今回は途中からオリジナルエピソードに入ります。
「ハンニンダーァァーー!!」
「「ハァーーッ!!」」
アンサーとミスティックは桜の木のハンニンダーを相手に応戦していた。カラクリ迷路を脱出した後、ゴウエモンが桜の木をハンニンダーへ変えてしまい、あんなとみくるはすぐにプリキュアに変身した訳だ。
「ミスティックリフレクション!!」
ハンニンダーが放ってきた桜吹雪をミスティックが防ぐ。
「小賢しい!これでも喰ら…」
「オープン!プリキットソード!」
悠司の声が聞こえてきたと同時に、斬撃のような無数のビームがゴウエモンに向かって飛んできた。攻撃を避けたゴウエモンの視線の先には新武器、『プリキットソード』を握った悠司の姿があった。
「二人の邪魔はさせない…イザナギ!!」
悠司は召喚したイザナギをアンサーとミスティックの加勢に向かわせた。
「おいおい、まさかペルソナ無しで俺と戦うつもりかい?」
「今倒すべきなのはハンニンダーだからな。俺の役目はゴウエモン、お前の足止めだ」
「…ハハッ!その心意気、嫌いじゃねぇぜ!その勝負、受けてたとう!」
ゴウエモンは扇子から出した桜吹雪を悠司に向かって放つ。悠司は斬撃を放ってそれを切り裂いていき、ゴウエモンにプリキットソードを振りかざすが、ゴウエモンは扇子で悠司の攻撃を防いだ。
「やるな!それでこそ俺が好敵手と認めた男よ!」
「そいつはどうも」
このような会話をしてから悠司とゴウエモンが互いの武器をぶつけ合う。拮抗する中、ゴウエモンが不敵な笑みを浮かべていることに悠司が気づいた。
「さぁ!桜吹雪に溺れちまいな!」
「っ!」
至近距離から放たれた桜吹雪を悠司は諸に受けてしまう。
「悠司君!」
「アンサー!」
悠司の事に気を取られている隙をつかれ、アンサーはハンニンダーの攻撃を受けそうになっていた。
そこへイザナギが間一髪のところでアンサーを守り、そのままハンニンダーを吹っ飛ばした。
「イザナギ!」
「俺は大丈夫だ!」
悠司の声が聞こえてきたと同時に彼を覆っていた桜吹雪が斬撃により無くなり、そこから悠司の姿が見えてきた。
「だから、お前達はハンニンダーに集中してくれ!」
「「うん(はい)!」」
悠司がゴウエモンに向かっていくと、ゴウエモンが再び扇子から桜吹雪を出そうとしていた。
「ハァッ!!」
「くっ!小癪な!」
すかさず悠司が扇子に向かって斬撃ビームを放ち、それをゴウエモンが扇子で防いだ。
「そっちは囮だ!」
ゴウエモンが斬撃ビームに気を取られている隙に悠司はゴウエモンに急接近し、そこから扇子を真っ二つに切り裂いた。
「なにぃ!?」
「…お前達の負けだ」
悠司はプリキットソードの刃先をゴウエモンに向け、彼らの敗北を宣言した。
「「プリキュア・フライングスペクトル!!」」
それと同時にアンサーとミスティックがハンニンダーを浄化し、マコトジュエルを取り戻す事に成功した。それと同時に悠司はゴウエモンに突き付けていたプリキットソードを下ろし、小さいサイズに戻した。
「ト、トドメを刺さないのか?」
「俺達の役目は怪盗団ファントムの嘘を暴き、人の思いが込められた大切な物とマコトジュエルを取り戻す事だ。お前達を殺す事じゃない」
そう言って悠司はゴウエモンに背を向ける。
「また大切な物を盗むのなら、その度に俺達…キュアット探偵事務所が相手になるさ」
「…ハハハ!鳴上悠、やっぱお前は最高の好敵手だ!いずれまた相見えよう!」
そう言い残し、ゴウエモンはこの場から撤退していった。
あれから悠司達は理科の授業が行われる理科室へ向かっていった。
「あれ?みくる…?」
「ポチ…」
「…はぐれたみたいだな」
向かっていったのだが、その途中で悠司、あんな、ポチタンはみくるとはぐれてしまった。更にあんなは学校が広すぎるが故に、理科室の場所がわかっていなかった。
「どうしよう…このままじゃ授業に遅れちゃうよ…」
「それなら大丈夫だ」
そう言って悠司はあんなの手を握り、歩き始めた。
「えっ!?悠司君!?」
「理科室の場所はみくるが地図を見せてくれた時に暗記しておいた」
「覚えてたの!?」
「ああ。今なら間に合うはずだ…しっかり手を握ってなよ」
「…うん」
返事をするあんなは嬉しそうに微笑んでおり、頬はほんのりと赤く染まっていた。
あれから授業開始ギリギリで理科室に辿り着いた悠司達だったが、手を繋いだまま入った為にクラスメイト達は二人の関係を誤解し、りえとゆみに至ってはニヤニヤしながら二人をからかっていた。ちなみにその時のみくるは羨ましそうにあんなを見ていたとか…
それから数日後のまことみらい学園。日直の仕事を済ませた悠司は弁当を持ってあんな達が待つ中庭へと向かっていた。
「ん?」
その道中、一人の女子生徒が悠司の目に入ってきた。深緑色の髪をし、眼鏡をかけ、胸元に他の生徒がつけていなかったバッジを着けている女子生徒は大量の紙を持ってどこかへ向かっていたが、どこか歩きにくそうな雰囲気だった。
すると悠司は女子生徒が持っていた紙を半分取ってきた。
「えっ?」
「これ、どこまで持っていくんだ?」
「えっと、職員室だけど…」
「職員室だな。俺も手伝うよ」
「…いえ、大丈夫です。これも生徒…って、もう行ってる!?」
女子生徒は断ろうとしたようだが、悠司は既に女子生徒の前を歩いていた。
「どうした?もう少し持ったほうが良かったか?」
「だ、大丈夫です!もう…」
どこか困り果てた表情をする女子生徒だったが、すぐに悠司の隣へと並んで職員室へと向かっていった。
それから二人は職員室へ書類を届け、職員室を後にした。
「その、ありがとうございます」
「どういたしまして。とはいえ、俺が勝手に手伝っただけだし、気にしないでくれ」
「そういう訳にはいきません。手伝ってくれた方にお礼を言うのは当然の事ですよ、鳴上君」
「俺を知ってるのか?」
「あなただけではありません。一緒に転校してきた明智あんなさんの事も知っていますよ」
「それは凄いな…あんな?…あっ」
「どうしたんですか?」
「あんな達を中庭に待たせたままだった。もう行くよ」
「あっ、ちょっと…」
女子生徒は悠司を引き留めようとするが、既に悠司の姿は遠くにあった。
あれから中庭であんなとみくる、りえとゆみと合流して昼食の弁当を食べていた。
「ねぇ悠司!この前あんな達のお店で悠司のお兄さんに会ったんだけど、すっごくカッコよかったよ!」
「わかる!メッチャイケメンだったし、凄く優しかった」
「そうか、ありがとう」
「なんで悠司がお礼を言うの?」
「…兄さんを誉めてくれたから礼を言ったんだ」
「あ、そういう事ね!」
説明は不要かと思うが、悠司の兄というのは彼の本来の姿である悠の事だ。二人は同一人物ではあるが、偽名を使って学校に通っている関係で二人は兄弟という事にしたそうだ。
ちなみに先程りえが言っていたお店の事だが、最近キュアット探偵事務所の二階をリフォームし、『プリティホリック』という化粧店をオープンしたのだ。
「ねぇ悠司君。ここに来るの少し遅かったけど、何してたの?」
「ああ、大量の書類を運んでる女子生徒がいたからその子の手伝いをしてたんだ」
「…一応訊きますけど、その子の事を口説いてないですよね」
「…私も気になるかも」
そう訊ねるみくるとあんなが鋭い視線で悠司を見ていた。
「いや、口説いてないけど…そもそも俺は女の子を口説いたことはないぞ(陽介と完二と一緒にナンパ対決はしたことあるけど…)」
「それなら良いんですけど…」
「ねぇ、その女子生徒ってどんな子なの?」
「えっと…名前は聞かなかったけど、特徴は深緑色の髪で、眼鏡をかけてて、それと胸元にハイカラなバッジをつけてたな」
「フーン…あれ?どうしたのみんな?」
悠司の話を聞いていたみくる、りえ、ゆみの三人の顔は何故か青ざめていた。
「ゆ、ゆゆ、悠司君!その人はこの学校の生徒会長ですよ!?」
「生徒会長?」
「そうだよ!金田れいさん、理事長の孫娘でもあるんだよ!?」
「悠司、失礼な事してないよね!?」
「…タメ口で話してた」
「「タメ口!?」」
りえとゆみが驚いていると、学校の至る所にあるスピーカーから音が聞こえてきた。
『鳴上悠司君。至急生徒会室までお越しください。繰り返します…』
「…悠司、退学になっても友達だからね」
「たた、退学!?」
「…行ってくる」
すぐさま昼食を食べ切った悠司はそのまま生徒会室へ向かっていった。
「来てくれてありがとう、鳴上君…どうして頭を下げてるんですか?」
生徒会室に辿り着くなり、悠司は深く頭を下げていた。
「…すみませんでした。生徒会長とは知らずにタメ口で話してしまって…」
「ああ、その事ですか。気にしていないので大丈夫ですよ。あなたさえ良ければ、タメ口で構いませんから」
「良いんですか?」
「えぇ。よければ呼び方もあなたの好きなようにして」
「それじゃあ…ありがとう、れい」
悠司がれいと名前で呼ぶと、れいはどこか驚いている様子だった。
「どうした?れい」
「ご、ごめんね。下の名前で呼ばれるとは思わなくて…コホン、ここに来てもらったのは、あなたにお願いがあったからなの」
「お願い?」
「…鳴上悠司君、あなたには生徒会に入ってほしいの」
たんプリ本編で初めてれいを見た時の感想は「またLynnさんが生徒会長役をやってる!」でしたね。
どういう意味かと言いますと、延期に延期を重ねていたとあるゲームが去年発売されまして、そのゲームに出ていた生徒会長役がれいと同じLynnさんだったんですよね。ちなみにジェット先輩とウソノワール様もそのゲームに出てました。
次回は引き続きオリジナル回になります!