アトリエ人狼2nd   作:綾海しろ

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※純粋に推理を楽しみたい人は夜時間の会話は飛ばしてください。

【あやみ(GM)】
「試合も終盤。ここで一つ投票と襲撃に関しての条件を通達しておくわよ。もしこの村が明日4人盤面となった時など、投票先が二つに分かれて同数となり決戦となったとします。その決戦投票でも同数となり結論が出なかった場合、その日はだれも処刑されません。そのまま夜のターンへと移動し、狼の襲撃が入ります。この点を視野に入れて、各陣、今晩を有意義に過ごしてね! それでは7日目の夜、スタート!」


アトリエ人狼2nd:七日目の夜時間

◆◆◆七日目の夜、恋人の会話◆◆◆

 

【アザラシ】

「今日もなんとか二人生き延びたでカスミ!」

 

【あかすみ】

「やりましたねアラシ! しかもやっとあのラーメン野郎が墓下へ!」

 

【アザラシ】

「なんとかギリギリ間に合ったでー! これで今晩のワイらの命は安泰や!」

 

【あかすみ】

「苦節七日間……ラーヒーの死がこれほど嬉しいとはよもや思いませんでした。俺ちゃんは今、歓喜の涙が溢れんばかりです」

 

【アザラシ】

「これで今晩はラーヒーに愛の加護を張ってもらって生き延びて、明日なんとかワイら以外の誰かを吊りにもっていけばええんやな?」

 

【あかすみ】

「そうですそうです、俺ちゃん達に残された道はもうそれしかありません。しかしラーヒー、今晩本当に祝福は張ってくれていますよね? この期に及んで、一晩出し渋りなんてしていたら承知しませんよ」

 

【アザラシ】

「さすがにそれはないやろ。襲撃先4択やで。二分の一でワイら襲撃されよるのに祝福使わんで様子見するとかそんな馬鹿な事あるかい!」

 

【あかすみ】

「そうですよね。その通りです」

 

【アザラシ】

「……いや、ラーヒーならやりかねんかもしれへん」

 

【あかすみ】

「やっぱり……? 俺ちゃんもなんか嫌な予感がするんですよ」

 

【アザラシ】

「というか仮に今日加護が入ったと仮定して、明日生き延びたらラーヒー抜いた5人盤面やろ? 村人はんの目からみたらもうパン屋GJにかけるしかあらへんから、吊りは自動的に郵便屋からになるよな?」

 

【あかすみ】

「そうでしょうね。まぁクラインは狼目で見られていますから、十中八九、アザラシかホタルビの二択になると思いますよ」

 

【アザラシ】

「そやろな。そんで仮にホタルビが吊られたとして夜がきたら、狼はんは間違いなくワイを噛まへんか?」

 

【あかすみ】

「あっ……」

 

【アザラシ】

「加護もう残ってへんやろ? そしたらあかすみが道連れで死に、上に残るはクロムとクラインやろ。ワイら、地味に詰んどらんか?」

 

【あかすみ】

「ああーーーっ! そうか、明日何がなんでも村人か狼を吊らないと、俺ちゃん達には未来がないという事ですか!?」

 

【アザラシ】

「そんな気するわ。でも明日パン屋吊らんなら、もうどっちにしても勝ち目あらへんな?」

 

【あかすみ】

「そんな……ラーヒーはここのところわかってたんですかね」

 

【アザラシ】

「いや、気づいてなかったんちゃうか? ワイらキューピットを墓下に送ればとりあえず安泰思ってとこあったしな」

 

【あかすみ】

「あいつが早く墓下に落ちないからこんな事に! これはもう何がなんでも明日誰かを吊る方向にもっていかないといけませんね……」

 

【アザラシ】

「それか今日、あえてラーヒーが加護使わんといて、狼はんが村人襲撃するのを祈るっちゅう賭けにでるかやな」

 

【あかすみ】

「それで勝ち筋あるか?」

 

【アザラシ】

「今日村人はんが襲撃されたとして、明日の朝はワイ・あかすみ・村人・狼の4人や。投票でなんとか村人吊って、夜に加護もらって二人生き延びれば最後恋人2・狼1やで」

 

【あかすみ】

「まだ一応勝ち筋は死んでいない、という訳ですね……つまりラーヒー! お前今日加護使っちゃ駄目ーーーーーッ!」

 

【アザラシ】

「アカンでラーヒー! 今日ワイらが死ぬかもしれんが、でも村人襲撃もあるかもしれへん! もうそっちにかけるしかないんや! ラーヒー聞こえとるかーーーっ!」

 

【あかすみ】

「昨日この話をしておかなかった事が悔やまれます。ラーヒーの野郎、表でもばちくそ明日が最終日とかほざいてたからな。絶対勘違いしてるだろこれ」

 

【アザラシ】

「なんで死んだらキューピット恋人チャット入れへんのや……! あんまりやで!」

 

【あかすみ】

「俺ちゃん明日が怖くなってきましたよ……」

 

【アザラシ】

「ラーヒーが加護使ってない事に賭けようや。もうそれしかあらへん」

 

【あかすみ】

「そうですね……あとはもう今晩の襲撃で村人が落ちてなかったら、腹をくくってなんとか一人無理やり吊りにいきましょう。その過程で恋人バレするかもしれませんが、何もしないよりはマシです」

 

【アザラシ】

「最後の悪あがきっちゅうやつやな。ええやん、腹くくろうや!」

 

【あかすみ】

「こんな時ばかりは少しお前が頼もしいですよ、アザラシ」

 

【アザラシ】

「伊達に前のゲームで初回吊りされてへんで。人狼ゲームはな、最終日まで生き残れる事自体がミラクルなんや。そのミラクル大事にせんと、掴めるもんも掴めへんで! 弱音吐いとらんと、しっかりしぃ!」

 

【あかすみ】

「アザラシのくせに随分まともな事言うじゃないですか。いいですよ、やってやりますよ! 村人も狼もかかってこいやオラァ!」

 

【アザラシ】

「てかワイ一つアイデア思いついたんやが。明日の中盤あたりに狼COしようか思うとる」

 

【あかすみ】

「狼COですか? でも狼目はほぼクラインがもってってますよ」

 

【アザラシ】

「それはそうなんやけどな。でも郵便屋騙ってても結局処刑されるやろ? なら狼COしてクロムの気持ちだけ動かせんか思うてな。クロムのやつ段々ホタルビが怪しくなってきたとか言って、ちょっとだけクラインに真目見出しはじめてるやろ? だから明日は、ちょっとだけクラインに花持たせて喋らせようや。それからワイが狼COしたら、クロムの中でだけはクライン真目がちょい上がる思うてんねん」

 

【あかすみ】

「ほほう……つまりあれですか? 狼であるアザラシは吊れない。真目出てきて信じたくなったクラインも吊れない。じゃあ郵便屋の中ならホタルビが怪しいからホタルビを吊ろう! こういう流れを作るという事ですね?」

 

【アザラシ】

「そやそや! クラインの票やホタルビの票は回収できんでもいいんや、誰か一人票回収してワイら以外の人にぶち込めば勝てるやろ? だからあかすみはさりげなく最後まで票持っておくんやで。ワイが率先してホタルビに入れる。そこにクロムが続いて入れたのを確認したらお前も票をぶち込むんや。そしたら勝てる」

 

【あかすみ】

「天才ですか……俺ちゃんはお前が味方で本当に良かったと今思ってますよ」

 

【アザラシ】

「ラーヒーが櫂にしとったのと同じや。それが真実じゃなくても、信じたいと思わせる事ができればワイらの勝ち。できなきゃ負けや。シンプルでいいやろ!」

 

【あかすみ】

「それしか勝ち筋がないというのなら、俺ちゃんもその案にのりましょう! 正直ラーヒーはもう当てになりませんからね!」

 

【アザラシ】

「あいつ結局、最後までワイら守れんかったキューピットやったな……」

 

 

◆◆◆七日目の夜、キューピットの会話◆◆◆

 

【ラーヒー】

「やっと墓下に行くことが出来ると思ったのですが、そうでした。まだ私にはお役目があったんでしたね。加護を使い切ってからじゃないとネタバレ満載の墓下には足を運べない……言われてみればその通りです。ですので今日の私はこちらで一人待機、という事になるそうですよ。しかし困りましたねぇ。今日加護を使う事はやぶさかではありませんが、使った所で明日を生き延びても夜の襲撃をかわすことはもうできない……つまり明日中に決着をつけていただかなくては、恋人陣営に勝ち目はありません。それとなく表でそう伝えるために「明日が最終日だ」と言い切ってきた訳ですが、あかすみさんとアザラシさん達は気づいて下さったでしょうかねぇ……? 私の送ったシグナル、ちゃんと届いていればいいんですが。一応今日、加護を使わず村人を襲撃してくれる事を祈るパターンを考えてみましたが、狼がクラインさんの場合、それはほぼないでしょうね。クラインさんとてパン屋を襲ってGJはキツイでしょう。そうなると必然的に郵便屋から襲撃することになると思いますが、このメンバーでクラインさん真を唯一見てくれそうなのはクロムさんだけでした。クロムさんを味方につけるためには、クロムさんが段々と疑わしく思ってきているホタルビさんという仮想敵が必要です。ですからホタルビさんを襲撃することはまずないでしょう。……となるとどうやっても、今晩の襲撃は郵便屋を語ってるアザラシさんに来てしまうのですよねぇ……ままならないものです。ですから加護を使うなら今日一択。他に道はありません。あとはもう、お二人の手腕にすべてをお任せするしかありませんね」

 

【あやみ(GM)】

「ラーヒーさんお疲れ様。今晩の加護はどうする?」

 

【ラーヒー】

「使わせてください」

 

【あやみ(GM)】

「合点承知! これで今晩、アザラシさんとあかすみさんの2人はキューピットによる愛の加護に包まれており、狼からの襲撃を受ける事はないわ。そのかわりラーヒーさんはもう愛の祝福を使用することはできません。あとは墓下へ移動して、ゲームの行く末を見守ってね!」

 

【ラーヒー】

「わかりました。アザラシさん、あかすみさん、あとはお二人にまかせます。ご武運を……!」

 

 

◆◆◆七日目の夜、狼陣営の会話◆◆◆

 

【クライン】

「首の皮一枚で繋がって今日もなんとか終えられたけど、さてどうしたものかな……今晩の襲撃は恋人を殺してしまうと明日の朝、村人2人とボクの計3名になってしまってそのまま村人に吊られてゲームが終わってしまう。だからこそ村人をピンポイントで襲撃しないといけないと考えていたんだけど、今日の処刑でラーヒーさんが墓下に落ちている。今晩の襲撃に愛の加護を使ってくるのだとしたら、話は少し変わってくるね。ラーヒーさんが加護を使ってくれるなら、ボクは恋人を襲撃して襲撃失敗判定にされれば、明日の朝は恋人2人に村人2人にボクの5人ルートになる。恋人も村人も狼であるボクに票を入れてしまえば負けるのだから、自然とお互いに票を入れる形になるはずだ。あとはボクが村人アピールをしながらどちらかに票を重ねれば勝てる確率が大きく広がるんじゃないかな? 一人になって辛い状況だと思ったけど、意外と突破口が見えてきたきがするよ……! だから今日は村人を襲撃しないのも大事だけれど、同じぐらい恋人を殺さない事も大切になってきた気がするね。――恋人を襲撃するか否か。二つに一つだ。ラーヒーさんが万が一加護を使っていなければ、僕の負けは確定だよね。でも、ラーヒーさんは加護を使うために死にたがっていたように思う。だったら今日は襲撃しよう! 恋人が死ななければ狼陣営の勝率は五分以上にまで上がる。今日の襲撃は伝説のラストウルフであるラーヒーさん、あなたとボクの大一番だ」

 

【あやみ(GM)】

「こんばんはクラインさん。襲撃先は決まったかしら?」

 

【クライン】

「ああ。アザラシさん襲撃で今日は頼めるかい?」

 

【あやみ】

「合点承知!」

 

【クライン】

「さて……結果がどう出るかな。明日の朝が待ち遠しいような、不安なような。そんな複雑な気持ちで夜明けを待つよ」

 

 

◆◆◆七日目の夜、共有者の会話◆◆◆

 

なし

 

 

◆◆◆七日目の夜、占い師の会話◆◆◆

 

なし

 

 

◆◆◆七日目の夜、霊能者の会話◆◆◆

 

なし

 

 

◆◆◆七日目の夜、聖騎士の会話◆◆◆

 

なし

 

 

◆◆◆七日目の夜、見習い騎士の会話◆◆◆

 

なし

 

 

◆◆◆七日目の夜、郵便屋の会話◆◆◆

 

【ホタルビ】

「イサリビ様、七日目の夜です。ついにこの村での人狼騒動も一週間が経ってしまいました。ですがそれも、ほぼ明日で決着がつきそうです。ですからこの手紙を送るのもおそらく今日が最後になるでしょう。ホタルビは郵便屋ですから、もしかしたら今晩狼の襲撃を受けて死んでしまうかもしれません。ですがもしパン屋様が残って下されば、そのパン屋様がホタルビの意思を継ぎ、最後まで村の為に戦ってくれると信じています。ホタルビが今日襲撃を受けず明日を迎えられたとしたら……その時は最後まで村の為に戦います。ホタルビと同じく郵便屋を名乗る方の中から、どちらが人狼で、どちらが恋人なのか。ホタルビは見極めなくてはなりません。どうか、どうかホタルビが正しい判断をできるようイサリビ様、お力添え下さい。そして本物のパン屋さんと一緒にホタルビは最終日を迎えたく思っています。あかすみ様とクロム様、一体どちらが本物のパン屋なのでしょうか……。ホタルビはいつも、クロム様から言い知れぬ白さを拾ってきました。それが疑いへと変わったのは超村人の話題が上がった頃です。ホタルビはずっとクロム様が超村人だとばかり思っていました。事実クロム様もそれを否定することはせず、ホタルビはすっかり信じ切っていたのです。……ですが全役職COをしてみれば、クロム様はパン屋を名乗っておりました。これは村人を惑わす人外だったという事ですか!? それとも何らかの理由で起こった村騙りだったのでしょうか……。ですがクロム様が超村人を騙る理由が今もホタルビには理解ができません。あの出来事以来、ホタルビはクロム様を信じる事ができなくなりました。反対に同じパン屋を名乗るあかすみ様はどうでしょう。序盤はそれほどホタルビと意見が合うとも思いませんでしたが、村が真相に近づくにつれ、にわかに歩調があってきたように思います。ずっと一人で戦い続けてきたホタルビですが、最後ぐらい誰か信じられる人の手を取って、一緒にこの村を守ってみても許されますか? ……ホタルビは怖いのです。ずっと一人で戦ってきた自分が、今さら他人に手を差し出すのは。勇気を出さなくてはなりません……村を救うために、仲間と手を取り合う勇気。その為にはまず選ばなくてはいけないのですよね。ホタルビは今試されています。選ぶ勇気を胸に、最終日であろう明日を精一杯生き抜きます! 挑戦なくして勝利なし! ホタルビは最後まで頑張りますよ!」

 

 

◆◆◆七日目の夜、パン屋の会話◆◆◆

 

【クロム】

「今日が最後の夜らしいな……なんとも慌ただしい七日間であった。どれ、最後ぐらいパン屋である俺が、あかすみには到底真似出来んような凝ったパンを焼こうではないか。村人17人分をモチーフにしたかわいいパンを焼いてやろう。初日に決闘で散ったジェラルド。お前は眼帯パンだ。勝者のソニドリにはまた虫のパンを焼いてやろう。美咲よ、お前は今回もまた初回襲撃を受けたのだったな…! お前が喜びそうなのはこれだろう? BLという文字のパンだ。片方ずつ色も変えて置いてやる。このほうが何かと想像しやすいであろう? ジオリード、お前は人狼王ではなかったのだな。囁く狂人……か。ジンジャーマンクッキーに牙でもはやしておいてやろう。人間は食えんだろうから血でも啜っておくがいい。ルア、お前はよくできた共有者だった。お前の髪飾りを模したクッキーはどうだ? 白理、お前は見習い騎士だったのだな……吊ってしまってすまない。ホワイトチョコのかかった猫型クッキーを作るから許してくれ。ルアルよ、お前は誇り高き人狼王だった。人狼パンはお前の為にあるものだ。そしてかえる、お前には迷惑をかけた可能性がある。超村人騙りをしたことを今は後悔している、かわいいカエル型パンで許してくれ。櫂……お前は常にラーヒーの背中を追っていたな。あやつはキューピットだったぞ。ラーヒーに心を打ち抜かれた男として、ハートパンはお前に捧げる。レーゼ、俺はお前を信じていた…! よもや人狼だったとは、ユーガの占いが無ければ気づけぬところであった。敵ながら天晴だ。今日かぶっていた帽子のパンを焼いてやろう。そしてユーガよ、真占い師として最後まで村に誠実に職務を果たしたその姿、見事であった。絆をパンで焼くのは難しかったのでな……水晶玉の形のパンにしてみたのだ。占い師っぽいであろう? そしてラーヒー……お前というやつは村にとって、最高に手を焼くキューピットであったな。墓下に落ちたのならその羽はもういらんだろう。パンにして食ってしまえ。ホタルビよ……俺はお前の事も信じていた。だが今は少しその気持ちに迷いが生じている。明日はどうなっているかわからん。だがその帽子姿は意外と似合っていると思っていたぞ。レーゼのパンと並べると、帽子が二つで可愛かろう。そしてクライン、お前の事は狼だと思っている……思っているが、逆境に立とうとも村を想うその気持ちに触れ、俺の心は少しだけお前の事を信じてもいいかもしれないと思い始めている。お前が村人だというのなら、俺を信じさせてくれ。薔薇のパンはお前のものだ。そしてあかすみ、お前は本当によく喋るやつだ……! その上偽物のパン屋を名乗るとはな。鳥型のパンを作ったが、少しお前は黙っておれ! という気持ちを込めて口はつけないでおいた。そして最後はアザラシか。前回は初回吊りされたというのに、なかなかいぶし銀のような働きをしておるな。郵便屋の中では、意外とこいつが真目が高いかもしれん。お前の分はごま塩を振ったアザラシアンパンだ。ゴマがいかにもお前の顔にそっくりで笑ってしまうぞ」

 

【あやみ(GM)】

「すごいパンを沢山作ったわね……!」

 

【クロム】

「……フッ、おそらく今日で最後であろうからな。明日からは上手い米が食べられる。パンはもう作り納めだ」

 

【あやみ(GM)】

「了解。さすがにこの量のパンの説明はできないから、これは終わってから皆にログで見てもらいましょ」

 

【クロム】

「それでかまわん。あかすみがどんなパンを焼いたというか、見ものだな。後はもうなるようになれだ。誰が襲撃され誰が残っても、やる事はほぼ変わらん。日が昇る前に、俺は少し寝ておくこととしよう。……レイ、お前の通訳もこれで最後だ。助かったぞ」

 

【レイ】

「(かまわねぇよ。乗り掛かった舟だ!)」

 

【クロム】

「以上! パン屋クロム、これにて終劇!」

 

 

◆◆◆七日目の夜、超村人の会話◆◆◆

 

なし

 

 

◆◆◆七日目の夜、墓下の会話◆◆◆

 

【ラーヒー】

「ほう……ここが墓下というところですか。初めて足を踏み入れました。こんばんは、ラーヒーです」

 

【美咲】

「ラーヒーさん、お疲れ様です!」

 

【ユーガ】

「ラーヒー! やっとお前も墓下に落ちてきてくれたんだな……!」

 

【ルア】

「七日間という長丁場をお疲れ様。初めての墓下ならなおの事、ゆっくり過ごしていってほしいよ」

 

【ジオリード】

「ああ、そうだな。ラーヒー殿よ、どうか心安らかに……ラーメン♰」

 

【櫂】

「ソーメン」

 

【ジェラルド】

「俺イケメン!」

 

【美咲】

「今回はちゃんとイケメンやれましたね!」

 

【ジェラルド】

「ずっと狙ってたからなー!」

 

【ラーヒー】

「おやおや、恋人達よりも先にこのネタをやられてしまうとは。地上の二人が後でログを見たら、悔しがるかもしれませんねぇ」

 

【ソニドリ】

「もしかして恋人さん達も、このネタやろうとしてたのかい?」

 

【ラーヒー】

「ええ。私が墓下に降りたらやりたいネタがあるって、これの事を言ってましたよ」

 

【白理】

「じゃあ明日の朝、ラーヒーさんの死体を見てこのネタを持ち出す人がいたら、それが恋人かもしれないって事なんですね……!」

 

【ルアル】

「納得。誰がアーメンを口にするのか楽しみ」

 

【ラーヒー】

「でも地上にいるお二人は、今はもう明日をどうやり過ごすかで頭がいっぱいになっていると思います。果たしてこのネタ、覚えているでしょうかねぇ」

 

【ジェラルド】

「恋人かぁ、あの中に二人いるんだよな。誰と誰なんだろう?」

 

【ラーヒー】

「墓下はまだネタバレは無しで?」

 

【ルア】

「降りてきた人の役職はばらしてるけど、地上の人のネタバレはほとんどしてない感じかな?」

 

【ラーヒー】

「なるほど。それなら私も伏せておいたほうがよさそうですね」

 

【美咲】

「でもちょっとだけ、ヒントぐらいなら欲しいかもしれないです……!」

 

【ジオリード】

「何かないのかね? わかるかわからないかぐらいのギリギリのものは」

 

【ラーヒー】

「そうですねぇ……あ。そうだ。恋人達は途中からコードネームで呼び合いをし始めたのですよ」

 

【レーゼ】

「コードネーム? ってなんだそれ?」

 

【ラーヒー】

「普段の名前とは別の、仲間うちだけの名前みたいなものでしょうか。一種の仮名です。二人は嵐と香澄とお互いのことを呼び、それはそれは夜時間は仲睦まじく過ごしておりましたよ」

 

【かえる】

「嵐くんと香澄ちゃんかぁ。ってことは性別は男女なのかな?」

 

【美咲】

「嵐って、ちょっとカッコイイですね。上に残ってる人の中ではクロムさんとかになるのかなぁ?」

 

【レーゼ】

「てか上に残ってる女、ホタルビしかいなくね?」

 

【櫂】

「じゃあ香澄さん=ホタルビさんって事じゃないっすか!?」

 

【ジェラルド】

「恋人陣営に男女で当たって、この殺伐とした狼騒動の裏で夜時間イチャコラしてるやつらが居た事に、俺はうらやましさしか感じねぇよ……! 俺だってかわいい女の子と一緒に恋人に選ばれたかったぜーーーなんで俺を選んでくれなかったんだよラーヒー!」

 

【櫂】

「ジェラルドさん、残念でしたね。俺はルアさんと一緒に共有者やれて最高に嬉しかったっす!」

 

【ジェラルド】

「チクショー! うらやましすぎるぜー!」

 

【ルア】

「あはは……というかこれってコードネームなんだよね……? なら女の人が男の名前を名乗る事ももしかしたらあるかもしれないし、そこまで性別は当てにならないんじゃないかな……?」

 

【ユーガ】

「そうか、その可能性もあるのか……!」

 

【美咲】

「でも名前の雰囲気で似合いそうなの、私の目線ではやっぱりクロムさんとホタルビちゃんだなぁ……」

 

【ジオリード】

「あの白い鳥とアザラシ殿には、確かに恐れ多い名前ではある」

 

【白理】

「ラーヒーさんが選びそうっていう目線で探してみるのはどうですか?」

 

【櫂】

「あ、それも面白そうっすね!」

 

【かえる】

「え~? ラーヒーさんが選びそうっていったら、やっぱり私だったんじゃない?」

 

【ラーヒー】

「かえるさんも実は少し迷いましたよ」

 

【かえる】

「えっ、ほんと!?」

 

【ユーガ】

「ラーヒー! なんで俺は選んでくれなかったんだ!?」

 

【櫂】

「そうですよ、俺という者がありながら、どうして別の人を恋人に選んだんすか!?」

 

【美咲】

「ま、まさかこれは……墓下で異種族交じりのBLのバーゲンセール開始……!?」

 

【ルア】

「えっ」

 

【ルアル】

「否定。また美咲の暴走が始まる予感」

 

【ラーヒー】

「私があの方たちを恋人に選んだ理由は、明日を見て頂ければわかるんじゃないでしょうか。これでも色々悩んで決めたんですよ」

 

【ソニドリ】

「誰なんだろう、楽しみだなぁ」

 

【白理】

「あ……そ、そうでした! 楽しみと言えば先ほど、親子丼を作ってた時にまた来客がありまして。満月さんが手作りアップルパイを焼いてきてくださったんです。人狼ゲームが終わったら、打ち上げで食べて下さいって。とってもいい香りがするおいしそうなアップルパイでした!」

 

【ジェラルド】

「えっ!? 美少女が焼いてきてくれたアップルパイ!?」

 

【櫂】

「や、やりましたよジェラルドパイセン! 今日は最高の日っすね……!」

 

【白理】

「あとスズさんもカップケーキやクッキーを焼いておいてくれてましたよ。疲れた頭には糖分が必要……って言ってましたね。残っても小分けにして持って帰れるように、小さめのお菓子にしてくれたみたいです」

 

【ジェラルド】

「最高じゃん! 満月ちゃんー! スズちゃんー! ありがとーーーっ!」

 

【櫂】

「よっしゃああああああ! 美少女の作ったごはんとケーキとデザート……! 俺、腹がちぎれるぐらい食べます!」

 

【ルア】

「バ、バッセのアトリエってこういう人しかいないのかい……?」

 

【ジオリード】

「風評被害も甚だしいな、彼らは例外であるよ。普段は私のようにエレガントでインテリジェンスな紳士ばかりだ、ルア殿は安心してくれたまえ」

 

【ラーヒー】

「ええ、その通りです。洗練された優美な紳士も沢山おりますからねぇ。そう、例えば私のような」

 

【レーゼ】

「この2人が言っちまうと、まるで説得力がねぇのはなんでだろうな……胡散臭ぇ」

 

【ルアル】

「同意。でもバッセのアトリエにはルアルのように賢い子もいる。だからルアは安心してほしい。そして満月のアップルパイ楽しみ。フンスフンス」

 

【ソニドリ】

「泣いても笑ってもあと一日。ほら、そろそろ夜明けだよ。一週間戦い続けた地上のみんなに敬意を表して、僕らもあと一日しっかりと見守ろう」

 

【ラーヒー】

「フレーフレー♪ 香澄♪ フレーフレー♪ 嵐♪」

 




【システムメッセージ】

もうすぐ夜が明けます。

おいしいパンが焼きあがりました。

郵便物が村に届きました
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