映像機画版携帯獣世界転生物語 作:こうすけ増田劇場版
「ピカピ……」
「……」
サトシは今、ハッキリと感じている。
同じ日にポケモンを貰った筈なのに俺との間に大きな差が生まれているのを……
「ここで負けられない。決勝戦に行ってシゲルとバトルするんだ」
サトシは何がなんでも決勝戦に行ってやる!と燃えている。
燃えているが……対戦相手である俺の顔でなく観客席に座っているシゲルに視線を向けている。
「僕じゃない。シズカを見ろ」
シゲルはボソッと呟いた。
対戦相手である俺に勝つ為にどうすればいいのか、例え知識が無くとも発想力等はしっかりと持っている筈だとライバルだからこそ知っている事を呟く。
『さぁ、5分間のインターバルを挟み終え試合再開です!シズカ選手はコノヨザルで続投との事ですがサトシ選手は誰を選ぶのか?』
「こいつならコノヨザルのパワーを防げる。いけ、ベトベトン!」
「ベトベトォ〜オッ!?」
「!?」
試合が再開し4体目のポケモン、ベトベトンが出てきた。
ポケモンバトルをするぞ〜とベトベトンが出てきたが尖った岩がぶつかる。ベトベトンは思わず声を上げる……
「ケンタロスのパワーが通じないなら、コイツならどうだ!ヘドロばくだん!」
「上手い!ヘドロばくだんは特殊攻撃だ!」
ステルスロックを受けたがまだまだ動けるとピンピンしている。
ケンタロスのパワーが通じないならこういう攻撃もあるとヘドロばくだんを使ってくる。タケシが特殊攻撃ならば通じると喜んでおりコノヨザルはヘドロばくだんを受けた。
「ブギャ……」
「ここで引くか……とは言え……少し賭けるか」
『おおっと!コノヨザル、ヘドロばくだんの追加効果でどく状態になってしまった!』
ヘドロばくだんを受けたコノヨザルはどく状態になった。
これでコノヨザルは危ない。まだ他にポケモンが居るから引くかと考えたが、コノヨザルには最後まで戦ってもらうと決めた。
「コノヨザル、ドレインパンチ!」
「ブギャ!」
「ベトベトンにそんなパンチは通じない!」
「ああ、このパンチは通じないな……だがなにもコノヨザルの技はドレインパンチだけじゃねえ……浮かせてからふんどのこぶし!」
「ブギャアア!!」
「ベェト!?……オ……」
「ベトベトン!?」
ベトベトンの肉体には物理攻撃が通じにくいが効果は0じゃない。
圧倒的な火力で殴ればダメージは入る。コノヨザルにのみ許される圧倒的火力、ふんどのこぶしが存在している。
ドレインパンチを先に仕掛けたのはベトベトンの流動的な肉体を浮かせる為だ。
そこからふんどのこぶしで1つの方向から圧をかければヘドロな肉体でも物理攻撃で大きなダメージは受ける。
「ベトベトンの性質を見極めなかったな……とは言え」
「ベェ……」
「ブギャ……」
「ベトベトン、コノヨザル、戦闘不能!……サトシ選手からポケモンを!」
ヘドロばくだんとどくダメージが意外と来ている。
コノヨザルはここで戦闘不能……どく状態になってドレインパンチが効きにくい相手だから交代かふんどのこぶしの一撃に賭けるかの勝負でふんどのこぶしを選んで引き分けた。
「キングラー、君に決めた!」
「キココ」
サトシの5体目はキングラー……これで6体目にリザードンじゃなきゃナメてんのか状態だ。
「なら、俺はラプラスだ」
「クォン!」
『サトシ選手の5体目はキングラーに対しシズカ選手の3体目はラプラスだ!同じくみずタイプ同士のポケモン、どう出るか?』
キングラーに対して俺はラプラスを出した。
俺のラプラスの特性はちょすいで……キングラーの武器であるクラブハンマーは通じない。
「ラプラス、10まんボルト!」
「なっ!覚えるのか!?」
「ああ、覚える」
俺のラプラスは色々と技範囲は広いんだよ。
10まんボルトを放てばキングラーは物凄く苦しんでいる……ただし倒れない……ケンタロスといい、ベトベトンといい、キングラーといい、普段から手持ちに入れてる奴より仕事をしてるのは根本的な基本的な能力の差が出てんな。
サトシのやり方的に、トレーナー側の負担が大きい。
ポケモンが最後まで進化していた場合もしくはそもそもで進化しない限りサトシに掛かる大きい負担が無くなってくる……やっぱサトシの才能恐ろしいな。
「……そうだ!キングラー、こうそくいどうでラプラスの背中に乗るんだ!」
「やっぱそう来るか……だったらうずしおだ!」
10まんボルトを耐えきったのでサトシは次の手を考える。
ラプラスの背中に乗ろうとするので、うずしおを発生させる。うずしおを発生させてその渦に乗るのだが
「まだだ!キングラーはみずタイプのポケモンだ!渦だってへっちゃらだ!」
「そう来るか……」
キングラーはみずタイプのポケモンだからとうずしおの中まで追いかけてきた。
みずタイプとは言え一切ダメージが無いってわけじゃねえんだぞ……とは言え……あるなこれは。
「キングラー、クラブハンマー!」
「ラプラス、10まんボルト!」
キングラーはラプラスの背中に乗ることに成功した。
予想通りの展開が起きるか?と思ったら予想通りの展開、クラブハンマーによる攻撃があった……って、ん?
「おい、審判。アレ、アームハンマーだぞ」
「サトシ選手のキングラーは技の枠を残しているのでルール上は問題ありません」
キングラーがクラブハンマーで攻撃した……と思ったらアームハンマーで攻撃していた。
サトシが指示した技と異なる技を使ってるぞと審判に言うが技の枠が残っている状態でアームハンマーを使ったのでセーフらしい。
「キングラー!?」
「キココ」
「……よし、分かった!信じる!キングラー、アームハンマー!」
「ラプラス、10まんボルト!」
自分の言うことをしっかりと聞いてくれている筈のキングラーが命令を無視した。
突然の出来事にサトシも驚いているが、キングラーは信じてくれ!と言っている。キングラーはクラブハンマーでなくアームハンマーにしたのはなにかあるんだと受け入れたサトシはアームハンマーで攻撃をするので俺は10まんボルトを使う。
サトシのポケモンだから予想外の事はあってもなんらおかしくはない。
それは覚悟していたが……キングラー自身がラプラスにクラブハンマー使っても意味が無い可能性があるのを知っていて確実にダメージを与える事が出来るアームハンマーに切り替えるとかありかよ……
「クォン……」
「キココ……」
「キングラー、ラプラス、戦闘不能!」
クラブハンマーを一発撃っていたら俺のラプラスが勝っていた。
サトシのポケモンはホントに厄介なのが多いと改めて思い知らされる……ただ
「遂に追い込んだぞ」
少しダメージは受けたものの動けるアローラライチュウと残り3体の無傷のポケモンがいる。
サトシを追い込んだ……が、油断はしない。ここからの逆転は充分にありえる。サトシはキングラーをモンスターボールに戻し、最後のモンスターボールを取り出した。
「ここから一気に逆転する……リザードン、君に決めた!」
「グォオオウ……オォ!?!」
「来たか……」
サトシの最後のポケモンであるリザードンが出てきた。
やってやるぜ!と高らかに吠えているがステルスロックで問答無用に体力を持ってかれる。俺はコイツを使う時がやってきたとモンスターボールを取り出した。
「いけ、メタモン!」
「モンモン!」
「……え、メタモン?」
「こいつはな……元から強いポケモンを除いて俺がゲットして育成したポケモンで一番強えんだよ」
「おぉ、シズカの奴め、メタモンを出すとはそう来たか!」
色違いのメタモンを出せばサトシはえ?なんでこいつなの?と戸惑っている。
俺はハッキリと言ってやった。ルカリオ、ミュウツー、ラティオスを除けば一番レベル高い俺が育てたポケモンはこの色違いのメタモンだと。オーキド博士はそう来たかと笑っており、色違いのメタモンとリザードンが視線を合わせれば……色違いのメタモンは色違いのリザードンに変身した。
「審判、一応言っとくが俺のメタモンの特性はかわりものだからへんしんは使ってない」
「ええ、存じ上げております」
へんしんを1回挟まなきゃいけないメタモンじゃなくて相手を見たら変身するメタモンだと言えばわかってると返事が来た。
なら問題は無い。
「あら、色が違うわね。黒色ね」
お袋はメタモンが変身したリザードンが色違いな事に気付く。
「シズカのメタモンは少々特殊でして、本来ならば普通の色になる筈なんですがそのポケモンが色違いだった場合の色になるんです」
メタモンは色違いではあるが、へんしんを使った場合は本来はへんしんするポケモンと同じ色になる。
ただし俺のメタモンは少し特殊で、本来のポケモンの色通りでなくそのポケモンが実際に色違いだった場合の色になる。
「お前、真似すんなよ!」
「メタモンはそういうポケモンだ」
「でも、リザードン持ってんだろ?だったらさ」
「メタモン、どうだ?」
真似すんなとサトシは怒るがメタモンはこういうポケモンだと言い切る。
リザードンを出せと言ってくるのでメタモンに聞いてみればメタモンは手を振った……やっぱりか。
「どうやら俺のメタモン曰く、全てのスペックにおいてお前のリザードンは俺のリザードンに劣っているみたいだ」
「グゥ!」
同じリザードンで劣っていると言われてサトシのリザードンは怒る。
サトシのリザードンはサトシが時間をかけて言うことを聞いてもらえるようになったが、それに時間を費やしてリザードンそのものの育成を怠ってるし、サトシのポケモンでリザードンクラスはリザードンしかいない。
「俺がなんでメタモンゲットしたか分かるか?」
「……なんだよ、いきなり」
「なに、お前のリザードンにはメタモンを当てようと前々から思っていてな……メタモンは欲しいと思って探してて見つけたのが偶然に色違いだっただけだ。こいつ、こんな感じで特殊個体だが色以外は普通のメタモンだ」
メタモンと言えばポケモン廃人にとっては優秀なポケモンを増やすための道具と思われている。
だが、実はこの世界ではポケモン育成する上でスゲえ便利なポケモンであると同時におそらくは存在しているポケモンの中で最も扱いが難しく育成も難しいポケモンだ。
「シズカの奴、意外とムキになっているな……とは言え、サトシのリザードンと言うよりはサトシと言うトレーナーにとってメタモンはこの上なく相性最悪なポケモンだからな……」
シゲルは何故にメタモンを選んだのかを見抜いた。
冷静な顔をしてエゲつない手を平然と使ってるなとメタモンと言うポケモンについて知っている奴等からの視線がある。
「大丈夫なの?自前のリザードン居るんでしょ?」
「大丈夫、と言うよりはメタモンを使えるってことはトレーナーとしてのレベルが非常に高い証よ」
お袋は変身させて色違いにしているとはいえ、自前のリザードンが居るのにメタモンでいいの?と疑問を抱く。
ナツメはメタモンが使えるトレーナーはレベル高い証と言うのでお袋はどういうこと?と疑問を抱く。
「メタモンは変身したポケモンのスペックを体力以外はそっくりそのままコピーするんです……つまりは体力以外はサトシのリザードンと全くと言って同じなんです。シズカ以上に自分のリザードンと言うポケモンを使いこなせて居なければ勝てないんですよ……要するにこうなった場合、勝敗を分けるのは純粋なトレーナーとしてどっちが優秀かです」
色違いで特殊個体だったのは予想外だったが、俺がメタモンを求めた理由は2つ。
1つは明らかに格上のポケモンに対して勝つ為に……メタモンは相手のポケモンのスペックをそっくりそのままコピーする事が出来る。だから格上に挑んだりする場合は同じポケモンで対抗する事が出来る。
特に600族が多いドラゴンタイプにはメタモンは有効打だ。
体力以外は同じスペックになっていてドラゴンタイプにはドラゴンタイプのポケモンが強いからミラーマッチになったら割と強い。
そしてもう1つはレベル上げを効率良くする為だ。
異なる種族のポケモンと殴り合っての経験値もあれば同じ種族で殴り合う事により得られる経験値もある。メタモンは体力以外はそっくりそのまま自分と同じスペック再現出来るから鏡に写っている自分そのものでお手本になる。一番手っ取り早く成長させる事が出来る。
だからメタモンと育てたいポケモンをぶつける。
育てたいポケモンが強くなればそれに比例してメタモンも強くなってくれる……おかげでルカリオ達を除けばメタモンが純粋なレベルが一番高いポケモンだ。
「負けるかよ!」
「ああ、負けないだろうな……ただし色々と条件が俺に有利だが」
「リザードン、かえんほうしゃだ!」
「メタモン、かえんほうしゃだ」
「グォオオウ!」
「モンモン!」
メタモンが変身しただけで、自分のリザードンが負けるわけがない!とサトシはリザードンにかえんほうしゃを指示する。
俺もそれに対抗してかえんほうしゃをぶつけて相殺する。全くと言って同じ威力であり、サトシはありえないと言う顔をしている。
「メタモン、りゅうのいかりときりさくは使えるか?」
「モン」
メタモンはリザードンに変身しているがここで大事なのはサトシのリザードンに変身している事だ。
ポケモンにはレベルが上がれば勝手に覚える技とそうでない技がある。サトシはレベルが上がれば勝手に覚える技で戦っている……となると、サトシの手持ち的に覚えようと思えば覚えれるかみなりパンチとソーラービームがサトシのリザードンは覚えていない可能性がある。
メタモンで変身したとして、変身先のポケモンが覚えていてほしい技を覚えていない可能性とか割とある。
体力以外は同じスペック、変身先の個体がその技を覚えてないなら無理(イップス的なので使えない状態とかなら使える)、変身先のポケモンは相手は普段から使っているの大きなデメリットがあるんだが……それを打ち消す事に成功している。
普通に戦えばトレーナーのレベル差である程度は勝敗が生まれる。
トレーナーとしての技量が互角の場合だと奇策を一発ぶつければ何とかなるが真っ向からの殴り合いを続けていれば先に倒れるのは言うまでもなく体力を再現する事が出来ていないメタモンだ。
サトシに色々と言ったが本来ならばサトシのリザードンはメタモンに激闘の末にだが勝てる。
だがここで色々と覆す盤面にした。1つは言うまでもなくトレーナーとしてのレベル差。
サトシのリザードンはキングラーやベトベトンの様にこの大会ではじめて使うポケモンでない。
それどころか約二ヶ月じっくりと時間をかけて言うことを聞かせれる様になった。ただし言うことを聞かせれる様になったのであってリザードンの育成をしたわけじゃない。
サトシのリザードンはヒトカゲからリザードになってから言うことを聞かなくなった。
そうなると考えられるのはリザードンになってから戦闘経験数が足りない。所謂燃える相手以外とのポケモンバトルは拒んでるから。
そして第二の矢であり最も重要なステルスロック。
フィールドに出た際にダメージを与えるいわタイプの技だが……リザードンはほのおとひこうの複合タイプでいわタイプに滅法弱い。ステルスロックがばら撒かれているフィールドに出した際に問答無用で相手の体力を半分持ってく。
メタモンがサトシのリザードンに変身した際にはサトシのリザードンの体力は万全な状態である時の体力と比べて半分体力を消費している状態になる。そうなると真っ向からの殴り合いを続けていても勝てる可能性が生まれてくる……とは言えだ
「メタモン、間合いを開いて後ろを狙え!」
俺自身もリザードンを持っている。あくまでも技が使えないだけであり、リザードンの動かし方等は知っている。
サトシのリザードンには下手に近づかない。サトシのリザードンと言えば近付けば十八番のちきゅうなげが飛んでくるからな。
リザードンは物理攻撃でも戦えるし特殊攻撃でも戦えて空を飛ぶことが出来るポケモンだ。
使える技が自分のリザードンと比べて圧倒的に少ない……こいつ、こんなピーキーなリザードンで勝ってたとかマジかとは思う。
物理攻撃での真っ向からの殴り合いは極力避ける。
リザードンの武器の1つである空を飛んでの移動を用いてメタモンはサトシのリザードンの背後を突こうとする。
「メタモン、りゅうのいかりだ!」
「モン!」
「グゥ!?……グォウ!」
りゅうのいかりをぶつけるがサトシのリザードンは倒れない。
サトシのリザードンは燃えている……数手のやり取りでハッキリと確信した。体力だけはメタモンと同じだが他は全くと言って自分と同じスペックなのを。自分と同じスペックならば相手にとって相応しい!と燃えている。
「リザードン、接近戦に持ち込むぞ!」
「メタモン、中距離戦主体で行くぞ!」
りゅうのいかりとかえんほうしゃは厄介だなと感じたサトシは接近戦に持ち込もうとする。
下手に真っ向からの殴り合いをしたら負けるのは俺の方だとメタモンには中距離戦での戦いを主体にすると言う。
「まったく……なにがしたいんだい、君は?」
試合を見てシゲルは呆れていた。俺でなくサトシに対して呆れていた……サトシはリザードンでなにがしたいのかが分からない。
俺は中距離戦での戦いを選んだ。それに合わせた技を選んでいる。それに対してサトシはかえんほうしゃを使わせてリザードンに接近戦を持ち込ませようとしている。
間合いを詰め物理攻撃での近距離戦主体のリザードンなのか?それともある程度の距離を開いての特殊攻撃での中距離戦主体のリザードンなのか?シゲルはサトシのリザードンはどちらなのか分からない。
「シズカは手探りでサトシのリザードンのスペックを見ながら戦闘スタイルを作り上げてるの。サトシはムキになっておる……メタモンは冷静になれば攻略は出来るが、冷静さを失っておる。ガンガン攻めてのサトシとは本当に相性が悪いの!」
冷静になり盤面を見据えて指示を出せばサトシのリザードンは俺のメタモンに勝てる。
サトシにとってそれは苦手な戦い方の部類である。
「リザードン、ほのおのうずでメタモンを閉じ込めるんだ!」
「グォオオウ!」
「……ほぉ」
間合いを開いてくる以上は殴れない。
確実に攻撃が当たる様にとサトシはほのおのうずを指示した……ちゃんと技の性質を見切っている。メタモンはほのおのうずに囲まれて動きを封じられる。
「甘えよ。俺はリザードン持ってんだぞ……体を回転させながらかえんほうしゃだ」
「モン!」
ほのおのうずに捕まった時の脱出方法の1つや2つ、当然頭に入っている。
ほのおのうずと同じ向きに回転してかえんほうしゃをぶつけてほのおのうずをかき消す。
「リザードン、もう1回、ほのおのうずだ!」
「………そう来るなら、もう1回かえんほうしゃでかき消せ!」
「今だリザードン!ちきゅうなげだ!」
「だろうな」
ほのおのうずをもう1回使ってくるので、もう1回同じ方法でかき消す。
サトシはそれを待っていたぜ!とリザードンで間合いを詰め、かえんほうしゃを纏っているメタモンをガッチリと掴んだ。
「メタモン、慌てるな!地面に叩きつけるタイミングを見てかえんほうしゃを地面にぶつけろ!それが最もダメージを軽減する!」
パワーで同じである限りはリザードンのちきゅうなげから抜け出るのは難しい。
だが、サトシのリザードンの十八番であるちきゅうなげに対する対抗策はしっかりと存在している。地面に叩きつけられるタイミングでかえんほうしゃを地面に叩き込む。そうすることでダメージを軽減する事が出来る。
「モン!」
「……そんな……」
悪いな、サトシ。
お前のリザードンのちきゅうなげは有名なんだよ……掴まれたら攻略するのが難しいが、それに対する対抗策はしっかりと存在してんだ。
お決まりの一手でメタモンに確かなダメージを与えたがメタモンは倒れない。
「メタモン、りゅうのいかりだ!」
「モォン!」
「グォウ!?」
リザードンがちきゅうなげを使ったことで再びメタモンの間合いになる。
りゅうのいかりをぶつければ空を飛んでいるサトシのリザードンは撃墜する……まだ手は抜かない。こっからなにがあってもおかしくはない
「リザードン!」
「グウウ!」
「メタモン、警戒心を怠るな!サトシのリザードンはもうか個体!こっから予想外の火力を出してくる事もありえる!」
りゅうのいかりを受けたサトシのリザードンは起き上がる。
俺はメタモンに警戒心を怠るなと釘を差しておく。
「あの子、徹底しているわね」
「サトシの様な型破りのトレーナーに対してはアレぐらいはしないとダメよ」
「……ここがトーナメント形式の大会なのが運の尽きですね」
サトシならばこっからなにが飛び出してきてもおかしくはない!と人によっては過剰な警戒をしている。
お袋は徹底しているなと呟いているがナツメはサトシは型破りなトレーナーであり、型破りな攻撃に弱い俺は徹底しなきゃアウトだとナツメは言う。サイトウはここがトーナメント形式の大会だった事が運の尽きと言う。
早い段階でサトシと当たっていたら、サトシが型破りなトレーナーなのを知らなかった可能性がある。
だが準々決勝までに色々とポケモンを使っていてサトシのトレーナーとしての技量が明らかになっている……予想外の奇策は予想外であるからこそ活きる技であり、そういうことをしてくるトレーナーだと認識していればある程度は対策が練れる……とは言え、俺がサトシに対して有利に立っているのはポケモンの知識やサトシと言うトレーナーがどんな戦闘スタイルなのかをアニポケという物で徹底的に教えてくれたから成立している。仮にこれがその辺のモブなら怪しい。
「グウウ!」
『おおっと!リザードンから真っ赤なオーラ!コレは特性のもうかだ!』
「よぉし!リザードン、最大パワーでかえんほうしゃだ!」
「グォオオオ!!」
「っ!」
よくよく考えればサトシのリザードンのもうかを発揮する場面を見るのは初だった。
パワーアップしているかえんほうしゃは速度は当然上がっており、メタモンが反応する前にメタモンにぶつかった……そして
「オ、ゥ……」
「リザードン!?」
「モン……」
サトシのリザードンはメタモンがリザードンの姿から元の姿に戻ったのを見て満足して倒れた。
「リザードン、メタモン、両者共に戦闘不能!よってこの試合の勝者!シズカ選手!」
『ここで試合終了!試合の結果はシズカ選手は手持ちを3体残しての勝利!しかしサトシ選手も最後に見事な意地を見せてくれた!』
「……今の段階でコイツはキツイな」
今回は勝てたがカントー地方を旅していた頃のサトシは歴代の中で最弱なサトシだ。
ここからサトシは色々と強くなってく……まぁ、サトシリセットという名の舐めプするから勝てるっちゃ勝てるが、ポケモンじゃなくてサトシ本人のトレーナーとしての技量は上がってくから厄介だ。ともあれ俺は準決勝に駒を進めた。
リザードン♂ LV52
コノヨザル♂ LV49
ニドキング LV51
ライチュウ♂(アローラの姿) LV53
ラプラス♀ LV48
ニンフィア♀ LV50
フーディン♂ LV52
ゾロアーク♂(ヒスイの姿) LV48
ルカリオ♂ LV69
ドサイドン♂ LV49
ゲンガー♂ LV51
ポリゴンZ LV49
メタモン(色違い) LV55
プテラ♂ LV54
トゲキッス♀ LV46
ミュウツー LV72
ラティオス LV60
クワガノン♀ LV48
キュウコン♀(アローラのすがた) LV46
ポッチャマ♀(色違い) LV1