映像機画版携帯獣世界転生物語 作:こうすけ増田劇場版
ポケモンリーグ・セキエイ大会 大会要項
【4回戦までは草、氷、水、岩の何れかのフィールドでバトルをする】
【5回戦までは使用ポケモン3体の交代あり】
【Zワザ、メガシンカ、テラスタルは試合中に一度のみ】
【準々決勝からは使用ポケモン6体のフルバトル】
【フルバトルでどちらかが先に手持ちを3体倒されれば3分間のインターバルに入る】
【試合中のポケモン図鑑の使用禁止】
【だいばくはつやみちづれ等は使った側が敗北とみなす】
【同種のポケモンの参加重複は不可(試合中に進化した場合のみそのまま続行とみなす)】
【登録されていないポケモンの使用は禁止】
【試合中にZクリスタルの変更禁止】
ポケモンリーグ・セキエイ大会の大会要項を読む。
一部はこの世界の仕様に合わせて変化してるなと感じながらも読んでいけば予想通りと言うべきか、選手関係者の応援席的なのは一切無い。原作じゃタケシやカスミが色々とアドバイスを送ったりしてフォローしていたが冷静に考えてジムリーダーの生の声が聞けるって反則だからな。
「そういえばシズカの親は来るの?」
「お袋は来るっつってだけど親父は知らん」
選手村のホテルの窓からセキエイ大会を見に来た人や選手、運営などの人込みをナツメは見た。
俺も確認するがやっぱポケモンリーグはこの世界最大のイベントだなと感じていればナツメは親は来るのか聞いてくるので親父は知らんがお袋は来るって聞いていることを伝える。
「親が見ている以上は恥を晒してはいけませんよ」
「親どころかカントーで見られてんだ。醜態は晒さねえよ」
それよりも警戒しなきゃならねえのはロケット団の介入だ。
純粋な実力でサトシが負けたのならば納得は行くが、そうじゃねえなら俺は納得は出来ねえ……セキエイ大会だけはロケット団が露骨に介入をしてくる。つか、あの後のロケット団ってどうなったんだ?サカキは表の顔は財閥のトップだからな。
ロケット団が居たのならば即座に捕まえる方向性にして……取りあえずは特になにもしない。大会関係者は飲食店がタダというありがたい特典がついているからカントーの御当地名物を食う。グレン風ハンバーグは美味かった。
「やぁ」
「よぉ」
カフェで軽くアイスコーヒーを飲んでいればシゲルが現れた。
気さくに挨拶してくるので軽く返した。
「君はあれからアローラに行ったみたいだが……Zワザはどうしたんだい?」
「セキエイ大会が終わった後に覚える予定だ……そういうお前こそ、なにか会得しなかったのか?」
「確かにテラスタルやメガシンカについては考えたよ。でも、先ずはそういうのを無しで自分の力を確かめてみたいんだ」
シゲルはオーキド博士から経由して俺がアローラに行っている事を知っていた。
腕にZリングが装備されていないからアローラにZワザを覚えに行ったんじゃ無いのかと聞くがZワザはセキエイ大会が終わった後だ。シゲルこそアローラ以外のところで修行してきたんだからメガシンカかテラスタルのどっちかを手に入れて帰ってきたんじゃないのか?と最もな疑問をぶつけるが、シゲルも俺と同じで自分が何処まで行けるのかを試してみたい心境だった。
「はぁはぁ、間に合った!」
「はぁ……やっぱりこういうオチになると思ってたよ。サートシくん」
「シゲル!それにシズカ達も」
「俺達に気付いてる場合か。さっさと出場登録してこい」
大会の締め切りがもうすぐというところでサトシとタケシがやって来た。
なんとかセキエイ大会に辿り着いたぞと息を荒くしているが俺は呆れながらもさっさと出場登録をしてこいとセントラルのポケモンセンターに行けと言っておく。
「おぉ、ジョーイさんがいっぱい!」
「タケシ、サトシを純粋に応援してやれよ」
「おっと、そうだったな。ついうっかりしていた……」
タケシがカントー中のジョーイさんを見て鼻の下を伸ばしているので俺は呆れながらもツッコミを入れる。
1人の仲間として優勝をしてほしいと純粋に願っているとタケシは鼻の下を伸ばすのをやめた……
「なぁ、タケシ」
「どうした?」
「サトシがこの2ヶ月をドブに捨てたって自覚があるか?」
「……」
オーキド博士から聞いた情報が確かならばサトシはこの大事な追い込みの二ヶ月を丸々ドブに捨てた。
サトシはその自覚があるか?と最もな意見を述べればタケシは黙った……
「まだ1年目、サトシの好きなようにやらせりゃいい……その考えは間違いじゃねえが、サトシの場合はマイナスの方がデカいからな」
「……ここでは何時もの様にはいかないさ」
「だろうな」
何時もは誰かの温情で勝ったという事になってしまって本当の意味でしっかりとして勝ったのが少ない。
ここに居るのはしっかりと勝利したポケモントレーナー達でジム巡りの冒険をしていた頃に自慢したであろうジムバッジの数なんざ無価値に等しい。タケシはサトシにはサトシのやり方があって一応は結果を出すことが出来ている……徐々に徐々に歪んでるから矯正は早いうちにした方がいいんだけどな。
『さぁ、聖火がおおっと!』
ロケット団が現れるかと思ったが、無かった。
やっぱりサカキの逮捕が効いているんだなと思いながらも開会式に参加していればファイヤーの聖火が聖火台に灯った……と思ったら炎が揺らめきファイヤーの形になって俺達の所に飛んできた。
「ぎゃあああ!?……って、あれ?」
「コレは……」
「今までの疲れが吹き飛んでやがる!」
ファイヤーの聖火が開会式に参加しているトレーナーつまりはセキエイ大会に出場しているトレーナーを燃やした。
熱い!と思わず声を上げるトレーナー達がいたが体の焼けている跡などは一切無い。それどころか今日まで死ぬ気の特訓をして疲弊しきっていたトレーナー達の疲労を回復させた。
「……ったく、余計な事をしやがって」
ポケモンを戦いに向けて最高のコンディションに持っていくのがポケモントレーナーの仕事だ。
だけどトレーナーが最高のコンディションでバトルフィールドに立つ、自分自身の健康管理もするのもトレーナーの仕事だ。
初のポケモンリーグだったりこの大会に向けて根を詰めていたのは殆どのトレーナー達がそうであり、ファイヤーの聖火が溜め込んでいた疲労を回復させた。ポケモンリーグ協会会長のタマランゼ会長はファイヤーの祝福で始まって実にめでたいと言っているが、なんだかなぁ、とは思う。
「1回戦のフィールドは氷のフィールド、対戦相手は彼よ」
「おや、お元気そうでなによりだね」
「……どうもっす」
そんなこんなでセントラルのポケモンセンターに向かい自分の対戦相手について確認をする。
1回戦の対戦相手はセイヨと言う女のトレーナーなんだが……ポケモンリーグ協会の副会長が直ぐ隣に居る。俺が対戦相手だと分かれば爽やかに副会長は話しかけてくるが、隣に居るセイヨの目が死んでいる。
「なにしたんすか?」
「いや、私はなにもしていない。と言うよりは、彼女が成し遂げないといけないからね」
「私が勝たなきゃゼミは潰れる私が勝たなきゃゼミは潰れる私が勝たなきゃゼミは潰れる私が勝たなきゃゼミは潰れる私が勝たなきゃゼミは潰れる私が勝たなきゃゼミは潰れる私が勝たなきゃゼミは潰れる私が勝たなきゃゼミは潰れる私が勝たなきゃゼミは潰れる私が勝たなきゃゼミは潰れる私が勝たなきゃゼミは潰れる私が勝たなきゃゼミは潰れる私が勝たなきゃゼミは潰れる私が勝たなきゃゼミは」
セイヨの目が死んでいるので何したのかを聞けば何もしていないと言う。
ただセイヨは壊れたラジオの様に自分が頑張らなきゃでポケモンゼミは潰れると呪言の様に何度も何度も呟いている……ファイヤーの聖火で体の疲労感を無くして貰って体調はいいはずだよな?
「……ポケモンゼミ、潰すんすか?」
「潰すだなんてとんでもない。ただ彼女の出来次第でポケモンリーグに問答無用で出場出来る権利を廃止を決定にしようかと」
「私が勝たなきゃゼミは潰れる私が勝たなきゃゼミは潰れる私が勝たなきゃゼミは潰れる」
「お手柔らかに頼むよ」
「……」
セイヨを精神的に徹底的に追い詰めた状態だなあれは。
同情はするが、ポケモンゼミがしっかりとした成果を上げる事が出来てねえ以上はなんも言えねえ。この大会で優勝から3位にまで入賞しなきゃポケモンゼミが潰れる……ポケモンゼミの一番の売りであるポケモンリーグ出場権廃止になったらなんの為に金を積んでまで学校に通わせてるか分からなくなるからな。
「シズカ、どういう風にするんですか?」
「ああ、氷のフィールドに関しては最初から決めてる」
対戦相手の情報を見てポケモンを用意するのか聞いてくるが、今回は氷のフィールドだ。
4つのバトルフィールドの内の氷のフィールドが当たった場合は最初から出すパーティ編成は出来ている。オーキド博士に連絡を入れ1回戦に出すポケモンを送ってもらい登録をする。
「イェーイ!皆、見てる?」
「キココ」
「はぁ……サトシの奴、1回戦を突破しただけであの調子でどうするんだ……まだ7試合も残ってるんだぞ。少しは僕達を見習ってほしいものだ」
「……っち」
「え?え?……どうしたんだいシズカ?」
「ああ、悪い……頭では分かっていたつもりだが、実際に目にすれば腹が立ってな」
そんなこんなで各地で1回戦が行われている。当然サトシも出ており、サトシはクラブを使い試合中でキングラーに進化させて3タテした。サトシは俺にかかればこんなもんだぜ!と天狗になっているのを見てシゲルは1回戦程度で喜んでいたら意味が無いと呆れている。俺に意見を求めてきたが思わず俺は舌打ちをした。
「腹が立つって、どういう意味だい?」
「……オーキド博士からなにも聞いてねえのか?」
「お祖父様から?いや、僕も自分の修行が忙しくてね……」
「あいつ、修行らしい修行まともにしてねえ……んでもって覚えてるか?お前が自分のと比較した時を」
「…………まさか!」
「ああ、そのまさかだ」
俺が腹が立つという意味を聞いてシゲルはよくわからないという顔をしているのでわかりやすいように説明をする。
マサラタウンに帰ってきた時にシゲルはサトシのクラブについて指摘した……そしてそれからサトシはポケモンを入れ替えたり、専用の特訓をしなきゃ覚えないタイプの技を覚えさせたりとか全くと言ってさせていない。
「あいつ、マジのぶっつけ本番をやりやがった」
「正気か!?ここは一寸先が闇、負ければその時点で終わりの世界なんだぞ!」
サトシはマジでぶっつけ本番、自分でどういう風に育っててどういう風にバトルするのかを分かっていない筈のクラブを導入した。
シゲルはそれを聞いてありえないという顔をしている。一度でも負ければ、些細なミスですら大きな綻びになる可能性があるにも関わらずサトシはなんの迷いもなくクラブを出して勝った。
「……シズカ、貴方なら出来る?」
ナツメは同じ事が出来るかを聞いてくるが俺はハッキリと言う。
「無理に決まってんだろ……サイトウ、アローラで俺の事を無能じゃねえと思ってるだろ。俺の同期はアレとシゲルだぞ」
普段から使っているポケモンで3タテしたのならばまだわかる。
地方リーグに出ることが出来るトレーナーもピンキリがある。地方リーグになんとか出れるトレーナーと地方リーグに出て当たり前のレベルのトレーナーの対戦カードならばそれは特におかしくもなんともない。
ただサトシは常に使い続けているどころかロクに育成していないクラブをぶっつけ本番で初めて使用し、キングラーに進化させて軽々と3タテした。
「……シズカが気をかけていただけはありますね……」
常に使い続けているクラブならばサイトウも飲み込めたが、今回が初めて使うクラブだ。
相手はジムバッジを8個集めている。幾らクラブ、いや、キングラーがキングラーと言う種族で優秀な個体だったとしても実戦経験が圧倒的に無くて勝ち進んだ。サイトウは口にしない。ナツメも口にしない。シゲルも口にしない。俺は舌打ちはしっかりとしたからハッキリと言う。
「多芸では無いとは言え、とんでもねえセンスだ」
サトシとの間にある才能の差、それを思い知らされる。
荒削りなままだったら勝てるが、仮にこれでサトシが本来ポケモントレーナーが覚えることややっていて当たり前のカリキュラムをやって自分の長所を活かしたと言うのを考えれば……恐ろしいトレーナーが生まれる。
ただまぁ、サトシが型破りで無茶苦茶なバトルを出来るのは守破離で言うところの守、最初に覚える基本の型をすっ飛ばしてたりしてるからで……才能に依存してて基本を鍛えられなかったり思考がお粗末だったりするから一応は倒せるんだよな。特に今回に限っては修行らしい修行をしてねえって聞くし。
リザードン♂ LV52
コノヨザル♂ LV49
ニドキング LV51
ライチュウ♂(アローラの姿) LV53
ラプラス♀ LV48
ニンフィア♀ LV50
フーディン♂ LV52
ゾロアーク♂(ヒスイの姿) LV48
ルカリオ♂ LV69
ドサイドン♂ LV49
ゲンガー♂ LV51
ポリゴンZ LV49
メタモン(色違い) LV55
プテラ♂ LV54
トゲキッス♀ LV46
ミュウツー LV72
ラティオス LV60
クワガノン♀ LV48
キュウコン♀(アローラのすがた) LV46
ポケモンのタマゴ