シロモコタウンに行くにはつながりの洞窟を通る必要があった。
つながりの洞窟にももちろんポケモンは生息している。ズバット、イシツブテ、マクノシタがここに居たかなと思いつつ歩いていた時だった。
天井から何かが落ちてくる。
怒りの形相を浮かべたハリテヤマが立っていたのだった。
「オラの可愛い息子たちを虐めたのはお前らかーーーーッ!」
「は?」
ハリテヤマはどすこいとシコを踏み、そしてクロスチョップを繰り出して来たのだった。
サザンカがワカバの前に立ち、被弾するのを防ぐ。
「なにいきなり。お前の息子なんか知らないよ」
「嘘をつくなッ! オラの可愛い息子が怯えてんだッ! 人間に怯えさせられたとしか思えねーーッ!」
「聞く耳もたないな。一度戦闘不能にさせるしかなさそうだ」
「ほのおのパンチーーー!」
「やべ!」
私にほのおのパンチが当たった。
熱い! 私、ハッサムははがね虫タイプ。炎は超抜群である。もちろん耐えられるはずもなく、私は意識を失いそうになったが、根性で堪える。
レベルも高い。なぜここにハリテヤマがいるのかはサッパリだが……。
「大丈夫!?」
「死にかけです」
「やばい! ぼうふう!!!」
「フンガーーーー!」
風でハリテヤマが飛ばされ目を回していた。
私も少し休んでおく。ポケモンの技を生身で受けるのってきついんだな。
休み、ハリテヤマがむくっと起き上がる。
「落ち着いた?」
「あぁ」
ハリテヤマはどかっと座る。
「何があったの」
「黒い服を着た人間が……この洞窟のポケモンたちを片っ端から襲いかかってたんだ! オラの可愛い息子も襲われて拐われた……!」
「黒い服……」
「あいつらか」
「人間は悪い奴だど……! うがーーーっ! 思い出しただけでも腹が立つ!」
「まぁまぁ」
「落ち着きなよ。なぁ、提案があるんだけどさ」
「なんだ」
「お前さんの息子を攫った奴、私たちも探してんだよね。一緒に来ないか? こいつに捕まってさ」
「……オラの息子がついていけば取り戻せるか?」
「多分」
「じゃあ、いく」
ハリテヤマはうんと頷いた。
「ワカバ、書いた通りだ」
「え? な、なにが……?」
「あ、そっか。私たちはポケモンだから言葉が通じてるけどワカバは人間だしな。ワカバ、ハリテヤマを捕獲して」
「わ、わかった! さっき買ったこれを投げればいいんだね!」
「そう」
ワカバは慣れない手つきでボールを投げる。
ハリテヤマがボールに収まり、フワフワと揺れた後、揺れが止まった。捕獲完了の合図でもあるり
ワカバはボールを拾い上げた。
「は、ハリテヤマゲットー! でも手持ち六体までだよね? 誰かボールに送らないと……」
「ジャラランガ預けて連れていこっか」
「そ、そーだね! これでボックスに送れるんだっけ……」
ジャラランガが入ったボールが送られて行く。
ハリテヤマがボールから飛び出して来た。
「そうと決まればいくど!」
「はいはい」
まずはつながりの洞窟を出よう。
この洞窟はそこまで大きくないしすぐに出られるはずだ。