アルセウス許すまじ!!   作:フォッサ

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変なポケモンがやってきた

 ポケットモンスター、縮めてポケモン。

 ポケモンの世界にはたくさんの国があり、地方がある。ここはノーリン地方のお話である。

 

「はい、残念。また挑戦してね」

 

 私はポケモンリーグ四天王の一人、ワレモ。

 昔から鋼タイプが好きだった。重厚感があって、ゴツくて、硬くて。なんというか、言葉に表せないような感じである。好きという感情に理由なんていらない。

 

 負けた挑戦者は泣く泣く帰って行った。

 

「あらー、また到達しなかったの。残念」

「……ふふ」

「ワレモ強すぎ。私と同じくらいの腕前だからそりゃここまで来んわ」

 

 奥の扉からやってきたのはノーリン地方ポケモンリーグ、チャンピオンのサザンカである。

 サザンカは私の幼馴染であり、唯一無二の親友である。

 

「さて、今日の予定は無くなったし。久しぶりに実家に帰る?」

「うん……。帰ろう」

 

 外に出て、私はモンスターボールを取り出した。

 

「アーマーガア」

「チルタリスちゃーん」

 

 アーマーガアとチルタリスがボールの中から出てきた。

 私はアーマーガアの背中に跨る。このひんやりとした金属質。たまらん。アーマーガアは素晴らしいポケモンだ。

 

「アーマーガア、メコタウンにいくよ」

「ガァ」

 

 メコタウン。ノーリン地方の最西端に位置する小さな町で、ノーリン地方のポケモン研究所があるだけの町。

 私たちはそこで育った。

 

「うーん、ノーリン地方は今日も平和だね!」

「そうだね……。アーマーガアとの空の旅楽しい〜」

「ガァ!」

「今日カズラいるかな? またフィールドワークとかいってるかな?」

「いるでしょ。今日はポケモンもらいに来る人いるんだーって嬉々として話してきたでしょ」

「それもそっか。じゃ、カズラに会いにいこー!」

 

 ノーリン地方ポケモン博士、カズラ。

 私たちと同い年の友人である。アカデミーからの友人で、バトルの腕はからっきしだがポケモンに対する知識の造詣が深い。

 ポケモン研究所の上空に到着した。私はアーマーガアをしまい、飛び降りる。

 

「っし」

「あんたよく飛び降りれんね……。結構高いぞ」

「鋼の肉体をもてばこんなの平気。スカイダイビングみたいで楽しい」

 

 研究所の中に入っていく。

 メガネをかけ、白衣を身に纏う女の子が三つのモンスターボールを若い女の子に見せていた。

 

「だ、誰ぇ……?」

「おー、よく来たね! 今日来るとは思わなかったよ」

「カズラ博士……この人たちは?」

「お、君がカズラの言ってた新米トレーナーか。私はサザンカ。ノーリン地方のリーグチャンピオンさ」

「ワレモ。リーグ四天王。よろしく」

「わ、ワカバです! よろしくお願いします!」

 

 新米トレーナーのワカバが勢いよく頭を下げたその瞬間、ポケモン研究所の天井が崩れた。

 私はワカバを引っ張り寄せ、瓦礫の下敷きになる。

 

「ワレモさん!」

「大丈夫。タフだから。で、何事かな」

「なんだこのポケモン……」

「いって……」

 

 瓦礫から這い出た先に見たのは神々しいポケモンだった。

 神々しいオーラが私たちにも伝わってくると同時に、何やら怒りの感情もひしひしと伝わってくる。

 

「カズラ、なんだこのポケモン!」

「えっと……わかんない! なんだろこれ」

「穏やかじゃない登場……。ワカバ、私の後ろに。サザンカ、やるよ」

「オッケー。チルタリス!」

「ボスゴドラ」

「「メガシンカ」」

 

 私の持つメガストーンが埋め込まれたブレスレットを触ると、ボスゴドラが持つメガストーンと反応を起こした。

 ボスゴドラが光に包まれていく。そして、姿形が変わる。

 

「なにこれ……」

「見るのは初めてかな? メガシンカだよ。選ばれた者しか使えないけどね」

 

 メガボスゴドラとメガチルタリスは目の前の謎のポケモンと向き合う。

 倒せるかは怪しい。せめてここにいる奴だけでも守れたら御の字。ボスゴドラはそういう方に長けている。

 

「ボスゴドラ、鉄壁」

「チルタリス! コットンガード!」

 

 謎のポケモンが攻撃。だがボスゴドラたちには対して効いていない。

 

「ボスゴドラ、そのままボディプレス」

「ハイパーボイス!」

 

 謎のポケモンは攻撃をかわし、そのまま私たちめがけてなにかビームのようなものを放ってきた。

 避けられない。私は鍛えてるから多少なりとも受けれるが……。

 

「ウツボットメガシンカ! そしてエナジーボール!」

「ぐっ……」

「あぁっ!? 私のウツボットはあまりレベル高くないから押し負けた! 大丈夫!? ワレモーー!」

「意識が……」

 

 私はそのまま意識を投げ出してしまったのだった。

 そして、目が覚める。どうやらあのポケモンは去ったようで、ポケモン研究所は悲惨なことになっているだけで済んだようだ。

 私は立ちあがろうとすると、自分の体が何か変に感じた。まるで鋼鉄の身体が……。

 

 自分の手を見てみると黄緑色のハサミのような腕になっていた。

 

「え」

 

 私は鏡を見つけ、自分の姿を見てみると。

 ハッサムになっていた。

 

 

 

 

 

 

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