ワカバのモンスターボールに入れられ、メコタウンを飛び出した。
ポケモンだからモンスターボールに入れる。意外と中は快適である。ポケモンっていつもこんな感じなんだなぁ。
「えっと……こっちの道でいいんですよね?」
「ムギシティに向かうならそっちだね」
草むらを通っていくと、野生のビッパが飛び出してきた。
アワアワとボールを構えるワカバ。繰り出したのはジバコイルである。
「じ、ジバコイル! 10万ボルト!」
「ガガッ」
一撃。レベル差がありすぎる。
いや、強くてニューゲームって奴だなこれ。初心者が使っていいポケモンじゃない。本来なら言うことを聞かないが、私たちが手持ちにいるから聞く。
「あ」
「お? 目が合ったな! ポケモントレーナー、目が合ったらバトルだぜ! 行けムックル!」
「え、ええ、えと……ジャラランガぁ!」
「うおおおお!!!」
ジャラランガが飛び出してきた。
流石の相手もあんぐりと口を開けている。
「見るからに初心者なのになんで強そうなポケモンが……。で、でも相手は格闘タイプ! 飛行技は効果抜群だ! って飛行技覚えてねー! でも逃げたらトレーナーとして恥……。うおおおお! なきごえ!」
「え、えとジャラランガ、インファイト?」
「よしきた」
ジャラランガの拳が容赦なくムックルに浴びせられる、
もちろん耐えられるはずもなく気絶。戦闘不能である。流石に無理がありすぎる。
「ちくしょお……。ずるいよおまえ……。お小遣いやるよ……」
「ご、ごめんなさい」
ワカバは申し訳なさそうに受け取っていた。
「やっぱ二人のポケモン強いから敵なしだね」
「相手が気の毒だ。チャンピオンと四天王のポケモン相手取るわけだしね」
「まぁ、アレと対峙するならある程度育っているポケモン使ったほうがいいね。さっさとギムシティいこう」
ワカバは草むらを進んでいく。
ボールの中からいちいち出されるのも面倒だと感じたので、私はボールの外に出ていることにした。
野生のポケモンが襲いかかってきたらすぐにバレットパンチでぶっ飛ばして先へ進む。
歩いて10分、ギムシティに辿り着いた。
「うおー、でかっ」
「ここはまだまだだよ。ノーリン地方中央にあるズダイシティと比べたらね!」
「デカいことには変わらないけどね。よく昔ワレモと遊びに来たっけな」
「ズダイにいくなら地下鉄乗ったほうが早いけど……。どーする?」
「うーーん。まずジムもやろうよ。トレーナーならリーグやるでしょ?」
「で、できれば! トレーナーとして挑んでみたいです!」
「ならジム攻略も一緒にしていこうか」
ということになった。
まぁ急いでいたってポケモンから人間に戻れるわけでもないし、あのポケモンの手がかりすら何もないし気長に行くしかないが……。
ギムシティを歩いていると、なにやら騒がしい声が聞こえる。
ギムテレビの前に人だかりが出来ていた。
「ど、どーしたんですか?」
「変な集団がギムテレビを占領しちまったんだよ!」
「変な集団?」