映像機画版携帯獣世界転生物語 作:こうすけ増田劇場版
「ポチャ!」
「あら、可愛いわね。なんてポケモンなの?」
「ポッチャマ、シンオウ地方のポケモンでカントーで言うところのゼニガメなポジション」
ロケット団の一件が無事に解決した翌日、今日は対戦相手を決める日だ。
時間になったらセントラルのポケモンセンターに来てくださいとジョーイさんからの通達があったんだが……タマゴが孵った。生まれたのはポッチャマ。
「アローラ行ったのにシンオウのポケモンを?」
お袋がポッチャマを見て可愛いと言い、どういうポケモンかを聞くので簡潔に述べる。
ポッチャマはシンオウの最初の3体の内の1体であり、カントーで言うところのゼニガメのポジションのポケモンだ。ただお袋はアローラに行ったのになんでシンオウのポケモンをゲットしてるの?と最もな事を聞いてくる。
「確か……ククイ博士はエンペルトを持ってたな」
アニポケのククイ博士はエンペルトを持っている。多分、そのエンペルトを経由して生まれたポッチャマだろう。
取りあえずはとポッチャマを見る。ポッチャマは拳を構えていてボクシングのジャブみたいなのをしている……俺に対しての威嚇でなく、純粋にポケモンバトルが好きな個体だから戦いたいってか。
「ッチャマ!」
「いや、出さねえぞ」
「ポォ!?」
自分を試合に出せ!とポッチャマは言ってくるが生まれたばかりのポケモンを出すわけにはいかない。
ポッチャマはバトルが出来る!と思っていたが出すつもりはない。ショックを受けているが……無理なもんは無理だ。レベル1のポケモンをこんなところで出すことは出来ねえよ。
「取りあえず、ククイ博士に連絡を入れて研究所に」
「ポチャ!ポッチャ!」
「バトルは出来なくても、見ることは出来るわよ」
「……一応聞いとくがエンペルトに進化するつもりはあるよな?」
「チャマ!」
ポッチャマといえば進化を拒むポッチャマが居ると思い出す。
エンペルトはポケモンの中で唯一のみず・はがねタイプ、耐性は非常に優秀であり覚える技も結構優秀だ……と言うかステルスロックとあくびとクイックターンが強い。
「ククイ博士、ポッチャマ生まれました」
『おっ、やっぱりポケモンリーグの熱気でってぇえ!色違い!?』
「そうっすね」
セントラルのポケモンセンターに向かいククイ博士に連絡を入れる。
ポッチャマが生まれたといえばククイ博士は嬉しそうにしているがポッチャマを見せれば色違いのポッチャマなので驚いている。
俺、ぶっちゃけ色違い厳選とかしないからな……後、ポッチャマって極端に色が違う色違いのポケモンじゃねえし。
『驚いたな……シズカ、コレで色違いは2体目だろ?』
「そうですけど1体はメタモンですからね……エンペルトに進化する意思はあるんで。最初の3体のポケモンは生息地が不明なんで割とありがたいっす」
『アローラだと比較的に見かけるぞ』
御三家を手に入れる事は出来た。
あんまり強化が入ってない第四世代の御三家だったが、それでもエンペルトになるポッチャマは優秀なポケモンで入手難易度も高い。
ククイ博士にいいものを貰ったのでお礼を言うんだが、ククイ博士は御三家はアローラだと比較的に見かけるとか言うとんでもねえ事をポロっと零す……そういや、ゲームでその気になったら御三家ゲット出来たんだったな……もう1回アローラに行った時に探すか。
『そのポッチャマはポケモンバトルが好きなポッチャマだ!生まれたばかりだからセキエイ大会には出せないが、会場の空気を味あわせてくれ!』
「わかりました」
ククイ博士もポッチャマに会場の空気を味あわせてくれという。
流石にオーキド博士の研究所に送りつけるのはダメだなとモンスターボールにポッチャマを入れて正式にゲットした扱いにして、ポッチャマをモンスターボールから出した。お袋にでも任せよう。
「え〜大会出場選手が全員集まりましたので各々釣り竿を手にしてください」
ククイ博士への連絡を終わらせて数十分後に5回戦の対戦相手を決める。
今までは対戦相手は分からなかったが5回戦からはちゃんとしたトーナメント表を作る。そのトーナメント表に従って対戦カードが組まれるんだが……なんか、トーナメント表を作るのにコイキングを使う。
「A−3……そう来るか」
コイキングがボディペイントされていて、そのコイキングで自分がトーナメント表の何処に居るのかを決める。
俺が釣ったコイキングはA−3、5回戦第2試合だ。トーナメント表を見れば……A−1がサトシ、A−2がヒロシ、B−8がシゲルだ。
「やれやれ、君達を倒したかったんだがね」
「まぁ、ここはアレだ。ホントにありふれた言葉だが」
5回戦を勝てばサトシと戦える可能性はあるが、シゲルとは最後に戦うことになる。
どう足掻いてもシゲルは俺かサトシのどっちかしか戦えない。ならばありふれた言葉だがこの言葉しかない。
決勝戦で会おう
と。まぁ、決勝戦までに厄介なのが多いから。
「ちゃんとした……と言うほどじゃねえが顔見知りと相手になったな」
「ああ。でも、だからって手は抜かないさ。ヒロシとは友達だけど、それで手加減をするのが一番最低なことだからな」
サトシの対戦相手はヒロシで、1日でとても仲良くなった。
いきなりの顔見知りで気まずくないのか?と揺さぶってみるがサトシは友達だからこそちゃんと戦うんだと闘志を燃やしている。
「それを聞いて安心したよ」
ヒロシはサトシの意気込みを聞いてやる気に満ちる。ロケット団は潰したから余計な事は気にしなくていい。
念には念を入れて5回戦第一試合の前にロケット団は居ないのかと、ロケット団と言う一例が出てしまったからと副会長に聞いてみるが大丈夫だよと言われる。
「サトシは勝てるの?」
「ああ、勝てる」
トップバッターにサトシが選ばれる。セキエイスタジアムはセキエイ大会のスタジアムで一番デカいスタジアムだ。
会場がデカければ、出ている選手達もトレーナーとしてある一定の実力を持っているから観客も期待をしている。サトシとヒロシは会場の空気に飲み込まれるか?と思ったが、特にそういった事は無い。
お袋がサトシには勝ってほしいと思ってるのか勝てるかどうかを聞いてきた。
俺は一切の迷いなく勝つことが可能だと答えたが、それを聞いたお袋は疑問に思う。
「修行してないんじゃないの?」
「サトシはこの二ヶ月まともに修行してねえよ」
サトシが修行してないのにここまで勝ってる事に対して文句を言っているのをお袋は知っているので確信している理由が分からない。
俺はハッキリとサトシはこの2か月間まともに修行していないと言い切る……そしてその理由を言う。
「サトシはこの2か月間まともに修行していない。それは単純にポケモンバトル形式でのポケモンの育成ばっかしてたから修行のやり方とか強くなる方法とかが分かってねえ感じだ……でも、あることはキッチリと仕上げている」
「いけ、パピー!」
「バタフリーか!むしタイプ……今まで温存してきたけど、ヒロシが相手なら!リザードン、君に決めた!」
「グォオオウ!」
「サトシは……リザードンと心を通わせた」
「何処に行くんです?」
「いや、次の試合、俺だからな」
サトシは修行らしい修行をしていないとは言ったが、この場合の修行がなんなのかだ。
俺の言っている修行は基本スペックを上げたり新しい技を覚えたり実戦形式のバトルをしたりするって内容だ……サトシの場合は新しい技を覚える事については原作的に誰かに依存している。基本スペックを上げる修行もあんましない。実戦形式に偏っているが、対人相手じゃなきゃ出来ねえ。だから俺はサトシは修行らしい修行をしていないと言い切った。
けど、サトシが何もしていないと言うわけではない。
サトシは約二ヶ月あった修行期間を使って言うことを聞かないリザードンと心を通わせる事に成功した……現時点でのサトシの手持ちで最強なのはリザードンだ。情けない姿を晒してサトシのリザードンは色々と考えてサトシが積極的に接し続けてリザードンはしっかりと言うことを聞くようになった。
「ま、そうなるわな」
選手控室のモニターでバタフリーとリザードンが戦うが、リザードンのかえんほうしゃでバタフリーは倒された。
ヒロシのバタフリーは弱いわけがないがそれでもリザードンはサトシの切り札なだけありレベルが違う……だけじゃねえんだよな。
サトシのリザードンと言えば、ピカチュウ、ゲッコウガに続くサトシの代名詞のポケモンだ。
ここぞと言う時の試合に出している事が多く、その度に勝ってきた。サトシのポケモンの中で数少ない相性有利ではあったが単独で準伝説のポケモンを倒した実績を持っている……んだが、まだその段階に至ってない。
サトシのリザードンはリザフィックバレーと言うリザードンの聖地で修行をする。
そうして同じリザードンの中でもトップレベルの強さになって帰ってくるんだが、そのリザフィックバレーはジョウト地方にある。
ジョウト地方を旅している際にリザフィックバレーに立ち寄ってリザードンをリザフィックバレーに預ける。
そしてリザフィックバレーで物凄く強くなったリザードンをサトシはジョウトリーグで使う。
カントー地方のジム巡りではラッキーパンチやお情けのジムバッジであったがジョウト地方のジム巡りはサトシがポケモンバトルで勝利してジムバッジを手に入れた。そんなサトシのリザードンはミシロタウンのハヅキのバシャーモと互角の激闘を繰り広げて敗北した。パワーアップしても地方リーグでも割と厳しいのが現実だ。
つまりなにが言いたいかといえばリザフィックバレーでしっかりと鍛える前のリザードンだ。
今現在サトシが持っているポケモンでレベルが一番高いのは確かだ。充分に強えが……
「それがスタートラインなんだよ……」
唯一の最終進化系のリザードン。
ここぞという時は活躍してくれる!頼れるポケモンだぜ!とサトシは認識しているが、俺からすればリザードンはスタートラインに立ったばかりのポケモンだ。リザードンを持っているから分かるサトシのリザードンは弱いと。
ポケモンとトレーナーがどうやったら強くなるのか勝てるようになるのか試行錯誤する。
それはここまで来ている奴等ならホントに当たり前の事だがサトシはその当たり前が出来ていなかった。皆が出来ていて当たり前だった事をサトシは原作よりも少し早くに出来るようになっただけに過ぎない……とは言え
「あのレベルが6体なら厄介だな」
決してサトシのリザードンは雑魚じゃない。将来的な事を考えれば物凄く強い。
サトシの奇策と今のサトシのリザードンと同じレベルのポケモンが6体ならば普通に苦戦するか予想外の負けもありえる……ただ、今の段階のリザードンをエースとして出してる以上は今の段階での限界が見えた。サトシならば火事場のクソ力みたいなので理論値以上の数字を叩き出してくるだろうが……
「サトシのリザードンにはあいつをぶつけるのが一番か」
サトシに負ける万が一がある……と言うかサトシの場合チャンピオンと四天王と全力のジムリーダーを除けば誰と戦っても最低でも勝率は1割はある。サトシの奇策とか運命力とかそういうのが色々とフォローしてくれて勝率が1割ある状態になっている。
俺と戦ったとしてもサトシは1割を持っている……要注意なのはリザードンで、そのリザードンを倒すにはあのポケモンがいいと考えた。
『ヒロシ選手のピカチュウ、戦闘不能!リザードンの勝ち!よって勝者、サトシ選手!』
今まで出し惜しみしてきただけあってかサトシのリザードンは1体でヒロシのポケモンを3タテした。
サトシのリザードンは今まで待たされたんだからと思う存分に力を振るっているが……物足りなさそうな顔をしている。ヒロシが出したのはレベルが高いとはいえピカチュウ、バタフリー、ヒトカゲの3体でリザードンにとっては物足りない。
「さてと……俺も頑張るか」
サトシが華麗に決めてくれたからと俺はフィールドに向かった。
5回戦の対戦相手のトレーナーとポケモンバトルをした。サトシに対抗してとは言わねえが、俺も自分のリザードンを出して3タテした。サトシは同じリザードン同士でバトルさせたいなと燃えている。
そしてシゲルだが、今まで温存していたカメックスを出した。
俺達に対抗してじゃねえが、カメックス1体で3タテした。
リザードン♂ LV52
コノヨザル♂ LV49
ニドキング LV51
ライチュウ♂(アローラの姿) LV53
ラプラス♀ LV48
ニンフィア♀ LV50
フーディン♂ LV52
ゾロアーク♂(ヒスイの姿) LV48
ルカリオ♂ LV69
ドサイドン♂ LV49
ゲンガー♂ LV51
ポリゴンZ LV49
メタモン(色違い) LV55
プテラ♂ LV54
トゲキッス♀ LV46
ミュウツー LV72
ラティオス LV60
クワガノン♀ LV48
キュウコン♀(アローラのすがた) LV46
ポッチャマ♀(色違い) LV1