映像機画版携帯獣世界転生物語 作:こうすけ増田劇場版
「ナッシー!リーフストーム!」
「ナッシィ!」
エースのポケモンは色々な場面で使われているから当然強い。
勝ち方について分かっているのもあれば、単純に強いってのもある……
「どれも練度が同じですね」
「スゴいわね」
シゲルの試合を見に来たが、シゲルは毎試合ちゃんとポケモンを決めている。
サトシよりも手札は多いが何かを迷ったりする素振りは無い……なにが恐ろしいかと言えばシゲルのポケモンに練度の大きな差は生まれていない。最終進化が出来るポケモンは当然最終進化させている。その上でしっかりと育てている。1回戦から3回戦まで7体のポケモンを使っているがどれもこれもレベルが高い。サイトウもナツメもあのレベルをキープし続けているシゲルの育成力に驚かされる。
1回戦は偶然で片付くが2回戦からはそうはいかない。
3回戦にまで残ったトレーナーは腕があるが、その中でも何段階か刻んでいる……今回、シゲルは水のバトルフィールドだったがエースであるカメックスは出さなかった。カメックスの温存だろうが、それでも代わりに出てきたギャラドスは強かった。
「おぉ、何処かで見た顔かと思えばあの時のトレーナーではござらぬか!」
「お前が相手か」
そんなこんなで俺の3回戦が迎える。
俺の対戦相手はサムライでフィールドは草のフィールド……ここまで残っているという事は腕は確か。最初に戦った時は自分のバタフリーが進化した事にうつつを抜かしてたが今は違うだろう。
「いけ!」
「ドォ!!」
「ガタイのいいポケモン!ならばこちらもパワー勝負に応じよう!ゆけ、カイロス!」
「カイ!」
先攻後攻を決めるルーレットで俺の先攻が決まりドサイドンを出した。
サムライはドサイドンが典型的なパワータイプのポケモンである事を見抜いたのでパワーにはパワーで対抗だとカイロスを出した……
「純粋なパワーだ。それで負けるなよ?」
ドサイドンは機動力が少し足りないがそれを補う戦術はちゃんと覚えている。
ただサムライはそういう機動力を活かした戦闘じゃなくてわざわざ真っ向からの勝負に挑む。ドサイドンは見た目通りのパワー重視のポケモン、パワー系のポケモンが同じパワー系のポケモンとぶつかるのならば、単純なパワーで負けたらその時点で旨味が死ぬ。
「カイロス、でんこうせっか!」
「無駄だ」
「否!必要なのは間合いを詰めること!そこからやまあらしでござる!」
カイロスが開幕のでんこうせっかで突撃をしてくる。
如何にカイロスがパワー自慢でもでんこうせっかでまともにダメージは与えられない。サムライは当然それは承知でしたかったのはドサイドンとの間合いを詰めること。でんこうせっかで近づいてそのまま勢いに乗せてのやまあらし
「カァ!?」
「悪いな。そういう勝負で負けない様に育ててるんだ」
カイロスがパワー自慢のポケモンと言えども、ドサイドンとの間に仮にオヤブン個体だとしても3倍ほどの重さの差がある。
重さは速さ、カイロスはドサイドンには使えないでんこうせっかでドサイドンとの重さの間に生まれるものを埋めようとするがその光景は割と見飽きている。
カイロスはやまあらしをドサイドンに仕掛けようとするが、ドサイドンは動かない。
「その技をするには先ずは相手の重心を動かすことが出来るかどうかだ」
技名がやまあらしだが柔道の山嵐そっくりそのままじゃない。
すごくわかりやすく言えば皆がイメージする柔道の決め技、一本背負いに近い感じだ……自分と3倍ほどの体重差があるポケモンを投げ飛ばしたいのならば、先ずはそのバランスを崩す事から始まる。
「ドサイドンに使えないでんこうせっかで間合いを詰めてからのやまあらしは見事です……ですが、最初のでんこうせっかがホントに間合いを詰めるだけです」
やまあらしを決めようとして失敗したカイロスを見てサイトウは呟いた。
でんこうせっかで間合いを詰めるのはいいことだった。そこからの流れる様にやまあらしに入るのは見事で練習をしているのがよく分かった。だが、最初のでんこうせっかでドサイドンの重心を全くと言って崩していない。なにかしらの技でドサイドンの重心を崩してからのやまあらしならば成功したがでんこうせっかでぶつかられても普通に耐える。
「ドサイドン、ストーンエッジ。地面から」
「ドォ!」
ドサイドンはストーンエッジを地面から生やした。
カイロスには直撃しカイロスは2回弾んだ……草のフィールドで弾むって結構威力あんだな。何時もならばコレで決まりそうではあるが、カイロスは起き上がる。
「まだまだぁ!こんなものではないでござる!」
「……ドサイドン、ストーンエッジ、後ろから」
パワー自慢のポケモンであるカイロスがパワー勝負で勝つことが出来なかった。
そもそもで明らかな重量級でパワータイプのポケモン相手にパワータイプではあるが重量級じゃないポケモンで挑むかと言うツッコミをせず、俺は手を進める。
ドサイドンは地面から生えるタイプのストーンエッジをカイロスに生やした。
「何処を狙ってるので、っな!?」
「1回ヘマやらかした分、ドサイドンの弱点は熟知してんだ」
重量級でパワータイプでスタミナもあるドサイドンだが足が遅い。
トリックルームとかはあるが如何せん使うのが難しいし専用構築しなきゃならねえ。
カイロスの後ろに出現したストーンエッジはカイロスに迫る様にまた地面から出てくる。
カイロスは当然逃げるように動くが……逃げた先には当然ドサイドンが居る。
「ドサイドン、ほのおのパンチ」
「ドゥ!」
「ロォ!?……オ……」
「カイロス、戦闘不能!ドサイドンの勝ち!」
足が遅いのならば無理に動かさない。代わりに相手を動かす。
地面から生えるタイプのストーンエッジは前に進んでいくが、それの逆、一番奥から出現して手元に戻ってくるタイプのストーンエッジ。後ろに回避する事は出来ず、前に進むしかなくその前に居るのはドサイドンでそのまま強烈な物理攻撃がやってくる。
「……あ……」
「拙者のカイロスを見事……パワー自慢に無理にパワーで挑んだのが拙者のミス!ならば、テクニックタイプ!いけ、バタフリー!」
「フリャア!」
ステルスロック撃つタイミングがあったのにステルスロックを撃つのを忘れていた。
サムライの2体目のポケモンはバタフリー、ステルスロックを使っておけば一気に体力を削る事が出来たが……無意識にサムライのペースに付き合っちまったのが運の尽きだな。
「ドサイドン、ストーンエッジ、今度は破片タイプで」
「ドゥ!」
「フリャア!?」
「逃げるでござる!」
バタフリーが出てきたから今度は岩の破片が飛ぶタイプのストーンエッジを使う。
物理攻撃でありながら非接触技であるこの技はホントに使い勝手がいい。バタフリーは飛んでストーンエッジを回避しようとするが、ドサイドンはストーンエッジを巧みに操り追尾する。
今はまだ追尾する事にのみ集中させなきゃ追尾は無理だが、何れは追尾して誘導して殴り倒したいもんだ。
「バタフリーでどうする?」
「サイケこうせんでストーンエッジを破壊するござる!」
バタフリーは羽を持っているが、物凄く早くに動いて戦うポケモンじゃねえ。
このまま追いかけ回せばバタフリーはストーンエッジを受ける。4倍弱点のストーンエッジをまともに受ければバタフリーは確実に戦闘になる。どういう風に動くと見ればバタフリーは振り向いてサイケこうせんをストーンエッジにぶつけた。ストーンエッジの岩は粉々に砕けた。
「戻れ」
「ぬぅ!?ここで戻すのか!?」
「相手に付き合う義理は無し」
バタフリーは多彩な技を持っていて、サムライにそのことを指摘している。
バタフリーに進化した事で覚えた技も色々とあるし鍛えることで色々な技も覚えている。真っ向からのぶつかり合いが難しいと判断したのならば変える。ただそれだけで
「いけ、プテラ!」
「ギャオッス!」
今度も当然、相性の良いポケモンをぶつける。
セオリー通り?確かにそうだ。だが、それのなにが悪いんだ。相手はむしタイプのポケモンに偏ってるんだからそれをつけばいい。
「かせきポケモンとは珍しい!しかしコレならばどうだ!ねむりごな!」
「プテラ、おいかぜだ」
ドサイドンからプテラに戻して正解だった。
バタフリーは羽を仰いでねむりごなを放ってくるのでおいかぜを吹かせて跳ね返す。バタフリーが出したねむりごなだからバタフリーは当然受けてもケロッとしている……が、サムライの表情は僅かに動く。
「パワータイプのポケモンでパワータイプに負けた。だからテクニックタイプで来たが、今度はスピード系をぶつけられた」
「……確かに、これは難題でござる。しかしまだ終わってはおらん!バタフリー!」
「プテラ、ダブルウィング!」
攻撃から補助まで色々と多彩な技で翻弄しようって魂胆だろうが、技が当たらなきゃどうしようもならねえ。
プテラはブレイブバードともろはのずつきを覚えないという点を除けば素早さが売りであり、今吹かせたのはおいかぜだ。
「ねむりごな!」
「あぁ?……!……そう来たか」
「ふふ、タダでは転ばないでござる」
おいかぜでまともに飛ばないねむりごな。
使っても無意味なのに何故か選んだ。プテラは気にせずにダブルウィングでダメージを与えたんだが、プテラは激しい眠気が襲ってきてねむり状態になった。
プテラが接触物理技を使ってくると読み切って、バタフリーにねむりごなを纏わせていた。
特性のほうしに近い状態を擬似的に再現したか。
「バタフリー、戦闘不能!プテラの勝ち」
「ZZZZ」
バタフリーを倒すことは成功したが、プテラは眠っている。
サムライはコレでプテラは動けなくなったと直ぐに3体目のポケモン、オニシズクモを出した。
「オニシズクモ、ハイドロポンプでござる!」
「オォ!」
オニシズクモに対して迷いなくハイドロポンプを指示した。
眠っているプテラはハイドロポンプが直撃し、そのまま戦闘不能になった……技の枠1個消費させるのとオニシズクモのスペック確認でプテラを犠牲にしたが、釣り合いは取れてるかどうか分からねえ。
「……Zワザって考えは甘えか」
オニシズクモは特性でみずタイプの技の威力が倍になっている。
元々高い耐久力を持っているから、こういう時にZワザがあったらドサイドンで一撃で倒せるんだが、今回はZワザは覚えないと制限をかけている。この段階を自力で突破出来なきゃ困ったらZワザの思考に陥っちまう。
「いけ、ニドキング!」
パワーのドサイドン、スピードのプテラ、テクニックのニドキング。
今回はこの布陣で来たが最後にとんでもねえのが待ち構えていた……だが、ちゃんと攻略方法はある。
「ニドキング、どくどくだ!」
「っぐぅ……王道的なバトルから搦手まで色々としっかりとしてるでござるな」
「足の遅いそいつじゃ回避は無理だ」
「しかし拙者にはコレがある!オニシズクモ、ハイドロポンプ!」
足の遅いオニシズクモに向かってどくどくを浴びせて猛毒状態にする。
王道的なバトルから搦手まで色々と出来るなと褒めてきながらも苦しそうにするサムライ。俺は足の遅いオニシズクモじゃ攻撃の回避は不可能と言えばオニシズクモは動かなくても攻撃出来る技はあるのだとハイドロポンプを放つ。
「大丈夫か、ニドキング?」
「ドォ」
オニシズクモのハイドロポンプがニドキングに直撃する。
ニドキングはなんとか耐え抜いたもののもう1回くらったら倒れる……どくどくで体力を減っていくが、その前にこっちが全滅する可能性がある。
「ニドキング、かみなりパンチ!」
「オニシズクモ、受けてハイドロポンプ!」
「っち……」
「ふふふ、コイツはとっておきでござるよ」
ニドキングがかみなりパンチを叩き込むがオニシズクモは余裕で耐えきった。
クワガノンとどっちにするか考えてゲットすることを諦めたが、コイツもコイツで割とイカれた性能をしている。ニドキングのかみなりパンチは確かにくらったがそれでもオニシズクモは耐えてハイドロポンプを叩き込み……オニシズクモは倒れた
「なっ!?まさか……」
『おっと、これはきゅうしょにヒット!』
「オニシズクモ、ニドキング、両者共に戦闘不能!シズカ選手の手持ちが1体残っておりますので勝者、シズカ選手!」
ニドキングは戦闘不能になったがオニシズクモも倒れた。
あの威力でオニシズクモを倒せると思わなかったがまさかのきゅうしょにヒットでオニシズクモを倒すことが出来た。審判が旗を上げて両者戦闘不能だと判定を下せばポケモンが残っている俺の勝ちで試合は幕が引いた。
「あのまま行けば、負けていたね」
「ああ」
セントラルのポケモンセンターにポケモンを預けて回復をしていればシゲルが声をかけてきた。
「もう少し優しい言葉は無いの?」
「なにを言ってるんだ。優しい=甘い言葉じゃない……オニシズクモは耐久力と特性のおかげで恐ろしく強いポケモンだ。君のことだから試合中にZワザがあればなんて思っただろう」
「……ああ」
ナツメがもう少し優しい言葉をかけないのかと言ってくるが、シゲルは甘い言葉は使わない。
俺が試合中に感じていたZワザがあればひっくり返るという考えを見抜いており、俺は言い訳らしい言い訳をせずに素直に頷く。
「Zワザの様なものがあった方が強い……今回はシズカの好きな様にやらせていますが、セキエイ大会が終われば」
「まだ後半戦にすら来てねえのにその話はやめろ」
セキエイ大会が終われば何がなんでもZワザを会得したほうがいい。
それが身に沁みて分かる試合内容でサイトウは素直にZワザの会得を進めるがまだ3回戦の段階でセキエイ大会の終わりの話をすんじゃねえ……なにはともあれ、首の皮一枚繋がって勝てた。
リザードン♂ LV52
コノヨザル♂ LV49
ニドキング LV51
ライチュウ♂(アローラの姿) LV53
ラプラス♀ LV48
ニンフィア♀ LV50
フーディン♂ LV52
ゾロアーク♂(ヒスイの姿) LV48
ルカリオ♂ LV69
ドサイドン♂ LV49
ゲンガー♂ LV51
ポリゴンZ LV49
メタモン(色違い) LV55
プテラ♂ LV54
トゲキッス♀ LV46
ミュウツー LV72
ラティオス LV60
クワガノン♀ LV48
キュウコン♀(アローラのすがた) LV46
ポケモンのタマゴ