映像機画版携帯獣世界転生物語 作:こうすけ増田劇場版
「メタモンは回復に専念しないといけないわ」
準々決勝を終えたのでセントラルのポケモンセンターにやってきた。
当然、ポケモンの回復ではあるがジョーイさんはメタモンは次の準決勝に出すことは出来ない、ドクターストップだと言う。
「困りましたね……」
「今回はピッタリハマッたからそれでいい……確かめたいからやっただけだ」
サトシのリザードンに対して俺はメタモンで対抗をした。
サトシのリザードンは強い。ならば俺も最初のポケモンであるリザードンの導入だ!となるが、俺はメタモンを選んだ……それは俺とサトシの間にどれくらいのトレーナーとしての力量差があるかどうか知りたいって側面もあった。
結果として手持ちを3体残しての俺の勝利だ。
この頃のサトシはトレーナーとして未熟だからこの結果で満足したらいけねえ……一番厄介なのはジョウトリーグだからな。他のリーグ?シンオウとカロスが怪しいが他は大体はどうにでもなる。
「しかし、君も嫌らしいね。自分のリザードンを使ってサトシのリザードンを倒すならともかく、メタモンでリザードンを倒すとは」
「シゲル……お前、自分の試合はどうした?」
「僕は最後だからいいんだよ」
シゲルが現れて、自分のリザードンでなくメタモンでサトシのリザードンを倒したことを嫌らしいと言う。
自分の試合はどうしたんだと言えば準々決勝で最後に試合をするからまだ時間にゆとりがありここで呑気に駄弁ってる暇はあるみたいだ。
「お前はこの試合をどう感じた?」
「一言で言えば、努力の差がハッキリと出ているだね……サトシのポケモンとの向き合い方についてはお祖父様の言う通り間違いではない。ただし、既に壁にぶつかっている」
「壁?」
「おばさん、サトシはポケモンと友達になっています。コレに関しては立派です……でもね、サトシはポケモントレーナーでもあるんです。この大会にはどう頑張っても33体しかポケモンは出せない……選ばないって事を選ぶ時が来たんですよ」
サトシはポケモン達と友達と呼べる関係性を築き上げている。
それは確かに立派なことだ。ただし、サトシはポケモントレーナーだ……持っているポケモンの種類こそ圧倒的に少ねえが、普段から使っていないポケモンがしっかりとある。
サトシはこれからどんどんとポケモンを増やしていく。
ただしタイプの偏りが出ているし、そのポケモンでしか出来ないバトルじゃなくて他のポケモンでも可能なバトルにしている。
「つまりアレね。皆の意見が良い意見があるけど、全部を纏めればどうしても矛盾が起きてしまう。この意見を採用してこの意見を採用しない。切り捨てるって行いがサトシには出来ていない」
「まぁ、そうとも言えますね」
「そういや、オーキド博士は?」
選ばないという事を選べないサトシは明らかにトレーナーとして向いていない。
どうしたらポケモンバトルが上手くなるのか、強くなれるのかを必死になって考える。ミスに関しては仕方ねえしむしろしていた方が良い。俺だって3回戦はむしタイプ特化でミスりかけた。
自分が楽しい事だけをやって勝つことが出来るほどに、この大会は甘くはない。
サトシはリザードンと心を通わせるのに時間を費やしたが、言い方を変えればそれ以外はなにもしてねえんだ。
「サトシのところに向かったよ……なにせ一番最初の脱落者だから」
シゲルがセントラルのポケモンセンターにやってきているんだからオーキド博士も居る筈だと考える。
何処に居るんだ?と聞けば、シゲルはサトシのところに向かったことを教えてくれる。一番最初の脱落者だから向かった……オーキド博士が1人の経験者としてフォローを入れている。
顔を合わせるのが気まずいから鉢合わせしない様にしているがセントラルのポケモンセンターに居るのは確かだ。
探してみるかとサトシとタケシとオーキド博士が何処に居るかと探してみれば見つけた。
「さて、サトシよ……なにがここまでの大きな差を分けたのか、理解しておるかの?」
オーキド博士は俺との試合結果を振り返っている。
激闘の末にギリギリ勝てたんじゃなくて、結構な差が開いて勝利をした。その理由をサトシが分かっているかどうかについてオーキド博士は聞いた。
「それは……」
「言っておくが、運が良かった悪かったではないぞ……お前さんとシズカの間にはトレーナーとしての実力差はハッキリとあった。それの一番の原因はなんじゃと聞いている」
偶然とか俺がホントの力を発揮すれば!とか言う思考にオーキド博士は逃さない。
オーキド博士はどうして敗北するに至ったのかについて詰め寄る事をしている……ここでサトシにポケモンの力の差があった。トレーナーとしてのレベル差があったで済ませるんじゃなくて、そもそもの原因の根底に何があるのかについて聞いた。
「……わかりません」
「うむ。ならば教えるが……お前さん、幾つかのジムは純粋なポケモンバトルでジム戦を勝利せずにジムバッジを貰っただろう。ジム戦はポケモンバトルでジムリーダーを倒してポケモンバトルのコツやポケモンの使い方を学ぶ場所!それなのにお情けでバッジを貰い、中には戦術を組み立てるのでなくポケモンのスペックのゴリ押しで勝利をした!そこがシズカやシゲルとのトレーナーとしてのレベルに大きな差をつけたんじゃ!」
カントー地方を巡っているサトシは純粋なポケモンバトルでジムを制覇したわけじゃねえ。
何個かはサトシというトレーナーが立派なトレーナーとかそういうのでジムバッジを貰っている。純粋にポケモンバトルで勝利をしたジム戦の方が数は少ねえし、中にはリザードンのゴリ押しで勝つことが出来たジム戦もある。
ちゃんとポケモンを鍛え上げて、自分が次に挑む対戦相手の情報を収集して、その上での現場のアドリブ力をどうにかする。
特にジムは出してくるポケモンのタイプが決まってる。決まってるから、どういう系統のポケモンで戦えばいいのかを学ぶのにちょうどいい。
サトシはニビジム戦でピカチュウで挑んで負けた。
じゃあ、そこからパワーアップさせる為の修行に励んだかと言えばしているにはしているんだが……何故か10まんボルトを覚えるのに舵を切った。普通はタイプ相性の良い技を覚えさせるとかだが、何故か10まんボルトを覚えさせてしまい、それで勝つ事が出来てしまった。パワーのゴリ押しによる勝負が悪いとは言わねえ。そういう戦術も普通にある。
「お前さんは閃きや直感力は3人の中で最も申し分のないトレーナーじゃ。じゃがポケモンバトルをする上で最も大事で基礎の部分であるポケモンの個性を見抜き、それを活かす!と言う事が出来ておらん。純粋なポケモンバトルで勝利しどうすれば勝つことが出来るのかを考える。そこがお前さんの課題じゃ」
3人……フシギダネを選んだトレーナーは外されているか。
サトシはオーキド博士に勘や勢いに任せる戦いには限界があり、ポケモンの能力を引き出す方法を学んでそれを自分のポケモンバトルに組み合わせれば強い筈だとアドバイスを入れてくれる……言ってる事はなんにも間違いじゃねえからな。
多分サトシはジョウトリーグに出る権利を手にしてシゲルと戦う際にあの頃は未熟なトレーナーだったと反省してんだろ。
ただ俺から言わせてみりゃジョウトリーグに出る為に純粋なポケモンバトルの勝利でジムバッジを集める事が出来たのは……皆が当たり前の様に出来ることがやっと出来たってところだな……。
「とにかくリザードンが完全に回復するまでには一日費やす。ポケモンリーグの試合は映像で記録されておるからなにが悪くてなにがよかったのかについての反省会をタケシと開くがいい……頑張るんじゃぞ」
オーキド博士はサトシに対して的確なフォローを入れた。
言うべきことはしっかりと言っている……
「サトシにベスト8はよくやったって褒めないんですね」
オーキド博士がサトシの前から去っていけば俺達と鉢合わせする。
サトシにベスト8はよくやった、好成績のトレーナーだと褒めるかと思ったんだがその逆で説教に近いアドバイスを入れている。
オーキド博士は見られていたのか、と少し気まずそうな顔をしていて人差し指で頬をポリポリと引っ掻いた後に答える。
「ワシなりの発破をかけたつもりじゃよ。ポケモンとの向き合い方に関してはサトシとシゲルとシズカではサトシが一番優れておる。しかしトレーナーとしては最も劣っている……皆、このセキエイ大会を勝ち抜く為に必死になって頑張っておる。友達と呼べる関係性のポケモンと仲良く楽しいことだけをしてポケモンリーグに勝つのは先ず不可能。厳しい現実を突きつけるのも仕事じゃよ」
オーキド博士としてはあまりそういう言葉をかけたくはないが、サトシが友達と呼べるポケモン達と仲良く楽しくエンジョイをしてポケモンリーグで勝利をするのは不可能と認識している。厳しい現実を突きつけて、その上でやる気を出させる事も博士としての仕事だ。
なんだかんだでポケモン界の権威なんだなとオーキド博士が少しだけ立派に見えた。
「分かってると思うが、負けんじゃねえぞ?」
「当たり前だよ」
そんなこんなで数時間後、シゲルの準々決勝が行われる。
サトシが負けたから連鎖でお前も負ける可能性があると言うが僕は負けないと闘志を燃やしている。
サトシのポケモンバトルは見ていてヒヤヒヤするものだったが、シゲルのポケモンバトルはヒヤヒヤしない。
どうしてもパワーが劣ってしまうからサトシはピンチになる事は多々あるが、シゲルは全体的に強えトレーナーだからその辺の心配は不要だ。
「カイリキー、戦闘不能!ピジョットの勝ち!よって勝者、シゲル選手!」
ここまで残っている以上は対戦相手のトレーナーは本当に強い。
一進一退の激闘を繰り広げた末にピジョットでカイリキーを倒した。シゲルはよっしゃ!とガッツポーズを取った。
コレでシゲルも俺もベスト4まで上がった……アニメではあんまり触れられてなかったが、一応はセキエイ大会には3位決定戦があるからシゲルと勝負をする可能性はシゲルと俺が勝利をするかだが
「カメックス、戦闘不能!カイリューの勝ち!……よって勝者、イサム選手!」
シゲルが準決勝で負けた。
対戦相手のトレーナーは言うまでもなく強いトレーナーで一進一退の激闘を繰り広げている……なにが勝負の結果を分けたかと言えば、対戦相手のトレーナーがスパーキングギガボルトを使えたことだ。
シゲルのカメックスは特に強い。
だから、圧倒的な火力を持っているZワザを使って倒す。極々普通の考えではある……
「シゲルが負けた……っ!」
準々決勝は勝ち抜くことが出来たが、準決勝でシゲルは敗北した。
サトシはシゲルを非常に優秀なトレーナーであることは認めている。自分が出来なかった準決勝進出を果たす事が出来たが、それでもシゲルは準決勝で敗退をした。
サトシはここで改めて思い知らされる。
シゲルの様なトレーナーですらポケモンリーグを優勝することが出来ない過酷な大会だと。
リザードン♂ LV52
コノヨザル♂ LV49
ニドキング LV51
ライチュウ♂(アローラの姿) LV53
ラプラス♀ LV48
ニンフィア♀ LV50
フーディン♂ LV52
ゾロアーク♂(ヒスイの姿) LV48
ルカリオ♂ LV69
ドサイドン♂ LV49
ゲンガー♂ LV51
ポリゴンZ LV49
メタモン(色違い) LV55
プテラ♂ LV54
トゲキッス♀ LV46
ミュウツー LV72
ラティオス LV60
クワガノン♀ LV48
キュウコン♀(アローラのすがた) LV46
ポッチャマ♀(色違い) LV1