アトリエ人狼2nd   作:綾海しろ

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アトリエ人狼2nd:三日目の昼時間

【あやみ(GM)】

「三日目の朝になりました。広場に出ると、そこには美咲の無残な死体が発見されました。はいレイ君、村人の嘆きの声!」

 

【レイ】

「チクショーまたかよ!? ええい、美咲ーーッ! 人狼め、美咲をキルするとは許せねぇぜ……!」

 

【あやみ(GM)】

「しかし村の活動を何とか維持しようと、今日もパン屋はパンを焼き、郵便屋は新聞を配達し終えたようです。ちなみに今日のパンはカメムシ型と芋虫型のパンだそうです」

 

【あかすみ】

「おえー、なんだよそのパン。気色悪ぅ……どうせ焼くならもっと美味そうなパンを焼けよな」

 

【アザラシ】

「ほんまやで、誰がこんなパンもろて喜ぶと思ってんねん!」

 

【ソニドリ】

「えっ!? カメムシと芋虫型!? なんて素敵なパンを焼いてくれたんだい! 最っ………高じゃないかああああああッ!」

 

【ルア】

「あはは……凄く喜んでくれてる人がいるみたいだね」

 

【ソニドリ】

「ほんっとうに有難うパン屋さん! この村で人狼騒ぎに巻き込まるなんてはじめはツイてないなと思ってたけど、こんな素敵な朝食を食べられるなんて僕はこの村に来て良かったよ……! しかしこのパン、カメムシの緑色がとてもよく再現されているね! 緑のカメムシは主に「ツヤアオカメムシ」「チャバネアオカメムシ」「アオクサカメムシ」の三種類が生息していて、特にツヤアオカメムシは特に明るい光を好む性質があって窓や洗濯ものなんかにとりついて、ちょっとでも刺激を与えるとめちゃくちゃ臭いにおいをまき散らすんだけど秋に大量発生しやすいから要注意なんだけど僕としてはカメムシさんたちを潰すなんて発想がまずありえなくてなんでかっていうとそれはこんなにかわいいフォルムをしてるカメムシさんたちがつぶれる姿なんて絶対みたくないからでむしろこうやって強い異臭を放ってくれることで人間達がカメムシさんを潰すことがなくなるのならむしろいくらでも臭いにおいをまき散らしてほしいぐらいだよって思う訳なんだよね! あとこっちの芋虫パンの緑色は野菜とか草花に発生する」

 

【あやみ(GM)】

「ソニドリさん、ストーーーーップ! ゲームが始まらなくなっちゃうから昆虫談義はまた後で!」

 

【ソニドリ】

「わぁっ、ごめん! あまりにも嬉しくなっちゃってつい……」

 

【クロム】

「……ふっ。昨日の功労者に、誰か礼を言いたかった者がいるようだな」

 

【白理】

「パン屋さん、これだけソニドリさんが喜んでくれたら嬉しいでしょうね……!」

 

【ソニドリ】

「いやぁ……めちゃくちゃ嬉しかったよ、ありがとう!」

 

【あやみ(GM)】

「……という訳で、今日も届いた新聞を読みながらパンを食べた村人たちは、狼探しのための議論を開始する事とにしました。村人たちはお互いを信じあい、自分勝手な愛を育む恋人達の言い分に騙されないようにしながら、力を合わせて人狼を探し出しましょう! それじゃあ三日目、はじまりはじまり」

―― 【三日目・昼】 議 論 開 始 ――

 

【ルア】

「みんなおはよう。昨日言ったとおりに、今日は占い師から順に結果を発表してもらうよ。あ……でもジオリードさんは人外陣営確定だから、占い結果はもういらないかな」

 

【ジオリード】

「なんだと……!?」

 

【レーゼ】

「ま、当然の結果だよなぁ!」

 

【櫂】

「人外の考察まともに聞いたって、頭こんがらがるだけですからね」

 

【ルア】

「そういう事。占い発表順は今日はラーヒーさん、ユーガさんの順でいくよ。そのあとに人狼結果を引いた霊媒師が居たら、表に出てきてもらえると嬉しいよ。よろしくね」

 

【ラーヒー】

「承知いたしました。ではさっそく私の占い結果から。昨日の夜は櫂さんを占って安眠でした。櫂さんは人間ですよ、ご安心くださいね」

 

【ユーガ】

「俺は昨日も言ったとおりにルアルを占ったぜ。ルアルは人狼だった! 昨日処刑されたジェラルドと合わせて最低でも狼が2匹、そしてジオリードという人外が一人表に出てる形になるぜ!」

 

【クロム】

「……! またしても狼が見つかったというのか!?」

 

【ソニドリ】

「へぇ……二日目も随分と場が動くなぁ。さて、偽占い師は果たしてどちらかな……?」

 

【ルア】

「ユーガさんがルアルさんに人狼判定、そしてラーヒーさんは櫂さんに人間判定だね」

 

【ラーヒー】

「はい」

 

【ユーガ】

「その通り、ルアルは人狼だ! 今日はルアルを処刑してくれれば村は一歩勝利に近づくぜ……!」

 

【ルアル】

「否定。異議を申し立てます。ルアルは人狼ではない。なぜならルアルは霊媒師だからである。異議のある者はこの場に名乗り出るべきだとルアルは提案する」

 

【かえる】

「へぇ、これはまた楽しそうな事になってきたねぇ。霊媒師どうする? 対抗いたら出ちゃえばよくない?」

 

【ホタルビ】

「ルアル様が偽の可能性もございます、霊媒師を表に出すかどうかは共有者主導で決めて頂くのがよろしいかと」

 

【櫂】

「いいんじゃないすか? このまま対抗出さないで話進めるのも気持ち悪いっすし、俺は賛成しますけど。共有者であるルアさんに判断は任せます」

 

【クロム】

「同じくだ」

 

【レーゼ】

「共有者の判断に従うぜ!」

 

【ルア】

「……わかったよ。ルアルの真偽を確認するためにも霊媒師には表に出てきてもらおう。我こそが本物の霊媒師だという人は、今すぐこの場で名乗り出てもらえるかい?」

 

「「「…………」」」

 

【ルア】

「いなさそう……だね?」

 

【クロム】

「では、ルアルが霊媒師という事で決まりだな。そして霊媒師に人狼結果を出したユーガ、貴様は偽占い師決定だッ!」

 

【ユーガ】

「えっ……なんでそうなるんだよ!?」

 

【ルアル】

「フンス。クロムに完全に同意。ルアルこそが霊媒師である。ルアルを人狼判定したユーガはこの時点で偽物と確定。真占い師はラーヒー一択」

 

【櫂】

「ち、ちょっと待って下さいよ! 霊媒師に名乗り出たのがルアルさんだけだからって、それがイコール本物とは限らないじゃないすか! 本物の霊媒師が既に死んでいる可能性だって一応ありますからね!?」

 

【ソニドリ】

「たしかに櫂君の言う通りだね。しかし昨日処刑されたのは狼であるジェラルド君、そして夜中に殺されたのは美咲さん一人だけだ。櫂君の理屈でいくと、美咲さんがピンポイントで霊媒師でもない限り、その線は極めて薄くなってしまうけど……狼側がそんな都合よく霊媒師を襲撃なんてできるものかな? あとみんなから見て、美咲さんが確定で霊媒師だと思える要素って、どこかにあったかい?」

 

【かえる】

「美咲ちゃんは昨日はあまり発言していなかったからねぇ。投票時の一票はソニドリくんに入れてたことだけは覚えてるけど」

 

【レーゼ】

「美咲かぁ……美咲はなんかあかすみが気になるとか言ってたのぐらいしか記憶にねぇなあ。あー、後あれか、占い師まわりの事ばっかり言ってた記憶があるぜ。ユーガ真目で見てて、ジオリードも真の可能性はあるけど、ラーヒーの動きがおかしくないか? みたいなことを言ってた気がするぜ!」

 

【あかすみ】

「俺ちゃんを気にするのは凡人ならば当然といえば当然ですがね。しかし霊媒師ならば占いよりも吊り先を意識するのが普通だと思う訳だが、美咲に関しては吊り先決定の理由も「票をばらけさせる為」と随分理由が薄いんだよな。俺ちゃんはそこが気になります」

 

【アザラシ】

「確かにそうやな。普通自分が霊媒師なら、怪しい奴吊りに行って、自分で霊媒結果見たい思うんがまぁ普通やろ」

 

【白理】

「言われてみればそうですね……投票時間もそれほど遅いといった訳でもないですし。霊媒師なら普通、自分に票が入らないかある程度気になって票を後半まで取っておくような気がします……!」

 

【アザラシ】

「その点でいうとルアルの嬢ちゃんは占い師のすぐ後に投票しとるで。遅いどころか村人の票の入れ先すら見てへん。これどうなん?」

 

【ルアル】

「肯定。確かにアザラシのいう事は正しい。だが昨日ルアルは占い枠に入っていたため、処刑される心配がなかった。ならば村の為に弁解できるところは早めに弁解し、村人の思考を少しでもクリアにした状態で投票へ望ませるほうが良いとルアルは考えた。また、疑わしい人を霊媒師であるルアルの視点から提示し、村の会議の活性化を図る事で見えてきたものがあったはず」

 

【ラーヒー】

「それは確かにありますねぇ。現に昨日、ソニドリさんがジェラルドさんを仕留める事ができたのは、ルアルさんの立ち回りによる部分が大きいです。そしてかなり初日は黒っぽい枠に居たルアルさんを占いにあげなければ、共有者が潜伏している今、偽占い師のユーガ君も迂闊に人狼判定は出せなかったでしょう。私の目線では、ルアルさんの動きは大変すばらしいものです。このように一見黒く見られる動きをしていた能力者が、ほぼ真目を勝ち取り表に出る事で、狼の濡れ衣を着せる先を一気に減らすテクというものが存在します」

 

【クライン】

「なるほどね。ルアルさんがもし真霊媒師だと仮定すると、狼側はただでさえ苦しいところに更に疑い先まで減らされて、相当しんどい状態になっているって事かな」

 

【かえる】

「そういう事になるねぇ。私も占い師はラーヒーさん真目で見てるから、ルアルちゃんと美咲ちゃんだったらルアルちゃん霊媒真目で置くよ」

 

【ラーヒー】

「おや、それは嬉しいですねぇ」

 

【かえる】

「ついでに言うと、ジオリードさんがキューピットで、櫂くんと白理ちゃんが恋人に私の目からは見えているよ」

 

【白理】

「ふえぇ……っ!? ど、どうして私なんですか!?」

 

【櫂】

「白理さんと恋人……なんていい響きなんすか」

 

【白理】

「ち、違います~~っ! 私、恋人じゃありません! 櫂さん、否定してくださいっ!」

 

【ルア】

「……櫂さん、キミ、白理さんと恋人なの?」

 

【櫂】

「や、やだなあ、違いますよルアさん! 俺恋人陣営なんかじゃありません! 村人っす!」

 

【かえる】

「え~? 怪しいなぁ?」

 

【クロム】

「かえる、何故そう思ったのか理由ぐらいは教えろ。 俺は昨日、間違えて聖騎士であるソニドリを人外だと認識してしまった……今日はそのような間違いを犯したくはないのだ。多くの意見に耳を傾け、己の真実をつかみ取りたい……!」

 

【ソニドリ】

「クロムさん、気にしてくれてたんだ。でも大丈夫、僕は君の事は村人陣営だと思って見てるよ」

 

【クロム】

「何!? それは誠か……!?」

 

【ソニドリ】

「うんうん。だからあまり気にしないでほしいな。でもかえるさんの推理は僕も聞いてみたいね。かえるさん、お願いしてもいいかな?」

 

【かえる】

「いいよぉ。えーっとまずねぇ、占い真贋はラーヒーさんが真でユーガ君が偽だろう? 理由は色々あるけれどね、まずラーヒーさんの序盤の動き。あれは序盤で真目をとりすぎて狼達に夜襲撃されないようにする為のものだったと私は思うんだよねぇ。そしてユーガ君だけど、あの性格じゃあ嘘なんてつけそうもないだろう? だから潜伏狼なんてまず無理だろうから、偽占い師として一番最初に表に出されたんじゃないかと私は思ってるよ。可哀そうだねぇ。となると残ったジオリードさんは確定人外陣営。狼が二人も占い師に出てくることは早々ないだろうから、ジオリードさんは狂人かキューピットって事になるよね? ここまでは大丈夫?」

 

【クロム】

「うむ、問題なかろう。続きを頼む」

 

【かえる】

「で、狂人とキューピットだけど、どっちが占われたくないかって言ったら俄然キューピットじゃない? 狂人はむしろ占われて村人判定された方が、村を引っ掻き回せてお得だしねぇ。キューピットは占われると「キューピット」って出ちゃう訳だから、間違いなく陣営確定しちゃうからね。だから占いに出てたジオリードさんはキューピットと私は予想するよ」

 

【白理】

「で、でも! そこまではいいとしても、どうしてジオリードさんキューピットから、私と櫂さんが恋人にまでなっちゃうんですか…!?」

 

【かえる】

「それはジオリードさんと唯一つながりが昨日見えたのが、櫂くんだったからねぇ。占い師達とよく絡んでたのも櫂くんだったし、ジオリードさん真目あると投票時に言ってたのも櫂くんなんだなぁこれが」

 

【櫂】

「そこから俺とジオリードさんを結び付けたくなるのはわかったっすけど、なんで恋人相手が白理さんなんすか? 俺が一番気になるのはそこっす」

 

【かえる】

「そこはあれだよ、櫂くんだってわかってるんじゃないかい?」

 

【櫂】

「え? 何がすか!?」

 

【かえる】

「まぁ十中八九、櫂くんにやる気を出してもらうために、かわいい女の子をジオリードさんが選んだって事なんだろうねぇ。相手が女の子なら、櫂くんだってまんざらでもないでしょ?」

 

【櫂】

「ええまあ……どんな役職でも、かわいい女の子と一緒にやれればパラダイスなのは間違いないすね……!」

 

かえる】

「ほらほらぁ」

 

【白理】

「ち、違いますってば……! 櫂さん、そこは否定するところです! お願いですから否定して下さーいっ! 村の皆さんも信じて下さい! 私たち、本当に恋人なんかじゃないんです! 少なくとも私は違いますっ」

 

【レーゼ】

「うーん……そうかぁ? 櫂の方を見てると可能性としてなくはない……みたいな気分になるな。まだわかんねーけど」

 

【ホタルビ】

「ホタルビもそれに関しては同意いたします。白理さんが結構むきになって否定している所も、もしかしたらここ、恋人陣営ありえるのではないか……と」

 

【白理】

「ふ、ふえぇ……そんなぁ」

 

【ジオリード】

「フハハハハ! なかなか面白い推理ではないか、かえる殿! だが恋人の話題が出たついでだ、貴様らに真実の一つを教えてやろう! 私はキューピットではない。人狼王だ。ひれ伏すがいい」

 

【かえる】

「えー!?」

 

【ジオリード】

「私を今日処刑するのはよかろう。致し方ない。だが私を殺せば明日の朝、超村人の死体も一緒に広場に出てくる事になるだろう。昨日ソニドリが浮かせた分の縄を、お前たちはみすみす一つ消費する事となるぞ」

 

【クロム】

「……なるほど。ジオリード、だがそれはお前の言ってることが正しければ……だろう?」

 

【ジオリード】

「無論、お前たちが私の言っている事を疑いたくなる気持ちはわかる。大いに結構、存分に疑ってくれたまえ。……だがよく考えてみるがいい。何故私が偽占い師としてこの場に出ていたのかを。何故ニンニク占いなどというしょうもない占い方について、べらべらと喋りまくっていたのかを」

 

【ホタルビ】

「まさか初めから……最終的に吊られるおつもりであの場に出ていたと?」

 

【ジオリード】

「私は人狼王だからな。偽占い師は乗っ取りでも成功せん限り、遅かれ早かれその存在を暴かれ、処刑される運命だ。ただ何の手も打たずに死ぬ必要はあるまい? 私が死ねば確実に村人を一人、墓下に引きずり落とすことが出来るのだ。その間に狂人が占われ村に潜伏し、場を有利にかき乱す事だってできるのだからな。フハハハハ!」

 

【かえる】

「えっ、嘘でしょ? ジオリードさん本当に人狼王なの!? キューピットじゃなく???」

 

【ジオリード】

「何度でも言おう、私は人狼王だ。そして人狼サイドから村人へ一つ連絡事項がある」

 

【ルア】

「……一体何を伝えたいっていうのかな」

 

【ジオリード】

「我ら人狼陣営は、ソニドリ殿の手で序盤から同胞ジェラルドを既に失ってしまった……その上、人狼王の私も既に露呈してしまっている。残す人狼はあと2人。さすがにもう恋人陣営を襲撃しているなどという余裕はない。――よって我らは恋人の襲撃を放棄する!」

 

【ソニドリ】

「へぇ……という事はあれかい? 狼側はもう、恋人陣営に負けても仕方がない、という結論を出したって事かい?」

 

【ジオリード】

「無論、この戦いを最後まで諦めるつもりはない。だが序盤に狼2人を露呈させてしまったのだ。その上運が悪いことにソニドリ殿は聖騎士確定で生存しており、ルアル殿が霊媒師としてほぼ確定しそうではないか……生贄とできる人間が減りつつある今、少なくとも村人有利に話を進める気はせんよ。それによって最悪、恋人陣営には負けてしまっても仕方ないと腹をくくったという事だ。つまり恋人の処理はお前たちに村人に任せる。私たちは少なくとも同胞を最後まで生き延びさせなければならぬ使命があるからな。私の話は以上だ。信じる信じないはお前たちの自由だが、この場にはまだ恋人とキューピットが残っている事をゆめゆめ忘れるな。狼側はまだどちらも襲撃できていないのだからな」

 

【レーゼ】

「……完全に開き直りやがったな、狼のやつら」

 

【ホタルビ】

「人狼探しに加えて恋人達まで村人側で処理しないといけないとなると、ソニドリ様のお陰で縄に余裕ができたとしてもそこまで余裕がありませんね……」

 

【白理】

「で、ですがジオリードさんが言っている事が合っているのかは、まだわからないじゃないですか……!」

 

【櫂】

「たしかにそうっすね。でも、最悪の事態も考慮しながら村も動かないと、どこで負け確定するかわかんないすから」

 

【ルア】

「そういう事だね。まったく困ったことになったよ。今日の村の議題としては大まかに四つ。一つ目はルアルさん霊媒師の真偽。二つ目はユーガさんとラーヒーさん占い師の真偽。三つめはジオリードが人狼王であるかの真偽。ラストは恋人予想。この四点だよ。各自の意見を聞いた上で、今日は聖騎士として確定しているソニドリさんと相談して、また占いはゾーンでボクが指定することにするね。それでいいかい? ソニドリさん」

 

【ソニドリ】

「僕はかまわないよ。正直な所、僕はもう今日は死んでるものだとばかり思ってたから、こうして生きて村に存在していられるだけでもありがたいというか、驚いてるぐらいだからね。残された以上、できる限り村に貢献させてもらおうかな」

 

【ルア】

「ありがと、そういってもらえるとボクも助かるよ。確定で味方だとわかる人がいるのは心強いな。それじゃあかえるさんの予想はさっき聞けたから、他の人で意見や推理が進んでる人が居れば披露してもらえるかい」

 

【ホタルビ】

「それでは不肖ながらこのホタルビが、先ほどのかえる様の推理に意見いたします。かえる様のジオリードさんがキューピット、櫂様と白理様が恋人という説は、可能性としてはかなりあり得るのではないかとホタルビは思っております。しかし占い師の真贋についてはホタルビの推理は反対です。ホタルビは依然、ルアル様を人外だと予想しております。人外の中でも狼であるジェラルドさんが庇いに入った事を考えれば、ルアル様は当然狼陣営。占い結果でルアル様狼と言ったユーガ様のほうがそういった点から見ても真寄りでみております」

 

【白理】

「わ、わたしは恋人じゃありません……! ただ、櫂さんが恋人陣営である可能性は残っています。ですので誰が恋人であるか、偽占い師から予測を立ててみたいと思います。まず私目線、私を人間判定してくださっているユーガさんは、意見も一致している所が多いのもあって、どうしても真目で見てしまいます……。そうなると偽物はラーヒーさんとジオリードさん、という事になります……よね? このお二人だったら私はラーヒーさんがキューピットだと思うんです……。だ、だってラーヒーさんって前回はあの「伝説のラストウルフ」ですよね? それがこんな序盤から疑われやすいような行動をとったりするでしょうか? しかも仮に狼だと仮定すると、それこそ潜伏していただいたほうがいいに決まってますから、表に出てくるのがそもそも違和感というかなんというか……。と、とにかく私からみると、ラーヒーさんが一番違和感が多いです! なのでキューピットで早めに吊られて、後で恋人達に「加護」を使うつもりなんじゃないかなぁって、思うんですけど……どうですか?」

 

【ラーヒー】

「白理さんは私を疑っているんですねぇ、残念です。ですが私がキューピットだったとして、一体どこに恋人が隠れているのでしょうか?」

 

【白理】

「こ、恋人ですか……? 私も占い師と絡みがあった櫂さんは恋人である可能性があると思っています……! 櫂さん相手なら、確かに女の方をラーヒーさんでも恋人相手に選んだんじゃないでしょうか? でもその相手は私じゃありません、同じ女の子なら、他にも恋人候補がいるじゃないですか! 私の予想はホタルビさん……も、ありえなくはないですけど、レーゼさん! あなたです!」

 

【レーゼ】

「はぁっ!? どうしてそうなるんだよ!? 俺を疑うなら、もっと頭ちゃんと使えよな! いいか、櫂が好きそうな女はどんな女なのかよーーーく考えてみろよ。俺は口もガサツだし、ひょろひょろ背も高くて胸もねぇだろ? こんな女と一緒にされて、どこに喜ぶ男が居るってんだよ……!」

 

【かえる】

「レーゼちゃん、自分の事めちゃくちゃ下げて言いまくってるけど平然としてるところが凄いねぇ……」

 

【櫂】

「口の悪いツンデレっ娘に尻に敷かれる世界線……それはそれで……イイ! レーゼさん、好きだ……」

 

【レーゼ】

「ばっ……馬鹿野郎! 適当な事言うなこの色ボケ野郎! 寄るな触るな死んじまえ!」

 

【ルア】

「……櫂くん、女の子の話になると毎度適当な事を言うのやめてもらえないかな? 推理がしづらくてしょうがないよ」

 

【櫂】

「さーせん! 俺の意思に関係なく、口が勝手に……!」

 

【クロム】

「しかし白理はともかく、レーゼのこの感じで櫂と恋人という事はなかろうな……仲間への情が一切感じられん」

 

【クライン】

「それは僕も同意。ちょっと櫂さんが哀れに思えてきたよ……」

 

【アザラシ】

「でも結局、恋人候補の一人はだいたいみんな櫂っちゅー事で一致しとるんか? 占い師から辿ると、だいたいそういう事になるんかもしれんが」

 

【あかすみ】

「占い師から辿るなら、ラーヒーに占われてる俺ちゃんもいるんですけどね。全くその手の意見が出ないのが、反対に俺ちゃん不思議ですよ」

 

【ソニドリ】

「君に絡むと100倍になって返ってくるからなぁ……確信がない事はなかなか言いづらいよ。それに櫂君も今日、ラーヒーさんに占われているしね」

 

【あかすみ】

「そんなものですか、残念です。俺ちゃんは暇すぎて誰かとトークバトルをしたい気分でしたよ。誰か俺ちゃんに歯向かう果てしなく勇敢な愚か者はいませんか?」

 

【かえる】

「いやぁ、君がもし恋人だとしたら、自分からそんな事言わないだろうからねぇ。この返しされた時点でもう、恋人路線は疑えないなぁ」

 

【ルアル】

「ルアルも同意する。あかすみは昨日の投票でも、票をばらけさせることが可能だったにも関わらず、狼のジェラルドにダメ押しの一票を入れてる。その時点でかなり村人目が強いとルアルは推測する。また恋人問題に関しても村に利益のある考え方を初日から落としていた。よってあかすみが恋人陣営である可能性は低いと推測される」

 

【アザラシ】

「なんや随分と村目置かれてるやんあかすみ。ワイの白く輝く部分も上げてほしいで!」

 

【ルア】

「アザラシさんごめんね、今日はさっきも言った通り、4つの議題に沿ったテーマで話し合いをしてほしいんだ。クラインさんあたりの意見も聞いてみたいと思っているんだけど、話してもらえるかな?」

 

【クライン】

「了解だよ。ボクの推理はかえるさんにほぼ近いね。ただ、推理の順としてはまずルアルさんがほぼ真霊媒師であるという推理が先にあるよ。昨日の投票で、狼であるジェラルドさんが死に、そしてジオリードさんが偽占い師だという事実が露呈しただろう? 狼陣営としてはそれだけでもかなり苦しい状況だと推測するよ。そこに更にルアルさんが対抗なしで霊媒師として名乗りを上げた。もしルアルさんが真占い師だとしたら、狼側から見れば昨日せっかく疑われていた人間を一人、確定村人として置かれてしまった形になる。二日連続で狼側を吊られる事は避けたいだろうから、今日は何としても狼は村人を投票で吊り上げたいはずだよ。ならば昨日から継続して疑われていたルアルさんを吊りにもって行きたいと考えるのは、村人よりも狼側だっただろう。それがかなわないと悟ったからこそ、ジオリードさんが人狼王COをしてこの場に出てきたんだと思っているよ。昨日の村のムーブは普通に考えて最高だった。だからこそ狼達は追い込まれているんじゃないかな? 恋人陣営を襲撃できないほどに」

 

【ルアル】

「納得。そして同意。ルアルの真を信じてもらえて嬉しい。フンスフンス」

 

【かえる】

「うーん、クラインくんの考え方は、私ととても近いねぇ……」

 

【クライン】

「ボクもそう思うよ。ジオリードさんが狼陣営だと思われる今、すぐにでも吊り上げてしまいたいとも思うけれど……」

 

【かえる】

「反対はんたーい! だってもしジオリードさんが人狼王だったら、超村人も道連れにされちゃうんでしょ? それって恋人がまだ死んでもいないのに、大きな損失じゃない?」

 

【クライン】

「ボクもそう思うね」

 

【レーゼ】

「確かにそうなんだよなぁ。超村人が生き残ってれば、襲撃でもしかしたら盾になってもらえる可能性もあるしな!」

 

【かえる】

「そうそう。絶対生きていていてくれた方が村としてはお得だと私は思うよ~? 実質騎士が一人増えるようなもんでしょ?」

 

【白理】

「そ、そう考えると確かにとても心強いですね……!」

 

【ホタルビ】

「ですが人狼を全て退治しなくてはならない以上、人狼王もいずれ処刑しなくてはなりません。まだ村人の数に余裕があると時ならば超村人が道連れとなっても許されますが、終盤に例えば人狼王・超村人・恋人・恋人の4人で残った場合、焦って人狼王を吊ってしまえば、その晩に超村人が道連れとされてしまい、結局村人が残っても恋人陣営の勝ちが決まってしまう可能性もあります。人狼王を吊るタイミングは、非常に大切なものだとホタルビは思うのです」

 

【ソニドリ】

「それは確かに否定はできないね。でも僕はそれでも今はまだ、超村人さんは生きていてもらったほうがいいと思うけどな。美咲さんが見習い騎士でもない限り、村の護衛機能はまだ生きてる。騎士の護衛と超村人がいる事で護衛GJが起こる可能性はこれから先、各段に跳ね上がっていくと思うからね。みすみすその有利な構造を村人側から手放すのは惜しいな」

 

【ホタルビ】

「そのお気持ちもわかりますが……でもホタルビは確実に人外陣営を吊りに上げていったほうが、後半吊り縄が足りないという不測の事態を防ぐことができて良いのではないかと思います」

 

【ラーヒー】

「随分とホタルビさんは、超村人を早い時期に排除する事に積極的ですねぇ……?」

 

【ホタルビ】

「超村人を排除したい訳ではありません。少しでも早く人狼陣営を処刑しておいたほうが、後半の吊り縄を恋人陣営に割く事が出来る……ホタルビはそう考えているだけです」

 

【アザラシ】

「せな事言ったって、まだジオリードが確定で人狼王だと決まった訳でもないやろ? 狼はんが正しい事言ってるとは限らへんで? むしろ人狼王って言ってるのが嘘で、呪狼の可能性もあるんちゃうか? ワイが狼はんなら三日目あたりに呪い発動アリやと思うけどな」

 

【レーゼ】

「げっ、ジオリードが呪狼なのは一番嫌すぎるケースじゃねーか……! 仮にもしルアルが真霊媒師だったとしたら、呪狼の呪いの力で今晩の騎士の護衛は不可能になるんだろ? 出てきて早々お弁当コースになるのはまずいんじゃねえか?」

 

【ソニドリ】

「その可能性も否定できないか……ジオリードさんの処理も考え物だなぁ」

 

【ホタルビ】

「皆様は本当に、ルアルさん真霊媒師で考えておられるのですか? ホタルビはまずそこを問いたいです。昨日あれだけ疑いの目を向けられたのにも関わらず、今日の霊媒師coだけでルアル様が白く見られることに、ホタルビはまだ納得がいっていません!」

 

【ユーガ】

「そうだぜ! 俺の占いでは確かにルアルは人狼だって出たんだ! ルアルを真霊媒と思うんだとしたら、それは俺が偽だと言ってるのと同じだろ!? ルアルの偽要素が対抗が出なかったって事しかないんだとしたら、せめて俺の偽要素も同時に上げてくれ。いくらでも俺が反論するからさ……!」

 

【かえる】

「それはさっきも散々言ったはずだがねぇ……」

 

【ホタルビ】

「ユーガ様が狼陣営だとしたら嘘をつくのが苦手な為、潜伏には向かずに表に出された……というのはかえる様の想像の域でしかありません。何かユーガ様が狼であるという決定的な証拠はございましたか? なければ想像だけでユーガ様が偽占い師となるのはおかしい、とホタルビは思います」

 

【かえる】

「それだけじゃないよね? ラーヒーさんの方が本物が襲撃懸念であえて狂人か何かに見えるように初日はふるまってた、っていう仮定があるんだよ。二つを合わせて考えてみると、状況証拠としてけっこうイイ線行ってると私は思うよ?」

 

【ホタルビ】

「ですがそれはユーガさんの過失によるものではございません。外的に作られた物である可能性だってありますよ」

 

【ラーヒー】

「でしたら一つ、私のほうからも言いたいことがあります。昨日どなたでしたか……たしかクロムさんがおっしゃっていましたね? 私たち自称占い師3人には襲撃されるという懸念はないのか……と」

 

【クロム】

「ああ、確かに言ったな。お前たちは3人とも、今日自分が死んでいるかもしれないという可能性をまるで考えていなかった……!」

 

【ラーヒー】

「確かにそうクロムさんには見えたでしょう。私はそれを肯定します。そして昨日のそのお言葉に対して、私はこうお返ししましょう……昨日、襲撃されてしまうかもしれないと口に出していれば、私は生き残る事ができましたか?」

 

【クロム】

「…………!」

 

【ラーヒー】

「襲撃懸念を口に出せば、他の方々から見て私はそれだけで真占い師である可能性が高まったかもしれませんね。ですが実際の所、ただ狼の襲撃を怖い怖いと騒いだところで、私が狙われる可能性を排除することはできないのです。むしろ真目を向けられれば向けられるほど、私は今日、生きて朝を迎える事は出来なかったでしょう。襲撃が怖いと叫んで私が生きていられたのなら、何度でも叫びましょう。嘆き、悲しみましょう。――ですがそれは無駄な事です。私は真占い師として、どうしても今日生き延びなければならなかった。だからこそかえるさんがおっしゃった通り、初日の真目を落としてでも生き延びる事を選択したのです。それはなぜか、皆さんはお分かりですね? 占い結果を今日も村に落とす為です。しかし一方のユーガさんはどうですか? 初日あれだけ真目を持たれ、そして初日はおそらく共有者に護衛が入っていたにも関わらず、今日もぴんぴん生き延びているではありませんか。私が真占い師ですからあり得ない事ではありますが、もしユーガさんが村目線で見て真占い師だと仮定した場合、昨晩の襲撃でユーガさんが選ばれていないこの事態のほうが余程おかしく思うのですが、皆さんその点はどうお思いですか?」

 

【クロム】

「……むぅ。たしかにユーガが襲撃されていないのは、おかしいな……」

 

【クライン】

「ラーヒーさんには明確に、襲撃されない理由があった。なぜなら村から見た時の占い師としての真目がおそらく一番低かったからだ。でも反対にユーガ君は、一定以上、真占い師として見ていた人が居た。それにも関わらず、護衛も入っていない昨日の夜にユーガさんが狼に襲われることは無かった……確かに結果を見ると、ラーヒーさんよりユーガさんのほうが偽占い師としてはありえるね」

 

【ユーガ】

「なんでだよ……!? 襲撃されてないのはラーヒーだって同じだろ!?」

 

【ソニドリ】

「確かに同じだね。でも狼からみて占い機能はとても厄介なものだろう? 普通に考えれば、どうにか狼側は序盤に真占い師とおもわしき者を排除したくて仕方無かったはずだよ。けれどそれをしなかったのには理由があった……そういう事じゃないかな?」

 

【ラーヒー】

「そうだと私は思います。ユーガさんたちは私を襲撃する必要はなかった。既に村でユーガさんが占い師として一番真目が取れていたからです」

 

【ユーガ】

「違う! 俺は狼じゃない! ラーヒーが言ってることは全部でたらめだ!」

 

【ルアル】

「否定。ラーヒーこそが真の占い師。ルアルに人狼判定を出したユーガは偽物。これはルアルの目からみても既に決定している」

 

【あかすみ】

「おいおい、この調子だと執拗にユーガを庇っていたホタルビも狼の可能性が高そうですねえ?」

 

【アザラシ】

「そろそろ夕暮れ時や。そこらへんは投票の弁論を聞いて判断してもいいんちゃうか? ホタルビのお嬢も言いたいことあるやろ?」

 

【ホタルビ】

「……わかりました。ホタルビも言いたいことを頭の中でまとめておきます。弁解は、投票時に致します」

 

【ルア】

「ありがとね。今日も占い師から投票してもらって、その後すぐにホタルビさんの弁解を聞きたいかな。あとはソニドリさん以外好きな順番で投票してくれたらうれしいよ。ソニドリさんは村側確定しているから最後の方でお願いするね。ジオリードさんは……」

 

【ジオリード】

「フッ、私は人狼陣営だからな。共有者の指図は受けん。最後の方で好きなところに票を入れさせてもらうぞ」

 

【ルア】

「……わかったよ。今日もなるべく決戦にして、話を聞けるだけきこう。もし決戦にしない場合もボクが蹴りをつけるよ。あと占い先だけど、これはボクの投票時に指定することにするよ。みんなの推理を聞いてから最後に決めたいからね」

 

【ラーヒー】

「承知しました」

 

【ユーガ】

「それで問題ないぜ……!」

 

【あやみ(GM)】

「昼会議終了。投票に移るわ」

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