映像機画版携帯獣世界転生物語   作:こうすけ増田劇場版

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土竜沢山

 

「ふ〜……いい湯だ」

 

「そうね」

 

「そうですね」

 

温泉に浸かって息抜きをしている……シゲルと一緒に腕利きのトレーナー達となにかと戦いに来たと思えばディグダだった。

工事現場を荒らしている害獣として被害を受けているからと言うことでこの世界じゃ珍しい害獣駆除に入るがポケモン達は全員それを拒んだ。

 

理由は工事する物、リゾート施設を作るせいで野生のポケモン達の住んでいる環境を物凄く荒らしてしまう。

ディグダはそれが分かっているから工事の邪魔をしていてトレーナーにゲットされているポケモン達も野生のポケモンの住処を荒らす様な真似はしたくないのだと拒んでいる。

 

ポケモンと人間が共存しなきゃいけねえのは分かるが、人間が何処まで自然と共存をするか。

昔から謎だと思うのは人間が他の生物よりも上位生命体って考えなのが若干だが謎だ。人も場合によっては獣とも言える……だからと言って人が作り上げた科学的文明の世界や文明の利器を捨てて新たな人生を送れるかと聞かれれば無理だろうな。

 

自然と人間の共存って言うけど、人間の勝手な部分で色々変わる。

西暦とか年月とか一番最初に決めた時と比べて大分異なっている……その時代から今の時代になるまで生きているポケモンや人間が居るのならば、人間がコロコロと変える暦のペースに合わせる理由が分からないとなるだろう。日本なんてクリスマス文化が馴染んだせいでクリスマス終わって1週間後に大晦日からの正月でスゲえハードなスケジュールだからな。

 

「……」

 

「なんだ?」

 

「シズカは気にならないの?……コレ」

 

「なにをしているんですか!?」

 

言うまでもないが俺達は水着を着用して入っている。

風呂場で水着はマナー違反だろうと言う意見は最もだろうが、整備されていない文字通りの天然の温泉だからセーフ。

 

湯加減もいい感じで日頃の旅の疲れが取れている中でナツメは巨乳の胸を寄せてアピールしてきた。

サイトウもナツメも大きいからか……自然と浮いてくる。普通に男だったらそういう目で見てくるものじゃないの?と最もらしい疑問を抱いているナツメはその疑問を俺にぶつけてきた。そしてサイトウは顔を赤くしている。

 

「だってそうじゃない……私達と一緒に居て反応らしい反応をしていないわ。力の流れが確かなら、私とサイトウはシズカにとって好みの異性でしょ?」

 

「……そうなのですか?」

 

「2人がスゲえいい女なのは理解してるし、運良く巡り合う事が出来たのも役得だとは思ってるぞ」

 

運命のスプーンがグニョグニョに枝分かれしたものの、サイトウとナツメには向いている。

女性のトラブルでなく女性との良縁に結ばれる様にアーロンの野郎がなんかやっていて、それの恩恵を受けてサイトウとナツメと一緒に冒険をしている。それどころか水着を着衣した上で一緒の温泉に入っている。タケシの奴が見れば血涙だろう。

 

「……その割には顔にも出ませんね」

 

「マイペースすぎる性格だからな」

 

「シズカはどういう女性が好みなの?」

 

「髪の毛が長くて胸が大きくて元気があって食道楽を知ってる奴」

 

この状況で美味しい思いをしていると言うのはしっかりと理解している。

その割にはリアクションが薄いが、こういう性格なのは昔からだし家系的にも親父とかもスゲえマイペースだからな。

それこそスケベなキャラみたいなオーバーなリアクションをするのもどうかと思うし、ナツメの胸を凝視するのは失礼だろう。

 

「「…………」」

 

「聞きたいからハッキリと言ってやったんだぞ」

 

俺だって男なんだからそういう欲望が無いわけじゃない。

ただ今はポケモンバトルとかそういうのが楽しいとかこの世界に1つの命として根差す……

 

「言ってねえけどよ、今の俺は明日を迎えるのがビビッてる」

 

「……何故ですか?」

 

「明日になった瞬間に俺の知らないなにかに全て変わっている可能性があるからだ」

 

別に死んだわけでもないし願ったわけでもない。

それなのにアニメのポケットモンスターに類似している世界に転生していた……神や悪魔の存在は信じているが信仰していないタイプで、そういうのに巻き込まれない。そういうのは姉貴の話だと思っていたから未だに戸惑っている。

 

今日まで何事もなく楽しい日々を過ごせているが、俺が何なのかが分かってねえ。

もしかしたら明日になったらモブキャラには厳しいブルーアーカイブの世界に転生しているかもしれない。もしかしたら一般人と言う名のコミュ力お化けじゃなきゃやってけないFGOの世界に転生しているかもしれない。

 

仮に今じゃなくても、原作が終わったり文字通りこの世界で死んだら転生させられるかもしれない。

この世界で頑張ったんだから極楽にでも連れてってくれよと欲望は出ている……ブルーアーカイブだったらロクな事にならねえのは目に見えている。特別な血筋や能力が無ければ詰んでいるNARUTOの世界とか普通に嫌だ。

 

「……なにに、怯えているの?」

 

「それに関しては墓にまで持ってくつもりだ」

 

この世界の住人じゃないとか未来を知ってるとか言うつもりは無いし、一部を除けば自分から動くつもりは無い。

原作通りに動かなければハッピーエンドを絶対に迎えられないからとかじゃなくて、それに人生を捧げる事が出来るかって話だ。

スカル団とか悪の組織と言いにくいのを除けばゲームに出てくる悪の組織はロケット団を除いて壊滅する。

 

時計の針を無理矢理進めるのならば今の段階でマグマ団、アクア団、ギンガ団、プラズマ団と潰せる可能性はある。

なんだったら原作が終わった後でもなんだかんだで残っているロケット団だって潰せる可能性はあるが……それに人生を捧げる事が出来るかどうか聞かれれば俺には無理だ。

 

警察組織に超常現象に関する事件を対応する部署は一応は存在している。それだけじゃなくてテロリスト専門の警察組織もある。

悪は絶対に許さないと正義の心が燃やして悪を撲滅したり、今ある平和な世の中を乱す奴は認められないと秩序の管理をしたりとか……全くと言って思わん。

 

事件側が向こうからやって来るのならば、仕方なしで解決はする。

けど、探偵物の様に事件に積極的に関わって謎を解き明かす様な真似はしない。事件が起きない様に未然に防いだり過去に起きた例を元に再犯しない様に抑止力を作る活動とかそういうことは……ポケモンバトルっていう面白そうな事をしているのに、そこにまで人生注ぎ込まなきゃならねえのは嫌なんだよ。

 

「まぁ、些細なことだしお前等がいい女なのは確かだ。積極的に聞こうとする事もいいが、その逆、あえて聞かないって行動も大事でお前等はそれが出来るんだから」

 

「……卑怯」

 

「ズルいです……」

 

俺が言わないことを無理矢理聞き出そうとすればその時点で2人はいい女じゃなくなる。

言葉を上手く操って2人は絶対に聞き出せない状況に追い込んだ……

 

「「「やな感じぃいいいいい!!」」」

 

それと同時にロケット団が吹っ飛んでいった。

なんかマタドガス、アーボック、ニャースの3体だけじゃなくてサワムラーもいた……なんだかんだでロケット団に入ったんだな。

温泉に入って心身共にリフレッシュをし

 

「勝負だ。使用ポケモンは2体のシングルバトルだ」

 

サトシに対してバトルを挑む。

シゲルに負けた腹いせじゃなくてこの前のP−1グランプリで出ようと思ったのにサイトウがコノヨザルは流石にズルいと言う言葉で渋々我慢した。その結果、サトシはオコリザルを手放すことはなく、オコリザルとこれから一緒に強くなろうぜ!と言う思考になっている。

 

「勝負を持ちかけたのは俺だからな。俺から先に出す……いけ、ゲンガー」

 

「ゲンゲロゲ!!」

 

「ゲンガーか……よし!ピジョン、君に決めた!」

 

「ピジョ!!」

 

サトシはあっさりとポケモンバトルを引き受けてくれて、勝負を持ちかけたのは俺だから俺が先にポケモンを出した。

シゲルとの戦いでは使わなかったゲンガー、それを見て出したのはピジョン

 

「シズカ、気をつけてください」

 

「分かってる……ノーマルタイプだろ?」

 

サトシが1体目に出したのはピジョン、サイトウが気をつけるように言ったのはピジョンはひこうタイプでなくノーマルタイプだから。

序盤鳥ポケモンの殆どがひこうタイプに加えてノーマルタイプも持ち合わせている。だからゲンガーの売り文句であるゴーストタイプの技は全くと言って通じねえ。

 

「サトシ、気をつけろ。ゲンガーはゴーストタイプだ……そっちが1回言ったんだからこれぐらいはいいだろ?」

 

「その1回だけな」

 

ピジョンがなんの考えもなしに出したんじゃないのかと思ったタケシがゲンガーがゴーストタイプのポケモンなのを教える。

ゴーストタイプのポケモンって確かカントー地方だとゲンガー系統しかいない。ゲンガー系統っつーか、ゴーストタイプのポケモンと出会うイベントがなんかあったっけ?

 

「ピジョン、つばさでうつ攻撃だ!」

 

「ピジョ!」

 

「ゲンガー、こごえるかぜだ」

 

「ゲン」

 

ピジョンの攻撃はつばさでうつ、ノーマルタイプの技が使えない以上はそれしかない。

翼を輝かせて突撃するピジョンに対してゲンガーはこごえるかぜを放ちピジョンはビクッと反応して青色のデバフのオーラを纏い動きが止まる。

 

「ピジョン……そっちがこごえるかぜならこっちはもっとスゴい風だ!かぜおこし!」

 

「ピジォ!!」

 

「そう来るか」

 

こごえるかぜを使って着実にピジョンの体力と能力を減らしていく中でサトシはかぜおこしを選んだ。

冷たい凍える風をかぜおこしに吹かれて逆風になる……こごえるかぜの一番の狙いである足を遅くする効果は発揮しないがゲンガーには冷たい風を浴びてダメージを受ける。

 

「つばさでうつとかぜおこし……それだけか」

 

「それだけだ!それだけあればお前のゲンガーを倒せるぜ!ピジョン、もう1度かぜおこしだ!」

 

「ゲンガー、10まんボルトだ」

 

つばさでうつとかぜおこし、両方ともひこうタイプの技だが特に捻りが無い。

何かしらの奇策や予想外の一手があるかと思ったが、この2つの技があればゲンガーを倒す事が出来ると自慢気になりピジョンはかぜおこしを起こし……ゲンガーの10まんボルトが突風を貫き、ピジョンは当ててピジョンは撃墜した。

 

「ピジョン、戦闘不能!ゲンガーの勝ち!」

 

「ピジョン!……よくやった。なんて10まんボルトだ……でも、10まんボルトならこっちも負けない!ピカチュウ、君に決めた!」

 

「ピッカ!!」

 

「戻れ」

 

「ありゃあ!?……なんで戻すんだよ!?」

 

「普通に考えてありだろう。いけ、サイホーン」

 

「サィ!」

 

ゲンガーの10まんボルトに対して対抗心を燃やしてピカチュウを出したが俺は迷いなくゲンガーを戻した。

ルール的には使用ポケモンが2体で交代はあり。1体ずつでのポケモンバトルじゃなくてこの場所で引くことはなにも問題は無い。

 

「サイホーン……あの見た目は……ピカチュウ、10まんボルト!」

 

「ピィカ、チュウウウ!!」

 

「サイホーン、ドリルライナーだ」

 

ポケモン図鑑を使うのは禁止なのでサイホーンについてよく分からないサトシ。

見た目からポケモンのタイプを連想したので10まんボルトを使ってくるが10まんボルトを受けてもサイホーンはなんともなく、ドリルライナーで突っ込んだ。

 

「サイホーンはじめんタイプのポケモンだ……ピカチュウを鍛えてるならじめんタイプ対策の1つぐらいしとけよ」

 

「じめんタイプのポケモンだったら、コレが通じる!ピカチュウ、たたきつけるだ!」

 

「ピィカ!!……チャアアアア」

 

「いわタイプでもあるから効かねえよ……サイホーン、もう1回ドリルライナーだ」

 

じめんタイプのポケモンにでんきタイプの技は通じない。

だったらノーマルタイプの技だとたたきつける攻撃を使ってくるが、いわタイプでもあるから全くと言ってダメージにならねえ。ピカチュウはフルパワーでたたきつける攻撃をしたがサイホーンが硬くて逆に自分に反動が返ってきて、そのままドリルライナーで突撃した。

 

「ピィカ……」

 

「ピカチュウ、戦闘不能!サイホーンの勝ち!」

 

「……お前、バトルが単調過ぎる。速さ重視の典型的な右脳型とは言え、ここまで単調だったら読みやす過ぎる」

 

オコリザルの時といい、サントアンヌ号の時といい、今回のバトルといい、サトシのバトルは単調過ぎる。

スピードと攻撃を重視にしたポケモンバトルをしているのは理解しているし、典型的な感覚肌の右脳型の人間なのも分かっている……まだまだ成長する可能性があるのは分かっているが、今の段階でシゲルとの間に大きな差がある。

 

「お前もバッジ集めが後半戦に入ってんだ、そろそろポケモンについて色々と考えなきゃならねえからな」

 

多分、なにを言っても今の段階では無理なのは分かっている。

サトシが本気で勝利を求めているとは思えねえし、負けたけれども全力を出せたから悔いは無いとかそういう思考に偏っている。

強くなる為に特訓して、強い奴と戦って、熱いバトルをしてそいつを倒す……ポケモンバトルをする奴等は全員、その快楽に飲み込まれている。

 

 

俺もなんだかんだでこの世界に馴染んできたな。




リザードン♂ LV43

コノヨザル LV39

ニドキング LV40

ピカチュウ♂ LV45

ラプラス♀ LV40

ニンフィア♀ LV40

フーディン♂ LV40

ゾロア(ヒスイの姿)♂ LV19→22

ルカリオ♂ LV68

サイホーン♂ LV37→39

ゲンガー♂ LV41

ポリゴンZ LV26→30
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