映像機画版携帯獣世界転生物語 作:こうすけ増田劇場版
「腕利きのトレーナー募集?」
セキチクジムを目指していれば腕利きのトレーナーを募集しているという看板を目にかけた。
この辺りには特にコレと言った施設は無い……この看板だけが人工物で、他はなんにもない。
「やぁやぁ、誰かと思えばシズカじゃないか」
「シゲルか……フルバトル以外なら出来るぞ」
「出会って早々にそれかい?……と言いたいところだが、僕はちょっと準備運動をしたいからいいとも!」
怪しげな看板だなと思っていればシゲルが現れた。
ここで会ったが百年目とは言わねえが、シゲルは中々に強いトレーナーだ。フルバトル以外ならどんなバトルでも出来ることを言えば頭の中がバトルに傾いている事をシゲルは呆れたが、意外と乗り気だった。
「彼は?」
「シゲル……オーキド博士の孫で、今年旅立ったマサラタウンのトレーナーで一番優秀な奴だ」
シゲルとは初対面の2人に紹介をするとシゲルは天狗になる……が、直ぐに固まった……なんだ?
「し、シズカ……その2人は?」
「一緒に旅をしているナツメとサイトウだけど?」
「なっ……色気が無いシズカがこんな美人と!?しかも2人も!?」
ナツメとサイトウを見て驚いているシゲル。
色気が無くて悪かったなと思うが、シゲルもシゲルで私設の応援団が居るし……マサラタウンの人間で一番期待されてんのはシゲルだ。コレだけは変わりようが無い事実で……俺は全くと言って期待されていない。
「はぁ……シズカが黙っていればただの3人の美女なんですけどね」
「悪かったな、男臭い声で」
「いえ、それはそれでありがたいんです……取り敢えず、ナツメが審判を」
「ええ……使用ポケモンは?」
「いや、ここは特別ルールで行こう!」
「ルール次第だ」
サイトウがナツメが審判をする様に言えばシゲルが特別ルールを提案した。
ルールを聞いてからじゃなきゃはいそうですかと頷くことは出来ねえからルール次第だ。
「フルバトル以外なら可能という事は6体目のポケモンがいない、もしくは6体目のポケモンだけがレベルが低いのどちらかだ。ならばここはお互いに手持ちを5体さらしてその内の3体を選ぶ!」
「6350みたいなもんか……シゲルの方が数が有利に見えるが、5体にしてくれんだろ?」
「ああ……この通り、似たような2体が居るからね」
シゲルの提案したルールに賛成する前に一応の確認を入れればニドキングとニドクインを見せた。
やれることは大体は同じなこの2体ならば1体は選ばなくても問題は無い。俺がニドキングを持っているのを知っているから、ニドキングは使わないと言いシゲルは残り4つのモンスターボールを投げた。
「リリリ」
「ガメ!」
「カィ!」
「ドゥ!」
レアコイル、カメックス、カイロス、ドードリオ……そしてニドクインか。
分かってた事だがシゲルは他のトレーナーと比較してもレベルが違う……シゲルが5体を見せたのならばこっちも5体を見せるのが筋だとモンスターボールを投げる。
「グォウ!」
「ゲンゲ!」
「ニド!」
「サイ!」
「フィ!」
リザードン、ゲンガー、ニドキング、サイホーン、ニンフィア……残りの1体はポリゴンZだ。
タイプ相性では圧倒的にみずタイプが不利でシゲルが大きなため息を吐いた。
「他にもポケモンがいてその手持ちと言うことは育成中のポケモンが居るんだね……僕を相手に大胆な事をするじゃないか」
「コレで勝ちを狙いに行ってんだ……むしろお前はコレで苦戦してたらヤバいからな」
「そこまで。口喧嘩でなくポケモンバトルで決めてください」
手持ちのタイプの偏りを見て、ベストメンバーでも何でもない事を指摘するシゲル。
俺は当然本気でコレで勝ちを狙いに行っている事を言えばこのままだと口喧嘩に発展すると感じたサイトウが間に割って入り試合で決着をつけるように言った。
「いけ、ニドクイン!」
「ニド!」
「いけ、ニドキング!」
「ニド!」
シゲルの1体目はニドクイン、それに対して俺が出したのはニドキング。
明らかに誘っているなとシゲルはニヤリと笑みを浮かべた。予想通り乗ってきたなと感じながらもどういう風に試合を動かすのかを考える。ニドキングに出来ることの大体はニドクインが出来る……ただし、違うところもある。
「ニドキング」「ニドクイン」
「「だいちのちから!」」
「コレは……ニドキングの方が勝っているわね」
お互いに使った技は同じ、だいちのちから。
地面に亀裂が走ってひび割れたところからエネルギーが噴出し、お互いにダメージを受けるがニドキングの方が勝っているとナツメは見抜く。
「俺のニドキングの特性はちからずくだ。追加効果を発揮しねえ代わりに技の威力が高い……ニドクインの方がより防御よりだとしてもそれを上回る火力で殴れる」
「っく、この勝負は厳しい!戻れ!頼んだぞ、ドードリオ!」
「ドー!」
ニドキングvsニドクインの勝負では負けると感じたのかシゲルはニドクインを戻してドードリオを出した。
ドードリオは空を跳ぶポケモンだが戦闘方法は大体知っている……足の速さ的にもドードリオの方が速くに動ける。
「ドードリオ、ドリルくちばしだ!」
「ニドキング、れいとうパンチで受け止めろ!」
「甘いね!ドードリオの頭は3つあるんだ!」
「3つ目は自慢の角で防げ」
ドードリオは嘴を回転させて三方向から攻撃してくる。
1つを右手のれいとうパンチ、1つを左手のれいとうパンチ、そして最後の1つを角でぶつけることで受け止めた
「捕まえた。10まんボルトだ」
「しまっ」
「ニドォ!!」
ドリルくちばしを使ったことで至近距離に迫ったのでニドキングはガッチリとドードリオ掴んだ。
10まんボルトを放出し、ドードリオに直撃させて……ニドキングはドードリオを離した。
「ドードリオ、戦闘不能!ニドキングの勝ち!」
ドードリオが戦闘不能になったのでナツメが判定を下す。
必殺の三連ドリルくちばしがあっさりと破られたのを悔しそうにしているが直ぐに気を持ち直す。
「ここぞという時はやはり君しかいない!出でよ、僕のファーストポケモン!」
「ガメェ!」
「……」
カメックスとバトルをするのははじめてだが、明らかにコイツだけはレベルが違うと感じる。
シゲルの最初のポケモンで重点的に育てられているってのがよく分かる……こういう時はどうしたもんか。
「ニドキング、どくどくだ!」
「カメックス、なみのりだ!」
最後の技の枠を使ってカメックスにどくどくを浴びせてもうどく状態を狙う。
カメックスは津波を巻き起こしてニドキングを飲み込むがニドキングの角から紫色の液体が飛んでいきカメックスに命中し……ニドキングは倒れた。
「ニドキング、戦闘不能!カメックスの勝ち!」
「……抜け目が無いね」
「お前相手にそういうのは無理だろう……いけ、ニンフィア」
「フィ!」
「っ……」
「今まで戦ったことが無い、尚且つ見たことが無いポケモンだろ?」
第六世代のポケモンを見せれば流石のシゲルもどういう風にバトルをしたらいいのかが分からない。
ニンフィアと言うポケモンとの戦闘経験も無ければニンフィアと言うポケモンの情報を全くと言って持っていない。豊富な知識を持っているトレーナーであるシゲルが知識として持っていない。
「お前が限界越えんのはここだぞ?」
準備万端でポケモンバトルに挑んで当然という結果を残しているが、準備万端に常に挑めるわけじゃない。
知識を蓄える事やポケモン達のコンディションをベストな状態で維持するのはトレーナーとして極々普通な事だが、教科書に載ってない事が出てきた時に対応する事が出来るアドリブ力、こういうのは意外とバカにならねえ。
「ニンフィア、ハイパーボイス!」
「フィアアアア!!」
「音系の技……だが、普通とは違う。特性……この感じ、フェアリーか!」
ニンフィアのハイパーボイスを使えばピンク色の音の衝撃波が発生する。
シゲルの知っているハイパーボイスとは異なるとなり、フェアリータイプである事を瞬時に見抜いた。
「カメックス、なみのりだ!」
「ラスターカノンやジャイロボールは来ない……覚えさせてねえのか」
「カメックスに不要な技だ。覚えさせる意味が無い」
ハイパーボイスが直撃したがそれでも起き上がりなみのり攻撃をしてくるカメックス。
流石の硬さだと思ったが、はがねタイプの技じゃねえことを指摘すれば覚えさせていないと認める……覚えさせていない事に対しては後悔は無いか。
「だが、いいのか?……ニンフィアに大してダメージになってねえぞ?」
「構わないさ。カメックス、なみのりだ!」
「その状態なら撃てる!ハイパーボイスだ!」
カメックスのなみのりを受けたニンフィアだが大したダメージになってねえ。
他にも色々と技があるだろうがそれでもなみのりにのみ絞っている。津波を起こして操っている時にミラーコートは使えないと迷いなくハイパーボイスをぶつけるがカメックスは倒れない……このカメックス、予想以上に硬いがそれでもこっちの方が……
「来た!カメックス、ハイドロポンプだ!」
「ニンフィア、まもる……!?」
「フィイ!?」
カメックスが青色のオーラを身に纏ったので特性のげきりゅうが発動した。
それに対してまもるで対処しようとするが……ニンフィアのまもるをカメックスのげきりゅうハイドロポンプが貫いた。
「甘いね。圧倒的なパワーの前なら極稀にその手の技を突破する事が可能なのさ」
「こういう時にラッキーパンチを引きやがって……いけ、リザードン」
「グォオオオオウ!」
圧倒的な火力の前ならばまもるを貫通する事が出来る、そういえばそういう描写があったりなかったりしたなと思い出しニンフィアを戻す。3体目はリザードン……カメックスはもうどくが回っていて今にでも倒れる寸前だが、だからこそ危険だ。
「カメックス、アクアジェット!」
「リザードン、受け止めろ!」
読み通り、最後の力を振り絞ってきた。
カメックスはアクアジェットで突撃してくるのでリザードンは足に力を入れてカメックスを受け止めようとするがカメックスのアクアジェットの推進力が凄まじくリザードンは弾き飛ばされ……カメックスは倒れた。
「カメックス、戦闘不能!リザードンの勝ち!」
「戻れ……ありがとう、よくやった」
「そいつはどうかな?」
「もうかが発動だろう?だが、残念だったな……頼んだぞ、ニドクイン!」
「ニド!」
再び現れるニドクインに対してリザードンは真っ赤なオーラを纏う。
特性のもうかが発動しほのおタイプの攻撃が通常よりも強くなっている。
「リザードン、かえんほうしゃだ!」
「ニドクイン、ドわすれ!」
「……」
「確かにニドキングとニドクインではニドキングの方がパワーがある。だが、ニドクインにはニドキングには無い耐久力がある!このドわすれでもう一撃、君のリザードンの攻撃を防げる!その一撃があれば僕の勝ちだ!」
リザードンの渾身のかえんほうしゃを耐え抜いたニドクイン。
ドわすれを使えるなんてはじめて知ったが問題はそこではなく、リザードンの一撃をもう1回耐える事が出来ると自慢げに語り
「でんげきは!」
確実に当てる為に確実に当たるでんげきはを使った。
空を飛んでいたリザードンは墜落して地面に倒れた……が、起き上がった。
「なに!?」
「限界を越えなきゃいけねえのは俺達の方もだ……リザードン、オーバーヒート!」
「グォオオオ……ウ」
「っ……ニドクイン、大丈夫か?」
「ニド……」
リザードンはオーバーヒートを放てば倒れた。ニドクインにオーバーヒートは命中したがニドクインは立っていた。
また立ち上がるのかとシゲルは俺のリザードンに警戒するが……リザードンは起き上がることなく敗北した。
「リザードン、戦闘不能!ニドクインの勝ち!」
「……負けたか」
この前にシゲルを相手にした時は勝つことが出来たが、今回は普通に負けた。
手持ちが悪いは言い訳にしかならねえ。今の状態でシゲルに挑んだのは俺だ……貴重な経験値を得ることが出来たが、負けは負けだからあんまり良い気持ちじゃねえな。
「危なかった……シズカのポケモンがベストメンバーだったら」
「それを言い出したらお前だってカメックス以外は一番のベストメンバーじゃねえだろ」
「君のポケモンを倒せたのは殆どカメックスの力だ……他のポケモン達も入念に育てているつもりだが、それでも強いね君は」
「2人とも、称え合うのはいいけれどポケモンの回復が先よ」
シゲルと共にお互いにベストメンバーじゃないがいいバトルであった事を讃え合うがナツメがポケモンの回復をしろとげんきのかけらときずぐすりを出した。戦闘に使った3体のポケモンにげんきのかけらを飲ませてきずぐすりで回復させてベストじゃないがなんとか動けるコンディションに戻した。
「そういや、準備運動とか言ってたけどなんかあんのか?」
「おいおいおい、この看板の文字が読めなかったのかい?……腕利きのトレーナーとして僕はここに記されている所に行くのさ……そうだ!どうせなら君達もどうだい?」
「……まぁ、なんかあるなら。くだらねえ内容だったら降りるからな」
腕利きのトレーナー募集中という広告を見てやって来たと言っている。
なんかあるみたいだから取り敢えずは気になるし行ってみるかとなるがくだらねえ内容だったらこの話は降りようとは思う。
リザードン♂ LV42→43
コノヨザル LV38→39
ニドキング LV40
ピカチュウ♂ LV45
ラプラス♀ LV40
ニンフィア♀ LV40
フーディン♂ LV39→40
ゾロア(ヒスイの姿)♂ LV17→19
ルカリオ♂ LV68
サイホーン♂ LV34→37
ゲンガー♂ LV40
ポリゴンZ LV23→26