映像機画版携帯獣世界転生物語 作:こうすけ増田劇場版
トキワの森を出てニビシティに……とはいかない。
もうすぐニビシティに出れる確実なルートを確保すればトキワの森に居る。
「ブギャ!」
ニビジム対策としてマンキーとニドラン♂をゲットした。
マンキーはあっさりとからてチョップを会得した。ニドラン♂もにどげりを会得した……だからニビジムに挑むんだとはならない。
理由としては油断出来ないからとポケモンがまだまだ育っていないから。
「順調に育ってはいるが、停滞もしてやがるか」
マンキーのけたぐりは便利な技だからと鍛えていたらローキックを覚えた。
どっちもかくとうタイプの技で足を使うタイプの技だからと覚えてくれた……ただ本来はローキックは特訓しないと覚えない技だ。
リザードを含めてそうだが、系統が似ている技や仕組み自体は簡単な技は特に特訓しなくても勝手に覚えるが系統が似ていない技を覚えない。
「ピィカ」
かみなりパンチをピカチュウはリザードとマンキーに指導する。
ピカチュウは元々覚えていなかったが、名前の通り雷を纏ったパンチだからか比較的に覚えやすい。ピカチュウにとって電気を放つことは呼吸をするのと同じぐらいの感覚で使えるからマンキーからパンチのコツを聞けばあっさりと覚えた。
サトシのゲンガーがサトシの歴代のほのおタイプの指導を受けておにびを会得した。
自分のタイプ以外の技を覚えるにはそのタイプのポケモンから指導を受けるのが一番手っ取り早い。ただやっぱりというか自分のタイプじゃねえからどうしても難しい。
パンチのコツについて理解したらリザードはパンチに炎を纏わせてほのおのパンチを覚えた……今度は逆だとリザードがマンキーに炎の出し方を教えたりする。
「ブギ……」
「安心しろ、着実にゴールには向かってる……とは言え、最後がな」
マンキーはかみなりパンチはピカチュウに教えてもらっている。ほのおのパンチはリザードに教えてもらっている。
中々に上手く発動出来ない。ポケモン図鑑にも覚えたことが記載されない。パンチ系の技だがしっくりと来ないなとマンキーは落ち込んでいるが少しずつ成功に向かっている。
いい成績でゴールをするのと悪い成績でゴールをしたのとじゃ当然、いい成績でゴールした方が褒められる。
それは極々普通、当たり前の事だ。ただゴールをしているかどうか、世の中にはゴールとスタートラインに立ててないのがそれなりに居る。ゴールをしていないのとゴールをしたのとじゃ大きな差が生まれる。
「ニド……」
「ブギャ……」
滝がある川辺にやって来た。
ニドラン♂とマンキーに滝行をさせている……理由は単純にみずタイプとこおりタイプの技を覚えさせる為にだ。
マンキーはれいとうパンチ、ニドラン♂は今の段階じゃれいとうビームやみずのはどうを覚えれるが覚えさせ方が分からない。
みずタイプのポケモン欲しいなら海に行けとオーキド博士に言われた。みずタイプの技を覚えさせるのならばみずタイプのポケモンからの指導が一番でその理屈で言えばこおりタイプの技を覚えさせたいならこおりタイプのポケモンの指導が一番だがサトシのブイゼルが冷たい水に拳を叩き込んでれいとうパンチを覚えさせた様に、水や氷、冷たい物に触れればなにかのコツを掴めるかもしれない。
ニビシティ突破した後のルートは普通にハナダジムだ。
25番道路を更に突き進めば海に出れるが、ゲームと違ってマサキに会いに行く理由が無いから会う必要は無い。
そうなるとクチバシティに行くのがベストなルートでクチバシティでやっと海に出れる。そうなるとみずタイプはゲット出来るが逆を言えばそこまで行かないとみずタイプはゲット出来ねえ。
「なんか掴めそうか?」
滝行をしているニドラン♂とマンキー。
ポケモン図鑑を確認するがなにか新しい技を覚えたと表記はされない……2体は滝行で心地良さそうにしている。
今が具体的にはどの季節かは知らんが、蒸し暑いから水場にいればマイナスイオンとかが程良い空気が出て気持ちが良い。
「ニドリーノに進化するのを待った方がいいか」
みずタイプとこおりタイプの技は1日頑張ったが特にめぼしい成果は得られない。
ニドリーノに進化すればみずでっぽうを覚えれるからそこからスタートした方がいいかもしれねえなと舵を切り替えるべきかとポケモン図鑑と向き合いながら今後を考えているとポケモン図鑑のポケモンサーチのセンサーが反応する。
『ピッピ ようせいポケモン 背中の翼に月の光を集めることで空中に浮かぶことができるらしい』
「ッピ!」
「こんなところにピッピか、珍しいな」
ピッピが現れた……おつきみやままでそこそこ歩かなきゃいけない距離だが、24番道路とかにもむしタイプのポケモンが出る。
おつきみやまからなにかの拍子で降りてきて迷い込んだとかだろう……
「ピィ」
「悪いがお前にやるもんは何もないぞ」
「お前それでもトレーナーピ!?あのピッピが空腹なんだからなにかくれッピ!」
「あ?」
「……あ……」
ゲットするつもりでも何でもないポケモンに対して渡す物は無い。
自然世界で野生の動物に対して餌付けしたらいけないのと同じ原理だ。その辺はしっかりしとかなきゃならねえから無いとキッパリと断ったらピッピは不機嫌になった。つーか、喋った。
「喋るピッピか……なんかキモいな」
「キモいって、ボクはマスコットで定評があるピッピだッピ!」
「いやなんかイメージしてるのと違うし、大体ピッピってこういう所には出ねえもんだろ?」
キャタピー系統とビードル系統以外にもマダツボミとかは出ていて、そっち系のポケモンが生息している。
ピッピの生息地と言えばド定番と言えばド定番のおつきみやまが近くにあるし、コイツがギエピーっぽいなと思ったらなんかギエピー感が強い。可愛いとは違う感じのピッピに見える。
「いや、それが急にオーナー達に飯を食わせて貰えなくて……まぁ、一言で言えば捨てられたッピ。これから捨て子ならぬ捨てポケモンとして頑張っていくつもりだけど、最初に出鼻を挫かれたッピ」
「普通に物乞いをしてどうすんだよ……この辺ならきのみとか実ってるし樹液が出る木があるだろ?」
「はぁ……あの頃が懐かしいッピ。3食昼寝付きでコタツの中でハーメルンを見ながらグータラしていたあの頃が」
なんと言うかなんJに出てきているニートみたいな思考をしてやがるな。
ピッピはチラチラとこっちを見てきているがゲットするつもりは一切無いからゲットするつもりは無い。
「まぁ、ボクが無理でも他の奴等なら大丈夫ッピ!今頃はカツ丼やスパゲティやカレーライスを集めてるッピ!」
「……お前以外にも居るのか」
「そうッピよ」
「……お前みたいなのが何匹もか……」
ギエピー1体でも厄介だってのにギエピーが複数いる……考えただけでもなんか嫌だな。
ピッピはため息を付きながらもオボンのみを取り出した……
「お前、オボンのみを持ってんじゃねえか」
「ボクはハンバーガーとか家系ラーメンとかが好きッピ!グルメなんだッピ……デブだけど一応は野菜も食ってるッピ」
オボンのみをガブリと食べるピッピ。
ニドラン♂やマンキーがクンクンと鼻を鳴らしてオボンのみを持っているピッピに近付くがピッピはオボンのみを隠す。
「コレはボクの非常食ッピ!やらないッピよ!」
「……ニド?」
「……え、マジで?」
「ブギャ」
オボンのみが食べたいと思っているが譲る気は無いとピッピは主張する。
ニドラン♂はどうしたもんかと言う顔をしているが言うかと何かを言えばピッピは固まった。そしてその通りとマンキーは頷いた。
「このオボンのみ、毒入りッピか!?ぎゃあああ!ダメ!ダメ!ボク、フェアリーだから毒はダメっぴ!あ、でも昨日から食べてるんだよな」
「……お前なら食っても問題無いって事か」
毒入りのオボンのみを食べたとなってウギャア!と叫ぶギエピー。
他の捨てられたポケモン達に譲られたと言っていたが、この感じだと他の捨てられたポケモン達はオボンのみが毒入りのきのみだと見抜いていた。このギエピーはピッピの例外で、カビゴンみたいに腐ったものを食べる感じか?
「あ、あいつらまさか毒入りなのを気付いて……おのれぇ!!許せんッピ!!」
「普通、そこは捨てた奴じゃねえのか?」
ピッピは怒りながらもオボンのみを食べ終えてペッとオボンのみの種を吐いた。
そこは捨てた奴に対して文句を言うもんじゃないのかと思うが、なんか違和感を感じる……捨てるなら捨てるで終わるが、わざわざ毒入りのきのみを用意しているって事が引っかかるな。
「うぉおお!食べ物の恨みは怖いッピよ!」
「……」
ズシンズシンと足を鳴らしながらも走っていくピッピ。
なにかが引っかかるなと思いながらも一応はとついて行ってみればポケモンがいた……カントー地方のポケモン以外のポケモン達も中にはいる。
「お前等!ボクによくも毒入りを押し付けたッピな!」
「ガラッ!ガラガーラ!」
「え?オーナー達が何処に居るのかが分かったッピ?」
毒入りを押し付けた事について文句を言ってくるギエピーに対してガラガラがなんか言った。
ギエピーは驚いているがオーナー達が何処に居るのかが分かったと分かれば怒りなんて消え去ったのか笑みを浮かべる。
「ボク達をタダで追い払うなんて気に食わないッピ!えっと」
「シズカだ」
「シズカ!ボク達を捨てたトレーナーをギャフンと言わせてやるッピ!力を貸すッピ!」
「……その根性はいいが、他の奴等はそうじゃねえぞ?」
「ピ?」
ギエピーはギャフンと言わせてやる!と言っているが、他のポケモン達は元気が無い。
オーナー達をボコボコにしてやりたいってのは分からなくもねえが……ボコボコにしたとしてもスッキリする以外は何もない。
毒入りのきのみを与えたって事は明らかに殺処分目当てで、他のポケモン達は自分達が死んで欲しいと思われていることに落ち込んでいる。
「ブイブーイ!」
「イーブイ!……む、なんだピ?」
「ブイ」
イーブイがやってきたのだが何かを咥えている。ギエピーはそれに気付いて受け取るがなにを書いているか分からない。
ビッチリと文字が書かれていてその上でギエピーが眼鏡が無いと文字が読めない。ここまで付き添ったのもなにかの縁だと紙に書かれている事を読んだ
【ロケット団の実験】
【ロケット団が実験で使ったポケモンや養殖等をしたポケモンをボスの故郷であるトキワシティ近くのトキワの森に放つ。
トキワの森は比較的に住みやすい生態系であり、本来はそこには居ない外来種を放つ事でトキワの森の生態系を著しく変化させる事でトキワの森に宿る神秘的な力を強め現在未発見の進化や進化前のポケモン、リージョンフォームの発見、トキワの森に宿る力を内包したおかげで通常は覚えない不可思議な技や特性を覚えているポケモンの作成が可能なのかの実験。尚、我々人間の手を加えた場合はトキワの森の力は弱体化する為にロケット団側がすることとして外来種のポケモンを世に放つこと。ピッピに対しては毒入りのきのみを渡しているが、奴はカビゴンよりも胃袋が丈夫でありポツリヌス菌入りのチャーシューを食べさせてもピンピンしていた。喋れることはスゴいが我々の手に余る。と言うかただのニートだ】
「……」
なんかきな臭え話だなとは思っていたが、ロケット団が裏で関わっていたか。
この書類を提出すればいいのか?ロケット団はポケモンマフィアだから裏で色々と手を引いているから捕まえるのが難しい。
結局のところはレッドがしたのはポケモンバトルでサカキを倒すことでサカキを逮捕したわけじゃねえからな……
「なにが書いてあるッピ?」
「お前がニートだから、このトキワの森の生態系をポケモンと一緒に荒らしてくれと……」
「ギエ!?流石のボクも生態系を荒らすことはしないッピ!」
「つってもよ、どうすんだ」
ギエピーがなんなのかを聞いてくるので少しだけ言葉を濁しつつ答えれば流石にそれはしないという。
「ブイ……」
「クォーン……」
保護しまくったせいで逆に価値が落ちてしまったラプラスと進化先が8個あるから大丈夫で油断していたらラプラスの二の舞になると捨てられたイーブイ。捨てられている事に対しては薄々察していたが最後に待ち受けているのは害獣の道なのかと目に見えて落ち込んだ。
俺はと言えばモンスターボールを取り出してラプラスとイーブイに差し出した。
「来るか?」
「えぇ〜そこまで言うなら仕方が無いッピね!」
「いや、お前は論外だ……俺はイーブイとラプラスだけゲットする」
モンスターボールを出せばピッピはシメシメと笑っているが、俺がゲットするつもりがあるのはイーブイとラプラスだけだ。
それを言えば他のポケモン達も困惑しており……イーブイは俺の手に向かって噛み付いてきた。甘噛みじゃない、全力の噛み付く攻撃で血がたらりと流れている。イーブイは憎悪の眼差しを向けてくる。
「俺は別にお前等の憎しみをどうにかしたいとかは思わねえ……イーブイもラプラスも強えポケモンだから欲しいと思っている」
「クゥ!」
「やめとけ、イーブイを巻き込むぞ」
イーブイもラプラスも優秀なポケモンだから欲しい、ただそれだけだと言えばラプラスは攻撃しようとするがイーブイが巻き込まれることを指摘すれば踏み止まった。ラプラスは攻撃を止めたがイーブイは噛むのをやめない。
「イーブイ、どうする?ニンフィア辺りがいいと思ってるが」
「ブィ!」
「コイツはある意味、チャンスだと思った方がいいんじゃねえのか?……このまま行く宛もやることもねえんだろ?」
誰がお前のポケモンになるかとイーブイらしからぬ声を出しているが、コレはチャンスだと伝える。
ここから特にやることが無いことについて指摘すればポケモン達は反論しない。行く宛もやることもない……ただ飯を食うために動いて飯を食ったら眠って時には縄張りを守る、野生の生き物として極々普通の事だ。
「仮にお前が今ここでゲットされなくても、他の誰かが狙う……イーブイの進化先は優秀だし、ラプラスも悪くねえ」
「……クゥ……」
「お前が住むのに適した環境じゃねえのは確かだろ。川下りでもして海に行くのは勝手だが、群れに仲間入り出来るとは限らねえ……このままここでコイツらとつるむのが悪いわけじゃない。でも俺は純粋にイーブイとラプラスは欲しいと思ってる」
嘘偽り無く自分達を求めていると言うのがラプラスは分かった。
イーブイは噛むのをやめた……噛みつかれたところから血が流れているので絆創膏でも貼ろうかと思ったらラプラスが軽く水を撃ってくれた。消毒のつもりだろう。
「悪いのはどう考えてもロケット団だが、生きてりゃ出会いもあれば別れもある……幸いにもそれなりに居るし、この地方じゃ見ないポケモンも居る。お前等がやる気さえ見せれば引く手数多だろう」
「ふっ、まぁ、確かにボクほどとなればね……でも、ボク達を捨てたのは許せないッピ!どうにかしてギャフンと言わせてやりたいッピ!」
「トキワジムのジムリーダーがお前等を捨てたっつーか諸悪の根源だ」
「なら、今すぐにでもトキワジムに」
「やめとけ」
「なんでッピ!」
「あそこには遺伝子レベルから最強になる為に作られたポケモンが居る……お前等の中で、伝説と言われるポケモンに勝てる奴は四天王と言われるトレーナーを倒せるレベルの奴はいるのか?」
「それは……」
「挑むなとは言わないが、挑むなら挑むである程度の準備はしておけ……幸いにもラプラスとイーブイを除いても全部のタイプが居るんだ」
伝説のポケモンは物凄く強いが絶対に倒せない相手じゃない。
大きいサイズの絆創膏をイーブイに噛みつかれたところに向かってつけると俺はもう1回モンスターボールを出した。
「サカキの奴をギャフンと言わせてやるッピ!どうせまたここを通るんだろ?その時までに強くなってやるッピ!」
「……」
まぁ、このギエピーじゃ強くなることは不可能だろう。だってギエピーだし。
イーブイとラプラスは第二の人生を歩むんだぞと捨てられたポケモン達は背中を押した。
リザード♂ LV17→18
マンキー♂ LV7→12
ニドラン♂ LV10→13
ピカチュウ♂ LV30
ラプラス♀ LV 3
イーブイ♀ LV 2