。

遠方、瓦礫の影で一人のエアレイダーが静かに観測を続けている。照準はすでに固定されていた。

「……今だ」

送信。

次の瞬間、空が光る。

軌道上から降り注ぐ閃光——バルジレーザー。

一直線に叩き込まれた光が、ジラの頭部を焼き抜く。逃げ場はない。そのまま貫通し、焼き落とす。

巨体が完全に力を失い、その場に崩れ落ちる。

今度こそ、沈黙した。

静寂。

やがて周囲で蠢いていた幼体が一斉に散り始める。恐怖に弾かれるように、瓦礫の下へ、地下へと逃げていく。

「逃がすな!!掃討しろ!!」ストーム2

ストーム3が進路を潰し、ストーム4が上空から撃ち抜く。前線部隊も加わり、残存個体を確実に処理していく。

だが、それでもいくつかは逃げた。

視界の外へ。地下へ。完全には消えない。

それでも——戦場は終わった。

「……終わりだ」ストーム2

誰も否定しない。

ストーム3は静かに武器を下ろし、ストーム4は周囲を警戒したまま降り立つ。

その中で、ストーム1だけがすでに次を見ている。

戦いは終わった。

だが、すべてが終わったわけではない。

■第23章「決着」終

 

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