映像機画版携帯獣世界転生物語 作:こうすけ増田劇場版
タマムシシティに辿り着いた。
「残念ですね。いや〜非常に残念です」
「なにがだ?」
「そのニンフィア、相棒技を覚える前にニンフィアに進化させましたね」
ポケモンセンターでポケモンの回復を終えて色々と確認していると怪しげなイーブイ使いのおっさんに声をかけられた。
ニンフィアを見て残念そうにしているのでなにが残念なのかを聞けば相棒技を覚える事にニンフィアに進化させた事を残念そうにしている。
「相棒技って言えばアレか。いきいきバブル、めらめらバーン、びりびりエレキ、どばどばオーラ、わるわるゾーン、すくすくボンバー、こちこちフロスト、きらきらストームだったか?」
「ええ……イーブイの進化先を決めているのであれば進化先の相棒技を覚えさせておく。そうする事で進化した際に強力な技になるのです」
「……シャワーズに進化させたいイーブイにこちこちフロストは?」
「無理ですね。イーブイの段階で全ての相棒技を覚えれますが、進化したら進化先の相棒技しか覚えていません」
「……そこまで都合良くいかねえか」
どばどばオーラやわるわるゾーンが使えるニンフィアは強そうだと思ったが、ニンフィアにした場合はきらきらストームしか使えない。
きらきらストームは状態異常を無くすイカれた性能をしている技だから覚えさせておいて損は無いが……きらきらストームはイーブイの段階で覚えさせなければならない。っつーか、イーブイの段階でしか覚えられない。
「フィィ」
「そう落ち込むな。今の段階でも充分に強い」
特性がフェアリースキンのニンフィアのハイパーボイスは強い。
きらきらストームを先に覚えずニンフィアに進化なったことをニンフィアは後悔しているので今の段階でも充分に強いと言い励ます。
実際に今の段階でもニンフィアは強いんだから紛うことなき事実だ。
「私のポケモンも終わったわ……このままタマムシジムに行くの?」
「いや、ロケットゲームコーナーで遊ぶ」
「ゲームコーナーで遊ぶって……いえ、ガス抜きも大事なのは分かりますが」
ナツメのポケモンの回復も終わったのでナツメがこのままタマムシジムに行くのかを聞いてくるので今日は行かないと言う。
今日の目的はタマムシシティにあるゲームコーナー、そこで遊ぶのだと言えばサイトウがここまで来てゲームコーナーで遊ぼうとする俺に対して呆れるがガス抜きも大事な事だと頭を切り替える。
ゲームだとコインケースが必要だったゲームコーナーだったがこの世界では不要だ。
スロットしか原作には無かったがポーカーやブラックジャックなんかがある……とは言え、カードゲームで挑むのは俺は無理だ。
軍資金は100コイン……コレを目当ての額にまで増やすことが出来ればいい。
「あ、設定6か」
どの台が当たりやすいのかを確認したら設定6、つまりは当たりやすいスロットの台を見つける。
目押しだなんて器用な真似は俺は出来ないとスロットを回して心の中でチャー・シュー・麺と念じながらスロットを押していけば当たって、当たって、当たって、当たりまくる。
フィーバーするとか恐ろしいな……コレがギャンブル依存症になる一番の要因か。
取り敢えず当てて当てて当てまくる。気付けばコインケースが数個パンパンになるぐらいになった。
「どうした?」
「……負けました」
まだまだ荒稼ぎ時だなと思ってスロットの回転を上げていけばサイトウがやって来た。
どうしたかを聞けばサイトウは悔しそう、いや、屈辱的な顔をして負けてコインが1枚も無くなってスッカラカンになった事を報告しに来た。
「ナツメはバカ勝ちしてんだろ」
「多分、使ってますよ」
ナツメはバカ勝ちしていることを言えば、超能力を使って確実に勝てるように勝負していると言う。
超能力を使い続けてて引きニートみたいな感じになってるから心を改める為に俺と一緒に旅をしてるのに迷いなく超能力を使っている……ここは怒るべき事なのか、それとも怒らないで温かい目で見守るか……一応はナツメの超能力で物探しとかしてほしいから怒るに怒れねえ。
「ところで……このコインはどうすればいいのかしら?」
「さぁ……でも何故か隣のよく分からない店に皆、入ってますね」
「生々しいな」
そんなこんなでサイトウ以外はボロ勝ちしたのだが、景品交換所は見当たらない。
ナツメがコインを具体的にどうすればいいのかについて聞けば店員が隣のゲームコーナーとは全くと言って無関係な施設を教えてくれた。それを聞いた俺は生々しいと感じた。
よく分かってねえサイトウとナツメは隣のゲームコーナーとは全くと言って無関係な施設に入る。
そこにはコインケースを持ったそれなりの人がいる
「どういうこと?ここはなんなの?」
「……コインを現金とか別の物に換えると色々と厄介だから1つ別の施設を挟んでその厄介なのを防いでるんだよ」
ナツメがここがなんなのか分かっていないので俺がざっくりと教える。
一言で言えば特殊景品交換所……偶然にもゲームコーナーのメダルと何かを換える事が出来る施設。そう、偶然にもゲームコーナーの隣にある……偶然じゃなくて狙ってやってるって言われればその通りだが、その辺の話をすれば色々と五月蝿い。
「あったか……ポリゴンとアップグレードとあやしいパッチを1つずつ」
ロケットゲームコーナーにやってきた一番の理由、それはこの世界では何処でゲットすればいいのかが皆目見当がつかないポリゴンを手に入れる為だ。ポリゴンをゲットする事が出来なきゃ適当に進化のアイテムと交換するつもりだったが、ポリゴンをポリゴンZにまで進化させるセットが揃っている。それだけで満足だが、まだ余っていたからプロテクターとも交換した。
「……」
「どうした?」
「欲しい物が無いわ」
俺の景品交換を終えれば今度はナツメの番になった……だが、困ったことにナツメが欲しいと思えるものは景品交換所にはなかった。
ポケモンとかは既に揃っているし逆に何か欲しい物でもあるのか?と考えてみるが特に無い。
「……取り敢えず、このスプーンにしてみようかしら?」
「先割れスプーンは邪道です」
「カツカレーを食べる時には絶対に必要よ」
無いとは言ったがここで交換をしないと勿体無いのでナツメは先割れスプーンを選んだ。
それは邪道だろサイトウが指摘するがカツカレーを食べる時の必需品とナツメが言い返し……複数のスプーンと交換された。
「流石に多すぎるのではないですか」
「私1人で独占しないわ。シズカやサイトウにもあげる」
「……渡されてもな……」
箸、フォーク、スプーンは既に持っている。先割れスプーンを貰ったとしても嬉しいとテンションを上げるに上げられない。
そもそもでなんで先割れスプーンが景品交換所に置いてあんだ?ポケモンの進化とかポケモンをパワーアップさせるアイテムと全くと言って関係ねえだろう。
「えっと……このスプーンは運命のスプーン。持っているポケモンまたはトレーナーにとって運命的な出会いを……なんですか、この胡散臭い商品は」
サイトウが先割れスプーンの取り扱い説明書を読めば呆れた。
運命的な出会いを齎すスプーンと言われてもどういう感じなのか分からねえし、そもそもでスプーンでそういう事って出来るものか?……コレはアレか?ポケモンとして相性が良くて更には人間性でも馬が合うポケモンを出しやすい、特性のシンクロに似ている感じなのか?
「スプーン自体になにかを感じるわ」
「なにかって……ただの先割れスプーンですよ」
「運命の相手を導き出してくれる便利なアイテムだとしても、具体的にはどういう効果が発揮すんだよ?なんか人にも効果あるっぽいぞ」
スプーン自体に不思議な力が宿っているとナツメは感じ取った。
サイトウにはそういう適性が無いからただの先割れスプーンとしか見えない。俺はこの運命のスプーンとやらが具体的にはどういう効果を発揮するのかが気になった。運命の相手とかそういうのを導き出すとしても、何かしらの目に見える形で効果を発揮するだろう。
取り敢えずスプーンの色々なところを触ってみる。ナツメが言う不思議な力は全くと言って感じねえ……単純に俺がそっち系の修業をまともにしていないから感じねえがコレ自身は正真正銘の運命のスプーンだろう。
「ちょっと試してみるわ」
ナツメがそう言うと俺の肩に手をポンッと置いた。
サイキックなパワーで何かをするかと思えば……なんだ。理科の実験でフォークを化学反応でグニョグニョにしたかの様に先割れスプーンは裂けた。別に大事なスプーンじゃねえから壊れたとしてもそこまでの物だからそれはいいんだが……
「シズカ、貴方……恐ろしいわね」
「コレがか?」
「いいえ、貴方……良縁に恵まれているわ」
ナツメがスプーン曲げの様に曲がった先割れスプーンを見せてくる。
俺のと全然違う結果になってんじゃねえかと思ったが、コレには何かしらの意味が含まれている。ナツメは縁に恵まれている事を言ってくるので……夢の中で出会ったアーロンを思い出す。
「神様ってわけじゃねえが、縁結びを願ったことはあるな」
アーロンに繋がりを心の何処かで拒んでいる事を見抜かれて、この世界を第四の壁で見ていたからどうしても心の壁があることを認めた。原作が終わったりこの世界の住人として生き続けていけばそういうのは自然と無くなっていく物だとは思っている。
アーロンに縁結びを願ってから……通常ではゲットするのが難しいヒスイゾロアは勿論のこと、大人の事情によりアニポケに出演する事を禁止にされているポリゴンを無事にゲットする事が出来た。
運が良いと言えばそこまでだろうが、コレもアーロンが縁を繋げやすくしていると言っていたからアーロンの恩恵だろう。
「縁結びの効力のおかげか物凄く良縁に恵まれているわ……いえ、違うわね。恵まれ過ぎているわ」
「……他の誰かが紡ぐ筈だった縁すらも奪ってるって言いたいのか?」
「違うわ。こういうことよ」
俺となにかが縁を繋げやすくなっている事に対して、異常なまでに繋がりやすくなっていると指摘するナツメ。
人の縁は何処で繋がるかは分からないし、繋がったところでそれは良い繋がりでなく悪い繋がりもある。それらの力が強すぎるのか、もしくは本来はもっと深くに縁を結べる間柄になる奴から縁を奪っているんじゃないのかを聞けばナツメは曲がった先割れスプーンを見せる。
「えっと……曲げたのですか?」
「サイトウ……ふん!」
「曲がりました……これは……」
「俺のスプーンに向いているな」
ナツメのスプーンはスプーン曲げと同じ感じで曲がっていて俺の方向を向いていた。サイトウのスプーンは何事も無かったが、ナツメがスプーン曲げの要領でスプーン曲げをすれば俺の方向に向いていた。枝分かれしてグニョグニョになっている俺の先割れスプーンの一つの部分がサイトウに、1つの部分がナツメに向いていた……
「おい、まさか」
「そういう御利益も強く働いているみたい……」
ものは試しにと立っている位置を移動すればナツメとサイトウのスプーンが動いた。
まさかと思い聞いてみればナツメは少し恥ずかしそうにしながらもそういう事だと頷いた。
「あの野郎、ポケモンに出会いやすくなるとは一言も言ってねえな……」
アーロンが縁を結びやすくすると言っていたが、それはなにも稀少なポケモンと出会いやすくするとは言っていなかった。
サトシが来る前にポケモン監査官がやって来たりしているのは俺というイレギュラーな存在から生まれるバタフライ・エフェクトの様なものかと思っていたが違う。アーロンがそうなる様に確率を上げていた。
「すみません、どういう意味ですか?」
「一言で言えば、シズカにとって素敵と思える女性との出会いが増える……女難ならぬ女縁かしら?」
「なっ!?」
意味がよく分からないサイトウが意味を聞けば、女性との良い巡り合わせが起きるようになっていることを教えられる。
意味が分かってしまったサイトウは顔を真っ赤にしたが俺は……この場合はどういう風に反応をすりゃいいのかが分からねえ。
「仮にサイトウだけが相手なら良い。ナツメだけが相手ならそれでも構わねえ……けど、コレはどういう事だ?」
サイトウのスプーンもナツメのスプーンもスプーン曲げの様に曲がっていて俺のスプーンの方向を向いている。
だが、俺のスプーンは複数に枝分かれしている。
「……まだまだ貴方にとって素敵な出会いが待ち構えているって証よ」
「……あの野郎、雑な仕事をしやがって……」
取り敢えず、運命のスプーンは持っておけとナツメから渡された。
サイトウもナツメも己の心身を鍛え直す為に俺と一緒に冒険をしているわけで、次の冒険、つまりはジョウトでの冒険にはついてこない可能性があるが、その場合に起きる事も普通にある。この運命のスプーンが反応したら反応したで色々と覚悟をしておけと言われた。
リザード♂ LV41
オコリザル♂ LV37
ニドキング LV38
ピカチュウ♂ LV44
ラプラス♀ LV39
ニンフィア♀ LV38
フーディン♂ LV36
ゾロア(ヒスイの姿)♂ LV8→11
ルカリオ♂ LV68
サイホーン♂ LV29→31
ゲンガー♂ LV39
ポリゴン→ポリゴン2→ポリゴンZ LV15