ハイスクールD×Dの世界に黒蝕竜が来たようです。(一時停止 作:黒亀
輸送
私はゴア・マガラ。某人気狩猟ゲームの看板モンスター。前世は人間で、サラリーマン。
交通事故で死んだ私は神と名乗る者に強制的に転生させられた。転生先はこの世界、モンスターハンターの世界でゴア・マガラになっていた。
その日から大変だった。移動する度に縄張りのモンスター達に追いかけられて何度も死にかけた。
今ではハンター達に恐れられるほどのモンスターになり平穏な暮らしをしている。しかしなぜか別の種…リオレイアやギギネブラとかに追いかけられる日々にもなっている。リオレイアはまだ分かるのだが、ギギネブラは雌雄同体の種であろう交尾しなくても卵産めるだろ。
割りと疲れる平穏に頭を悩ませながら、ジャギィ達から奪…もらったガーグァを食べる。
『ふむ、なかなかの経験を積んだようじゃな』
不意に頭に響く声。私はこの声を知っている。あの日無理矢理転生させられた自称神の声。いや、人間であった私が仮想の世界のモンスターになっている時点で神と認めるしかない。
「…グルル」
『なにをそう、身構えるな』
(何を…無理矢理転生させておいて今ごろ来たのか)
『ふん減らず口を言うの、儂はお前を迎えに来たのだ』
迎えに…?
私は今の世界に満足している。今、別世界に行く通りはない。それに迎えに来ただと?私がこの世界にいるのは間違いという訳なのか。
例え間違いでも本来私はこの世界にいるべきモンスター、別世界に行っても意味はない。
『…この世界にいたい。それがお前の願いか』
(そうだ、私は…)
『だがそれを決めるのはお前じゃない。儂じゃ』
「!?」
唐突に足元に大きい穴が開く。
迂闊だった。急いで翼を広げるが思うように広がらない、なにか大きな網に縛られるように…飛べない私は穴の中に消えていった。
『…ふぅ、やっとか。儂のミスとはいえ別世界に送ってしまうとわな。まぁ本来の世界に送っただけどよしとしとこうかの』
「グルル(くそ!)」
空中から投げ出された私は翼を広げる、なんとか姿勢を保つ。
一旦落ち着いたところで周りを見渡す。一見ただの森のようだが物々しい。ただの世界ってことは無いようだな。
そして上を見る。空は青空、ではなく紫色で混沌めいている。
もう普通の世界ではないな。
そう結論付けた私は地上に降りようとする、すると。
「…グル?」
どうやら森に誰かいるようだ。
音をたてないようにゆっくりと降りて近づいて見る。
学生服だろうか?それを着た数人の男女がおっさんを先頭に歩いていた。
私はこの男女に見覚えがあるが、今では覚えていない。見つかると面倒なので離れようとしたが。
「ん?部長!こっちに何かいますよ!!」
ちっ…見つかったか。仕方ない、目立つが飛んで逃げるか。
翼を広げようとしたが周りの木々が邪魔で思うように広げられない。
「おお!なんじゃこりゃ!」
見つかったか。
振り向いて見ると茶色の髪の毛をした男子高生がこっちを見て目をキラキラさせている。
長年モンスターをやっているがこんな反応する人間は初めてだぞ。
男生徒の後ろからぞろぞろと来る。紅い色のロングの女子高生にポニーテイルでなんと言うか…大和撫子な雰囲気を出す女子高生。笑顔が似合うイケメン。小学生体だが同じ制服を着ているから同じ高校生か?それと茶髪の男子高生の陰に隠れて金髪の女子高生がこちらの様子を見ていた。
「すげぇ!こんな真っ黒なドラゴンなんているんすね!部長!これなんてドラゴンですか?やっぱり強いんですか!?」
こちらを見てあっけらかんな事を紅髪の女子に言う茶髪。
しかし紅髪の女子は警戒して一歩も動いていない。
「イッセー…気をつけなさい…」
「え?」
警戒する一団。ここで戦闘になると面倒だそのため私は。
「グオオオオオオオオォォォォォォォ!!」
威嚇の意味で咆砿をする。怯んだ一同、その隙に私はこの場から逃げ出す。
幸い、いた場所が木が少ない。なんとか翼を広げれた。
なんとかあの場所から離れたので開けた場所に座り込んで落ち着く。
しかし、この世界については無知であることには変わらない。なんとかこの世界についてどうしようか考えているとき、空中に紙が現れて目の前に落ちた。
読んでみると
『お前に人間になる力を与えた。お前が念じればその姿になれる、人間の状態でも元の姿に戻れるし龍人という姿にもなれる。裏にこの世界について書いてある。 神』
と書いてあった。一応念じてみたら人間の姿になった、私と同種の素材で作られた鎧一式だハンター。
開けてみると武器らしい。そんな事はいい改めてこの世界について見てみる。
数十分後
どうやらこの世界はハイスクールD×Dという世界で、悪魔、天使、堕天使が存在する世界。
なるほど、それで今いるここは冥界という場所で悪魔の領地らしい。
これで思い出した。これはラノベの世界。それと先程あった男子高生は主人公で悪魔の兵藤一誠。紅い髪の女子高生はリアス・グレモリー。
ここまで考えて私は気づいたが…。これからどうやって暮らせばいいのだろうか?
元の姿で暮らすのは色々面倒になる。
そう考えていたとき。
「・・・・・!」
「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・、・・・・・・・・・・、・・」
「・・・・・」
誰かの話し声、近づいてみるか。
私は黒歌。元は猫叉という妖怪だった。今では悪魔で主殺しの汚名をつけられて、追われている。
しかし力もなくなって。
「ふん、ようやくか」
「SS級はぐれ悪魔黒歌、今日ここで討たせてもらう」
魔力で作られた剣が私の首元を狙い、降り下ろす。
その瞬間。
ドォン!…ガァン!!
銃声、その弾丸が魔力の剣を貫いた。
全員が銃声のしたほうを向く。
暗闇から足音が聞こえてくる、それと同時にやれやれといったふうに声が聞こえてきた。
「男性が三人で女性を狙うとはな」
黒い鎧に包まれたモノが現れた。手には先程撃ったであろう銃を抱えている。
そのモノは私を見て、そして追っての悪魔を見て。
「なるほど」
と答えて。
ズシャ!
「お前達だな」
悪魔達の頭が胴体から離れていた。私もそれなりに強いがここまでの速さは全く見えなかった。
武器をいつの間にか変えていてその武器はまるで死神の鎌みたいでその刃は紫色に怪しく光っていた。
刃についている血をとり私にむく。
その姿は恐ろしい、けど私の目にはピンチを駆けつけた騎士のように見えた。