映像機画版携帯獣世界転生物語 作:こうすけ増田劇場版
「ブギャ!」
5つ目のジムバッジを手に入れて6つ目のジムであるセキチクジムを目指している傍らオコリザルを鍛える。
オコリザルはふんどのこぶしを覚えていたから取り敢えず20回使ったりして色々と試行錯誤を繰り返した末にコノヨザルに進化した……
「シズカ」
「コノヨザルを試すにはちょうどいい」
「……流石にコノヨザルは卑怯だと思いますよ?」
「このルールじゃ、コノヨザルは無双するわ」
ポケモンの育成にはポケモンバトルが一番で、かくとうタイプのポケモンしか出ることが出来ないP−1グランプリに出るつもりだ。
接触物理技以外の使用は禁止のこの大会、出てくるポケモンはかくとうタイプのポケモン……オコリザルのふんどのこぶしを使い続けるにはうってつけの場所だと思っていたがまさかの出場前に進化をした。
進化をしたがコノヨザルに進化したばかりだ……物凄く体格が変化するわけじゃねえからコノヨザルは体に違和感を持たない。
ポケモン図鑑を取り出してコノヨザルになんか新しい技を覚えているかの確認をしたらシャドーパンチを覚えていたがそれ以外は特に変化は無い。
「まぁ、お前等の言っている事は最もだな」
かくとうタイプのポケモンバトルで接触物理技しか使ったらいけないと言う制限がある中でコノヨザルは反則とも言える。
三色パンチやふいうちとかじゃなきゃまともにダメージを与えられない。出るポケモンはノーマルタイプやかくとうタイプの物理技主体で戦ってくるから有効打は無い。
「つっても、優勝賞品はポケモンフーズだ……俺が出ない以上はサイトウ、お前が出ろよ」
「ええ、そのつもりです……私はジム戦に挑む必要が無くポケモンバトルをシズカに譲っていましたが、腕が鳴ります」
優勝賞品はポケモンフーズ1年分、普通に嬉しい物だ。
俺が出るのは卑怯だって言うのは分かる。だけどそれでもポケモンフーズは欲しいのは事実で、サイトウに出るように促せばサイトウは最初から出るつもりだった様でモンスターボールを手に持っている。
「あ!」
「なんだ、お前等も参加するのか」
P−1グランプリの参加申し込みをしようとすればサトシとタケシと遭遇する。
2人ともエントリーシートに名前を書いていて、サトシが途中で俺達の存在に気付いた。
「お前等もって事は、お前もか?」
「俺も参加してえのは山々だが、色々とアウトでな……サイトウが優勝を掻っ攫う」
「いや、優勝は俺だ!!俺が優勝してアノキさんの目を覚ます!!」
「……どういうことだ?」
「実は……」
タケシがテンションを上げてるって事は女絡みだろうなと思いながらもサトシに事情を聞いた。
アノキという男がこのP−1グランプリに集中していて家庭を蔑ろにしていて娘のマナミが不遇な思いをしている。アノキの目を覚まさせるにはP−1グランプリでアノキのエビワラーを倒すことで、サトシはオコリザルを、タケシはイシツブテを使う……
「イシツブテは無理あるんじゃねえか?」
「愛の前では相性なんて関係無い!」
「いや、無理でしょ」
かくとうタイプのポケモンが集まる大会なのに出ようとしている。
一応は出場資格を満たしているのかタケシとイシツブテはエントリーをすることが出来た。サトシもオコリザルをエントリーした。
「はぁ……こういうのが居るからダメなんですよ」
「なにがだ?」
「私もガラル空手と言う1つの武術を学びし武術家です……ですが、生計を建てる能力は持ち合わせているつもりです。武術を極めるのはいいですが、社会人として必要な能力が欠けている者が意外と多いんです」
サイトウも無事にエントリーを済ませた後に大きなため息を吐いた。
アノキがP−1グランプリに懸けている情熱なんかは分かるが、家庭を蔑ろにしている事に対して本気で怒っている。武術を極めるのを代償に社会人として必要な能力が欠けている……史上最強の弟子ケンイチの梁山泊みたいな感じか?何人かは大丈夫だが何人かは武術家としては一流だが経済能力が色々と終わってるのとかあるからな。
「さぁ、はじまりました!P−1グランプリ!かくとうポケモン達のこの祭典、チャンピオンベルトを巻くポケモンは果たして誰か!」
今回は俺は出ないという事でP−1グランプリが開催する。
思っていた以上に暑苦しいと言うかムサい大会だった……家庭を蔑ろにしてまでP−1グランプリに懸けているだけあってかアノキのエビワラーは強い。そして予想通りと言うべきかタケシのイシツブテはあっさりと倒された。
降参するのもトレーナーとしての役目だとアノキに言われてタオルを投げた。
だから言わんこっちゃねえのにと呆れるが試合はそのまま続き、サトシの番になったがオコリザルは言うことを聞かない……と思ったが、オコリザルを体を張って庇ったおかげでオコリザルはサトシに対して心を開いて言うことを聞くようになった。
「赤コーナー、4本の腕=正義!サイトウ選手のカイリキー!青コーナー、キックは何処までも届く!サワムラー!」
そんなこんなで順調に試合が進んでいく。
準決勝にまでサイトウは駒を進めている……流石はかくとうタイプのジムリーダーと言うべきか、かくとうタイプを使いこなしている。
この大会で明らかにレベルが違う……まぁ、レベルが違わないならばジムリーダーなんてやってられねえだろう。
「FIGHT!」
ゴングがカーンと鳴った。もう1つの準決勝はアノキのエビワラーvsサトシのオコリザル……どっちも中々に強いポケモンだ。
ゴングが鳴り響くと互いに構える。カイリキーは4本の腕という圧倒的なアドバンテージを持っている。今までの試合ではその四ほんの腕を器用に駆使して戦っていた。
「サワムラー、メガトンキック!」
「……ん?」
バネみたいな形をしているサワムラーの足は伸びる。
4本の腕を使ってのバトルをするカイリキー相手に拳での殴り合いをすれば確実に負ける。本来は近距離戦しか出来ない筈だがサワムラーにのみ許された伸びる足。モンキー・D・ルフィみたいに何処までも伸びるゴムみたいな足じゃねえが、フィールドが狭いリングの上じゃ何処でも攻撃する事が出来る。
「……入れ替わってる?」
サワムラーを使っているトレーナー、全身コートに身を包んでいるから男か女かが分からない中で声が変わっている事に気付く。
あの声は確かロケット団のムサシ……サトシが居る以上はロケット団が居たとしてもなんらおかしくない。優勝したら貰えるベルトと一緒に優勝しそうなトレーナーのポケモンを奪おうってところか?
「ナツメ、あのコートのトレーナー……女か?」
「ちょっと待って……アレってロケット団?」
「正解か……」
万が一を想定してナツメに透視してもらってみれば予想通りロケット団だった。
ここからどういう風に処理するかと考えていると、カイリキーはサワムラーの足を掴んだ。サワムラーの伸びる足のおかげで保てている距離感であり、足を掴まれた事で慌てている。
「なにやってんのよ!それぐらいどうにかしなさいよ!」
「まずい、このままじゃ負ける」
「ニャー、大丈夫!こんな事もあろうかと色々と用意しているニャ!」
足を掴まれたから間合いを詰めたりとかそういう事を一切せずに慌てているサワムラー。
コジロウと思わしきセコンドがこのままじゃ負けると慌てていればニャースがなにやら怪しい装置を取り出し……リングの下に潜り込む。
「アレは」
「サイトウ、1回ジャンプしろ!」
「なにを言っているんですか?」
「いいから、俺を信じろ」
ニャースが何かしらの細工をリングの下に仕掛けると見抜いてサイトウに言葉を投げる。
いきなりのことに戸惑っているサイトウだが、いきなりだからこそなにかがあると分かってくれてサワムラーの足を離してジャンプすれば
「ササササ!?」
サワムラーがなにかに感電した。
特に攻撃していないのにサワムラーがおかしな反応をしたので驚いておりサワムラーは倒れた。
「カイリキー、リングに向かってきあいパンチです!」
おかしな反応をしたのでリングに何かしらの細工がされていると見抜いたサイトウはリングにきあいパンチをする様に指示を出した。
カイリキーは右手の拳に力を入れてきあいパンチを叩き込んだ。するとリングの下に隠れていたニャースが飛び出してきた。
「ニャニャ!?」
『おーっと!リングの下にニャースが紛れ込んでいた!いったいコレはなんなんだ!?』
「なんだかんだと聞かれたら」
「答えてあげるが世の情け」
「世界の破壊を防ぐため」
「世界の平和を守るため」
「愛と正義の悪を貫く」
「ラブリーチャーミーな仇役」
「ムサシ」
「コジロウ」
「銀河をかけるロケット団の二人には」
「ホワイトホール白い明日が待ってるぜ!」
「にゃーんてにゃ!!」
なんだかんだというワードが出たのでロケット団のお決まりの口上を言う3人組。
既に人間の言葉を発することが出来るポケモンを知っているから新鮮味が欠けているがサイトウとナツメは驚いている。
「あのニャース、喋りましたよね!?」
「別に驚く事でもねえだろ……人間の言葉を喋れるポケモンなんざ探せばそこそこ居る」
「ニャー!ニャーの専売特許じゃなきゃ!?」
「違うわね」
「ロケット団、お前等なんでここにいるんだ!!」
ニャースについてリアクションをした後にサトシがどうしてここにロケット団が居るのかを聞いた。
ロケット団はフッとアウトローっぽい笑みを浮かべた後にここに居る理由について答えた。
「それは当然、この大会のポケモンを」
「私がチャンピオンベルトを手に入れて華やかしいスターの道を通るためよ!!」
「……仕事と私情が混合してんぞ」
「喧しいジャリガール2号!」
……まぁ、いいか。
声を聞いても男ってぐらいは分かってほしいが、こいつらにそういうのを理解してもらいたいわけじゃねえしな。
「この大事な大会を邪魔するだなんて許せない!ピカチュウ、10まんボルトだ!」
「おい、ちょっと待て」
「ピィカ、チュウウウウウ!!」
「「「ぎゃああああ!!やな感じぃいいい!!」」」
ロケット団がこのP−1グランプリで妨害工作をしていると知ったので10まんボルトを浴びせるがすぐ近くにサワムラーもいる。
待ったをかけようにもサワムラーにも10まんボルトが浴びてニャースが持っていた謎の装置が爆発してロケット団が飛んでいった……スゲえ雑な処理だがそこじゃねえ。
「あの……サワムラーごとやってませんか?」
「それ指摘する前にやっちまったからもう手遅れだ」
サワムラーも10まんボルトと爆破に巻き込まれてロケット団と一緒に飛んでいった。
サワムラーが入っているモンスターボールを持っていたから多分、いや、確実にロケット団のサワムラーとして生まれ変わる……彼奴等、ポケモンに向ける愛情だけは確かだからな。
『え、え〜アクシデントが御座いましたが、サイトウ選手のカイリキーは決勝戦に進出です!』
「あのカイリキー、中々の猛者だ……燃えるな、エビワラー」
「エィ!」
途中でアクシデントがあったものの勝ちは勝ちだとサイトウのカイリキーは決勝戦に進出する。
もう1つの準決勝はサトシのオコリザルとアノキのエビワラーで、オコリザルがなんとか勝利して決勝戦に駒を進めた。
「サトシ、当初の目的は果たした……だが、ここまで来たのならもう分かってるよな?」
「ああ!優勝あるのみだ!」
「ブギ!」
「オコリザルが相手ですか……幸運と言うべきか、それとも不運と言うべきか……いかせてもらいます!」
「リッキ!」
「FIGHT!」
決勝戦に駒を進めたサトシに対してタケシは当初の目的は果たしたから後は頑張って優勝しろと背中を押す。
サイトウは対戦相手が俺と旅をしてから何度も何度も戦っているオコリザルで……例え俺のオコリザルとサトシのオコリザルが違っていたとしてもオコリザルと言う事には変わりはない。
「オコリザル、メガトンパンチ!」
「カイリキー、受け止めてください!」
サトシのオコリザルはメガトンパンチを使う。
サイトウのカイリキーが受け止めるように言えばガッチリとオコリザルのメガトンパンチを掴んだ。
「だったらメガトンキックだ!」
「ブギィ!」
「リキ……」
「……サトシ、貴方のオコリザルはとても強いですね」
「そういうお前のカイリキーも強いな」
「ですが、余りにも未熟すぎます」
「なんだと!?」
「最初の試合を見ました。そのオコリザルは非常にレベルが高いですがそれに対して貴方のトレーナーレベルが合っていない。心を開かせて言うことを聞いてもらう事が出来る様になりましたが、それは本来、皆がやっている最初の一歩です」
サトシのオコリザルがとても強いオコリザルである事をサイトウは見抜いた。だからこそ惜しいと感じた。
オコリザルはまだまだ伸びる伸び代を持っている。やっとサトシと心を通わせて一緒に戦っているが……それはここにいるトレーナーが当たり前の如く標準装備している能力だ。
今まで言うことを聞かなかった暴れん坊が言うことを聞くようになった。
それは良いことだが、そこからやっとサトシがトレーナーとしてポケモンを育てる……だが、その過程をすっ飛ばしてこのP−1グランプリに出ている。
「貴方自身が精進する性格なのは見ていて分かりましたが……私はポケモンと心を通わせた上で戦っています……カイリキー、ばくれつパンチ!」
「リッキィ!!」
「ブギャア!?」
サトシは立派だがそれはそれ、これはこれと割り切ってカイリキーでばくれつパンチを叩き込んだ。
今のサイトウのカイリキーとサトシのオコリザルの間には大きな力の差がある……根本的な才能とかじゃなくてどれだけ修業に時間を費やしたかの世界の話で、オコリザルは今やっとサトシと心を通わせる事が出来て、サイトウはとっくの昔にそれが出来る様になっている。
「オコリザル!立て、立ち上がるんだ!」
「やめたまえ!これ以上は君とオコリザルの為にならない!」
「でも」
「素直に負けを認めて無茶をさせないのもポケモントレーナーの仕事だ。ばくれつパンチを受けて仮に立ち上がったとしてもこんらん状態になっている。その状態でオコリザルがカイリキーに勝つのは不可能だ!」
「……っ……」
アノキにこれ以上オコリザルを戦わせるのは危険でポケモントレーナーとして引くべきだと言われて悔しそうな顔をするサトシ。
降参の証である真っ白なタオルを渡されればリングに投げ入れられゴングがカンカンカンカーンと鳴り響いた。
「優勝はサイトウ選手とカイリキーです!」
途中にアクシデントや苦戦があったりしたものの、サイトウは無事に優勝をした。
自らで負けを認めたサトシは悔しそうにしており俯いている。
「君のオコリザルはとてつもない才能を秘めている様だ……どうだ?預けてくれれば世界一のかくとうタイプのポケモンに育ててみせる!」
「……はぁ……バカにつける薬は無いと言いますが」
「貴方、マナミになにも言われなかったの?」
そんなこんなでP−1グランプリが終わったらアノキがサトシのオコリザルをとても凄いと評価をした。
スカウトをする姿を見て今度の標的はサトシのオコリザルかと大きなため息をサイトウは吐いてナツメはそもそもの事の始まりについて指摘すればビクリとなり……サイトウが有罪判定だとキン肉バスターを叩き込んだ。
「サトシ、お前は今回の事でオコリザルと心を通わせる事に成功したんだ……アノキのおっさんの言う通りオコリザルは才能がある……だが、強くなるのはお前次第だ。お前がポケモントレーナーとしてしっかりとオコリザルを育てて使いこなせる様にならなきゃならねえ。アノキに預けたらお前が成長出来ねえ」
「……オコリザル……今回は負けちゃったけどさ、これから一緒に強くなろうぜ!」
「ブギィ!」
アノキの言葉に乗せられてオコリザルを危うく預けかけるので、今からやっとオコリザルを育てる事になることについて言えばサトシの意識が切り替わった。サイトウとのポケモンバトルが応えた感じか……取り敢えずはサトシのオコリザルの離脱は無くなった。
サトシのオコリザルの離脱は明らかに制作陣営がオコリザルの扱いに困って追い出した感があったからな。
「彼はどうだった?」
「中々に強いですが……精神面と能力面が絶妙なまでに噛み合っていません。これから段々と成長していく事になるのならば……楽しみです」
ナツメがサイトウにサトシとのバトルの感想やサトシのトレーナーとしての資質について聞いた。
能力と精神面が噛み合わねえが冒険をすればそれはきっと解消する事が出来る、所謂誰もがぶつかる問題なのでこれから成長していき、しっかりとしたトレーナーになったのならばとてつもない強敵だとサイトウは認めた……
「この世界がサザエさん方式じゃなくて、成長を望んでるなら……あいつは無理だろうな」
サトシはこれから成長していくが実は既に天井の様な物は見えている。
それを打ち破る方法は確かに存在しているが、自分の意思で勝手に蓋をしている……サトシは変わらなきゃならない。変わる時に人は進むのか戻るのかのどちらかだが、サトシの場合は戻ってしまう。本来ならば進むことでサトシのさらなる成長があるんだが……その事については指摘する時があれば指摘した方がいいだろうな。
リザードン♂ LV42
オコリザル♂→コノヨザル LV37→38
ニドキング LV38→39
ピカチュウ♂ LV44→45
ラプラス♀ LV39→40
ニンフィア♀ LV38→40
フーディン♂ LV36→39
ゾロア(ヒスイの姿)♂ LV13→17
ルカリオ♂ LV68
サイホーン♂ LV32→34
ゲンガー♂ LV39→40
ポリゴンZ LV18→23