映像機画版携帯獣世界転生物語 作:こうすけ増田劇場版
グレンジムを制覇して残すところは1つになった。
トキワシティのトキワジム……挑むつもりがあるかといえばあるが、正直なところ色々と複雑な気分になっている。
トキワジムがサカキの物で、ゲーム通りだったら問題は無い。普通にジム戦に挑めばそれでいい。だけどアニメの世界のサカキはミュウツーを出してくる。ミュウツーと言う圧倒的な力を持っているポケモンで、弱い奴等を蹂躙する事に快楽を得ている。ミュウツーはそれがすべきことと自分自身に自己暗示をしている。
仮に俺が挑んだのならば、ミュウツーは出てくるだろう。
ミュウツーに対する対抗策はメタモンとルカリオだが……不安要素しか無い。
「シズカ、大分長居をしていますがいいんですか?」
「風呂が一番リラックス出来んだよ」
アニメのポケモンは伝説のポケモンが特に別格であると描写されている。
希少性で伝説のポケモンになっているポケモンもいれば、圧倒的な強さも兼ね備えて伝説のポケモンになっている。ミュウツーの場合は後者で、名前も実力も本物だ。
最終的にミュウツー関係はサトシが解決するからトキワジムを無視してアニオリのジムにでもと思ったが、トキワの森での一件を思い出す。トキワの森に捨てられたポケモン達はなんとかしてサカキに嫌がらせもとい復讐をしてやるとチャンスを狙っている。力を貸すとは言っていないが、心残りにならないと言えば嘘になる。
「日頃の不摂生な垢を落とせんだ……この温泉、垢落としには丁度いい」
泊まっている旅館の温泉で一息をつく。
俺を見たら男なの? と言うリアクションを取ってきたりするが、周りの目を気にせずに長湯をしている。
竹で出来た壁の向こう側にはサイトウとナツメが居て、2人も体の汚れを落としている……
「普通は最後のジムを終えてからするものじゃないかしら?」
「そうです。道順的にはトキワジムが一番近いのですから、トキワジムが…………誰だ!!」
最後に挑むジムはトキワシティのトキワジムだと伝えてそれが終わればポケモンリーグ・セキエイ大会に出場することが出来る。
一回、家に帰るつもりでマサラタウンに帰ることは伝えているが、道順的にもトキワシティは真っ先に通る道でトキワジムが一番最初のジムじゃないのかを聞こうとしたサイトウがなにかに気付く。
「どうした?」
「視線を感じます……覗きの視線を!」
現実で覗くなんて行為をやったらボコられるんじゃなくて警察沙汰だぞ。
サイトウは女湯を覗いているバカが居ると闘気を放っている……何処だ何処だと気配を探そうとしているが……本当に不幸と言うべきか、サイトウだけでなくナツメもここにいる……って、おい!
「女の敵!!」
「うぉ!?」
ナツメは感情的になって超能力を発動する。
幸いと言えばいいのか俺達以外に温泉に入っている奴は居ないが、女湯と男湯の湯が巻き上がり、覗きをしている奴に向かって飛んでいった。ついでに俺も飛んでいった。
「ギェエエエエ!! 43℃の熱湯だっピ!? あちぃ! あちぃ!」
「お前は、ピッピじゃねえか」
「あ、シズカ!!」
女湯を覗いている犯人を特定したと熱湯を浴びせれば正体はトキワの森で出会ったピッピだった。
トキワの森に居る筈なのに……サカキに対してギャフンと言わせてやるって言ってたのに、なんでこんな所に居るんだ?
「久しぶりだっピ……まさかこんな所で……うぉ、デッカ!」
「シズカ、女湯を覗いている犯人は捕まえましたか!」
「おい、待て! 俺等全裸だぞ!」
「安心して。超能力で水蒸気を操って胸元と股間は隠しているわ」
女湯を覗いている犯人を捕まえたかと聞けばやってくるサイトウとナツメ。
俺もそうだが水着なんて着ていない状態で温泉に入っているから、全裸になって厄介な事になると叫べばナツメは大丈夫だと水蒸気を操って胸元と股間って……おい
「俺のをまんま隠してどうすんだ!? 意味ねえだろ!?」
「うぉ、デッカ……」
「シズカのこんなに大きいのですか……」
サイトウとナツメは胸元と股間が少年漫画のお色気シーンの煙みたいに上手く隠れているが、俺のイチモツは水蒸気に包まれている状態で大きさがハッキリと分かる状態だった。普通は俺にもお色気シーンの煙みたいに処理するだろうと顔を真っ赤にしつつも股間を凝視してくる。
「……お前等大きいな」
「ど、何処を見てるんですか!!」
「同じ事をしてる奴には言われたくねえ……つかピッピ、なにしてんだ? お前、トキワの森はどうした?」
サイトウとナツメが煙で隠しているが煙で隠しているおかげでより一層ボリューミーなたわわな物を持っていると見れた。
大きいとかは感じていたんだがなと思っていればサイトウは顔を真っ赤にしている。こっちの股間を凝視してんのになに言ってんだと呆れつつもピッピに話題を変える。
「実はアレからギャフンと言わせる方法を考えていたんだっピ」
「……それで?」
「あの野郎は自慢のポケモンが居るみたいだから、そいつをボコボコにしてやろう! って……でもそいつはどうも普通のポケモンじゃなくて改造ポケモンみたいで、だったら僕も改造ポケモンになってやるとポケモン研究所があるグレンタウンまで足を運んだんだっピ」
「お前、そこは正々堂々と勝てよ」
「いや〜……めんどいッピ」
ピッピがやってきたのは自らが改造ポケモンになるためだと言ってくるのでそこを正々堂々と勝てよとツッコミを入れる。
無法な事をやってくる奴を相手に更に無法な事をしていいのは人造昆虫カブトボーグだけなんだよ。
「で、何故女湯を覗いていたの?」
「え、いや、それは」
「もう一度聞きます……何故、女湯を覗いていましたか?」
ナツメとサイトウは目が笑ってない状態で笑いながら女湯を覗いていた理由を聞いてくる。
サイトウが裏拳で木の幹を破壊すればピッピは顔色を青くして土下座をした。
「ゆ、許してくれッピ! 僕も覗きたくて覗いたわけじゃないんだ」
「ここから研究所までは遠いですよね?」
「ギャアアアア!?」
サイトウによる鉄拳制裁とナツメの超能力でピッピを痛めつける。
十数秒後にはケロッと治っていたりするもののピッピは苦しそうにした……が、なんだかんだで生きている。
「死ぬかと思ったッピ……けど、目当ての物は手に入れたッピ」
「……ピッピ」
「なんだッピ?」
ピッピが血祭りにあげられた後にケロッと生き返った。
それを見て、最後はコレしかないのかと心の中で問答しつつ……やりたくないけれども、覚悟を決める。
「俺はこれからトキワジムに挑みに行く……本気でギャフンと言わせたいのならば、俺に力を貸せ」
「ピ……フッ、そこまで言われちゃ仕方ないな……言っとくけど僕はギャフンと言わせるのが目的だからな!」
「安心しろ。俺もジムリーダーに勝つための切り札としてお前を選んでいる」
不安材料は幾つもあるが、それを解消する唯一の希望を見つけ出した。
ギエピー……ギエピーが狙っていることがなんなのかは分かっている。アレをしようとしているというわけだ。
正式にギエピーをゲットしたわけではないが連れ歩き、トキワジムに舞い戻る。
一応はポケモン監査官のジョーイさんに通報はしていて、謎のポケモンが戦っているのは前々から分かっていることだとなった。
トキワシティまであっという間に戻れば、トキワジムの前に向かう。
その間にトゲピーのタマゴが孵ってヤンチャなトゲピーが生まれたが今は置いておく。
「応援等は禁止の為にチャレンジャーのみお通りください」
スパルタとかローマの兵士なのか? と思える門番の前に向かってジム戦を挑みに来たと伝えた。
ジム戦を挑みに来た事を中に居るジムリーダーに伝えたのならば、チャレンジャーのみ通れとサイトウとナツメは中に入らないようにしており……ギエピーと一緒に入った。
「トキワジムへようこそ……使用ポケモンは3体。ここで君が勝てばトキワジムを制した証であるグリーンバッジが手に入り、そして君はポケモンリーグへの道が開かれる」
バックライトが眩しすぎるのかサカキがシルエットでしか分からねえ。
幸いにもペルシアンが居るからサカキはサカキだと言うことが分かったが……取りあえずはモンスターボールを構える。
「いけ、ゴローニャ」
「ロニャ!」
「ゴローニャ……いけ、ルカリオ!」
「バゥ! ……っ!」
サカキが出してきたのはゴローニャでそれに対抗するべくルカリオを出した。
はじめての出番だとルカリオは気合いを入れているが、直ぐに感じ取った。サカキから感じ取れる邪悪な波動を。事前に悪人の可能性があることは伝えているので、ルカリオは鋭くサカキを睨んでいる。
「いい目をしているな……悪を許さない正義の目だ。だがそれで勝てるだろうか?」
「試合開始!」
カーン! とゴングの音が鳴り響けば最後のジム戦が始まった。
ルカリオと俺はサカキを気にせず、ゴローニャを見る……鍛えられているのは分かるが普段の俺の手持ちでもどうにかなる相手だ。
「ルカリオ、はどうだん!」
「バゥ!!」
まずは一発とルカリオははどうだんを叩き込んだ。
特性ががんじょうだから二発目を……と思ったが、まさかのがんじょう個体じゃないゴローニャだった。
サカキはパチパチと拍手を送るのだが、それはもう嫌味にしか聞こえない。
「中々にやるじゃないか……ならば、コイツはどうだ?」
「キコキコ」
2体目に出てきたのはキングラー。
これもまたレベルが高そうだが普段の俺のポケモンだったら倒せそうなポケモンで、脅威を感じない。
こっちは本気も本気の戦力を引き連れてやってきているが……最後に待ち構えているポケモンが別次元の強さを持っていて、そいつさえ居れば勝つことが出来るという余裕の表れなんだろう。
「ルカリオ、はどうだん」
再び放たれるルカリオのはどうだん。
面白いとサカキは笑みを浮かべていて……ルカリオが痛めつけられている姿を想像し楽しんでいる……悪趣味な奴だ。
キングラーには特に期待すらしていない。指示も特に出していない
「そのポケモン、中々の強さを持っている……そこに至るまでにそれ相応の特訓をしたのだろう。強いと呼ぶに相応しいポケモンだ」
「……なにが言いたい?」
「私には絶対であり最強のポケモンが居る……君のポケモンが何体束になってかかっても敵わないぐらいに最強のポケモンがね。遊びはおしまいだ」
サカキはそう言うと指を鳴らした。
さっきまでの2体はモンスターボールから出ていたが、最後の3体目は別だとウィーンとドアがスライドし……アーマードミュウツーが出てきた。
「そのポケモンが何体束になっても敵わないってか?」
「ああ、そうとも。試しに3体同時で掛かってこい」
「……吐いた唾は飲めねえよな」
「当然だ」
「シズカ……アレは異次元だぞ! 勝機はあるのか!」
「その為に僕が居るんだッピ!!」
「喋るピッピ? ……貴様、あのギエピーか!! 思い出すだけでも忌々しい!」
3体のポケモンを使用しても構わないのだとサカキが挑発的になるのでその言葉を遠慮なく飲ませてもらう。
今まで普通のピッピのフリをしていたギエピーは声を出せば忌々しい! とサカキは怒りを見せる。
「忌々しいってなんだッピ!」
「1食でポケモンフーズ一升を喰らい尽くす奴は忘れたくても忘れん! 貴様のせいで食事がまともに喉を通らなかったこともあるぐらいだ。このまぬけポケモンが!」
「なんだとぉ!」
「いけ、メタモン!」
「モンモン!」
ギエピーの参加は予想外だが、それでも俺なりにミュウツーに対する対策はしているつもりだ。
色違いのメタモンを出して……メタモンはアーマードミュウツーを見た。すると眩く光を放ちミュウツーになった
「なん、だと……」
「最強のポケモンが居るってなら、こっちも最強のポケモンで挑まなきゃならねえよな?」
「ナメるな! 偽物如きが本物に勝てる通りはない! やれ、ミュウツー!」
「メタモン……ピッピ!」
「おう!」
メタモンとミュウツーが力をぶつける。
ほんの少しの間だけはミュウツーをそっくりそのまま再現する事は出来ている。だが、少しでも戦いが長引けば敗北をしてしまうのは確かで、最強のポケモンを用意するとミュウツーに向かってサイコキネシスを放てばギエピーはリモコンを取り出して怪しい培養液が入ったカプセルがある機械を上空から落としてきて、ミュウツーを培養液の中に入れる。
「貴様、なにをするつもりだ!?」
「言っただろこっちも最強のポケモンで挑んでやるってよ……ピッピ!」
「キェエエエエ!!」
培養液が入っているもう1つのカプセルに入ればピコピコと光を放ち……機械は爆発を起こす。
黒煙がアーマードミュウツーとピッピを包んで……突風が吹き荒れればミュウツーがもう1体居た。
「おい、まさか」
「フハハハ! やったッピよ……僕の名はミュウスリーだっピ!」
「貴様、よくも私のミュウツーを! ミュウツー、無事か!」
「……」
「どうやら向こうも僕を意識してるっピね……さぁ、勝負だッピ!!」
相手が無法をしてくるのならばこちらも無法で勝つしかない。
ミュウツーの力の一部を手に入れたピッピはミュウスリーとなり、自分の一部を奪われた事でミュウツーは激しい怒りを見せた。
リザードン♂ LV47
コノヨザル♂ LV42
ニドキング LV42
ピカチュウ♂ LV49
ラプラス♀ LV44
ニンフィア♀ LV42
フーディン♂ LV41
ゾロアーク♂(ヒスイの姿) LV40→41
ルカリオ♂ LV68
ドサイドン♂ LV44
ゲンガー♂ LV43
ポリゴンZ LV41
メタモン(色違い) LV44
プテラ♂ LV50
トゲピー♀ LV1
ピッピ(ギエピー) LV?