もしかしたらキャラ崩壊や解釈違いがあるかもしれませんが、それでも良いという方のみご覧下さい!
それでは第一話、どうぞ!
序曲のムーンサルト
――ここは平和な世界。
―――ではなく、触れたものを炭にする、ノイズという災害が出現する世界。
―ノイズには、通常の攻撃が効かない。
―ノイズが出現する度に、多くの命が奪われる。
そんな世界の、とあるカフェ。
その名も「カフェnascita2号店」
そのカフェの冷蔵庫の中には地下へ続く階段がある。
・・・カフェに地下室がある事自体おかしいが、今は関係ない。
その地下室の中からは、4人の男女の声が聞こえてくる。
「うえッマッズ!?誰だこのコーヒー淹れたの!?」
「ありゃ?今度こそうまくできたと思ったんだがなぁ〜...」
「お前かエボルトオオオオオオオオ!!!」
「そんなカッカすんなよぉ〜戦兎」
「おっ前なぁ...!」
「二人ともうるさい。刻むよ??」
「ごめんなさい!!」
「二人の声地下室の外まで届いてたよ〜?」
「おお、美空に惣一じゃねえか。二人共お帰り〜」
コーヒーを飲んで吹き出しているのが、桐生戦兎。
その向かい側に座ってコーヒーを淹れている赤い装甲に青緑色のバイザーを付けた異形が、ブラッドスターク。
またの名を、エボルト。
兎のぬいぐるみを抱えている可愛らしい少女が、石動美空。
買い物袋を提げ、3人の会話を微笑ましそうに見ているのが、石動惣一。
ちなみに今はいないがネットアイドルをしている美空のマネージャー、滝川紗羽。
一見するとただの日常会話のように見えるが、どうみても見過ごせないのがこのブラッドスタークの存在。
実はこの5人。この世界出身ではないのである。
「複数の宇宙が共存する」という1つの考えだ。
そしてこことは別の世界。彼らにとっての旧世界は、数々の星を喰らい自身の力へと変えるブラッド族のエボルトによる大虐殺が行われ、壊滅の危機に瀕していた。
そこでエボルトにより名前と顔を変えられ、記憶を消され偽りのヒーローとして立て上げられてもなお
恋人を亡くし、エボルトの遺伝子をその身に宿しながら、自身が信じる者たちのために戦い続けた仮面ライダークローズの万丈龍我。
他にも様々な人の思いが一つになり、大きな犠牲を払いながらもエボルトを倒し、そのエネルギーで新世界を作ろうとした。
しかしそこで別世界、つまりこの今の世界のエネルギー、フォニックゲインと新世界創造のためのエネルギーが共鳴。
それにより戦兎たち旧世界の人間はこの世界へ転送されることになった。
ただし転送されるタイミングには時間差があり、今から3年ほど前に惣一とエボルトが転送。
その後惣一がnascitaを2号店(1号店は旧世界)を開店。
その1年後に美空と紗羽が何故か空から降ってきて、惣一に保護された。
その時の美空の驚きようと言ったら、言葉にするまでもないだろう。
なにせずっとエボルトに支配され続けていた父親と再開できたと思ったら、何故かその元凶も共にいたのだから。
その2年後に戦兎が転送。
丁度雨の日で、惣一が買い物に出かけていたときのことであった。
その時の光景は奇しくも旧世界で惣一(エボルト)と戦兎が初めてあったときのようだった。
まあその直後に惣一がエボルトと間違われ、戦兎に「エボルトオオオオオオオオ!!!!」と叫ばれながら暫くの間追いかけ回されたのは言うまでもない。(その後エボルト本人が登場して誤解は解けたが、宿敵の登場ということで戦兎は混乱していた。)
それと何故エボルトがここにいるかについてだが、エボルト本人にもよく分かってないらしい。
ただ、2つの世界が共鳴したときに、新世界へのエネルギーになるところだったエボルトの分のエネルギーがフォニックゲインによって補充されたため、戦兎たちとともにこの世界に来たというのが戦兎の仮説である。
ちなみに今のエボルトは旧世界での戦いでほとんどの力を失っており、今はかろうじて仮面ライダーエボルフェーズ1にはなれるが、ものの数分で変身が解けてしまうほど弱体化している。
惣一がこの世界に来たときには、勿論何故か隣にいたエボルトのことを警戒したが(旧世界で10年間も体を乗っ取られ娘や仲間たちを散々痛めつけられたのだから当然だが)、当の本人はかなり衰弱していたのに加えて敵意も感じられなかったため、とりあえず様子見という形で保護し、近くにあった空き家で匿っていたのである。
惣一自身エボルトのことは旧世界で10年間も一緒に(物理)過ごしていたので、扱い方や性格はなんとなくだが把握していた。
そしてエボルトは、旧世界で石動惣一として過ごしていたときには感情がなかったため何かあってもあまりなんとも思うことは無かったが、ビルドジーニアスの影響で感情を与えられ、今世界で惣一の監視下の元、たくさんのものを見、教えられてきたため、人間並みの感情が芽生え始めてきている。
旧世界での残虐性、狡猾性などはそのままだが、エボルト自身かなり人間を気に入ったというか好きになってしまったため、今は地球を滅ぼそうなどとは思っていない様子。
それどころか旧世界で父親を演じて育ててきた美空には愛情を、戦兎や万丈、一海や幻徳にもそれと似た感情を抱くようになった。
今では、エボルトはかなり戦兎たちに対して友好的であり、頼もしい仲間である。(ただし戦兎たちから信用はされていない。ただ少しは気を許しているところはある。)
ただ、あくまでも人間は気に入っているが好きなのは旧世界組のみのため、他の人間に対してはあまり興味関心がない。
また、旧世界でエボルトに支配されていたためか、何故か惣一はブラッドスタークや仮面ライダーエボルに蒸血及び変身することができる。
ただし変身できるのはエボルトと同じくフェーズ1までだが、こちらには特に時間制限はない。(ただしエボルトが変身したほうが強い)
ところで何故戦兎達がフォニックゲインのことについて知っているのかと言うと、惣一達が今世界に来て半年ほど経った頃、急にノイズが発生したのだ。その時二人はnascitaの地下にいたため、警報に気づかず、避難が遅れてしまった。ただエボルトがいるためあまり心配はしていなかったが。
しかしそこで窓の隙間から見てしまったのだ。
装備をまとった少女がノイズ相手に戦っているのを。
本来ノイズに攻撃は効かない。(まあ変身していれば攻撃は通るし、触れられても炭になったりはしないのだが。)
なのにあの少女の攻撃はノイズに効果的に見えるし、ノイズに触れられても炭にならないではないか。
その後ノイズを全て殲滅し終えた少女はおそらくその少女が所属していると思われる組織の車に乗って帰っていったが(後にその少女が世界的に有名な風鳴翼だと知った時は大層驚いた)、エボルトが咄嗟に自身の遺伝子の一部を車に付着させ、組織内部からの情報収集を試みた。
同時並行で何故少女の攻撃がノイズに効いたのかを調べたところ、少女はシンフォギアというものを纏っているらしく(そういう人物を奏者と言うらしい)、それは歌による振動エネルギー(フォニックゲイン)を利用して、ノイズに攻撃が通るようにしたうえで炭素分解を防ぐバリアを展開することができものらしい。
だから少女はノイズと戦える、というわけだ。
その後エボルトはフォニックゲインの解析やシンフォギアについての情報収集(その間惣一はカフェを経営していた)を行った。
それによりライダーシステムなどにフォニックゲインを投入。
ノイズ特攻のライダーシステムなどのアップデートが完了したのである。
ちなみに今の4人の生活だが、先述したように惣一はnascitaの経営、美空と紗羽はその手伝い(美空はネットアイドルとしても活動しており、紗羽はマネージャーとしてサポートもしている)、エボルトと戦兎は地下室にて、旧世界での戦いで壊れた武器や装備(フルボトルバスターやエボルトリガー等)の修復及び強化を行っている。
「にしても、この世界に来てもう3年か〜...」
「そうか、マスターとエボルトは一番最初にこの世界に来たからもう3年も経ってるのか」
「暇なときに
「ネットアイドルしてれば誰か気づいてくれると思ってたんだけど、何の反応もなくて...」
「まあやっぱ俺達だけで集められる情報にも限りがあるよな...」
「あ、なら例のシンフォギアの組織...とっきぶつ...だっけ?」
「正式名称特異災害対策機動部二課、だな」
「あ、そうそうそれ!その組織と協力したら良いんじゃない?」
「勿論それも考えたが、万が一あの組織に俺達のライダーシステムが知られ、悪用されて戦争でも起きたら...」
「旧世界の二の舞いになってしまう、ってことか」
「でも、あの組織はノイズと戦って人々のために動いてるんでしょ?だったら...」
「だが、もしあの中にノイズを操っている黒幕やスパイがいたら?そもそも何でノイズが発生するのかすら分かっていないんだ。その可能性も十分に考えたほうが良い」
「そっか...」
「というか、2年前ってあの事件が起きてた時期だったよな?」
「ああ、ツヴァイウィングのライブかァ。あの時俺達は情報収集も兼ねてアメリカの方にいたから日本に帰ってきて知ったんだよなァ」
「たしかその事件で風鳴翼の相方が亡くなったんだよな?」
「そうだなァ、当時の監視カメラはほとんど壊されていたが、秘密裏に回収して映像を回復したからなァ。」
「あの映像見たけどかなり悲惨だったよね...」
「ま、まあ今後の方針としては、ノイズが現れたら主に俺が出動。時と場合によってはマスターかエボルトが。あと俺達の戸籍はないし、向こうに黒幕やスパイがいるとは限らないから、できるだけ俺達の正体や情報は漏らさないように行動。それと引き続き万丈たちの捜索。この3つを主として行動していこう。」
「りょーかい」
「あ、皆!紗羽さんが身バレ防止のためのフード付きマント作ってくれたって!全員柄とか違うよ!」
「マジ?紗羽さんに感謝だな...」
「おお、俺達だけじゃなく万丈たちの分まであるのかァ」
「なんか...制服みたいだね...」
「じゃあこのマント強化してくる!!!」
「ちょっと戦兎!?せっかく紗羽さんが作ってくれたのに...ってもういないし...」
「まああいつはいつものことだろ」
「じゃあそろそろ解散し...」
―――その時、警報が聞こえた。
【ノイズが出現しました。皆さんは直ちに近くのシェルターへ避難して下さい。繰り返します―】
――バタンッ
「皆!聞こえたわね?」
「紗羽さん!?」
「私と美空はシェルターに行くから、戦兎はノイズを、他二人は誰かに目撃されないように物陰にとかに隠れて万が一のときに戦って!」
「分かった!」
「おい戦兎ォ、聞こえたかァ?」
「聞こえた!すぐに行く!」
「じゃあ美空達、俺達は行って来るから、早く逃げてよ?」
「お父さんたちこそ死なないでね!紗羽さん行こ!」
「ええ、勿論」
「――おまたせ、二人共。はいこれ、まだ完成してないけど身体能力強化と硬化を埋め込んださっきのマント。とりあえずこれ着て途中まで行こう」
「分かった。...へえ、これ結構軽いんだな...」
「そういうの後ででいいから!目的地はこの近くのはずだ、走っていくぞ!」
「りょーかい、行くぞ惣一」
いつもの平和な会話をしていたはずの4人の会話は、突如出現したノイズによって打ち切られた。
戦えない二人は避難し、残りの三人は人々を救うために件の場所へ。
しかし、そこで三人が目にしたものは―――
「―――Balwisyall Nescell gungnir tron―――」
「う――あっ...あああぁあああぁぁああああッ!!」
次回予告
「なんだ、あれ...」
「あれってまさか、2年前のライブの事件で天羽奏が纏っていた...」
「第三号聖遺物ガングニール...だ。」
「―さあ、実験を始めようか。」
ラビット!タンク!ベストマッチ!!!
次回〘邂逅のラビットタンク〙
「――勝利の法則は、決まった!!」
作者です。
ちなみに本編中にあったマントについてですが、
美空=薄い桃色のマントに水色のうさ耳がついたフード
紗羽=暗い赤色の無地
戦兎=赤と青のストライプ模様
惣一=仮面ライダーエボルフェーズ1をイメージした、縁は金、ベースは黒でところどころ赤や青、星座のようなものが散りばめられている
エボルト=ブラッドスタークイメージで、マントは暗い赤、フードは青緑色になっている。
と、なっております!
それでは、次回もお楽しみに〜!