映像機画版携帯獣世界転生物語 作:こうすけ増田劇場版
「オーキド博士、ホントによろしいのですか!?」
「構わん!こんな貴重な体験早々に出来んからの!」
「博士、今の状況を楽しんでないか!?かなり危険な状態なのだぞ!?」
オーキド博士のポケモン講座の撮影がオーキド博士の研究所で行われた。
正確に言えばオーキド庭園であり、オーキド博士はオーキド庭園はなるべく全てのポケモンが住みやすい環境にしていると言った。暗闇を好むポケモンも住みやすい環境にしているとヨノワールを紹介した。過去にオーキド博士が送り出したトレーナーのヨノワールであり、オーキド博士はヨノワールについて軽く説明したんだが、オーキド博士が死んだ。
いや、死んだと言うのは少し言い過ぎだな。
ヨノワールはゴーストタイプのポケモンで図鑑の記載ではあの世とこの世を言ったり来たりすることが出来るポケモンであり……オーキド博士の魂をオーキド博士の肉体から追い出した。所謂幽体離脱ではあるが、考え方によっては臨死体験だ。ルカリオは慌てている。
魂を戻せばオーキド博士は蘇る(そもそもで死んでない)が、オーキド博士は幽体離脱と言う貴重な体験をしたのだから色々としてみたい!と興奮し、幽体つまりゴーストになったのだから格闘攻撃が効かないかもしれない!とサイトウに正拳突きを叩き込んでほしいと頼んでいる。実験とは言えオーキド博士をぶん殴るのには抵抗があるのかサイトウは何度も何度も入念に確認し遂には正拳突きを叩き込んだ。
「オーキド博士、遊ぶのはいいっすけど洒落になんないっすよ」
サイトウの正拳突きはオーキド博士を貫通した。
幽体離脱しているオーキド博士の体には当たらない。かくとうタイプの技がゴーストタイプに当たらないと同じ理論だ。これは面白いの!となってるが、オーキド博士は幽体離脱と言うか臨死体験に近い状態である。
「う〜む、空を飛ぶと言う事はこういうことか」
「博士!後ろ!後ろ!死神っぽいのと天使っぽいのが居る!」
「ルカリオ、大丈夫だ。博士の功績的に天国に行ける」
「そういう問題じゃない!ヨノワール、早く博士の魂を肉体に戻せ!」
幽体と言う事は空を飛ぶ事が出来るのだとオーキド博士は幽体を浮かせているが後光が差す。
天国から死神と天使っぽいのがお迎えにやってきているルカリオは慌てているが、博士の功績的に天国に行くのは確定だと俺は言うがそういう問題じゃないとルカリオは激昂しそもそものことの始まりであるヨノワールにオーキド博士の魂をオーキド博士の肉体に戻させた。
「オーキド博士、これ放送事故じゃないんすか?」
「なに、よくあることじゃ」
臨死体験がよくあることってこの人、下手なお笑い芸人よりも身体張ってんな……。
「やっぱ対抗手段は身に付けた方がいいか?」
「やめておいた方が良いとは言えないわね……」
「素質ならシズカにはあるぞ」
オーキド博士の幽体離脱を見て俺はやっぱこの世界ってヤベえ世界だなと再認識する。
ポケモンと言う超常現象を起こせる生物が居るから当然と言えば当然で、そいつに対する対抗手段かなにかを、アーロンやルカリオは俺に波動使いの素質があると言っていたが、ナツメはあまりオススメしたくない。
超常現象を巻き起こす力を持っていたら良くも悪くも歪んじまうから仕方ねえと言えば仕方ねえ。
「にしても、いいのですかこんなことをしていて」
「アローラに行けるなら行きてえけど、ナツメの予知が確かなら今日スゲえのが届くんだよ」
2か月後にポケモンリーグ・セキエイ大会が開催される。
ならやるべきことは修行だが、俺達は修行らしい修行をしていない。正確に言えばポケモンの強さを上げるタイプの修行をしていない。
ジム巡りを終えて修行の時間が生まれた。
じゃあ、アローラに行ってピカチュウをアローラライチュウにしたりZワザを会得するという目に見えるパワーアップをしに行けばと言うのは最もな意見だがナツメが予知で一週間後にスゴい物が届くと言っていた。そのスゴい物が届くのが今日でそれまでの一週間、オーキド博士の研究所でオーキド博士の仕事を手伝っていた。
オーキド博士の仕事を手伝うのはいいことだが修行しろよ、と思うだろうがこれも修行の1つだ。
俺は別に望んでこの世界に転生したわけじゃない。ただ転生した以上はとある程度は覚悟を決め出したが、その世界で必要な技能をしっかりと持っていると言われれば持っていないと答えれる。
前世でポケモンのゲームをしていたのならば持ってんじゃねえのか?と言う意見はあるだろうが、ポケモンは生き物だ。
毛艶を整えるとかの所謂コンディションを整える技術に関しちゃ持ってない。俺は前世じゃ動物のトリマーさんじゃねえんだから当然だ。
だからオーキド博士の研究所でオーキド博士の手伝いをしながら覚える。
トリマーみたいな事ならば外注もありと言えばありだ。実際、外注派のトレーナーは一定数存在している。そういう専門業者はしっかりとある。ただ外注するにしても毎度毎度は金が掛かるしトリマーとか美容師って当たり外れが酷い。最低限は出来る様にならなきゃならねえと意識を切り替えた。
取りあえず言えることは、タケシが化け物ブリーダーという事が分かったことぐらいだ。
ポケモンに合わせてポケモンフーズを作っていたり、毛繕もポケモンに合わせて薬品を変えてたり自作してたりとポケモンに関する配慮を徹底してる……流石はポケモン世界のメインヒロインと言われている男なだけある。女子力が段違いだ。
「しかし、サトシの奴は動きが無いの」
「……」
俺はこうしてオーキド博士の研究所でポケモンに関する手入れの技術等を学んでいる。
シゲルは数日マサラタウンで羽根を伸ばした後にマサラタウンを出て修行に向かった……じゃあ、サトシはと言えば動きが一切無い。マサラタウンを出たシゲルはオーキド博士にポケモンの入れ替えの為に1回、電話をしてきたがサトシの動きが無い。
久しぶりにマサラタウン出身のトレーナーがセキエイ大会に出る。
オーキド博士も出る以上は優勝を目指してほしいと思っていて応援もしている。口だけじゃなくて今の俺みたいにポケモンの手入れの方法をレクチャーしてくれる。
オーキド博士と言えばポケモン研究の権威でポケモンに関するあれこれを知っている。若い頃はブイブイ言わせていて、学べる事は多い……が、サトシからの動きが無い。シゲルにクラブの事を指摘され、ウインディで切り札であるリザードンを倒された。なにか心に響く物は流石にあるだろうが……コレで無けりゃな。
「オーキド博士はやはりシゲルを?」
「いや、誰が優勝しても喜ばしいことじゃよ。そこは依怙贔屓はせんよ」
サイトウは優勝するならば孫が優勝してほしいと願っているんじゃないのかと思い聞いてみるが誰が優勝しても喜ばしいこととそこでは依怙贔屓をしないという。
「じゃあ、誰に期待とかそういうのは?」
「う〜む、そうじゃの……3人ともトレーナーとしての方向性が違うからなんとも言えんの」
「具体的にはどう違うの?」
オーキド博士は3人の誰かに加担しない感じだが、特定の誰かに加担しないのであって期待とかしていないわけじゃねえ。
オーキド博士は俺もシゲルもサトシも期待はしているがトレーナーとしての方向性が違うから、優劣の差がつけられないと考えているがナツメが具体性を求めてきた。
「まずシゲルじゃが文武両道で真面目なトレーナーじゃ。ジムバッジを8個の所を10個も集めたのだから実力は言うまでもない……しかし、シゲルは基本に忠実という言葉の通りのトレーナー。頭を使う、所謂左脳タイプのトレーナーじゃ」
「ですが実際にここまで来ているということは文武両道と言う事ですよね?」
「そうじゃの。そこはワシの孫なだけある……次にサトシじゃがシゲルとは正反対の直感型のトレーナー、所謂右脳タイプのトレーナーじゃ。予想外の型破りのポケモンバトルを可能にしておる。しかし型破りと言うのは聞こえはいいが、サトシの場合は型そのものが最初から存在していない。猪突猛進なのは短所にも長所にもなる」
オーキド博士はシゲルについて誇らしげに語り、サイトウは文武両道が出来ていると聞いた。
流石はワシの孫って依怙贔屓じゃねえの?と思ったが気にせずに次、サトシについてオーキド博士は語り出したがサトシについては結構厳しい評価を下す。
「じゃが、ここぞと言う時の爆発力、コレに関しては3人の中でサトシがぶっちぎり。シゲルがサトシの事を意識しているのはこの爆発力が要因じゃろう」
「じゃあ、シズカは?」
「……稀に居るタイプでワシの経験上一番厄介じゃの」
辛口コメントだが、それでもオーキド博士はサトシにはサトシの凄さがあると認めている。
となると残りは俺になり、ナツメは堂々と俺が居る前で聞いて出てきた答えが……なんかあんま気分良くないもんだった。
「それはどういう意味で?」
俺について批評しようとすると感じたのかサイトウはオーキド博士を睨む。
オーキド博士は怯える事はせずにどういう風に説明をすればいいのかを考えた後に説明をしてくれる。
「総合的な能力ではシゲルが3人の中で一番、ここぞと言う時の爆発力はサトシが3人の中で一番………では、シズカはと言えば……ちゃんとしている、じゃの」
「ちゃんとしている?」
「単純なスター性や先天性の才能という話ではシゲルやサトシの方が上、残念ながらの」
「本人が居る前でそれは酷いですよ」
お前等が言わせてんだろう。
サイトウとナツメが俺の特徴をオーキド博士に聞けば、オーキド博士の答えは俺はちゃんとしているトレーナーと答えて、スター性や先天性の才能では俺は2人に劣っているという事を言わせた。サイトウは酷いと言うが言わせてんのがお前等だろう。
「ちゃんとしているって、どういう意味なの?」
「そのままの意味じゃよ。よく遊びよく学びよく食べてよく休むと言う基本をしっかりとしている」
「それは普通のことじゃないですか」
「確かに普通じゃの。じゃがそれをずっと継続していると言うのは難しいし場合によっては過剰になってしまう。特にセキエイ大会の開催まで2か月の修行期間が生まれた今は。この2か月の内に修行するのは当然じゃが根を詰めすぎるのは良くない。かと言ってガス抜きと言ってサボるわけにもいかん。まだ見ぬライバル達は必死に修行をしておる」
「ペース配分が上手いってこと?」
「スゴく単純に言えばそうじゃの」
オーキド博士の俺に対する評価について聞いてもサイトウとナツメはイマイチピンと来ていない。
単純な素質だけで言えばシゲルやサトシが上、でも俺はするべきことをしたりしていてペース配分をしっかりとしていると言う。
「まぁ、コレばかりはワシの長年の経験で言っておるからの」
「それは……恐ろしいのですか?」
あくまでもオーキド博士の長年の経験で俺が一番厄介なトレーナーだと認識している。
ペース配分が上手い事がそんなにスゴい事なのか?とナツメやサイトウは思っている。俺自身も特に褒められるもんじゃねえとは思っている。
「世の中、結局の所はめんどくさいと言われることをめんどくさがらずに真面目にコツコツとやる奴が恐ろしいんじゃよ。そのノートが何よりの証拠であろう」
「それは……確かにそうですが」
サイトウは4冊目に突入している俺のメモ帳を見て、真面目にコツコツしている明確に証だと理解する。
ただ……理解はしても納得が出来るかと言われれば別であまりピンと来ていない。
「まぁ、とにかく3人とも新人トレーナーで各々のやり方とか色々と試行錯誤しておるからの。どれも正しいと言えるのだから、最終的には誰が優勝するかで話が変わるものだ」
「結局はそこに行き着くんすね……まぁ、そこが答えっすけど」
最後に立っていた者こそが勝者!と言う何ともバトル脳な考えに至ってるが、間違いじゃねえ。
そんなもんかと思いポケモンの手入れについて再開しようとするのだがお袋が現れた。
「シズカ、貴方宛に荷物が届いたわ」
「ああ、来たか」
一週間待っておいた方が良いという言葉を信じて即座にアローラに向かうことをやめた。
お袋は小包を持っているので受け取って開封をしていれば……プレシャスボールが入っていた。
「な、なにぃ!?」
ポケモン監査官の仕事を手伝ったからご褒美を渡す的な事を言われていて、届けられたのはプレシャスボール。
プレシャスボールと言えば配信で貰えるポケモンが入っているモンスターボールの1つだが……それ以外にはなにか良いイメージは無い。プレシャスボールに入ってるポケモン=改造ポケモンとかもある。
プレシャスボールってなんかスゴい性能を持っているモンスターボールじゃない。
極端な話、ゲットするだけならマスターボールの方がいいだろうと思っていたらオーキド博士は驚いていた。
「どうしたんすか?」
「お前さん、旅でなにがあったんじゃ!?」
「……見たことが無いボールですが中にポケモンは入っていませんね」
オーキド博士はプレシャスボールを見て驚いている。
サイトウはプレシャスボールに触ったが中にポケモンが入っているという事は無かった。オーキド博士はなにに驚いてんだ?
「チケットか」
プレシャスボールの底にチケットと手紙が付属していた。
なんだと思いながらもチケットを手にすれば……自然保護区へのチケットだった。なんだこりゃと思いながらも手紙を読んだ。
「【我々に助力して頂き誠に感謝致します。つきましては自然保護区でのポケモンのゲットをそのプレシャスボールでのみ可能とします。自然保護区には伝説のポケモンやオヤブン個体等が居ますので真剣にご検討の上、使用ください】」
……ポケモン監査官のジョーイさん、太っ腹だな。
リザードン♂ LV47
コノヨザル♂ LV42
ニドキング LV42
ピカチュウ♂ LV49
ラプラス♀ LV44
ニンフィア♀ LV42
フーディン♂ LV41
ゾロアーク♂(ヒスイの姿) LV41
ルカリオ♂ LV68
ドサイドン♂ LV44
ゲンガー♂ LV43
ポリゴンZ LV41
メタモン(色違い) LV44
プテラ♂ LV50
トゲピー♀ LV1→5
ミュウツー LV72