映像機画版携帯獣世界転生物語   作:こうすけ増田劇場版

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橙色街携帯獣鍛錬所教官戦

 

「……」

 

「どうかしました?」

 

「いや、普通に着いたなって」

 

 7体目のポケモンをゲットして手持ち交換云々をした際にオーキド博士からチラリと聞いたがサトシはマサキの灯台に行ったらしい。

 クチバジムとは方向が完全に逆だろうと思っていたら逆だった。ゲームじゃマサキのイベントを通らなきゃストーリー進行しねえけど、この世界じゃガン無視していいんだがな。

 

「旅をしていたら迷子になることは割とありますが、それはあってはならないことです」

 

 サトシに一歩遅れていた感じだったが、逆転したっぽい。

 クチバシティに辿り着いたので取り敢えずはポケモンセンターに向かってポケモンの回復、食事をする。

 

「ジム戦に挑むのはいいですが……あまり偏った考えを持つと実戦で使えなくなります」

 

「偏った考え?」

 

「ジムリーダーは特定のタイプのポケモンを使ってきます。当然、それに対して強いポケモンを用意しようと考えます。しかし、その場合だと相手の弱点を突く戦闘スタイルしか身に付きません。それ自体は間違いではありませんが、上に行けばタイプ相性が良くも悪くもない相手ばかりです」

 

 ポケモン達の回復をしている間に食事をする。

 クチバジムの事前情報、ジムリーダーのマチスはでんきタイプの使い手でトレーナーのバッジ数に応じてポケモンの数を変えてくるジムである事を調べた。それ自体は普通の事だがサイトウは弱点を突くだけの戦闘には限界があると釘を刺してきた。

 

 確かに言われてみりゃ、そうだ。

 基本的にポケモンのストーリー攻略だと相手が使ってくるポケモンの弱点のタイプを突いて戦うのが普通だ。プレイヤー同士の対戦環境になれば弱点のタイプを突くのは当然だが、そのポケモンを出すだけで色々な抑止力を生み出すなんかの心理戦を覚えなきゃならねえ。

 対戦環境だからポケモンに関する知識の方は標準装備で備えている。このポケモンは大体はこういう使い方をするからの腹の読み合いを

 

「タイプ相性の外でのバトルか……考えてなかったな」

 

 このクチバジムにはニドキングをぶつけてみるかと考えていた。

 ニドキングが居ればでんきタイプの技を使うことが出来ねえからその時点で結構詰んでいる。そういうバトルをしていけば多分、今回も無事に勝つことが出来るだろうが、相手に対して後出しの有効打を使っているだけだ。

 

 相手のポケモンに対して相性の良い有効打で戦うことはなんにも間違いじゃねえが、これから先の事を考えていけば……そうだな。

 

「すみませーん」

 

「ヘイ、ボーイ! なんの用だい? ここはユーが可愛いガールフレンドを連れて来るような場所じゃねえぜ」

 

「ガールフレンド!?」

 

「いや、ここに来たって事はこういう事ですよ。ジム戦に挑みます」

 

 食事を終えた後にジムに向かえばジムリーダーのマチスが出迎えてくれる。

 マチスはサイトウを見てガールフレンドと言えばサイトウは顔を真っ赤にしたが俺は特に気にすることなくバッジケースを見せる。

 ジムバッジは既に2つあるので、遊びのトレーナーじゃないなと分かればマチスは頷いた。

 

「OK、いいだろう! バッジ2つの場合はポケモンの数を3体か1体のどちらかに選べる様にしている。どっちを選ぶ?」

 

「…………3体で」

 

「ならば、カモン! ビリリダマ!」

 

「リリ」

 

 3体か1体を選べると言われたので多分1体だったらライチュウが出てくる。

 多分、もう3体を選んでもライチュウが出てくるだろうが少しでも実戦経験を積んでおいた方が良いから3体にした。

 

「いけ、ニドキング」

 

「ニド!」

 

「試合開始!」

 

 マチスの1体目はビリリダマ、でんきタイプのポケモンだ。

 ニドキングにはでんきタイプが通じなくてニドキングに対して弱点を突ける技は無い……ただビリリダマは速くに動けるからそこを注意しなきゃならねえ。審判からの試合開始の宣言がされたからどういう風に動くかと考えていればマチスは動いた。

 

「ビリリダマ、だいばくはつ!」

 

「っ!」

 

 ニドキングが出てきたことについて特になにも言ってこなかったマチスはなんの迷いもなくビリリダマにだいばくはつを指示した。

 ビリリダマはニドキングに近付いてだいばくはつを起こした……

 

「ジムリーダーが初手でそれってズルくないすか?」

 

「でんきタイプのエキスパートに対してじめんタイプのポケモンをぶつけに来るのは当たり前だからな。対策の対策はしている……言っておくが、ただじめんタイプのポケモンをぶつければ勝てるほどにミーは甘くはない。バッジも今回で3つ目ならそろそろポケモンバトルについて本格的に覚えなきゃならない。接待は終わりさ」

 

 動きにも思考にも迷いがなくだいばくはつでニドキングと相打ちになったのでジムリーダーがそれをするのはどうなのかと言えば、じめんタイプの対策手段を使っただけと言い、じめんタイプで挑んでくるのであればそれなりに考えがあるぞと主張する。

 タイプ相性を突いておけば勝つことが出来る程にポケモンバトルは甘くはないんだよと教える頃合いか。

 

「すまんな、なにも出来なくて」

 

「ミーの2番手はお前だ! コイル!」

 

「リリリ!」

 

「……いけ、リザード」

 

「グォオウ!!」

 

 ニドキングで色々と試合運びをしようと思ったが、文字通りなにも出来なかった。

 その事について謝りを入れた後にリザードが入っているモンスターボールを取り出してリザードを出した。やっとリザードはジム戦で戦う事が出来ると喜んでいる。

 

 タイプ相性の上ではこっちが有利と言えば有利だが、向こうのでんきタイプの攻撃は普通に通じる。

 また爆発されたら困るが流石に爆発はされねえだろう。さっきと違うのはでんきタイプの技が通じるって事か。

 

「リザード、かえんほうしゃ」

 

「コイル、10まんボルト!」

 

 リザードのかえんほうしゃとコイルの10まんボルトがぶつかり合う。

 パワー勝負はいい感じ……コレでもリザードは最初のポケモンだから元から高いピカチュウを除けば一番レベルが高いんだが流石はジムリーダーのポケモン。覚えている技も強力だし威力も違う。

 

「コイル、ひかりのかべ!」

 

「リザード、かえんほうしゃ!」

 

「ダメです!」

 

「おっと、そいつは無しだぜ? ボーイフレンドは自力でどうにかしなきゃならねえんだ!」

 

 コイルがひかりのかべを使ってきたのでかえんほうしゃを当てる隙が生まれた。

 かえんほうしゃを当てることに成功したが、コイルはひかりのかべを展開した事でかえんほうしゃのダメージを大幅に削減した。サイトウは俺がひかりのかべがどういう技なのか分かっていないのか慌てているがマチスにアドバイスを入れるのを禁止だと言われる。

 

「これでがんじょうは剥がれたし……例え軽減されたとしても弱点なのは事実だ」

 

「ほぅ、ひかりのかべの効果を知っているか」

 

 ひかりのかべの効果は少しの間、自分が受ける特殊攻撃を問答無用で威力を半減にする技。

 リザードの武器であるかえんほうしゃは特殊攻撃で当然、ひかりのかべで半減される。サイトウはその事について指摘したかったが流石にそれぐらいは気付いている。マチスも分かっていたのかと意外そうにしている。

 

 この世界、ホビーアニメのお約束と言うべきか攻撃重視で補助技を使う奴はあんまり見ねえからな。

 

「リザード、りゅうのいかりだ」

 

「っ! ソニックブームだ!」

 

 ひかりのかべを使ってダメージを軽減されるならば、固定ダメージ技を使えばいい。

 調べたところ、りゅうのいかりはどのタイミング、どんな状況でどんなレベルのポケモンが撃っても威力は全くと言って同じの技だ。

 リザードのりゅうのいかりはドラゴンタイプの技だからと10まんボルトで相殺しようとせずソニックブームで相殺しようとするが火力だけならばりゅうのいかりの方が上でコイルにりゅうのいかりが命中する。コイルは今にでも倒れそうな感じだったが踏ん張っている……

 

「コイル、10まんボルト!」

 

「リザード、避けまくれ! 攻撃のタイミングとかは気にするな!」

 

 マチスが攻撃を仕掛けてきた。

 10まんボルトがメインウェポンだなと確信すると同時にリザードに回避に専念をさせる。

 

「ミーのだいばくはつにクレームを入れた割にはクレバーな戦術を取るじゃねえか」

 

「最後が怖いからな」

 

「そうですか……ひかりのかべの効果切れを」

 

 コイルにもう1発技をぶつければ倒すことは出来るが、コイルを倒してもひかりのかべは続く。

 最後に控えてるのはどうせライチュウで当然、じめんタイプのポケモン対策をしている……となればなみのりを覚えている可能性が高い。

 

 勝てる可能性を1%でも上げるにはひかりのかべの解除が重要だ。

 そうなると今ここで時間を稼いでひかりのかべを剥がすのに専念をした方がいい……リザードはコイルの10まんボルトを避けるのに意識を割いているが着実にその時がやって来ており……来た。

 

「りゅうのいかり!」

 

「ひかりのかべ!」

 

「っ……」

 

「甘いぜボーイ! ひかりのかべが切れたならひかりのかべを張り直せばいい」

 

「だけど」

 

「ああ、そうさ。コイルはここまでだ……だがミーにはコイツが居るからノープロブレム」

 

「コイル、戦闘不能! リザードの勝ち!」

 

 ひかりのかべが切れたならばもう1回張り直せばいい。

 マチスは一切の迷いなくコイルにひかりのかべを再び貼らせた。ひかりのかべを使ったのでりゅうのいかりを回避することが出来ず、りゅうのいかりをくらったコイルは倒れて審判が戦闘不能と判定した。

 

「中々にグレイトだったが終わりだ! いけ、ライチュウ!」

 

「ライラーイ!!」

 

「戻れ。いけ、ピカチュウ」

 

「ッピ!」

 

「おいおい、なんのジョークだ?」

 

 最後に出てきたのは原種のライチュウ。

 それに対してリザードを1回戻してピカチュウを出せばマチスが鼻で笑った。

 

「ピカチュウはライチュウの進化系、ピカチュウに出来ることはライチュウが全て出来る! でんきタイプの使い手であるミーにピカチュウで挑むなんてアウトだぜ?」

 

「だったらそのライチュウの圧倒的な力を見せてみろよ」

 

「っは、口先だけは一人前か。ライチュウ、10まんボルト!」

 

「ピカチュウ、ひかりのかべ」

 

「無駄だ……オーマイガッ!! そのピカチュウ、特性がひらいしんのピカチュウか!!」

 

 マチスを軽く煽ればライチュウに10まんボルトを指示する。

 ライチュウはピカチュウを見下すかの様にニヤリと笑みを浮かべながら10まんボルトを撃つ。流石はピカチュウが進化したポケモン、10まんボルトの威力がピカチュウよりも遥かに高い。

 

 ピカチュウにひかりのかべを展開させたがマチスはそんな壁なんて自分のライチュウには通じないとなるが……ミスをしていた事に気付く。

 

「俺のピカチュウの特性はせいでんきじゃなくてひらいしん、あんたのライチュウがどんだけ強くてもでんきタイプの技は無効化される」

 

 サトシのピカチュウはせいでんきだが俺のピカチュウはひらいしんだ。

 でんきタイプの技は通じない。マチスの10まんボルトを受けてそれを自分の特殊攻撃力に変換した。

 

「戻れ。いけ、リザード」

 

「グォウ!!」

 

「……成る程、ひかりのかべが欲しかったのか」

 

 ピカチュウでこのまま戦いを続けずにリザードと入れ替える。

 マチスは俺の狙いがひかりのかべだと分かった。ピカチュウじゃライチュウと勝負が出来ないが、かえんほうしゃを覚えているリザードならば勝負は出来る。だが、ライチュウの10まんボルトが強力なのは確かでひかりのかべで半減を狙う。向こうもひかりのかべがあるが……まだ狙いがある

 

「悪いな! ライチュウにはこの技があるんだ! なみのり!」

 

「ライラーイ!」

 

 10まんボルトを耐えつつ倒すと読ませたのでマチスはライチュウになみのりを使わせる。

 津波が巻き起こってリザードは飲み込まれ……津波が消え去った後に赤色のオーラを纏っているリザードが立っていた。

 

「こ、これはもうか!」

 

「まさか……」

 

「ああ、そのまさかだ」

 

 ピカチュウにひかりのかべを使わせたのはリザードにライチュウが放つ10まんボルトのダメージを減らす為じゃない。ライチュウが放つなみのりをなんとか耐える為にひかりのかべを使った。リザードがなんとか耐える事が出来たのならば、特性のもうかが発動する。

 

「リザード、かえんほうしゃだ!」

 

「グォオオオオウ!!」

 

「ライチュウ、10まんボルト!」

 

「ライラーイ!!」

 

 今まで見たリザードのかえんほうしゃで一番高い威力を秘めているかえんほうしゃに対してライチュウは10まんボルトで対抗する。

 タイプ相性は普通だが、リザードにはもうかで威力が上がっていてぶつかり合いはするが拮抗にはならずリザードのかえんほうしゃが押していき……リザードのかえんほうしゃがライチュウに直撃した。

 

「ライ……」

 

「ライチュウ、戦闘不能! リザードの勝ち! よって勝者、チャレンジャー!」

 

「ふぅ……アメイジング、ミーの負けだぜ!」

 

 ライチュウが負けたのを受け入れるのに一呼吸を入れた後に敗北したと認めて俺の勝利を喜んでくれる。

 

「じめんタイプで攻めるよくいるトレーナーかと思ったが、しっかりと作戦を練っている。あのままピカチュウじゃなくてリザードで挑んだ。一か八かのギャンブルだったが、それをする度胸も見事だ」

 

 ひらいしんのピカチュウを使えば試合をもっと上手く運べていたかもしれないが、リザードのもうかのかえんほうしゃを決めた。

 本来ならばニドキングで3タテしてやろうとか思っていたが、初手だいばくはつだったからな……

 

「サイトウに、ジムリーダーに相性の良いポケモンをぶつけるだけのバトルじゃ限界があるからって言われたんで」

 

「ガールフレンドのアドバイスのおかげか! まったく、やけるね」

 

「だから違います! シズカとはそういう関係性ではありません!」

 

「さて、コイツがミーに勝った証であるオレンジバッジだ」

 

 マチスはクチバジムを制した証であるオレンジバッジを渡してきた。

 バッジケースを取り出してオレンジバッジを入れる……コレでジムバッジは3つ、まだまだ先が長いがこういう目に見える成長や進歩の形があるのは少し気楽になる。

 

「次のジムは決まってるかい? 決まってないなら、次に向かうのはヤマブキジムがオススメだぜ」

 

 マチスは次のジムを教えてくれた。

 ヤマブキジムは挑むつもりではあるが……アニポケのナツメって、結構ヤバいんだよな。




リザード♂ LV29→33

マンキー♂→オコリザル LV25→28

ニドキング LV25→27

ピカチュウ♂ LV38→39

ラプラス♀ LV24→25

イーブイ♀ LV22→25

ユンゲラー♂ LV18→21

タマゴ
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