映像機画版携帯獣世界転生物語 作:こうすけ増田劇場版
「チョゲ!」
「思ったよりも早くに進化したか」
トゲピーがトゲキッスに一気に進化した。いや、この場合はさせたが正しいな。
トゲチックに進化したから迷いなくひかりのいしを使ってトゲキッスに進化させた。
「クォーン」
「グォウ!」
「ギャォッス!」
「ゲンガ!」
「ライライ!」
「チョゲ!」
「今回のチョイスは浮くことが出来る、空を飛んでの行動が前提のポケモンだ」
一週間が経過しラティオス、リザードン、プテラ、ゲンガー、アローラライチュウ、トゲキッスの6体に手持ちを入れ替えた。
今回の修行場はアローラの綺麗な砂浜でなく、アローラの自然豊かな森だ。
「やることはシンプルだ。鬼ごっこだ。最初の鬼は俺がやる、お前等は森を出ず鬼ごっこをすればいい……ただし、1回も地面や木に触れるのは禁止だ」
「グォウ!?」
「安心しろ。軽く1時間半ぶっ通しでやる……お前等は移動で浮いたり飛んだりが当たり前だ。この鬼ごっこでの基礎練習では瞬発力と持久力は勿論だが、ここぞという時の切り替えの上手さ、敏捷性も大事だ」
移動する際に低空飛行するが歩かないわけじゃないリザードンはぶっ通しでの飛行に驚いているが、コノヨザル達と違って1時間半ぶっ通しで鬼ごっこをすればいいだけで難しいことはしない。
数分間飛んでいるだけならば簡単だが、1時間半もぶっ通しで飛び続ける事は流石に疲れる……練習なんだから疲れるのは当然だ。
「んじゃ、30秒数えるから好きに動け……ああ、言っとくが物凄い高く飛んで逃げようとしたらナツメのポケモンにボコられるから」
「ギャゥ……」
あくまでも森の中での低空飛行で立体的な動きを会得する為の特訓であり翼を持っているポケモンの利点である高い所に飛ぶと言う裏技をしようって腹ならば〆る。万が一を想定してナツメに監視して貰っている。そして予想通りと言うべきかプテラは森よりも更に高い位置に飛ぼうって腹であり、ナツメの事をチラリと見ればナツメは睨む。
「ったく、手を抜くなよ……んじゃ、行くぞ。1,2」
俺が30秒を数え始めればポケモン達は飛んでいく。
ズルした場合はサイトウからの鉄拳制裁も普通にある……そもそもで練習の段階で手を抜こうって魂胆だったら色々と問題はある。特にプテラは技の特訓と実戦形式のポケモンバトルは進んでやってくれているが、こういう地味な基礎練習が苦手だ。
「29,30……さて、行くか」
30秒を数え終えたら俺は走り出す。
ポケモン達は森の中を飛んでいるので俺は木の枝に乗った。そして枝から枝に飛び移る立体的な動きをし……トゲキッスをタッチした
「チョゲ!?」
「悪いが弱い奴から淘汰されるのが自然の法則だ」
トゲキッスに進化したのはついさっきでトゲキッスの肉体に馴れていない。
まだまだ色々と調整しなきゃならねえ中でのこの特訓はスパルタでハードだが確かにトゲキッスのレベルを一気に上げる事が出来る。
俺は鬼の証である黒色のバンダナを巻き付ければトゲキッスは飛んでいく……これで俺の鬼の役目は終わった。後はポケモン達が怠けないかの監視をする。
「予想通りと言うべきですが、苦戦してますね」
「だろうな」
歩いたり走ったりするのが主体のポケモン達はただひたすらに立たせていた。
そうすることで負荷を与えていたが今回は動かし続けることで負荷を与える。特に森の中を限定にしていて狭くしているから広範囲の動きじゃなくて狭い中で効率の良い動き、咄嗟の切り返しなんかを体で地道に叩き込む事が出来る。
「最初の一週間、ルカリオを主体にコノヨザル達を徹底的に鍛えていましたが確かな成果があった……ポケモン達の育成そのものは間違いでは無さそうですが」
「俺自身が弱いって言いてえんだろ」
「いえ……シズカは弱いわけではありません……ただ感覚が麻痺している事を自覚した方がいいと思います」
「感覚が麻痺?」
ポケモン達の育成がしっかりと出来ているから後はトレーナーがヘボかどうかの話になる。
そこが俺にとっての一番の課題でサイトウがジムリーダー目線でそこを気にしていると思っていたが、俺の感覚が麻痺してるって言ってきた。麻痺してるってなにがおかしいんだ?
「サトシとシゲル……他にも何人かと比較対象にしていますよね。ハッキリと言いますが相手の方がおかしいのであって、シズカは無能でもなんでも無いのですよ」
サイトウの言葉を聞いて、ダイの大冒険を思い出す。ダイの大冒険の時間は作中時間は3ヶ月ぐらいしか経過してねえ。
作中でもダイやポップ、マァム達アバンの使徒の成長速度はおかしいと言われている。サトシ……はまぁ、置いといて俺が知っている腕自慢で俺と大して年齢が変わらないトレーナー、シゲル、シンジ、ショータの成長速度は異常かもしれねえ。
「褒めてくれんのは嬉しいけどよ……直ぐそこに、サラブレッドが居る以上は思うことはある」
シゲルは言うまでもなくサラブレッドだ。
ポケモントレーナーとして活動しているが聞いた話じゃ村のポケモンコンテストとかに出て簡単に優勝したりしている。俺が出来る限りの寄り道はせずに、最後にアローラで修行しようと考えていて旅のルートをしっかりと算出したにも関わらずそれを上回る速度でバッジを10個も集めた。しかもサトシみたいに持っているポケモンが限定されてるわけじゃなくて満遍なく育てている。
「シゲルがおかしいだけで、シズカは決して無いというわけではないのですよ。現にセキエイ大会に出ることが出来ない同期が居るじゃないですか」
「でも、俺クラスなら割と見るんだろ?」
「それは……」
「別にな、焦ってるってわけじゃねえんだ。今もこうした修行にしてるのもしっかりと見据えてしてる……もしここで、スゴく強くなれるなにかを求めたのならば、それは悪い方向に向かっている証だ」
俺クラスのスペックのトレーナーはちゃんと強いが、シゲル達はイカれた強さを持っている。
サイトウは俺クラスは割と見かけるんだろうと言う俺の問いかけに関して言い返す事は出来なかったは俺は気にしない。
「自分を変えるキッカケとかパワーアップする特別な何かとかは、確かに存在している。でもそれは探そうと思って見つかるものじゃない。ホントに意外な所に転がってる。だから特別ななにかを重点的に求めて基本的な事を疎かにして、きっと何処かにスゴいパワーアップがあるんだと考え始めたら典型的な無駄足を踏む思考にある」
それで実際にあったのならば結果オーライだが、無かった場合は今まで費やしていた時間が全て無駄になる。
今まで色々と積み上げようとしているものを潰して1からやり直すのは結構キツい。
「……成る程、確かにちゃんとしていますね」
サイトウは俺の言葉を聞いて、オーキド博士が俺の注目すべきポイントであるちゃんとしているの意味が分かった。
普通はここで気が緩んだり通常よりも頑張らなきゃで負荷をかけすぎる事が多いが俺はある段階でしっかりと踏み止まっている。動くってよりも動かないって事の方が意外と難しい。
「それよりもポケモンの方は選別は出来たのですか?」
「今、悩んでるとこ」
折角アローラ地方にやって来たのだからカントーじゃ見ることが出来ねえタイプのポケモンをゲットしたい。
ちゃんとポケモン達の休みの日とか作っているが、その際に新しくポケモンのゲットに向かわなかった。新しく戦力増強をした方がお得だろうが、如何せん決めにくい。
「クワガノンとアローラキュウコン。後はまぁ、出来ればモクローだな」
クワガノンとアローラキュウコンは高確率でゲットする事が出来るだろうが、モクローは稀少だ。
ククイ博士に交渉して貰おうにもこっちには交渉材料になるカードが1枚も無い。空を飛べる、くさタイプは普通に強え。同じ事が出来るポケモンつったらトロピウスとシェイミで、シェイミは捕獲難易度的に難しいしトロピウスは如何せん色々と物足りない。
「クワガノン……」
むしタイプのポケモンを俺は持っていない。
カントーと言えばハッサムに進化するストライクが居るだろう!となるが、意外と会う機会が無かった。そして仮にストライクをゲットしたとしてだ……俺はバサキリよりのハッサム派だからそれはいいんだが、ハッサムって俺目線ではむしタイプではあるがはがねタイプって認識なんだよな。
シザークロスとか覚えるけど、結局の所はテクニシャンバレパンが主体ではがねタイプのポケモンとして育成してる感じがある。
ジョウト地方に行けば確実に自然公園を歩くからそこでストライクはゲット出来る。なら無理に狙わずってなるがその場合だとヘラクロスとかいうむしタイプとして採用する奴が居る。両方ゲットすればいい話だろうで終わるが、どっちも物理アタッカーで、特殊アタッカーのむしタイプが必要になる。
むしタイプのポケモンは初心者でも扱いやすかったりするし言うこともしっかりと聞いてくれる。ただその分、基礎的なパワーが物足りない。ヘラクロスやハッサムみたいな例外は居るが基本的にはパワー足りねえイメージで、むしタイプ最大の特殊技がむしのさざめきってところがな。
「あ、シズカ!クワガノンですよ!」
「まぁ、むしタイプの枠はその辺で妥当か」
ゲームみたいに簡単にむしタイプのレアポケモンはゲットする事が出来ない。
ハッサム、クワガノン、ヘラクロス……第二世代に偏ってるが3体とも優秀なポケモンだ。そして森を修行場にしていたからかクワガノンが出てきたので俺はモンスターボールを投げた。レベルはまぁ、そこそこだった。
「ぶぁっくしゅん……し、心頭滅却すれば」
「それは暑い時に使う言葉よ」
空を飛んだり浮いたりする事が出来るタイプのポケモンを一週間しごき終えた後、ラナキラマウンテンにやって来た。
サイトウは何時もの格好なので当然寒いのだが心頭滅却すればと言うのでナツメは暑い時に使う言葉だと言い多分パイロキネシス的なので空気を温めて火を出した。
「…………おい、変に干渉するな」
「シズカ、なにを言っているんですか?」
「……っ!?……感じたの!?」
ラナキラマウンテンで何処かにアローラキュウコンかアローラロコンは居ないかと探していれば不思議な感覚がした。
コレは違和感とも言い難いなんとも言えねえ感覚だったが俺は余計な干渉はするなと言えばサイトウはなにを言っているか分からないが、ナツメはなにを言っているのかを見抜いた。そしてなにを感じたのかにも気付いた。
「コーン」
「アレはアローラキュウコン……カツラさんのキュウコンよりも遥かに大きい。まさか、ぬしキュウコン!」
アローラキュウコンが姿を現した。
原種のキュウコンを俺達はしっかりと見ている。サイトウは嘗て見たカツラのキュウコンよりも遥かに大きく威圧感があるアローラキュウコンを見てただのキュウコンじゃない、アローラの1つの生態系の主である所謂ヌシポケモンの1体だと見抜いた。
アローラキュウコンは吹雪を吹かせながらもこちらをジッと見つめてくる。俺はオーキド博士(アローラのすがた)から聞いたアローラキュウコンやアローラロコンが主に好んで食べると言うもちもちキノコを取り出した。
「コン!」
「……帰れ、と言ってますね」
「だろうな」
今、俺達はラナキラマウンテンに居るがラナキラマウンテンのスキー場とかに使われてる場所じゃない所に足を踏み入れている。
ラナキラマウンテン自体は行こうと思えば誰でもあっさりと行ける場所だが神聖な霊山だったりするわけで……今いるところは自然生物の住処のところだ。自然生物の住処に足を踏み入れているのならばそこの主は出て行けというのは普通だろう。
「キュウコンって、結構色々と逸話があるのよね……」
「その上で氷系統だからややこしいぞ」
キュウコンのモデルは言うまでもなく九尾の狐だ。
妖狐関係の逸話がキュウコンとロコンが生息している地方にある……そしてアローラのキュウコンは更に話をややこしくする。
地獄せんせいぬ~べ~とかぬらりひょんの孫でお馴染みの妖怪もののヒロイン枠の雪女、ファンタジー物の定番の水の精霊のウンディーネ……恋して愛した男を殺して保存してるという厄介な逸話が結構ある。雪女モチーフのユキメノコとかそっち系の逸話は割とある。原種のキュウコンもオカルト系の逸話多いし、アローラのキュウコンも割と多い。
「ここに来たのはアローラのロコンかアローラのキュウコンをゲットしに来た」
「シズカ、大丈夫なんですか……その」
「まぁ、なんとかなるだろう」
ラナキラマウンテンのヌシポケモンであるアローラキュウコン。
こっちを鋭く睨んでくるだけでなく体感的に−5℃ほど下がっていて、その原因は言うまでもなく俺の発言だ。自然の住処に勝手に足を踏み入れるなという警告であり、流石にこれはまずいのではないのかとサイトウは警戒する。
物理的に強いサイトウと特殊的に強いナツメが居るから何とかなると思いたい。
ジッとアローラキュウコンは俺を見つめる。俺は何時も通りにアローラキュウコンを見れば……吠えた。やっぱやらかしたか?と思ったが、1体のアローラロコンがやってきた。
「コン!」
アローラロコンは俺の所にやってきた。
人間と交流をしたい、そう思っているアローラロコンか?……取りあえずはとモンスターボールを取り出してみればもちもちキノコをアローラロコンは食べた。満足そうにしていてモンスターボールに触れさせればあっさりとアローラロコンはゲット出来た。
「……オニシズクモ……」
モクローは厳しいかと考えているのでオニシズクモ辺りをと思ったが……あいつ、むしタイプのポケモンと言うかみずタイプのポケモンとして運用をしている。高耐久と強い特性が許されているのはむしタイプと言う全体的に弱いタイプが入っているから許されてる感じがあるからな……
「みずタイプに関してはまだいいか」
モクローをゲットしたいが、モクロー探しに集中してポケモンの育成を疎かにしたらいけない。
思ったよりもあっさりとアローラロコンをゲットする事が出来たので俺はサイトウ達と一緒にスキーを楽しんだ。今日はオフだ。
リザードン♂ LV47→49
コノヨザル♂ LV45→46
ニドキング LV46→47
ライチュウ(アローラの姿) LV50→51
ラプラス♀ LV44
ニンフィア♀ LV44→45
フーディン♂ LV42
ゾロアーク♂(ヒスイの姿) LV45
ルカリオ♂ LV68
ドサイドン♂ LV47
ゲンガー♂ LV43→47
ポリゴンZ LV41
メタモン(色違い) LV44
プテラ♂ LV50→52
トゲピー♀→トゲチック→トゲキッス LV15→39
ミュウツー LV72
ラティオス LV60
クワガノン♀ LV31
ロコン♀(アローラのすがた) LV20