映像機画版携帯獣世界転生物語   作:こうすけ増田劇場版

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常磐丿森侍少年対決

トキワの森に辿り着いた。

まぁ……森だな。トキワの森と言うだけあってかデカい森だ。

 

「ヒトカゲ、ひのこ」

 

「カゲ!」

 

「ああっ!コクーン!」

 

ニビシティを目指して歩いているが道中で当然トレーナーに出会う。

トキワの森は初心者でも扱いやすいポケモンが多く、中でもむしタイプのポケモンが豊富に生息している。そのせいか虫取り少年と会うが俺が選んだのはヒトカゲだ。ニビジムの次はハナダジムだからどう足掻いてもヒトカゲの出番は無い。ジムリーダー以外のトレーナーとバトルをして経験値を稼がなきゃならねえが、スピアーとバタフリーが出てこない。

 

むしタイプのポケモンは、特に蛹を経由するポケモンは進化が早い。

ポケモン図鑑でもその事が記載されているがなんかコクーンとトランセルの割合が多い……その原因については心当たりは1つ。ビードルやキャタピーの時は活発に動く事が出来ていたが、コクーンやトランセルは動かない。

 

野生のトランセルやコクーンは蛹から抜け出すのをただひたすらに待つ。

コレは羽化であって進化とは異なるんじゃねえのか?と思うが、眩い光に身を包んで形状が変化するから進化……それはそれで突然変異だから進化とも言えないか。

 

「君、強いね」

 

「そうか?」

 

コクーンとかトランセル相手にひのこをぶつけるだけの作業をしてばかりだから強いと言われてもピンと来ない。

バタフリーやスピアーになれば技のバリエーションがスゲエ増えるが逆を言えばそれが出来なきゃまともに土俵の上に立てない。

 

トキワの森は迷宮だが人が開拓している道はしっかりとある。

そこを通っていけばニビシティには辿り着ける……ただまさかニビシティに行くのに数日が掛かるのは予想外だ。ゲームだとオープニングから7分ありゃパッといける場所でお馴染みだがこの世界じゃそう上手くはいかない。

 

ゲームには出てこない街は普通にあるし、アニオリのジムも普通にある。

取りあえずはアニオリのジムに挑む気力は沸かない。面白そうとは思うが、なにせはじめての事だらけの冒険だ。オーキド博士はサトシ達と同じレベルかは知らねえが俺にも一応は期待しているし、流れでやっているとは言えポケモンリーグを目指している。

 

ポケモンリーグに出れなくて挫折するトレーナーは普通に居るわけで、色々と言われているネームドキャラ達はなんだかんだでポケモンリーグに出ている。ポケモンリーグに出る=ゴールじゃねえが、本来ならば出れるポケモンリーグに大雑把なプランで行動して出る事すら出来ないのは後味が悪い。

 

「……どうすっかな」

 

むしタイプのポケモンをゲットするならばこのトキワの森がチャンスだ。

キャタピーをゲットしてバタフリーに進化させればそれなりに強えが、それまでだ。ニビジム対策でマンキーとニドラン♂をゲットしているからバタフリーに進化させたとして具体的な運用方法が浮かばない。このトキワの森に来てから10体以上野生のキャタピーを見かけている。トキワの森に来ればビードルとキャタピーをゲットする事が出来るから、そこまで血眼になって探さなくてもいい。

 

「扱いきれねえのは無理だからやめておくか」

 

ポケモン図鑑を取り出して今後のことを考える。

ゲームとこの世界のポケモンバトルが違うのは何となくで分かってきたか。ゲームのポケモンバトルは選び抜いた6体でするもので、7体目のポケモンの考えは無い。けどこの世界じゃポケモンを7体以上は普通に当たり前だ。ポケモンのタイプは18タイプあって、物理攻撃と特殊攻撃があって、特性がある。

 

ほのおタイプだけを見ても物理攻撃メインのポケモン、特殊攻撃メインのポケモン、メガシンカ枠、ダイマックス枠とまぁ色々と枠がある。ゴウカザルとバシャーモとエンブオーはタイプが被っているが、そのポケモンにしか出来ないポケモンバトルは確かにある。

ゴウカザルとバシャーモとエンブオーだったらバシャーモ一強……エンブオーはメガエンブオーの救済措置がある様に見えるがメガマフォクシーとメガリザードンYとX同等の働きをするのか?って聞かれたら多分無理だろうな。

 

ゲットしたのはいいが扱いきれねえのは意味が無い。

 

「お前等、エースになりたいか?」

 

その日は歩みを進めつつも何人かをヒトカゲで倒して終わり。

ヒトカゲがいるおかげでややこしい火起こしや火の扱いは大体はどうにかする事が出来る。

 

市販のポケモンフーズを取り出してきのみの粉を眩しながらもポケモン達に聞いた。エースになりたいかと。

 

「カゲ?」

 

どういうこと?とヒトカゲは首を傾げる。

ざっくりとした説明だったからちゃんと噛み砕いて説明をしなきゃならねえ。

 

「アローラは出来ねえが、取りあえずは色々な地方は巡るつもりだ」

 

特にやりたいこととかないから何となくでやっているわけだが、それでもサトシが巡った地方と同じ順番で巡るつもりだ。

アローラは冒険する所が無い日常が待ち構えている。その日常が嫌なわけじゃねえがアローラには遊ぶ以外で行く理由が見当たらない。

 

「ピカチュウは全部の地方に生息してるって言われてるが、お前等はカントーがメインだ……これから色々な地方を巡ってジム巡りをする。今日戦った相手はまだまだだが、ポケモンリーグにはバッジ8個以上を集めたトレーナーが当たり前な世界だ。そうなればどうしてもお前等だけじゃ限界があるしお前等にも出来ない事はある。ヒトカゲ、お前はどう頑張ってもハイドロポンプが無理な事ぐらいは分かるだろ?」

 

「カゲ」

 

「だから他のポケモンを選ぶ……もしかしたらお前等の中に、ここぞと言う時の一番大事な試合で絶対に出す出さないって事がある」

 

俺が言いたいことを言えばヒトカゲ達はピクッと反応をする。

少しずつポケモンバトルが楽しいとかそういうのが分かってくる中で戦力外通告をするぞと言われれば誰だって困惑はする。ただ悲しい話、コレは考えていたことだ。

 

「リザードンは強く可能性が多いポケモンだがリザードンだけに囚われてたら視野が狭まる……何かの拍子で別のほのおタイプのポケモンをゲットする事もある。ほのおタイプとして育てている、当然お前と使い分けをするが……リザードンは色々と扱いが難しい」

 

メガシンカを使えばリザードンはXとYがありダイマックスやキョダイマックスがある。

どのリザードンにするかは決めてないし逆を言えばどのリザードンとしても扱うことがある。

 

「お前等は俺の冒険の序盤にゲットしたポケモンで、真面目にやってりゃ嫌でもレベルは高くなる……現実的な話をすれば7体以上はポケモンは必要でタイプ被りが生まれる。レベルの高いトレーナーのパーティはバランスが良い。そうなりゃ相手に合わせて変えるんじゃなくて自分の強みをぶつけるポケモンバトルになる。レベルが高くて俺のやり方と合ってる、だがそれでもここぞと言う時の一番大事な試合で出さない可能性はあるし、中継ぎのポケモンになる可能性もある」

 

一部のネームドキャラはともかく、シゲルやサトシは強い。

サトシは同じポケモンをずっと使い続ける悪癖があるがシゲルは定期的に手持ちを入れ替えて同じタイプで殆ど似たような性能をしているポケモンを育成している。

 

これから先、どうなるかは分からねえが仮にシゲルを相手にするならカメックスは確定だと考えたパーティ編成だ。

そうなった場合のパーティ編成は結局のところはバランス良く……選んだ6体をトレーナーがどうやって上手く扱うかどうかの世界に入る。そうなりゃ固定枠のエースは難しい。

 

「ブギ?」

 

「それはまだ分からねえ……お前がコノヨザルになれば他には無いバトルが出来る」

 

「二ド?」

 

「お前は技のデパートで何でも出来るが売りだ」

 

「……ピ……」

 

「お前より上は居るだろうな」

 

自分達をどういう風に扱うのか?と聞いてくるマンキー。少なくとも今は俺の知っているポケモンになる様に育成する。ニドランは自分はと聞いてくるので豊富な技が売り文句と答えればピカチュウは気まずそうな顔をする。

ピカチュウ自身は理解している。でんきタイプは割と激戦区なのを……

 

「悩みどころだな……」

 

結局のところ出れるのは6体だけで、どうしてもカーストみたいな所がある。

ピカチュウはライチュウはライチュウでもアローラライチュウに進化をしたいと願っている。Zワザの枠は生まれるが、メガライチュウの道は断たれる。今から説得すれば原種のライチュウになれるが……メガライチュウはXもYも中々に悪くねえし、XY検定を相手にぶつける事が出来る……単純に考えればアローラライチュウの方が戦闘はしやすいがメガライチュウに出来ない。XY検定を相手にぶつける事が出来ればこの上なく厄介な相手になる。とは言えアローラライチュウにはアローラライチュウ専用のZワザがあるからな。

 

「選ばないってのを選ぶってのは厳しいもんだな……美味えな」

 

「カゲ、カゲカーゲ!」

 

「そうか」

 

味噌汁が出来たので味見するが美味かった。

ヒトカゲは俺の方針に対して、もしかしたらここぞと言う時の一番大事な試合で最初から選ばれない可能性がある事について受け入れた。マンキーもニドラン♂もポケモンフーズを食べるの我慢して考えた結果、それでも構わないと言ってくる。

 

エースとしてここぞと言う時を任されない、間の火消し役のポケモンバトルも普通にある。

マンキーは先鋒、取りあえず勝ち星を拾ったりして流れの形勢、ニドラン♂は中継ぎ、相手が色々と手を使ってくるのでそれに対して対応する事が出来る。ピカチュウとヒトカゲは当面の所は未定だな。

 

「お主!マサラタウンのトレーナーでござるか!」

 

「だったらどうした?」

 

翌日にニビシティを歩いていけば鎧武者の格好をしている短パン小僧が現れた。

マサラタウンのトレーナーかどうかを聞かれるので、否定はしないで聞き返せばマサラタウンのトレーナーだと認識されたので鎧武者のトレーナーはモンスターボールを取り出す。

 

「拙者はサムライ!マサラタウンのトレーナーを探していたでござる!お主の他に2人のマサラタウンのトレーナーに負けたが次こそは負けん!使用ポケモンは2体のシングルバトル、交代はありで勝負でござる!」

 

「わかった」

 

マサラタウンのトレーナーにはもう負けないと頑張ってるサムライ。

俺を倒してどうすんだよと、多分だがシゲルに負けたんだろう。シゲル達に対してリベンジして雪辱を果たすなら分かるがと思ったが口にしてもしゃあねえなとポケモンバトルを引き受ける。

 

「いくでござる!カイロス!」

 

「カィ!」

 

「カイロスか……頼んだぞ、ヒトカゲ」

 

「カゲ!」

 

ポケモンバトルが成立したからバトルが出来そうなスペースを確保してポケモンバトルをする。

出てきたのはこれまで1回も見ていないカイロス、むしタイプのポケモンならばやる事は決まりだとヒトカゲを出した。

 

「ヒトカゲ、やきつくす」

 

「ひのこではないのでござるか!?」

 

ひのこばっかを使っていたら何時の間にかヒトカゲはやきつくすを覚えていた。

ひのこよりも更に強い技が飛んできたのでサムライは驚いているが……直ぐにニヤリと笑った。

 

「カイロス、でんこうせっかでござる!」

 

「カィ!」

 

「……根本的な差か」

 

カイロスにはやきつくすがしっかりと命中していたが倒れなかった。

今まで相手にしてきたのがトランセルやコクーンばかりだから比較していいかは分からないが、相手はカイロス。進化しねえポケモンだ。進化しねえポケモンは基本的な種族値が高い。仮に同じレベルのヒトカゲとカイロスだとタイプの相性の上ではカイロスが不利だがそれを補うスペックがある。

でんこうせっかをまともに受けたヒトカゲは苦しそうな顔をするがそれでも直ぐに踏ん張る。

 

「甘い!甘いぞ!むしタイプにはほのおタイプが定番でござるがそれで止まる程に拙者のカイロスは甘くない!」

 

「そうか。なら、りゅうのいかりだ」

 

「カゲ!」

 

やきつくすを受けてもまだまだ倒れる気配が無い。既に2名と戦ってるって事はシゲルとフシギダネを選んだ奴で消去法でヒトカゲを割り当てている。タイプ相性が悪いがそれでもヒトカゲには負けない!と思っているが無理なら無理で手を変える。

 

「やきつくすを耐えたのでござる、りゅうのいかり程度で」

 

「カィ……」

 

「な、なにぃ!?」

 

やきつくすを耐えたからりゅうのいかり程度で倒れるカイロスじゃないと自慢気になるがカイロスはりゅうのいかりを受ければ倒れていた。なにが起きているんだと驚いているサムライに対して俺はちゃんと説明を入れる。

 

「りゅうのいかりは固定ダメージ技だ、相手がどんだけ強かろうが硬かろうがそれでも決まったダメージを与えれる。やきつくすには耐えたがダメージが0じゃない。そこに固定ダメージのりゅうのいかりをぶつければカイロスだろうが根を上げる」

 

「ふ、不覚……まさかりゅうのいかりがその様な技だったとは。だが、拙者のポケモンはカイロスだけではない!いけ、トランセル」

 

「……やきつくすだ」

 

カイロスが戦闘不能になったがめげないサムライが出したのはトランセルだった。

トランセルならば既に何体も倒している。コイツもその一例に漏れない。

 

「トランセル、諦めるな!拙者達は今ここで限界を」

 

「イヤン!」

 

「……やきつくすだ」

 

メガシンカじゃなくて普通の進化をしそうな雰囲気を醸し出していて、トランセルの目にやる気が宿っている。

気持ち1つで色々と変わる世界だから油断は出来ねえ。トランセルに向かってもう1発やきつくすをぶつければトランセルは眩く光を放ちバタフリーに進化した

 

「フリー!フリー!」

 

「や、やったで」

 

「りゅうのいかり」

 

「カゲ!」

 

バタフリーに進化したことをサムライは喜んでいるが俺は特に気にせずにりゅうのいかりを叩き込んだ。

ここからの逆転劇とか普通にありそうだし……

 

「トランセル、いや、バタフリー!?……っく、なんと卑怯な」

 

「卑怯じゃねえよ……バタフリーに進化したのはいいが今は戦闘中だ。喜んで意識が揺らいだ。バタフリーに進化したらどうやって戦うかを考えなきゃならねえだろ」

 

試合中の進化を喜んでいるのはいいことだが、試合は試合だ。

明らかに油断していたが、相性の上では最悪の関係性だ。だからこそ油断したらいけねえ。

 

「カゲ!?」

 

「バタフリーとカイロスは美味しいな、特にバタフリー」

 

カイロスとバタフリーを倒したから俺の勝ちで終わった。

バタフリーは進化しているしカイロスは未進化だからか経験値が多い。トキワの森に入ってから楽だからとヒトカゲを出し続けていた事もあってかまだ序盤も序盤

 

「リザッ!」

 

ヒトカゲはリザードに進化した。




ヒトカゲ→リザード♂ LV10→17

マンキー♂ LV4→7

ニドラン♂ LV9→10

ピカチュウ♂ LV30
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