映像機画版携帯獣世界転生物語 作:こうすけ増田劇場版
「オーキド博士」
『おお、シズカ!そやつは!』
「モンモン!」
「色違いのメタモンっす」
7個目のジムであるグレンジムがあるグレンタウンを目指す道中に色違いのメタモンを発見した。
色違いでレアだがメタモンだしなと思ったが、メタモンの変身能力であることを思い出したのでゲットした。オーキド博士にメタモンゲットを報告すれば目を輝かせている。
『色違いのメタモンとは珍しい!是非とも色々と調べてみたい!』
「それはいいっすけど……ちょっとややこしい頼みがあるんすよ」
『なんじゃ?』
「メタモンを含めた手持ち6体を送って、ルカリオと交換……そんでもってゲットした順番にポケモンをチェックしたいっす。ちょっと手間が掛かると思うんすけど」
『なに、それぐらいならば簡単じゃよ。メタモン達が入っているボールを』
ちょっとやりたいことがあるのだと手持ち全てとルカリオの交換を要求する。
オーキド博士には手間をかけるが、やっておかなきゃならねえ事があるからなとオーキド博士に頼み込み色違いのメタモンと現在の手持ちを、そしてオーキド博士からはルカリオと俺がゲットしたポケモンが順番に送られてくる。
「研究所で備えていろと言っていたが、随分と早い呼び出しだな……英雄色を好むと言うが、流石に早すぎるぞ」
「あら、テレパシーで喋れるのね」
ルカリオをボールから出せば呼び出された事について驚いている。
そういえば初対面の関係性であるナツメはルカリオが波動を用いて会話をしている事に少しだけ驚いたものの、直ぐに受け入れた。ルカリオもオーバーなリアクションを取らずに何故に俺に呼び出したかについて聞いてくる。
「ポケモンリーグとやらはまだまだ先であろう?私の力に頼るなとは言わないが、私の力に依存しては意味が無い」
「それはそうだがよ、今回はポケモンのチェックをしてえんだ。ポケモン達が実際になにを言っているとかそういうのが分かるのはお前だけだからな」
「そうか。しかし新たにポケモンをゲットしたというわけではなさそうだが」
「新しい奴はさっきオーキド博士に送った。確認したいのは今の手持ちだ」
俺はそう言うとモンスターボールから俺の最初のポケモンであるリザードンを出してメモ帳を出した。
リザードンについてならば今更な事だろうと考えるのが普通だろうがそうじゃねえ。確かにリザードンと言うポケモンの知識はあるが、それはリザードンと言う種族の知識であり、俺のリザードンの個体としての特徴を頭の中に叩き込んだりメモ帳に記しているのかが重要だ。
「グォウ」
『リザードン かえんポケモン 地上1400メートルまで羽を使って飛ぶことができる。高熱の炎を吐く』
「お前は……まだまだ未知数な所が大きいが、俺の最初のポケモンなだけにレベルが高い。だが、未知数な所が大きすぎる……それは決して悪いことじゃなくて、むしろ良いことだ」
俺のリザードンは強いが頭1つ抜ける強さを持っていない。
戦闘スタイルはかえんほうしゃやエアスラッシュ等を主体に中距離から遠距離での戦闘で、近距離戦に弱い。近距離戦が出来ないわけではなくそこに鍛える価値はあるかもしれねえが、リザードンは空を飛べると言う稀少な武器を持っている。
ただ翼を持っているんじゃない。腕と翼が一体化したものでなく翼は翼である。腕は腕で別にある。
鳥ポケモンは基本的には腕と翼が一体化しているが、ドラゴンタイプなんかは翼と腕は別々にある。コレは立派な長所であり、コレを活かした戦術を身に着ける……にしても、メガシンカかダイマックスが無いと普通のリザードンじゃどうしても物足りない感はある。
スピードも火力もある程度は備わっているが、ぶっちぎった強さを持っているわけじゃねえ。
空を飛んでいるポケモンに対して近距離戦を挑むことが出来るってのは立派な武器だからその辺を鍛えるか?とルカリオを間に挟んで会話をすればリザードンはやる気に満ちている。
「ブギャ!」
「お前は……後は戦闘経験重ねるだけだからな」
最初のポケモンがヒトカゲならば最初にゲットしたポケモンはマンキーだ。
今では立派なコノヨザルに進化している。研究所に居る間についてはルカリオ曰く修業に関してはノリノリでやってくれている。ポケモンコンテストで使えそうな技術よりもポケモンバトルの技術を重視している。
ポケモンバトルを拒む個体では無いし、コノヨザルに進化してからは手が付けられないとかいう事も無い。
ホントにオコリザルやコノヨザルか?と思うぐらいには冷静な性格をしている。好物はバナナをモーモーミルクでスムージーにした物らしい。そんな物を与えた覚えは無いからオーキド博士が勝手に食わせたんだろう。
「ニド!」
マンキーと殆ど同じタイミングでゲットしたが順番で言えばマンキーの方が先で2番目にゲットしたポケモンのニドラン♂が進化したニドキング。ちからずく個体をわざわざ厳選し、器用貧乏とも万能とも言えるステータスから様々な技を使うことが出来る。
ジム戦での活躍もあるが、対人戦、つまりはトレーナー戦ではかなり活躍している。特に使用ポケモンが3体以上でのポケモンバトルの場合はニドキングが途中に入って試合の流れを変えたり有利に運んだりする事が多い。
「お前は技のレパートリーじゃなくて技の使い方を増やすだが……俺がどうにかしなきゃならねえ課題か」
ニドキングが今以上に強くなるには技のレパートリーでなく技の使い方を増やす。
その事をメモしたがこれに関しては俺が解決しなきゃならねえ問題……攻撃技なんかをどういう風に防御や補助、相手から一手を奪う為の技にするかは俺がどうにかしなきゃならねえ。これはポケモンの課題でなく俺のトレーナーとしての課題だ。
研究所に居る間はその豊富な技のレパートリーを持って他のポケモンに伝授したりしているらしい。
「ピッカ!」
「お前は……後はアローラに行かなきゃどうにもならねえよな」
次に呼び出したのはピカチュウ……流石はでんきタイプと言うべきか要所要所で確実な活躍をしている。
ピカチュウ自身は進化する意思はあるつもりだが通常個体のライチュウでなくリージョンフォームのアローラライチュウじゃなきゃ嫌だと主張した。ジム巡りの冒険を終えればアローラに行ってアローラのポケモンをゲットしたりしながらもアローラライチュウに進化させる。
俺のピカチュウは既にしんそく、なみのり、あくび、そらをとぶの4つを覚えている。
イーブイの相棒技があるからばちばちアクセルとかも覚えられるんじゃねえかと思ったが思いの外、上手くいかなかったし相棒技は進化させたら使えなくなる可能性がある。現にイーブイ系統は進化したら進化先と同じ相棒技しか使えなくなったって一例は出てる。
アローラライチュウにしたら使えなくなるならば覚えさせない。
ピカチュウに関しては順調に育っているし、明確なパワーアップはアローラライチュウに進化させること。それ以外は強い相手と戦うしか無くて頭打ちに近い。後はZワザぐらいだ。
研究所でなにをしているのかをルカリオに聞けば、そらをとぶを使って優雅に空の旅を楽しんでいるらしい。
「クーン!」
次はラプラス……絶滅危惧種のポケモンだから保護しようと保護活動を行った結果、逆に増えすぎてしまって魚を食べられて困っているポケモン。明らかに人間のエゴであり、ロケット団も養殖したのはいいがラプラスの株価が大暴落したのでトキワの森の生態系を荒らしてトキワの森をパワーアップさせると言う結構物騒な計画に使われていた個体。
はじめは俺に対して心を開いていなかったが、定期的にコミュニケーションを取っていくことで少しずつ緩和されて信頼関係を築き上げる事に成功した。人間不信の所があったが、今では楽しそうに俺達を背中に乗せて泳ぐ……ただまぁ、船の方が速いから海を移動するのにラプラスは使わん。なみのり必須な所は大体は船があるからな。
オーキド博士が何回かラプラスの背中に乗ろうとしたが、俺が乗らなきゃダメだと嫌がっていた。
心を俺には開いていて俺が一緒ならば信頼が出来るがそれ以外はちょっとって感じだろうな。研究所に居る間は自由に泳いでいるが、オーキド博士の庭園の湖が海と繋がってて迷子になりかけた事があったらしい。
ラプラスに関しては基本的な能力を上げるしか言うことはない。
「フィイ!」
次はニンフィア、同じく捨てられていたイーブイから進化させた。
イーブイを捨てるとか中々にとんでもねえ事をするなと思ったがイーブイの養殖に成功したらしたで、イーブイの株価が大暴落してしまう。カントーじゃ見ねえが他の地方だと野生のイーブイをちらほら見ている。
俺に対してはいきなりのガチの噛み付く行為をしてきたニンフィア。
イーブイは稀少なポケモンだから欲しいと包み隠さず嘘偽り無く言ったらなんとかゲットは出来たが、心は中々に開かなかった。
イーブイに対して色々とアプローチをして少しずつ心を開かせてニンフィアに進化した。その見た目からポケモン達をメロメロにしているがニンフィアになった途端にそういう目を大量に向けてくるのが鬱陶しいと感じており、全くと言って相手にしていないどころか全力で逃げている。俺のポケモンだったら、まぁ、大丈夫かと一緒に居るが基本的には1人で居る事が多いらしい。
フェアリータイプだから弱点のポケモンと対峙する機会が意外と少ない。
「ディン!」
次にフーディン。この地方を旅するんだったらゲットしておいて損は無いポケモンだからとゲットした。
ユンゲラーになってからは無双、フーディンになってからも無双……カントーのポケモンがフーディンに対して弱すぎるのが原因だがそれを除いてもフーディンは強い。
ゲンガーを捕まえた事でゲンガーに対してライバル心を抱いている。
性能は似ているが純粋な火力を求めるのならばフーディン、搦手を使うならばゲンガーでタイプ分けも一応は出来ているがフーディンとゲンガーは互いに技を競い合っている。腕を磨くのはいいが周りのことを考慮しろよとルカリオから注意を何度も受けて鉄拳制裁を受けている。
「ロァ!」
「大分、成長したな」
次はヒスイゾロアーク……コイツに関しては正真正銘の想定外のポケモンだ。
何処に行けば会えるのかすら全くと言って分からない中で副会長から貰ったタマゴから生まれた……ポケモンバトルをする意思はあるみたいだが、流石にレベル1はイジメになると少し毛繕いやポケモンフーズなんかでコミュニケーションを取った後にオーキド博士の庭園で遊びながら鍛えさせてある程度のレベルになったから自分の手で育てて、この前ゾロアからゾロアークに進化した。
唯一のノーマルタイプとゴーストタイプが複合したポケモンで、特性も一品物のレアな特性だ。
コイツをゲットしたのは本当に予想外で、結果的には戦術の幅が広がったりで良いことと言えば良いことなんだが、生まれた時がちょうどシオンタウンでゲンガーを捕まえようと考えていた時で、タイミングが悪くてゲンガーをゲットするかしないかで悩まされた。
タマゴから育てているのでまだまだ成長する……ただ、ゾロアークは特殊な戦闘スタイルを求められる。ゾロアーク側でなくゾロアークを使うトレーナーがだ。ゴースト、ノーマル、かくとうの3つを無効化出来てあくタイプ以外は効果は普通のヒスイゾロアーク、実戦でどういう風に使いこなせるかどうかが鍵を握る、レベルが高いトレーナー向けのポケモンだ。ハッキリと言えば俺にはまだ早い気もする。
「ドォ!」
次はドサイドン……この前サイドンに進化したばかりだが直ぐにドサイドンにした。
セキチクジムでキョウが言っていた様に四足歩行から二足歩行に切り替わったので身体が上手く馴染んでいない。
幸いにもドサイドンにするのは簡単だから直ぐにドサイドンにした後に研究所に預けた。ドサイドンに与えた課題はその姿で問題無く過ごせるようになる事で、現在はポケモンバトルでなく、ドサイドンとして問題無く過ごせるかどうかの日常生活の訓練をしている。
ドサイドンになった事で素早さが落ちたからドリルライナーとかはもう使えない。
幸いにも広範囲技のじならしとロックブラストを覚えているが、今度からは重量級のポケモンとして動かないポケモンバトルのスタイルで戦わなきゃいけねえ。それに関しては俺がトレーナーとして頑張らなきゃならねえ。
「ゲンゲロ!」
元々ゲットする予定だったゲンガー、ヒスイゾロアが生まれた事でゲンガーのゲットを中止にするかと悩んだが最終的にはゲットした。
悪ふざけが大好きな個体で、ポケモンバトルをするつもりがあるのか?と聞けば確実に適当に頷いてるだろうなと思えるリアクションを取ったので即座に研究所に送り付けた。
研究所でもイタズラをしていたのでルカリオが締め上げて、フーディンと対峙させる。
フーディンと出来る事が似ているので少しずつ少しずつフーディンに対して対抗心を燃やしており、ポケモンバトルに対する熱意を持った……が、イタズラ好きなのは変わらずで、一日中誰かの影の中に潜んでるとかいうストーキング行為をしたのがバレて、その時に研究所に居た俺のポケモン達全員に袋叩きにあった。
「リルレ!!」
この世界で何処でゲットすればいいのかが全くと言って分からないが、おそらくはアーロンの力のおかげでゲットする事が出来たポリゴンZ。ポリゴンからポリゴン2に、ポリゴン2からポリゴンZに即座に進化させた。
どういう性格かと言われれば……ON/OFFの切り替えが激しい性格。トレーナーの俺の前だと元気なポケモンだとアピールをするが、俺が居ない所では物凄くテンションが低い。
ポリゴン2はしんかのきせきがあるから成り立つポケモンでポリゴンZの方が強いだろうでポリゴンZにした。
トライアタックを覚える貴重なノーマルタイプの特殊アタッカー……コイツとゲンガーが居るせいで、ヒスイゾロアークの運用が中々に難しい事になっている。
「色々とあるが、全員、お前の事を慕っているな」
そして最後にルカリオ……劇場版個体のルカリオだ。
今まで呼び出したポケモン達と少しの会話をして使える技を確認してノートになにをどうしたいのかについてメモを取ったりしている光景を見て俺が努力をしているなと感じている。
アーロンの一件については特に触れずオーキド博士の研究所で俺のポケモンを鍛えてくれている。
俺の持っているポケモンで一番レベルが高くて言うことも聞いてくれるが、自分に依存したポケモンバトルをするのならばそれはいけない事だと分かっており、それを許さない。
「しかし、いきなりどうしたのだ?まだバッジ集めのジム巡りは終わっていない。各々を確認したいのであればジム巡りを終えた後にマサラタウンに一度帰省するのだから皆を一度に見れるだろ?」
「……そろそろと思ってな」
「そろそろ?」
「世間一般で言うところの躓く所で躓くタイミングがやって来ているの」
「一言で言えば、レベルが上がる速度が段違いに停滞します……この壁は地方リーグに出場するトレーナーならば確実にぶつかるものです」
ポケモン達を全員見たいのならばジム巡りを終えた後にマサラタウンに帰省すれば見れるので疑問を抱くルカリオ。
俺はそろそろな時期だと思った……ナツメもサイトウもそろそろの時期がやってくると読んでいた。
別になんてことはない。
レベル1のポケモンがレベル2になるのは予想以上にあっさりと出来る。だが、レベル50のポケモンが51になるのは一苦労だ。
経験値が1しか貰えないスライムを狩って狩って狩りまくればレベルが上がるのがゲームかもしれねえが、この世界じゃそうはいかねえ。
自主トレでレベルを上げることは可能と言えば可能だが、練習をするには自分と同じかそれ以上の相手じゃなきゃ意味がねえ。
確実に勝てる格下相手に何度も何度も勝ったとしても大した経験値にはならねえ。逆に物凄い強い相手や今まで戦ったことが無いタイプのポケモントレーナーとバトルをすれば意外とレベルが上がる。
「今の段階でポケモンを育てていけば何とかなるだろうが、セキエイ大会は最低でも俺以上だ……場合によっちゃイカれた強さを持っている奴も居る」
俺はハッキリと見た。ナツメのフーディンを倒すポケモン監査官のジョーイさんのラティアスを。
ナツメのフーディンは物凄く強かったがポケモン監査官のジョーイさんのラティアスはそれを軽々と上回る力で倒した。伝説のポケモンだから元のスペックが違うと言う言葉で終わらせたらいけねえ。明らかに別次元の強さを持っている。
「ここからは俺も強くならなくちゃいけねえ……ルカリオと一緒に鍛えていけば壁の限界までは来れるがその壁を越えるにはポケモンの力だけじゃダメだ。トレーナーとしての力が必要だし……それでも無理な壁がある」
「おい、なにを諦めているんだ!?」
「諦めてねえ……直ぐに開花する事が出来ねえって言ってんだ。まだ持っていないタイプのポケモンも居るし、そのポケモンがドクターストップを受けたら第二のポケモンとして出せるポケモンも揃ってねえ。サイトウと最初に話し合った時に三年先の稽古を見据えている」
トレーナーとしての力も必要だが、それでも無理な理不尽な壁がある。
その壁の存在を認めたという事は諦めた事になるとルカリオは驚いているが、その壁は一瞬で乗り越えることも壊すことも出来ねえ壁だ。
「……まぁ、取り敢えずやれるところまでやるか」
「シズカ……お前、それは」
ルカリオは一冊のノートにビッチリと色々と文字が書かれている事に気付いた。
流石の俺も何でもかんでも覚えれる程に器用じゃねえんだから色々な理論とか長所とかそういうのを考えて文字にして作戦を練る。
「やる以上は、本気ね……」
既にこのノートは3冊目に入っている。
ポケモンをどういう風に育てるのかや持ってはいないがメジャーなポケモンがどういう風に戦うのかをメモして、どのポケモンで挑めばいいのか、どういう戦術にして戦えば勝てるのかを徹底的に考えている。
ナツメは俺がやる以上は本気でやっているのだと嬉しいのか微笑んだ。
リザードン♂ LV44→46
コノヨザル♂ LV40→41
ニドキング LV40→41
ピカチュウ♂ LV46→48
ラプラス♀ LV40→42
ニンフィア♀ LV40→41
フーディン♂ LV40→41
ゾロア(ヒスイの姿)♂→ゾロアーク♂(ヒスイの姿) LV27→32
ルカリオ♂ LV68
サイドン→ドサイドン LV42→43
ゲンガー♂ LV42
ポリゴンZ LV32→34
メタモン(色違い) LV44