技術試験隊斯ク戦ヘリ 作:ザクスキー2世
前回の予告通り、今話から戦闘が開始されます。
宇宙世紀0079年1月15日
我々ジオン軍と地球連邦軍の双方は、サイド5通称ルウムの宙域に駒を進めた。
後年、ルウム戦役と呼ばれる事になる大規模宇宙会戦である。
この作戦に際しジオン側は、連邦軍に対し巧みな罠を仕掛けた。
とある情報をまことしやかに流したのだ。
ジオン公国はブリティッシュ作戦の不満足な結果に鑑み、第二次ブリティッシュ作戦を決行すべく、サイド5に艦隊を集結させる、と。
この情報に対し、開戦以来ルナツーに閉塞していた連邦軍宇宙艦隊も遂に決戦を決意。
総力を挙げて出撃して来たのだ。
決戦の時は、もうすぐそこまで近付いていた。
それはヨルムンガンドも。
眠れる大蛇が、遂にその隠した牙を剥く時が来たのだ。
グリニッジ標準時00時00分
ヨーツンヘイムが作業位置に着いた。予定された戦闘宙域から約300km。艦の周囲を映すモニターには、まだ味方の識別表示しかない。
私はヅダのコックピットで搬出開始を待っていた。正面の映像には固定具に収まったヨルムンガンドの部品が並び、その脇を最後の作業員が手すり伝いに退避していく。
昨日、端末を繋いでいたコア・ユニットも見える。外から眺めていた時には広く感じた通路が、ヅダから見ると随分狭い。
機体を動かすだけで何かに触れそうだ。足元の固定が外れるまでは、操縦桿へ余計な力を掛けられない。
ーービィィィィィ
ハッチ解放のブザーが鳴る。減圧の完了表示に続いて、コンテナベイの隔壁が左右へ開き始めた。
『コンテナベイ、ハッチ全開放!』
『降ろし方、始めぃ!』
艦長の号令で最初の固定具が解除された。
部品が射出架を離れるたびに座席へ振動が伝わる。先頭のブロックは艦外へ出ると小さく噴射し、後から来る部品の進路を空けた。次のブロックもその後へ続く。
整備兵に言われた通りの順番だ。艦内では重なって見えていた部品が離れ、照明の届く範囲から一つずつ出ていく。私は搭載された作業図と見比べながら、最初に取り付く場所を探す。
機体の作業表示に第3ブロックを指定すると、外へ出た円筒の側面に枠が重なった。
『こちらヨーツンヘイム管制。パーツ射出の全行程完了。メテオ01、ヅダの発進を許可します』
「こちらメテオ01、発進許可了解。ヅダ、発進します」
機体の固定が外れたのを確認し、推力を上げる。デッキから浮いたヅダをハッチの中央へ進め、艦外に出てから向きを変えた。
すぐ先では部品同士がゆっくりと間隔を詰めている。姿勢制御の噴射が点いては消え、その間を作業員の灯火が移動する。
私は作業班との距離を取り、指定されたブロックへ接近した。
『少尉、聞こえるか?』
マイ中尉の声が入る。通信画面の中尉は手元とこちらを交互に見ていた。
「感度良好です、中尉」
『第3ブロックと第4ブロックを接合する。第3ブロックの回転が収まりきらない。ヅダで補助してほしい』
「了解しました。これより取り付きます」
接合面に目を向けると、誘導灯の列が僅かにずれていく。遠目には分かりにくかった回転も、この距離なら見て取れる。
接合部の近くにいた作業員が手を上げる。その位置を避けて側面へ回り込み、ヅダを同じ動きに合わせた。
『第3ブロック作業班より少尉へ。接合を一旦止めた。今のうちに回転を抑えてくれ』
「了解。こちらから押さえます」
左のマニピュレーターを指定された支持部へ掛ける。まだ右手が届かないうちに機体が引かれ、私は慌てて足の向きを直した。
大きさばかり見ていたが、これだけのものが既に動いているのだ。掴めば止められるというつもりで寄ったのが間違いだった。
引かれる分だけ機体を追従させ、右手も支持部へ添えた。接触の振動が収まるのを待ち、回転に逆らう向きへ噴射を掛けていく。
すぐには変わらない。腕の負荷だけが増え、接合面の誘導灯はまだ横へ流れている。推力を一段ずつ足すうちに、ようやくその流れが鈍り始める。
『回転、落ちています。そのままお願いします』
私は表示を追い、残った動きに合わせて推力を絞った。
モニターの端にヨーツンヘイムが見える。部品と一緒に動いているこちらからは、艦の方が傾いていくように見えてしまう。
『接合位置、許容範囲内です』
『よし、前進。少尉は保持を続けてくれ』
隣のブロックが近づく。接合面の隙間が狭まり、誘導灯の列が揃ったところで支持部から硬い振動が返ってきた。
左右の映像を見比べる。浮いたままの端はなく、固定具が順に閉じている。
『接合確認。固定を完了しました』
『ご苦労だった、少尉。手を離して構わない。次は砲身部へ回ってくれ』
「了解しました」
片手ずつ外して少し離れると、腕の負荷表示が下がった。座席へ背中を預け直して、ようやく自分の肩の力も抜ける。
まだ終わりではない。次の部品の周りでは作業班が待っている。
次は支持架の展開だ。今度は最初から部品の動きに合わせて取り付き、作業員が退避してから力を掛けた。開いていく架台の先をモニターで追う間にも、別の回線では動力部の接続確認が続いている。
ブロックの番号で呼ばれていたものが繋がり、ようやく砲の形になっていく。完成図なら画面の中で簡単に回せたが、ここでは向きを揃えるだけでこれだけの人手が要る。
組み立てて撃てば試験は終わり、というわけでもないだろう。回収する時にはまたこれを外すのかと思い掛けて、今は考えるのをやめた。
作業員の1人が支持架の陰から出てくる。ヅダへ向けて上げた手を見て、私は機体の手を上げかけた。だが、まだこちらの腕が部品を支えている。代わりに外部通信で応じると、相手は笑って次の持ち場へ移っていった。
実戦前の仕事としては妙な具合だ。280mmMS用対艦ライフルASR-78を抱えてきた機体で部品を押さえ、整備兵に動かすなと言われればそのまま待つ。
砲身部の作業を終えて砲尾へ回ると、長いフレキシブルアームの先に制御室が見えた。
室といっても周囲を装甲で囲われてはいない。座席と操作盤が宇宙に露出し、そこへノーマルスーツ姿のヘンメ大尉と砲術科の兵士が収まっている。
大尉は手元の操作盤に屈み込んでいた。あれほどの砲身を前にして、射撃を指揮する場所だけはヅダのコックピットより頼りなく見える。
『こちらヘンメ、砲術長了解だ。ヒトマルサンマルまでには、発射態勢に入れそうだ』
声はいつもと変わらない。大尉は続けて管制へ調整状況を伝え、隣の兵士に何かを確かめている。
私は噴射が制御室へ向かない位置まで離れた。砲身の向きはまだ仮のものだが、その延長を目で辿ると、これから自分が出ていく宙域へ行き着く。
砲の威力に見合った情報を送らなくてはならない。組立の失敗なら途中で止めてやり直せるが、照準を間違えてから初弾を呼び戻すことはできない。
端末に用意した観測用の表示を開き、私は砲と機体の位置関係を確かめた。作業中には気にならなかった胃の辺りが少し重い。
制御室の方では、ヘンメ大尉が兵士の示す計器を覗いている。説明を聞く間は黙っていて、終わると自分でも操作盤を確かめていた。
『砲術長!』
制御室の兵士が上方を指した。
モノアイを向けると、遠くに艦影が現れている。識別表示が増え、その後ろにも推進器の光が続く。主力艦隊が来たのだ。
作業回線から声が上がった。手を止めて見上げる者もいれば、固定具に掴まったまま片腕を振る者もいる。ひときわ大きいのは、ヘンメ大尉の笑い声だ。
グワジン級戦艦にムサイ、その間を進む補助艦艇。モニターの倍率を落としても艦列の全ては収まらない。
前にパプアが沈められた時には、護衛のムサイが1隻で敵を抑えていた。あの時にこれだけの艦がいてくれればと思う。それほどの戦力が、今は同じ方向へ進んでいる。
ほかのムサイより大きな艦が、艦列の中央を進んでいる。
ワルキューレ。ドズル・ザビ中将閣下の座乗艦だ。
艦橋付近で灯火が瞬いた。規則的な明滅を機体の受光装置が拾い、解読した文字が画面に並ぶ。
『艦隊決戦ノ如何ハ、偏ニ貴艦ト新兵器ノ健闘ニ有リ』
私は一度読み終えてから、もう一度その文字を追った。
ヨーツンヘイムとヨルムンガンドに宛てた信号だった。主力艦隊を通すために作業を止めている我々へ、旗艦の方から声を掛けてくれたのだ。
ワルキューレの艦橋へ映像を寄せる。窓の向こうに立つ大きな人影が、こちらへ敬礼していた。
ドズル中将だ。周囲に立つ者との背丈の違いも、あの肩幅も見間違えようがない。
私は座席で背筋を伸ばし、右手を上げた。コックピットの中まで見えるはずはない。それでも、閣下がまだ敬礼しているのに、こちらから先に手を下ろすわけにはいかない。
味方艦の信号が続いている。作業班からも返礼を知らせる声が入り、ヘンメ大尉が改めて全員に持ち場へ戻るよう呼び掛ける。
艦列はそのまま前方へ去っていく。私は通常の倍率へ戻し、取り残した作業がないか管制へ問い合わせた。いつの間にか、先ほどより大きな声が出ている。
ルウム宙域10時00分
前方で光が点いた。少し離れた場所でもう一つ、その間を細い光条が横切っていく。
連邦軍先遣隊とジオン軍囮艦隊の戦闘が始まったと管制から伝えられた。まだ個々の艦の動きまでは見えないが、光の数は増えている。
ヨルムンガンドは予定より早く調整を終えていた。作業員の退避も済み、今は発射命令を待っている。
私はそこから150km前方へ出ていた。砲と敵艦隊を結ぶ予定射線から横へ外れ、噴射を控えて観測位置を保つ。背後にいるはずのヨーツンヘイムも、通常の倍率では探しにくい。
組立中には近くにいた大尉も作業班も、今は通信の声だけだ。自分で選んだ位置だが、ここまで来てみると遠い。
前方の艦隊へセンサーを向けながら、私は後方への通信状態を確かめた。
「こちらメテオ01。ミノフスキー粒子の散布濃度が予想より高い。指向性レーザー通信の感度はいかがですか?」
『こちらヨーツンヘイム管制。感度良好。データも受信できている』
返ってきたのはマイ中尉の声だった。観測情報を射撃諸元に変換して砲へ送るため、中尉が管制に入っている。
私は位置を僅かに変えてもう一度送信した。後方を向いた通信装置が追従し、受信確認が戻る。移動しながらでも今の範囲なら繋がるらしい。
『指揮官仕様の通信装置が役に立っているね。こちらからも機体位置を追えている』
「了解しました。前方の観測を続けます」
中尉と決めた通り、情報の更新が途絶えた時は射撃を待ってもらうことになっている。通信が通る今のうちに、敵味方の識別と位置の表示を揃えておいた。
私は交戦位置を別の枠で囲み、その後ろに現れるはずの主力艦隊を探す。
『俺が戦果を上げられるかどうかは、お嬢ちゃんに掛かっているんだからな!よろしく頼むぜ!』
ヘンメ大尉が割り込んできた。
「了解しました。こちらも、よろしくお願いします」
大尉の声につられ、口元が少し緩む。組み立てている間から発射のことばかり気にしていた人だ。今も操作盤の前で待ち構えているのだろう。
私は280mmMS用対艦ライフルASR-78を構え、そのスコープセンサーの映像を機体の観測画面と並べた。今日はこの銃で先に撃つ役ではない。射程に入ったからと不用意に発砲すれば、砲の目がどこにいるか教えることになる。
モニターの片隅で時刻が進む。遠くの戦闘を眺めていると、何もせずに待っている自分だけが遅れているような気になった。
だが、まだ送るべき目標がない。艦影が重なるたびに確かめ直し、識別できないものはそのまま追跡する。
照準器を覗いたまま待つのは肩が凝る。少し倍率を落とすと戦闘の光が小さくなり、それまで見えていなかった艦列の端が入ってきた。狭い画面に気を取られているうちに、交戦範囲が広がっている。
味方の位置も最初に聞いたままではない。管制から届く更新を重ね、私は砲を向けられる方向を確かめ直す。
マイ中尉からは受信確認が定期的に戻ってくる。声の調子は先ほどより落ち着いていた。ラボで数字を見ている時にも、途中からこういう話し方になったものだ。私が送ったものを、中尉が向こうで確かめている。
同宙域10時45分
全軍へ向けたギレン総帥の檄文が届いた。副長が読み上げる声が観測回線にも流れる。
『人類史上 決戦ノ舞台 宇宙ノ試シ無シ
マシテ艦隊決戦ノ試シ無シ
作戦参加ノ全将兵ノ奮励努力ヲ期待スル
諸君 歴史ヲ生ムベシ』
私は前方から目を離せなかった。遠くの熱源が増え、拡大した映像にも艦列が現れ始めている。
副長の声が終わると、プロホノウ艦長が発令した。
『目標、敵連邦軍主力艦隊!撃ち方始めエェッ!!』
機体のセンサーを観測用の最大出力へ切り替える。広域レーダーの表示は乱れていたが、熱源の位置へ光学映像を重ねると艦の形を拾えた。
手前の小さな艦影が退き、その奥から大きな船体が見える。マゼラン級戦艦だ。
私は照準枠を重ね、隣のサラミス級と艦影が一時的に重なっても、目標の船体を見失わないように追う。スコープ側の映像で確かめると、主砲塔の並びまで判別できた。
こちらから約150km。ヨルムンガンドからはおよそ300kmになる。
射程の端だ。もう少し近づくまで待てば条件はよくなるだろうが、その間に艦隊は広がり、今見えている戦艦がほかの艦の後ろへ隠れるかもしれない。
私は艦の位置と速度を送り、続けて進路の変化を更新した。画面には測定の幅も表示されている。遠くにいる以上、全ての数字を確定値として扱えるわけではない。
マイ中尉へ渡すデータからその幅を消さず、照準に使える状態になるのを待つ。
ただ待っている間にも、あの戦艦から砲火が出るかもしれない。射撃を急かしたくなるが、中尉も同じ情報を見ている。私は新しく測れた値だけを送り、余計な催促を飲み込んだ。
「メテオ01より管制。マゼラン級を捕捉。目標位置、進行ベクトルを送信中です」
『照準データ受信!ヨルムンガンド、そちらに転送する!』
受信確認の表示が点いた。マイ中尉が処理した射撃諸元は砲へ渡り、ヘンメ大尉の回線から照準を合わせる声が聞こえてくる。
私は目標を追い続けた。先ほどまで姿勢が変わらないように見えた戦艦も、拡大した画面の中では少しずつ向きを変えている。
そこへ砲身を向けるには時間が要る。撃ってから届くまでにも相手は動く。中尉と何度も計算したことだが、今はその相手が画面の中にいる。
操縦桿を握り込んでいた指を少し緩めた。余計な噴射で観測をぶらしては意味がない。
「進路、引き続き確認。データ更新します」
隣のサラミス級が離れた。目標の艦首から艦尾まで見えている。砲の射線を遮る味方もいない。
私はその状態を伝え、画面の中央へ戦艦を保った。
背後を映すモニターが白くなったのは、その直後だった。
大蛇が、ついにその牙を剥いたのだ。
ヨルムンガンドの方角から伸びた光が、ヅダの上方を抜けていく。
射線から外れていると分かっていても、私は思わず身を縮めた。露出が追いつかず映像が白く潰れる。艦影も照準枠の内側も見えなくなり、機体が光量を補正する僅かな間が長かった。
映像が戻る。マゼラン級の船体中央が光っている。
命中している。
船体の縁から何かが剥がれ、光の中へ巻き込まれた。艦首がそれまでの向きからずれ、後部でも別の爆発が起きる。照準を合わせていた輪郭は、もう一つの艦として繋がっていない。
私は倍率を落とした。広がる光の外へ艦の一部が飛び出し、隣を進んでいたサラミス級が針路を変えている。
マゼラン級の位置に残っているのは、散っていく破片と発光だけだ。
『あ、当たった……!』
マイ中尉の声が聞こえた。
私は戦艦がいた場所をもう一度確かめる。観測記録は残っている。砲撃は届き、敵の戦艦は沈んだ。
「目標の完全破壊を確認!敵戦艦、轟沈です!」
『やったぞ!会戦一番槍だ!』
報告を終えるより早く、ヘンメ大尉の声が返ってきた。その後ろからも声が重なり、誰が何を言っているのか分からなくなる。
『総帥の御前に、我がヨルムンガンドの威力を見せつけたぞ!』
『いける!この砲撃があれば連邦の艦隊など恐るるに足らずだ!』
届いた。射程の端でも、あの砲は戦艦を撃ち抜ける。
組立中に支えたブロックや、机の上で見比べた数字を思い出す。あれが全部繋がって、今の一発になったのだ。こちらが送った観測情報も役に立った。
ヘンメ大尉へ何か返そうとして、口を開いた。
そのまま息が止まる。
冷たいものが胸の内側へ触れたようだった。次には熱い。どちらなのか分からないまま、身体を座席へ押しつけていた。
画面では破片がまだ広がっている。
ーー熱い。痛い。
通信の声ではなかった。
私は音量を下げようとして手を止める。あのコロニーが落ちた日にも、同じことが起きた。耳を塞いでも関係がない。
ーーなぜだ?死にたくない。
呼吸を戻そうとすると、喉の奥から短い音が漏れた。
さっきまで照準を合わせていた場所から来る。そうとしか思えなかった。顔も名前も知らない相手の恐怖が入り込み、こちらの都合など構わず胸を締めつけてくる。
コロニーの時と違い、私は何が起きたか知っている。
あの艦を見つけて位置を送り、進路を追い続けたのは私だ。外れないように観測を重ね、命中したのを喜んだばかりだった。
ーー無念だ。
続いて押し寄せるものに、言葉はない。何かを掴もうとする焦りがあり、間に合わないという恐怖がある。自分のものではないと分かっているのに、右手が勝手に操縦桿から離れた。
胸を押さえても、ノーマルスーツの生地が指に引っ掛かるだけだ。苦しさは変わらず、喉を通る息の音ばかりが大きくなる。
「……っ!」
後方からはまだ歓声が届いている。
ヘンメ大尉の声も聞き分けられる。マイ中尉は何かの数値を読み上げていた。どちらにも返事をしなければと思うのに、口を開くのが怖い。別の声が出てしまいそうだ。
目の前の光は薄れていく。それでも感じるものは弱まらない。艦がなくなれば終わるわけではないらしい。
私は操縦桿へ手を戻そうとした。一度触れて滑り、もう一度掴む。握ることはできたが、その先で何をするつもりだったのかが抜け落ちている。
観測だ。
沈んだ艦だけを見ていてはいけない。前にはまだ連邦の艦隊がいる。私が次の位置を送らなければ、ヨルムンガンドは撃てない。
モニターの外へ別の艦影が動いていく。追おうとして視線を上げた途端、また胸が詰まった。
通信では誰かが笑っている。
私は返事もできず、目標を失った照準枠を見つめていた。
読了ありがとうございます!!
人類史上 決戦の舞台〜っていうセリフ、結局誰が言ったのか正確には分からなかったので、唯一記載のあったアニオタWIKIに則り、ギレン総帥が言ったということにしました。
正確な情報をご存知の方がいらっしゃいましたら、是非教えて頂けると幸いです。
あと、ルウム戦役はジオリジン版とイグルー原作アニメ版をごっちゃにしてお送りしております。
もしこんなところの設定変だよっていうのがありましたら、こちらもご教授頂けると助かります。
更にサイレント修正をしまして、ヅダの武装を280mmMS用対艦ライフル ASR-78(ジオリジンのアレ)に変更しました。
たった135mmマガジン容量4発(戦場の絆情報)で346.6メートル(公式サイト情報)の巨大戦艦を撃沈出来るのか?って思ってしまったからです。
もしかしたら、次回までに題名とあらすじが変更されているかもしれません。
もし見知らぬ作品が更新されていたらコレなので、その時は是非お願いします!
高評価お待ちしております!!
登場させるとしても大分先になりますが、ジークアクスのキャラを出すのはアリかナシか。(出るならニャアン)
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アリ
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ナシ
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どっちでも良い
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早く書け