アトリエ人狼2nd   作:綾海しろ

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※純粋に推理を楽しみたい人は夜時間の会話は飛ばしてください。


アトリエ人狼2nd:三日目の夜時間

◆◆◆三日目の夜、恋人陣営の会話◆◆◆

 

【あかすみ】

「アラシ! 今日も俺ちゃん達、一日を無事に生き延びたわよ!」

 

【アザラシ】

「カスミ! ワイらの畜生の絆は絶大強固やでぇ! ガハハ!」

 

【ラーヒー】

「お疲れ様でしたお二人とも。今日も無事に3人顔を合わせる事ができてうれしいですよ。キュンキュン」

 

【あかすみ】

「いや~順調順調! 染み一つ憂いのない状態とはまさにこのことですよ!」

 

【アザラシ】

「ほんまいいポジション取れてしもうて、笑いが止まらんわ!」

 

【ラーヒー】

「予定通り櫂さんもこの手に落とせましたし、作戦は順調そのものです……フフフ」

 

【アザラシ】

「そういえば櫂、あいつ共有者なんやろか? 今日の占いもクロス占いにしてルアルと櫂やったやろ? まさかルアルがあんな黒っぽい状態で共有者って事はさすがにあらへんと思うしな」

 

【ラーヒー】

「そうだとしたら、こちらとしては大変ありがたいんですけどねぇ」

 

【あかすみ】

「共有者爆弾仕込んでるから二人の内どっちかが共有者なのは間違いないだろ。ま、おそらく櫂だろうな。でもこの感じだと爆弾は不発で終わりそうですよ」

 

【アザラシ】

「ワイたち恋人目線、ラーヒーが偽わかっとるから必然的にユーガ真やしな。櫂に誤爆しようがあらへん」

 

【あかすみ】

「それな。まさか初日にジェラルドから芋づる式にジオリード偽まで発覚するとは、さすがの俺ちゃんも狼陣営にはちょっと同情しましたよ。しかし村がラーヒーごとまとめて占い吊り切ってしまってくれると、俺ちゃん達としては2日間吊りにあがる心配がなくなるので有難いんですがね」

 

【ラーヒー】

「そうですねぇ、私もそろそろ墓下に降りておきたいところなのですが。少し真目を取りすぎてしまいましたか?」

 

【アザラシ】

「まぁまだワイら危ないとこまで行ってへんし、もう1日2日なら耐えれるんちゃうか?」

 

【あかすみ】

「二日どころかそれ以降も俺ちゃんは負ける気がしませんよ。むしろ少々トークバトルが薄くて物足りないぐらいです。まあそれでも保険は必要だからな。数日中にラーヒーには墓下に降りてもらって、俺ちゃん達がやばたにえんな状況になったら、華麗に祝福を決めてもらいたいものです。頼んだぜ!」

 

【ラーヒー】

「あんまり吊られないようでしたら、偽占い結果を落とすかキューピットCOしちゃってもいいかもしれませんねぇ」

 

【アザラシ】

「まぁそこらへんは任せるわ。ラーヒーならワイらが口出さんとも、そこらへん上手くやってくれるやろ」

 

【あかすみ】

「あと狼の襲撃でも結構状況かわってくるだろうからな。恋人陣営3人いて、票を固められるほうが後半有利な場合もあるかもしれませんよ。適宜様子を見ながらラーヒーには動いてもらうしかないでしょうね」

 

【ラーヒー】

「狼さんがルアさんを襲撃してくだされば、櫂さんの心を掌握したまま、意のままに操っていくのも楽しそうなのですが……ね?」

 

【アザラシ】

「……あんさんまた、ごっつ怖い笑み浮かべてはりますなぁ。くわばらくわばら」

 

【あかすみ】

「櫂があれだけラーヒーを信じてくれているのに、当のラーヒーときたら櫂をまるで駒のように! 後でログをみた櫂が裏切られたと号泣しないことを祈りますよ!」

 

【ラーヒー】

「前回は情で勝利を逃しましたからねぇ、今回の私は非情の限りを尽くしますよ……ククク」

 

【あかすみ】

「非情を尽くすなら、ついでにあのクラインだかもどうにかしてくださいよ。なんか知らないけどあいつだけ俺ちゃん達を怪しんでましたからね!」

 

【アザラシ】

「でもクラインはん、なんか投票時おかしなこと言っとらんかったか? 今の段階で人狼王まで失ってしまうのはまだ早すぎる、みたいな」

 

【ラーヒー】

「あれは私も気になりました。人狼王を吊るのは早すぎる、とかでしたら別に気にならなかったのですが。失なってしまう……という言い回しは、狼陣営がついうっかり口に出してしまった感じかもしれませんねぇ」

 

【あかすみ】

「それかわざと吊られたい人狼陣営だな。例えば囁く狂人とか、もしかしたら呪狼の可能性も否定できませんよ」

 

【ラーヒー】

「正直なところ、狼さんが我々を残して下さるのなら、別に狼有利で盤面が進んでくださっても問題ないのですよねぇ。私が墓下に落ちれれば、祝福は使えるわけですし」

 

【あかすみ】

「まあでも狼をさっさと全て駆逐できるなら駆逐して、村勝利からの恋人両生存で恋人陣営勝利でも俺ちゃんは全然かまいませんよ」

 

【アザラシ】

「ワイら目線、ジオリードは人狼陣営確定やが中身が狂人臭いやろ? ルアルはんは狼やろうし、ジェラルドはんも狼、だとしたらあと2狼グレーの中に混じってるちゅーことだわな。一匹はあれか? さっき言ってたクラインはんか?」

 

【あかすみ】

「でしょうね。この期に及んで狂人潜伏は無いでしょうし、わざと吊られに出た呪狼説を俺ちゃんは推しておきますよ」

 

【ラーヒー】

「私も予想としては呪狼ですねぇ。まだ狼が優先して襲撃したいであろう占い師・共有者・見習い騎士がいる間に、呪狼さんを吊り、早めに呪いを行使していただいたほうが後々楽かもしれませんね」

 

【アザラシ】

「せやな。ラーヒーが墓下落ちてから呪い使われたら、祝福張れなくなるかもしれへんしな」

 

【ラーヒー】

「そういう事です」

 

【あかすみ】

「では明日は俺ちゃん達は、ラストウルフを探しつつクラインをつついてみる事にしますか」

 

【アザラシ】

「カスミ、お前火力高いから突き過ぎて周囲のヘイト回収しすぎたらアカンで!」

 

【あかすみ】

「わかっていますよアラシ。そっちこそ後方腕組でドヤ顔したまま吊られないように気をつけろよな」

 

【ラーヒー】

「お二人の愛も順調に育まれているようですね、キューピットとしては嬉しく思いますよ。キュンキュン」

 

【あかすみ】

「だからそれヤメロッテ!」

 

【アザラシ】

「まあこのキモいキュンキュン聞けるのもあと二日ってとこやろ。反応するだけ無駄や、好きにさしとき!」

 

【ラーヒー】

「お二人は私の扱いも雑なので、その分こちらも気兼ねなく駒扱いできるところが助かりますねぇ」

 

 

◆◆◆三日目の夜、狼陣営の会話◆◆◆

 

【ルアル】

「わおーん。狼チャット開始。なんとか今日の処刑も免れた。それもこれもジオリードのお陰。感謝」

 

【レーゼ】

「ガルルーン! 俺参上っ! しかも白理が見習い騎士だってよ、ルアルお手柄だなー! 上手いところ投票であぶり出したじゃんか!」

 

【クライン】

「ワンワン。ほんとにね。ジオリードさんは吊られてしまったけれど、狂人だし人間判定だ。ボク達狼はまだ3人残ってる。いけるよ!」

 

【ルアル】

「ルアルのかわりに犠牲になってくれたジオリードの為にも、ルアルは最後まで諦めない。行けるところまで生き抜いてみせる」

 

【レーゼ】

「その意気だぜっ!」

 

【クライン】

「しかし今日の襲撃が正念場だね。正直何通りか襲撃先があると思うんだけど、どうする?」

 

【レーゼ】

「見習い騎士の白理は、昨日共有者のルアを守ってたんだろ? って事は今日はやっぱりルアに行っといたほうがいいんじゃないか?」

 

【クライン】

「それも一つの案だね。でも今日白理さんが見習い騎士COをしただろう?」

 

【ルアル】

「見習い騎士がいると襲撃の邪魔になる。見習い騎士から襲撃するか?」

 

【レーゼ】

「でもよぉ、昨日ルアルも言ってたけど、今白理を襲撃したらそれこそ即ルアル人狼、っていうふうに表でならねぇか?」

 

【クライン】

「その可能性はあり得るね……」

 

【ルアル】

「むむ。それは困る。ルアルが死ぬにしても10人盤面以下になってから超村人を道連れで落とせるのが理想」

 

【クライン】

「それにはボクも同意だよ。ちなみに超村人はかえるさん……だよね?」

 

【レーゼ】

「それ以外ありえねぇだろうなぁ。ジオリード吊るってなった時のかえるの焦りよう、すごかったしな」

 

【ルアル】

「レーゼの感想に完全に同意。それならかえるは暫く放置でもいいとルアルは思う。なぜならかえるは意見的にもクラインと同調できてる。ならばかえるの票を利用して他の村人を暫く処刑しつつ、最終的にルアルが墓下に落ちる時にかえるを一緒にもって行く。それで解決」

 

【クライン】

「無理に超村人を処刑にもって行くより、そのほうが確かにいいかもしれないね。ならボクもしばらくはかえるさんに合わせて仲間意識を芽生えさせつつ、他の人の吊りに動こうと思うよ。ある程度吊りづらそうなところを疑ってかかってトリガーを作って、最終的にボクも吊られて呪いを撒くよ。あとはレーゼさん、キミ次第だ」

 

【レーゼ】

「……ああ、わかってるぜ。俺はとことん潜伏する。時にはお前たちも切るときがあるかもしんねぇけど、許してくれよな……!」

 

【ルアル】

「了承。ルアルが人狼王なら、レーゼは人狼のクイーン。狼達は女王を守り抜く使命がある」

 

【クライン】

「人狼王に女王狼か……そうだね、それはいいたとえだ。それならさしずめボクは人狼騎士、かな。王と女王の露払いをするのは呪狼であるボクだ。……それならひとつ提案があるんだ。今日の襲撃はルアにして潜伏共有者を引きずり出し、そして見習い騎士と真占い師は最後まで襲撃しないで村に吊らせよう」

 

【レーゼ】

「村に……!? そりゃあ、それが出来れば楽だけどよぉ……どっちもなんて事、できるか?」

 

【ルアル】

「難しい……とルアルは思う。それに占い師に人狼結果を出される可能性がある。その場合はどうする?」

 

【クライン】

「少なくとも明日の占い結果は櫂とルアルさんのものしか出ないだろう? そして櫂さんは十中八九、共有者だ。真目の高いユーガ君からは人間判定しか出ないだろう。黒があるとすればラーヒーさんからだと思うけれど、ラーヒーさんは櫂さんのお気に入りだ。ユーガ君が村を仕切るようになったらユーガ君から占い師は処刑する可能性がある。……なぜならもう、ユーガ君目線の人狼陣営は複数露呈しているからさ」

 

【レーゼ】

「つまり仮にルアルに人狼結果が出たとしても、すぐには吊られない……ってことか?」

 

【クライン】

「おそらくね。それにもう一つ。今日見習い騎士をあえて襲撃しないことでルアルさんの真目が上がる可能性があるんだ」

 

【ルアル】

「疑問。それはどういう理由からか? ルアルは説明を求めます」

 

【クライン】

「いいかい? 現在霊媒師である可能性があるのは、霊媒師を騙っているルアルさんと、真占い師である美咲さんだけだよね? でもここに昨日見習い騎士と名乗る白理さんがCOした。だが彼女が襲撃されなかったとしたらどうだろう。村目線、狼に襲撃されなかった彼女の見習い騎士COは嘘であり、狼なのではないかという仮説が芽生えるはずだ」

 

【レーゼ】

「そこまでは分かったけどよぉ……それが霊媒師とどうつながるんだ?」

 

【クライン】

「わからないかい? 今日と昨日処刑されたジオリードさんとジェラルドさんは人外だった。美咲さんだけが襲撃死している現状で霊媒師と見習い騎士がそれぞれ1COしているとしたら……村目線どう思う?」

 

【レーゼ】

「……! 襲撃されてる美咲が狼って事だけはあり得ない。つまり霊媒師か見習い騎士のどちらかに人狼がいて、美咲の役職を騙っている可能性が高い……?」

 

【クライン】

「おそらく、そう見る人が増えるはずだよ」

 

【ルアル】

「質問。という事は白理も襲撃しないでおけば、見習い騎士だった美咲の役職を乗っ取っている人外に見えてくる可能性がある、という事で合っているか?」

 

【クライン】

「その通りさ。占い師はユーガさんかラーヒーさんどちらかが必ず真であることは村目線確定している。にも拘わらず占い師襲撃が無ければ、村人はいずれ占い師を二人とも吊り切ってしまいたくなるだろう。まずはここに村の吊り縄を2つ割く事ができる。更に一番最初に狙われるであろう見習い騎士にも襲撃が入らないとなると、村人は嫌でも白理さんが狼である事を疑わなくてはならなくなるはず。白理さんが狼だと仮定すれば、ルアルさんは自動的に真霊媒師となる。だって死んでしまった美咲さんの役を乗っ取れるのは、狼をはじめ人外しかいないワケだからね。恋人なら狼に襲撃されるだろうから、襲撃されていない白理さんは人外なら狼って判断に落ち着くと思うよ」

 

【ルアル】

「……なるほど。ルアルが何もしなくても、白理が死ななければ死なないほどルアルの人間みが高まるという事か」

 

【レーゼ】

「いいじゃねぇか、それ」

 

【クライン】

「ただし白理さんを襲撃しないという事は、毎晩襲撃先の読み合いをしなくてはいけない事になる。一歩間違えれば詰みにもなりやすい状況だ」

 

【ルアル】

「……村人に村人を処刑させている間に、狼で恋人を撃ち殺す。それでいいか?」

 

【レーゼ】

「恋人候補が絞り出せそうなら、俺はその案に乗ってもいいぜ。今残りの村人がルア・櫂・かえる・クロム・アザラシ・あかすみ・白理・ホタルビ。そのうちルアは共有者確定。櫂もおそらく共有者だよな? んで白理が見習い騎士。かえるはもう超村人だろ……残ったのはクロム・アザラシ・あかすみ・ホタルビの4人か。この中に恋人がいるっていう事だよな?」

 

【ルアル】

「おそらくそう」

 

【クライン】

「もしかしたらラーヒーさんが恋人の可能性もなくはないけどね……」

 

【レーゼ】

「でもキューピットが潜伏して、恋人が占い師に出るってほぼほぼねぇよな?」

 

【ルアル】

「ルアルもそう思う。ラーヒーはキューピット。それ以外考えられない」

 

【クライン】

「じゃあクロムさん・アザラシさん・あかすみさん・ホタルビさんの4人の中に2人。どういう組み合わせかって事だね」

 

【レーゼ】

「クロムの馬鹿はど白いが、あいつはどの役職だろうとあんな感じになりそうだからな。恋人の可能性は一応あるか。ホタルビとあかすみは結構前に出て喋ってんだよなー。恋人がこんな前に出る事ってあんのかな?」

 

【ルアル】

「ホタルビは流れ弾に当たって仕方なく前に出された部分はある。だからホタルビが恋人の可能性はありえるとルアルは思う」

 

【クライン】

「うまい具合にいいポジションをとってるのはアザラシさんだとボクは思うけど……」

 

【レーゼ】

「でもあいつ、前回の初回に吊られたんだんぜ? そんなやつをキューピットが選ぶか?」

 

【ルアル】

「否。ルアルなら絶対に選ばない。ルアルが選ぶとしたらまだあかすみのほうがいい」

 

【クライン】

「あかすみさんが口が上手いからね……でもあかすみさんが恋人の場合、白すぎたり前に出すぎなクロムさんやホタルビさんが相方なら、かなりイライラしてるか裏で暴言吐くかして、相方を委縮させていそうな気もするね……」

 

【レーゼ】

「表まで険悪なムード引っ張ってきそうな感じはあるよな、あいつ。ハーヤレヤレとか言ってよぉ!」

 

【ルアル】

「あかすみが組むとしたら、ありえるのはアザラシ……だとルアルは思う」

 

【レーゼ】

「だな。でもあの勝利に燃える男、ラーヒーが前回の初回吊りのアザラシを選ぶか? って言うとな」

 

【クライン】

「選ばない気はするね……となるとアザラシさんとあかすみさんのラインはなく、クロムさんとホタルビさんって事になるのかな」

 

【レーゼ】

「クロムとホタルビか。あの二人、投票では結構繋がってる感じあるんだよな。初回投票時から、ホタルビはクロムの言い分に理解を示してたしよ」

 

【ルアル】

「肯定。突っ走っているクロムをなんとか悪印象にしないよう、ホタルビが持ちあげているようにルアルは感じる」」

 

【クライン】

「ありえなくはないね。じゃあクロムさん・ホタルビさんラインを恋人と推理して、今後の襲撃はそこを狙っていこうか」

 

【ルアル】

「了承。今日はルアを襲撃し、潜伏共有者を引っ張り出す。その後は占い師と見習い騎士を残し、少しずつ疑惑をかぶせながら、確定人間判定の出ている櫂・ソニドリに加えクロムとホタルビを襲撃していく」

 

【レーゼ】

「俺は少しでも白理に白く見られて、あわよくば護衛もらえるようにしてみっかな」

 

「クライン」

「レーゼさんが護衛をはぎとってもらえたら、それはそれで助かるね」

 

【ルアル】

「完全に騎士との読みあい勝負。でも大丈夫。狼はまだ3人いる。頭脳も三倍」

 

【レーゼ】

「そうだな。白理一人の頭脳には負けないぜ。裏の裏をかいてやる!」

 

【クライン】

「それでも駄目ならボクが表に出て告発するよ。狼目線で見た恋人を吊れって」

 

【ルアル】

「ルアルも吊られ際に一緒にかえるを持っていく。だからレーゼは安心して潜伏されたし」

 

【レーゼ】

「……たのんだぜ、お前ら」

 

【あやみ(GM)】

「今日の襲撃先は決まった?」

 

【レーゼ】

「ああ。ルアを頼む」

 

【あやみ(GM)】

「ルアね。合点承知」

 

【ルアル】

「わおーん! 我ら女王狼の為に!」

 

【クライン】

「ワンワン! 女王狼に勝利を!」

 

【レーゼ】

「……泣かせるなよばっきゃろう……そういうノリは、最終日にしろよな……! よしっ、気合入れていくぜっ! ガルルーン!」

 

 

◆◆◆三日目の夜、共有者の会話◆◆◆

 

【櫂】

「ルアさん、今日も共有まとめお疲れ様っす!」

 

【ルア】

「櫂さんもお疲れ様。……なんだかとても長い一日だったよ」

 

【櫂】

「そっすね。いろんなことがありすぎて、頭の中ごちゃごちゃですよ今。占い真贋もそうだし、ルアルさんの霊媒真贋もつけなきゃいけないし、その上白理さんが見習い騎士COまで。考える事が多すぎてパンクしそうになってます」

 

【ルア】

「人狼ゲームは頭を使うからね。疲れた時には甘いものがいいんだよ、キミもチョコミルクでも取ってきたら?」

 

【櫂】

「あ、実は俺もさっきチョコミルク淹れてきたんすよ。ルアさん毎晩飲んでたじゃないっすか。もしかしたら最後の日になるかもしれないから、一緒に飲むのもいいかなって」

 

【ルア】

「ふふ、合わせてくれたんだね。ありがと。それじゃあチョコミルクを飲みながら、少しだけ今までの考えをまとめてみようか。とりあえずラーヒーさんは共有者爆弾にひっかからなかったね。だから今の所、まだ真占い師としてはあり得る状態だ。あとは明日のユーガさんの占い結果次第で見えてくるものがありそうだね」

 

【櫂】

「そうっすね。でも俺、今日のラーヒーさんを見てると、ものすごく真占い師ありそうな感じに傾いてるんすけど、ルアさん的にはユーガさん真目で見てるんすよね。理由、教えてもらってもいいっすか?」

 

【ルア】

「理由ね……半分は勘というか、なんとなくボクが感じ取った雰囲気でっていうところもあるんだけど、キミから聞いていた「伝説のラストウルフ」像とラーヒーさんの今の動きがなんだかチグハグな気がして……ラーヒーさんはどうも真剣にゲームをやっているように見えなかったんだよね」

 

【櫂】

「真剣にゲームをやってない、っすか……」

 

【ルア】

「あ、いや。これだとちょっと語弊があるかも。二日目のラーヒーさんは確かに自ら真目を取りに来てなかった気がするんだけどね、これは狼からの襲撃を避けるためのものだった、っていうのは一応筋は通ってると思うんだ。そして今日のラーヒーさんは君に人間判定を出した後から、前日のツケを払うかのようにしっかり真目を取りに来ていた。けど……それでも君から聞いたラーヒーさんがもし本当の占い師だとしたら、それ以外にもっと上手いやり方があったんじゃないかって、ボクは思ってしまったんだよ。二日目から真目を取りながらも、狼の襲撃を避けれるぐらいの立ち回りをね」

 

【櫂】

「……なるほど。ルアさんが言いたい事、なんとなく分かってきたっす。つまりあれですよね。ラーヒーさんは真目を取りに来ているけれど、別に襲撃されてもいいみたいな振る舞いをしてる。そういう事じゃないですか?」

 

【ルア】

「うん、そうだね。だからボクにはどうしても、ラーヒーさんが真占い師には見えないんだ。多分」

 

【櫂】

「なんとなくわかる気がします。なんていうか俺、心のどこかに「今度こそラーヒーさんと一緒にこのゲームで勝ちたい」っていう気持ちがあって、そのためにはラーヒーさんには俺と同じ、村人で居てもらわなきゃいけないワケじゃないすか。だから必死になってラーヒーさんの白要素を拾おうとしちゃうんすよね……そういうところを反対に、ラーヒーさんに見透かされている感じがするんすよ。それが怖くて」

 

【ルア】

「逆にラーヒーさんにキミが利用されそうって事?」

 

【櫂】

「ありていに言ってしまえばそういう事になるのかなぁ。だから俺、ラーヒーさんの人間らしさを拾うたびに一喜一憂してますし、人間らしい所を拾えば拾うほど、信じるのが怖くなってきたんですよね」

 

【ルア】

「これは立派なラーヒーさん病だ」

 

【櫂】

「面目ないっす……」

 

【ルア】

「まぁ、キミのその気持ちは分からなくはないけどね。それだけ前回のゲームで、ラーヒーさんの存在がキミにとって大きかったって事なんだろうね」

 

【櫂】

「俺、どうしたらいいんすかね? ラーヒーさんを信じるべきか、疑うべきか。ルアさんがいなくなったら共有者として多分決めなきゃいけないっすよね?」

 

【ルア】

「占い師の処遇をどうするかは……そうだね、キミが決めなきゃいけなくなるかもしれない」

 

【櫂】

「うーん……今ルアさんと話していて、真目らしいけど襲撃懸念が薄いって、これやっぱりキューピットなんじゃないかと俺は思うんです。残念すけど」

 

【ルア】

「うん、ボクもそうかなって思ってるよ。でも仮にキューピットだからと言って、ラーヒーさんを投票で排除すべきかどうかはボクも迷ってるんだ。何故ならキューピットを排除しても、人狼の数は減らないからね」

 

【櫂】

「そうか……キューピットだけは特殊で、キューピットっていう判定になるんすよね。一番の村利を考えるなら、キューピットを吊るよりは狼を吊ったほうがいい。そうなるのか」

 

【ルア】

「そうだね。その上キューピットは生きている限り、恋人達に「加護」は使えない。だから襲撃が通りやすくなる気はしているんだ。でもその分、投票ではボクら村人が不利になるよ。なぜならキューピットと恋人2人で、合計3票をまとまったところに入れられるからね」

 

【櫂】

「狼に恋人を処理してもらうならキューピットには地上にいてもらったほうがいい。でも村で恋人を処刑にかけるなら、キューピットは邪魔だ。そういう事っすね」

 

【ルア】

「そうだね。そして今日処刑されたジオリードさんが、狼側に余裕がないから恋人は放置するという宣言をしてたよね。だからこれを信じるなら、恋人目の強い人は村側で処刑しなくちゃいけない可能性が高まってるんじゃないかな、とは思ってるんだ」

 

【櫂】

「それならやっぱり、ラーヒーさんは処刑したほうが安心ですよね。終盤に恋人陣営に3票まとめて入れられたら、村だろうが狼だろうが負けの可能性が高くなりそうっすもん」

 

【ルア】

「うん。最悪ユーガさんも襲撃されないなら、占い師は全員処刑してもいいのかもしれないね。その分縄を使ってしまう事にはなってしまうけど、占い師が3人ともいなくなれば、少なくとも人外2人は確実に墓下に送れたことにはなる」

 

【櫂】

「でもジオリードさんが死んで、明日の朝道連れで誰か死んでない場合って、ジオリードさんが人狼王じゃないって事になるじゃないっすか。その場合、狂人もあり得るんすよね」

 

【ルア】

「むしろジオリードさんが狼側の人間だとしたら、狂人目が一番強いとボクは思ってるよ」

 

【櫂】

「そうなると占い師3人を処刑したとしても、狼が一人も吊れてない事になるんすよね。それもまた厳しいような。でもパワープレイの懸念は消せるっていうメリットはあるのかな?」

 

【ルア】

「その可能性はあるね。結局、どこかで腹をくくるしかないんだ。ボクとしての意見は、櫂さんがラーヒーさんに翻弄されそうだというのなら、ラーヒーさんは真であれ偽であれ排除してしまったほうがいいと思う。……残酷な事を言うようだけどね。でも、それでも櫂さんが腹をくくってラーヒーさんを信じるっていうのなら、ボクは止めないよ。キミのその選択に賭けて、最後までキミたちを応援するから」

 

【櫂】

「わかりました…………俺、腹をくくるっす」

 

【ルア】

「……決めたんだね」

 

【櫂】

「ええ。俺は、ルアさんの考えを信じて、ラーヒーさんを吊ります!」

 

【ルア】

「えっ!?」

 

【櫂】

「確かに俺はラーヒーさんの事を信じたい。できれば一緒の陣営で、一緒に勝ちたいと思ってるっす。でも! 今の俺にとって唯一信じられるのは、同じ共有者仲間のルアさんです。ルアさんだけは何があっても、今の俺の仲間であり絶対に裏切らない存在だってわかってますから。――もしあの人が俺と同じ立場だったとしたら、確実に信頼できるルアさんの言葉を信じるはずです。あれだけ仲間を大切にしてくれた人っすからね。だから今の俺の仲間は、ラーヒーさんじゃない、ルアさんだ!」

 

【ルア】

「…………そっか。キミがそう決めたのなら、ボクは何も言う事はないよ。おそらくボクは今晩襲撃に合う。あとは櫂さんがこの村に勝利を導いてくれるって信じて、全力で墓下から応援してるから。――だから、絶対勝ってきてね! プレッシャーはかけたくないけど、でもキミがボクを信じてくれたのと同じぐらい、ボクだって君が勝利をもぎ取ってくれる事を信じてるから。村を頼んだよ」

 

【櫂】

「任せて下さい!」

 

【ルア】

「……これ以上ボクからは何も言う事はないね。そろそろお迎えも来る頃なんじゃないかな?」

 

【あやみ(GM)】

「しんみりしてるところにごめんね。お察しの通り、今日の襲撃はルアさんです。墓下に移動お願い」

 

【ルア】

「了解したよ。それじゃあ櫂さん、またね。チョコミルク飲みながら下から応援してるよ」

 

【櫂】

「ありがとうございました、ルアさん! チョコミルク飲みながら、俺も最後まで頑張ります……!」

 

 

◆◆◆三日目の夜、占い師の会話◆◆◆

 

【ユーガ】

「ちっくしょー! ルアルが狼だって分かってるのに、なかなか吊れそうで吊れないぜ……。今日の処刑はジオリードか……人狼王だったとしたら、超村人が一緒に道連れにされるんだよな? そうなると村人がまた一人減る事になる。恋人だってまだ吊れてないのに、余裕あると思ってたけど結構村ピンチじゃないか? あとラーヒーが今日になってめちゃくちゃ真っぽい事言い出して、そっち信じる奴も出てきちまった……! 明日は俺も、結構辛いかもな。なんか占い師って孤独だなぁ・・・・・・美咲が生きてたら、霊媒師もライン戦になって俺にも確実に仲間が居たのに! 人狼のやつ、いいところを襲撃したよなぁ。今日の襲撃はどこになるんだろう。おそらく俺か、見習い騎士COをした白理かな? 白理が本物の見習い騎士なら、昨日共有者護衛してたって言ってたから、今日は占い師の俺を護衛してくれてそうだよな! だったら明日の占い結果だけは確実に村に落とせるってことになるよな。うん。それはかなり嬉しいぜ!」

 

【あやみ(GM)】

「はーい、ユーガくん。占い先をどうぞ!」

 

【ユーガ】

「今日はルアの指定通り、櫂を占うぜ!」

 

【あやみ(GM)】

「櫂君ね。櫂君は・・・・・・人間です!」

 

【ユーガ】

「サンキューあやみ! やっぱり櫂は人間かぁ。ルアルが偽だって分かってる以上、共有者爆弾仕込んでる今となっては櫂はほぼ間違いなく人間だろうなって思ってたから、あまり新鮮さはないなあ。ただこれで白理・櫂と確実に人間だってわかる人が二人に増えた! この二人と主に敵対してたのはえーと・・・・・・ルアル、かえる、レーゼ、クラインが白理に一票入れてたのか。じゃあここらへんが人外候補かな……? ルアルは当然狼として、ここに狼と下手したら恋人が混ざってる可能性もあるんだよな。明日この4人を中心に意見を見ていくか! あと俺はもうホタルビは疑えないな。俺から見て、たったひとりで俺を庇おうとしてくれたホタルビが人狼はあり得ない! あんな前に出すぎな恋人もおかしいし、ほぼ人間確定だ。怪しい奴は吊りに上げたいし、ホタルビみたいに白取れてる奴は反対に占いたくないよなぁ。そう考えると明日の占いは、アザラシとかあかすみあたりの白黒どっちもありそうな奴を確認しときたいぜ! まぁ、それまで俺も生きてられればいんだけどな……間違っても真占い師の俺を処刑なんてしないでくれ~!」

 

 

◆◆◆三日目の夜、霊能者の会話

 

なし

 

 

《center》◆◆◆三日目の夜、聖騎士の会話◆◆◆

 

【ソニドリ】

「初日にお弁当になったきり、今日もなんだか襲撃がくる気配がない……? ねぇ、僕なんでこんなに生かされてるの……? 単純に襲撃に余裕がなくて確定人間に手が出せないだけなのかなぁ? どっちにしても、もう墓下に落ちるって覚悟を決めたのにこんなに残されていると、僕の推理が間違えてて狼に有利な事ばっかり言ってたんじゃないかとか、少し不安になってくるよ。初回吊りの決闘の時は、もう間違いなくきっとジェラルド君が人狼だ! って思ってたからあんな啖呵切れたけどさぁ。前回のゲームの時のエイトさんも、きっとこんな心境だったんだろうなぁ。意外と不安になるものだね。――というか! 今朝のあのパン、どう見てもクロムさんからだよね!? 最初は決闘でジェラルド君を墓場に落としたことに対するねぎらいのパンなのかなって思ってたけど、クロムさんあんなに僕に投票しちゃった事気にしてたの聞いたら、あ~きっとこれクロムさんからのお詫びだったんだなぁって勝手に思っちゃったよ。ありがとう、カメムシさんも芋虫さんパンも僕が美味しくいただいたからね! しかし白理ちゃんが見習い騎士だったとはなぁ……なんとか票調整で吊り回避はできたけど、表に出ちゃったからこれ今日襲撃されてるんだろうなあ。貴重な村の護衛枠が~! ねぇ人狼たち、もう一回僕を投票にあげないかい? 間違えて人間吊り上げちゃう可能性があるなら、僕がまた決闘して、確実にこの人は人間か人狼か、って結果が残る方が、推理しやすくなる可能性もあるんじゃないかな? 第二の占い師的な感じでさ。……まぁ、失敗した場合、僕が死ぬんだけどね。人間確定したのにあんまり地上に残されると不安になってくるから、どうせなら村の役に立って死にたいよ!」

 

 

◆◆◆三日目の夜、見習い騎士の会話◆◆◆

 

【白理】

「つ、ついに表に出てしまいました……! 決闘の時にソニドリさんが「見習い騎士なら存在を隠したまま死ぬ方法もある」って言われてたので、そっちのほうがいいのかな、って悩みに悩んだけど……でも乗っ取られる可能性もあったし……こ、これでよかったんですよね……? というかもう出ちゃったものは取り消せないし、今さら悩んでも仕方ないんですけど。でもきっと、今晩私は狼さんたちに襲撃されちゃうんですよね……ユーガさん、お守りできなくてすみませんでした。最後まで私、ユーガさんが真占い師だと思って今日は死にます……! あ、でも一応、護衛はルアさんに指定された通りラーヒーさんに……しておきますけど」

 

【あやみ(GM)】

「白理ちゃん、護衛先決まった?

 

【白理】

「は、はい。ルアさんの指定通り、ラーヒーさんでお願いします……!」

 

【あやみ(GM)】

「合点承知ー! ではでは、またね」

 

【白理】

「へっ!? あ、あの、襲撃は……!?」

 

【あやみ(GM)】

「ん? 白理ちゃんに? ないわよ?」

 

【白理】

「え、えーーーーーーーっ!? ど、どういう事なんですか……? 私、今晩襲撃されない……? そんなことってあるんです、か? ……私って、見習い騎士じゃなかったでしたっけ……見習い騎士、ですよね? えっ? な、なんで!? なんでですか狼さーーーーん!?」

 

 

◆◆◆三日目の夜、郵便屋の会話◆◆◆

 

【ホタルビ】

「今日のホタルビは少々熱くなってしまいましたね。ですが今日はとりあえず、人外確定であるジオリード様を処刑することが出来たので、ホタルビは満足しておりますよ。これで二日連続、人外を処刑することに成功しました! 単純に一歩、村の勝利へと近づいたのは嬉しいです! あとは真占い師であろうユーガ様が明日の占いで櫂様になんという結果を出すかで、また考えが変わってきそうです。ホタルビとしましては櫂様が一番恋人である確率を高く見ておりましたが、よく考えるとここ、共有者爆弾を仕込んでいる可能性もあるのですか。……すっかり忘れておりましたよ爆弾の存在。明日、ユーガ様の占いが人間判定で、櫂様が共有者として出てきた場合は一旦共有者として見るのがよさそうですね。となると恋人達はどこにいるのでしょうか……今日似通った意見を出されていたお二人はかえる様とクライン様、レーゼ様とクロム様、あかすみ様とアザラシ様、あたりですかね。キューピットがジオリード様かラーヒー様だと仮定した時、お選びになりそうなペアといったらどこでしょうか……。まあ、どちらがキューピットだとしても、前回のゲームで初回吊りされたアザラシ様を選ぶ方はほぼいらっしゃらないでしょう。すると残すはかえる様とクライン様ペアか、レーゼ様とクロム様ですか……。ホタルビとしましてはクロム様がとても白いので、あるとすればかえる様とクライン様、という推理で明日は進めていこうと思います。……さて、そろそろ夜明けも近いですね。ホタルビはどうやら今日は襲撃されないようですので、お仕事の郵便配達へ向かいます! 騎士様のスクープを是が非でもこの撮りたい! ……と思っておりましたが、白理様が見習い騎士COをされましたので、おそらく今晩は……白理様が犠牲になってしまうのでしょうね……。ホタルビのスクープ撮影はこれにて幕を閉じるのです。悲しいですが、白理様の分までホタルビは狼と恋人を真剣に探してまいります……! 覚悟の準備をなさって下さいね!」

 

 

◆◆◆三日目の夜、パン屋の会話◆◆◆

 

【クロム】

「今日のパンはソニドリに大層気に入ってもらえたようだ。疑ってしまった謝罪も受け入れてもらえた上に、ソニドリから私を人間置きしているという言葉までもらえたぞ! なんという素晴らしい日だ……! しかもあかすみやレーゼまで俺の事を人間だと言ってくれたではないか! あすみに至っては俺の事を「真っ白白透け」とまで! 嗚呼! 俺への疑いはもはや皆無に等しい。狼共も俺の白さに驚き、今頃ひれ伏しているであろうな……!」

 

【レイ】

「(あれって馬鹿正直すぎてゲームとして成立しないレベルで人間っぽいって皮肉だよな? どうやったらこんなポジティブに受け取んだよ……しっかりしろ、クロム!)」

 

【クロム】

「さて……俺の疑いが晴れたところで、今夜もパンを焼かねばな。今朝のパンはソニドリは喜んでくれたが、他のやつらの口にはあまり合わなかったらしい。やはり虫型はやや奇抜過ぎたか……? 致し方ない、今回は皆が食べれるよう、無難にロールパンあたりを焼いてみるか。ほっかほかの焼きたてのロールパンであれば、間にパンやハムをサンドしてもいい! ピーナッツクリームやジャムを塗ってもいいし、なんならはちみつも合うだろう。工夫一つで村人たちが洒落たパンにできる可能性を秘めておる……最高の選択だ! そうとなったら善は急げだ。アヤミはいるか!」

 

【あやみ(GM)】

「はいはいはーい。どんなパン焼くか決まった?」

 

【クロム】

「うむ。今日のパンは……焼きたてのロールパンだッ!」

 

【あやみ(GM)】

「へー。なんか無難」

 

【クロム】

「な、なにぃ!?」

 

【あやみ(GM)】

「あ、駄目ってわけじゃないわよ。ロールパン、確かに承りました!」

 

【クロム】

「う、うむ……今日もよろしく頼む。……ロールパン、無難過ぎたか?」

 

【レイ】

【(だからこっち見るんじゃねーッ!)」

 

【クロム】

「……明日はもう少し豪華なパンにしてみるか」

 

【レイ】

「(どーでもいいわ!)」

 

【クロム】

「しかし恋人……か。この村の非常事態にも関わらず、恋愛に現を抜かすとは……実にけしからんやつらよ! 見つけ次第貴様らの口と鼻の穴にハードなフランスパンを一本ずつぶちこんでやるわ! その為にも追加でフランスパンを焼かねばな。ルヴァンでもちもちかつ喉に詰まりそうなしっとりしたクラムを、ガリガリにハードなクラストで包み込み焼き上げてみせる……ッ! 覚悟しておれ!」

 

【レイ】

「(こいつ米派のわりに随分パンに詳しいな……)」

 

 

◆◆◆三日目の夜、超村人の会話◆◆◆

 

【かえる】

「いぇーい……画面の向こうのみんな、見てるぅ~……? え、元気ない? そりゃそうでしょ~。だって今日の処刑、ジオリードさんに決まっちゃったんだもん。ジオリードさんが人狼王だとしたら、今日で私はお役御免で墓下に行かなきゃいけないんでしょ? やだやだやだやだーーーっ! もっと生きてたいし地上で狼達を追い詰めたいよーーーっ! ジオリードさんが言ってたのが嘘で、万が一明日の朝も私が生きてたら、今日ジオリードさんに投票した人たちは問答無用で黒く見るからねっ! だってあり得ないでしょ? 人狼王処刑したら超村人も一緒にいなくなるんだよ? 村側の人間一人減ってもいいの? 嫌でしょ!? まあ昨日の投票時、あれだけやだやだ騒いだから、人狼サイドには私が超村人だって筒抜けになってしまっただろうねぇ……でも残念でした。人狼王が居る限り、私への襲撃は通らないからねぇ。だからむしろ明日もし生きてたら、私を吊りに上げようとしてくる人を探そうと思うよぉ。それはきっと、超村人に早く死んでほしい人狼サイドの人って事になるからねぇ。ある程度狼たちの目星がつけば、あとは残った人から恋人を吊るゲームになるだけでしょ? 超簡単、いけるいける。超村人は伊達じゃあないからねぇ。今日は投票で白理ちゃんが見習い騎士COしちゃったし、朝死体になって出てくるのは白理ちゃんなんだろうなあ。かわいそうに。でも私が白理ちゃんの分まで村を守ってあげるから安心してね。……さて、そろそろ夜明けか。今日のパンは何かな。今日こそはまともなパンが食べたいよ。パン屋さん、頼んだよ」

 

 

◆◆◆三日目の夜、墓下の会話◆◆◆

 

【ジェラルド】

「…………なんかこれ、恋人陣営有利っぽくねぇ?」

 

【美咲】

「そうなんですよね、私もそう思います」

 

【ルア】

「こんばんは、お邪魔するね」

 

【ジェラルド】

「ルア! お疲れ様! この人数で共有者まとめ、大変そうだったなぁー」

 

【ルア】

「本当だよ……飛び入り参加ってだけでも敷居が高いゲームなのに、考える事が多すぎて上手くまとめられた自信がないよ」

 

【美咲】

「そんなことないですよ、ルアさん上手に村をまとめてました!」

 

【ルア】

「そうかな……? そうだといいんだけど」

 

【ジオリード】

「フハハハハ! そうだともルア殿、君はよく頑張った! 我ら狼陣営から見ても、ルア殿のまとめはなかなか手厳しかったぞ!」

 

【美咲】

「あ、ジオさんだ! お疲れ様です!】

 

【ルア】

「ありがとうね。そしてジオリードさんもお疲れ様。……っていうかジオリードさん狼陣営だったんだね」

 

【ジオリード】

「いかにも。私は囁く狂人であった」

 

【ルア】

「狂人かあ……って事は上にいる占い内訳は……」

 

【ジオリード】

「おそらく真占い師とキューピット、であろうな」

 

【ジェラルド】

「これユーガ真だろ? じゃあキューピットはラーヒーか?」

 

【美咲】

「私も感覚的にユーガさんを真で見てるけど……まだ一応、決定打はないんだよね」

 

【ルア】

「でもボクも感覚的にだけどユーガさんを真で見てたよ。だからラーヒーさんがキューピットなんじゃないかなっていう予想を共有者の相方には伝えてきたけど……」

 

【ジオリード】

「ラーヒー殿がキューピットなら、どのあたりを恋人にすると思う?」

 

【ジェラルド】

「うーん。櫂とスズちゃんが居れば、二人を選んで今度こそ3人で勝ちを掴みにくるんじゃねぇか……って俺は思ったんだけど」

 

【美咲】

「スズさん今日いないもんね」

 

【ルア】

「うん。それに墓下COありみたいだから伝えておくね。実は共有者の片割れは櫂さんなんだ」

 

【ジオリード】

「だろうな」

 

【ジェラルド】

「まじで!? じゃあ恋人は絶対ないじゃんかよー」

 

【ルア】

「そういう事になるね」

 

【美咲】

「ラーヒーさんだったら、絶対普通の人には想像できない2人を恋人にしてるんだろうなあ……」

 

【ジェラルド】

「例えば前回初回吊りされたアザラシとかか?」

 

【ジオリード】

「フッ、確かに最も吊られやすい人物を恋人に選ぶ愚か者も早々おらんだろうな」

 

【美咲】

「わかる~。でもラーヒーさんなら、そういうあっと驚くことを平然とやってきそうなところもあるよね。怖いなぁ」

 

【ジェラルド】

「アザラシとあかすみとかで恋人陣営組んでとしたらラーヒーやべぇよ。でもそれぐらい奇抜な所組みそうな変な予感もある!」

 

【美咲】

「私はクロムさんとか意外と恋人あるんじゃないかな~とか思って見てるなあ」

 

【ルア】

「クロムさんは白いけど、奇妙な感じは確かにするね」

 

【ジオリード】

「何、この村に感性がまともな者は私含めてそんなにおらん。皆一癖も二癖もあるから余計にわかりづらいわ」

 

【ジェラルド】

「たしかになぁ」




【システムメッセージ】

もうすぐ夜が明けます。

おいしいパンが焼きあがりました。

郵便物が村に届きました。
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