作「えーっと、学校でテスト期間に入りまして」
結「冒頭の会話で私、初登場だったんだけど?どうしてくれるの?」
ワ「そうだ!今度、自分と結月の主役回作ってもらおうぜ」
結「お!良いね、私も活躍回が欲しいし」
作「それは難しいような、それにワタル君は殆どの話が主役回みたいな物では⋯?」
ワ「おい、このクズ何か言ってるぞ結月」
結「だね、重罪だね」
作「いやワタル君、何故君はドリルクラッシャーを向けているんだ?結月ちゃんは何故、フォークを向けてるのかい?」
ワ「前回、自分は結月と少し揉めたが両親が生きていることを知った」
結「それじゃ第15話、はじまりはじまり」
作「話聞いてくれない!?」
「という訳で、ワタル。お前俺の娘とユウマを手伝え」
「何が、”という訳で”ですか、開口一番に何言ってるんですか」
ワタルは本日、三途川ナギに呼ばれており、殲滅部隊に来ていた。ナギは開口一番、端末のような物を渡して言った。
「これは?」
「最近、裏社会で流行っている”闇の仮想現実シュミレーション”だ」
「仮想現実?それで自分に何をしろと?」
「お前にやってもらいたいのは、とある現象の調査だ」
「自分、殲滅部隊にも黒神心霊相談所にも所属してないんですけど」
「つべこべ言うんじゃねえよ、お前で実験すんぞ?」
「さーせん」
ワタルは三途川ナギの脅しに黙らされると、端末を受け取る。
「その仮想現実シュミレーションで、最近死者が出てる」
「は?仮想現実なんですよね?」
「お前にはその死者が出てる原因をユウマやミレイ、ハカと調べてくれ」
「まあ、分かりましたよ」
ワタルは仮想現実についての説明を、ナギからある程度聞くと、店へと帰っていったのだった。
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ワタルside
三途川博士から端末をもらってnacitaに帰ってきていた。マスターは、バイトなのか居ないが、結月は静かにコーヒーを飲んでいた。自分は2席程離れた所に座り缶コーヒーを飲み始める。
「何処行ってたのさ」
「結月には関係ないだろ?」
「なら、前のワタルの実家を調べた時は何か分かったの?」
「⋯⋯⋯、自分の両親について少しだけ、な」
2人が元殲滅部隊の隊員だったのは驚いたが、それ以上に殲滅部隊を追われていたことも。
「ワタルは⋯お父さんとお母さんのこと、調べるの?」
「調べるよ、父さんの部屋の金庫の中にあったこのボトルについても調べないとだしな」
自分は近くに置いてあったリュックから大きめのボトルを取り出す。自分はそれをビルドドライバーに装填する。
【■■■■■■■■■■!】
「何て言ったの?」
「いや、わかんない」
自分はそのまま、ハンドルを回すがパチパチと、ボトルにスパークのような物が走る、
「何か電流流れてない?」
「これは⋯」
「ちょっとワタル、何やってるの?」
自分は警察が使うような盾を取り出すと、少し離れた所で構えた。
【Are you ready?】
バチバチという音と共にボトルがドライバーから射出された。そしてそれが自分の盾に激突した。盾には穴は開かなかったが、凹んでしまっている。
「危っねえ」
「”危っねえ”じゃないのよ!!」
「何をそんなカッカしてんだよ、無事だろ?自分も結月も」
「勢い良く、壁にめり込んでるけど!?」
結月が指を指した方を見ると、先程ドライバーから射出されたボトルが、盾に当たった際に跳ね返り、店の壁に突き刺さっていた。自分はそれをゆっくり抜いて、穴の開いた壁を撫でると、結月に言った。
「大丈夫だよ⋯次回辺りには直ってるから」
「この小説、ギャグじゃないんだよ!?一応、シリアス路線なんだよ!?」
何やらメタいツッコミが五月蝿いが、今はボトルが射出された時に壊れた、ビルドドライバーを直さねえと。
「よし、これで直ったと」
自分はあれから一時間程で、ビルドドライバーの修復が完了した。思ったより時間が掛からなかったのは自分の腕の賜物だろう。自分は父さんみたいに発明とかは出来ないけど、修理なら大抵は出来るからな。
「ワタル⋯これって?」
「ん?ああ、今日殲滅部隊に行って知り合いから貰ったんだよ」
結月が持っていたのは三途川博士から貰った、闇の仮想現実シュミレーションにアクセスできる端末だった。
(そう言えば、三途川博士から手伝えとか言われてたし、一つだけやってみるか)
「悪い、自分少し部屋で寝るよ」
「え?まあ良いけど」
自分は結月から端末を返してもらうと、店の奥に行ったのだった。
自分は端末から闇の仮想現実シュミレーションにアクセスすると、そこから適当なミッションを選択する。
「ふーん、都市伝説にUMA、SCPまで⋯⋯どれを選ぶべきか⋯」
『だったら、こういうのはどうだー?』
「ん?今、端末が喋った?いやまさかな」
『気のせいにしてんじゃねえよ!?ボクはここだ!!』
端末の画面を見ると、金髪のツインテールで妙にメカメカしいような服を着た女性が映っていた。
「⋯⋯⋯え?何、まさかウイルスか」
『人をウイルス認定してんじゃねえよ!?ボクはハカに作られたヒューマンアンドロイド
”ルア・アーティフィシャルインテリジェンスXll”次世代型最新のヒューマンアンドロイドなんだぞ!』
「それで、そのルア何とかさんは何故この端末に?」
『何かとは何だ!!何かとは!?だからボクは──』
「取り敢えず、話が進まないんで要点だけ言ってもらっても?」
『チッ⋯あのボケナスと言い、何でボクに失礼な事ばかり言うんだ』
「はい、端末初期化しまーす!!」
『ごめんなさいごめんなさい!初期化だけは勘弁してくださぁい!!!』
自分は土下座している彼女を無視して、質問を投げかける。
「それで?自分に何か用か?」
『何だよ、ハカの父親から聞いてねえのか?』
「?」
『お前が慣れるまでだけど、この仮想現実でボクがお前のナビゲーターをしてやるよ!』
「⋯⋯⋯はい?」
その後、三途川博士に折り返すと、どうやら娘が作ったヒューマンアンドロイドについて感想を欲しいとの事。そして、無断で初期化したらお前の体で実験するとまで脅された。
「えーと⋯⋯何て呼べば?」
『だから!!ルア・アーティフィシャルインテリジェンスXllと呼べば──』
「長いわ!?⋯⋯なら、ルア嬢と呼ばせて貰いますよ」
『⋯⋯⋯まあ、ボケナスよりは良いか』
「それで?ルア嬢、自分は何をすれば?」
『今、ボケナスとハカがサイレンヘッドのミッションを受けようとしてっから、そこに乱入するぞ』
「な、なるほど」
ルア嬢は画面を移動させると、UMAからサイレンヘッドを選択した。そして赤い画面で警告のような画面が現れる。
『この転送にはUser死亡の危険があります。
実行しますか?』
「待たれよ」
『んだよ、さっさと行かねえとハカ達も始めちゃうぞ?』
「さらっと死の危険性を流すの辞めてくれないか?」
『⋯⋯⋯』
「おい、無言で実行を押してんじゃねえ!?」
ワタルside─終了─
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クリア難易度:★★★★
サイレンヘッドが暴れる恐怖の
無人島から12時間以内に脱出せよ
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島中ではサイレンの様なものが鳴り響き、その中心地では先程、画面に映し出されていたサイレンヘッドが暴れていた、
「おいおい」
「このフィールド⋯思ったより狭い」
「あ、ユウマさんとハカさん」
ワタルは二人と合流すると、事情を聞こうとするがサイレンヘッドが自身の腕を振り上げ、地面に叩きつけた。
「ぐわあぁぁーーー!!!!」
悲鳴と共に、3人の目に映ったのはサイレン ヘッドの周りで息絶えているプレイヤーと思わしき人達だった、一人二人ではなく数十名は死んでいるようだ、
「この人数が現実世界でも死んでるの?」
「おい、お前ら⋯知らねえのか?」
気付けば3人の後ろには負傷した男性が立っていた、見たところプレイヤーらしい、
「知らないのか?って一体どういう事ですか?」
「プログラムが改ざんされたんだよ、このシュミレーション内で脳を潰されちまったら現実世界で復帰できねぇようにな」
「え?脳?」
「俺たちの弱点と同じ⋯?」
「成る程、これは⋯」
男性は負傷した腕を押さえながら話し続ける、
「ぐ⋯あぁ、だがこの闇の仮想現実シュミレーションはミッションコンプリート時の報奨金が現実世界の仮想通貨チャージされる仕組みだからな、プレイヤーが減ることはねぇさ」
「悪趣味にも程があんだろ、誰が作ったんだ?」
ユウマとワタルはプログラムを組んだと言っていたハカを見るが、
「わ、私はあの部屋でプレイできるようにしただけだし」
「出どころ、製作者、目的⋯全てが不明、今は闇ルートでしか流通してねぇが、噂じゃ得体の知れない組織が人口削減計画でもおっぱじめたんじゃねえかって話だぜ」
「表社会で、流行ることは恐らくない⋯でも、現実で一体何人死んでるのやら」
「人口削減って⋯えーと、すみません⋯ちなみにあのサイレンヘッドの左腕、何色に見えます?」
「左腕?兄ちゃん目ぇ悪ぃのか?サイレンヘッドは全身火傷したみたいな赤茶色だ、脱出用ボートを探してるとき目の当たりにしたから間違いねぇ、必死に頭だけは守ったが、へっへへ⋯右足がこのザマだ」
その話を聞いて、ユウマとハカは再度サイレンヘッドを見る、ユウマとハカの目にはサイレンヘッドの左腕は黒く染まっていた
「ハカ、聞いたか?それにワタルくんも」
「うん、あれはサイレンヘッドじゃない」
「自分は憑影でも憑从影でもないんで分かりませんけど、お二人の反応を見る限り予想できます、あれは憑从影だ」
ハカとワタルはサイレンヘッドに向き直す、
「ええ、フルスロットルで行くわ」
「さて、ひとっ走り行きますか」
ワタルはもう一度、ガトリングフルボトルと鷹フルボトルを取り出すと振り始め、ボトルのキャップを緩めると、ドライバーに装填する、
【ガトリング!タカ!ベストマッチ!】
「な、なんだ?これ!?」
男性がワタルを包み込むように現れた装甲を見て驚く、その様子を気にせずにワタルはファイティングポーズを取り叫んだ。
【Are you ready?】
「変身!」
装甲がワタルを挟み込むと、灰色の装甲とオレンジ色の装甲を纏い、背中に翼が広がった。
【天空の暴れん坊!ホークガトリング!
イェーイ!】
そしてサイレンヘッドがまた手を振りかぶり始める、そしてそれをユウマ達が居る地面に叩きつけた。
「うわっ!」
「大丈夫ですか?」
ギリギリでユウマが男性を救出する、だが
「ああ⋯うぐっ!足が⋯」
相当なダメージが足に入ったのか、男性はユウマが肩を組み、離れ始める、
「私とユウマの視界に映ったこの腕は黒、これは同種にしか見えない囮影、ここは任せて!ユウマはその人を安全な場所に」
「さあ久しぶりの掃除屋の仕事と行きますか!」
【ホークガトリンガー!】
「私たちは⋯対憑从影専用殲滅部隊だから!」
ハカは指にエネルギーを溜めると、偽サイレンヘッドへと発射した、それは正確に当たり爆発した。そして、ワタルも飛行してサイレンヘッドの頭部に弾丸を撃ち込むのだった。
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「この先だ、脱出用ゴムボートを隠してある」
「了解です、じゃあそこまで一緒に行きましょう」
ユウマは男性と共に離れて、脱出用ゴムボートへと急いでいた、そんな中、男性がユウマに質問をする、
「ところでさっきの姉ちゃんと兄ちゃんは何者なんだ?」
「⋯あ、あー特殊アイテムの効果ですね」
「特殊アイテム?そんなのあったっけか?」
「はい、俺たちも詳しくないんですけど、憑影ってのになれるアイテムで⋯」
「あの都市伝説のか!?生きた人間の肉体に死者の魂が融合したっつう、バケモンの?」
「あ、そうですそうです」
「SCP、UMA、都市伝説⋯ったく、なんでもござれの忙しいゲームだぜ、っていうかあの兄ちゃんの装備もそうなのか?」
「あ…いやー、俺も詳しくは聞いたこと無いもんで」
すると、向こうから人影が歩いてくるのが見えた、その人影は腕を痛そうに押さえていたボロボロのハカだった、
「ユウマ⋯」
「ハカ!」
「サイレンヘッドに⋯やられちゃって」
それを見て、男性は持っていた消毒液などを取り出して、ハカに向かって行く。
「こりゃひでえ⋯女の子一人で戦って逃げ切っただけでも大したもんだ、姉ちゃんは命の恩人だ!ちょっと待ってろすぐ手当てしてやっから」
その瞬間、ハカを手当てしようとした男性のすぐ目の前に刃物が現れた、そしてそれは男性の脳を、
「ユ、ユウマ?何してるの⋯痛いよ」
刃物を振り下ろそうとしたハカの腕を止めたのはユウマの影だった、
「お前はハカじゃねぇ」
(対象との距離は俺の方が近かった⋯間に合うはずねぇのに)
「⋯私だよ、離して、ね?」
何時ものように笑ってみせるが、ユウマは続けた、
「最初から見えてるし、ハカの囮影は右手なんだよ」
ユウマの言う通り、ハカの囮影は右手が黒く染まっている、だがこのハカは先程のサイレンヘッドと同じ左手に囮影があった、
(囮影が見えてるだと!?しまった!こいつも⋯同種だったのか!)
「ハナセェェ⋯」
すると、ハカの姿はサイレンヘッドへと姿を変えた、
「ひ⋯ひいいいい!」
「お前の異能力は擬態ってとこか、サイレンヘッドに化けて人の脳を潰しまくるなんて、趣味悪すぎだろ」
すると、サイレンヘッド、いや憑从影は言った、
「フフフ、減らず口を叩く前に全身を縛るんだったな!俺は意のままに体の形状を変えられる、この数秒が命取りだぜ!」
「お互いにな」
サイレンヘッドの背後に居たのは、ハカとワタルだった、そしてワタルホークガトリンガーのリボルマガジンを丁度、10回回していた。
【ワンハンドレッド!フルバレット!】
「はぁああああああ!」
「行っけぇぇぇーーー!!」
ハカの銃撃と、ワタルの鷹の形状をしたオレンジ色の弾丸がサイレンヘッドの脳を貫いたのだった。
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「これでどうにか、娘の手術代が工面出来そうだ、なんとお礼を言ったらいいか⋯」
3人は男性と無人島を脱出する前にお礼を言われていた、
「そんなぁ〜、お礼なんて⋯」
「そうですよ、私たちは自分の仕事をしただけですから」
「まあ、全員無事ですしね」
そして、男性は続けて言った、
「俺はもうこのゲームから足を洗うぜ、兄ちゃん達も死なないように気を付け⋯って⋯あれ」
「「ん?」」
3人が男性の向いている方向を向くと、そこに居たのはサイレンヘッドだった、
「おい⋯あれ、本物⋯だよな?」
「そ、そうね⋯囮影が⋯無いわ」
本物のサイレンヘッドは腕を振り上げる、だが地面に叩きつける寸前に、ワタルはラビットフルボトルを振りながら、ユウマとハカ、そして男性を逃がす。
「ふう、危ない危ない」
「悪い、ワタルくん助かった」
「でも、ヤバいわ」
サイレンヘッドは、脱出用のゴムボートを破壊してしまっていた。これでは、島からの脱出方法が無い、だが、ワタルは言った。
「ユウマさん、ハカさん、10秒稼いで貰ってもいいですか?」
「え!?でも、ボートは⋯」
「待てハカ、ワタルくん策はあるんだな?」
「はい」
「なら、ハカ俺達で足止めするぞ!!百式の壱『
「分かった、『
ワタルは2人が足止めをしてくれているのを確認すると、懐からボトルを取り出した。それを見かねた先程の男性が尋ねる。
「だが、どうすんだ兄ちゃん?ボートも無しにこの島から脱出するなんて」
「勝利条件が討伐ではなく脱出であり、本土と隔絶されている場合、逃げ道は海だけじゃ無いんですよ」
ワタルはボトルを数回振ると、ドライバーに装填した。
【ロケット!パンダ!ベストマッチ!】
「少し離れててください?」
「お、おう!分かった!」
ハンドルを回して、装甲が形成されるとワタルは叫んだ。
【Are you ready?】
「変身!」
【ぶっ飛びモノトーン!ロケットパンダ!
イェーイ!】
右手のスペースライドアームを起動して、ワタルは飛び始める。そして、囮影牢でサイレンヘッドを抑えていたユウマを抱えた。
「ユウマさん!!ハカさんとあの人に囮影牢!!」
「ッ!?分かった!『囮影牢』!!」
ユウマはワタルに抱えられながら、囮影牢でハカと男性に巻きつけ、二人を島から回収した。無事、ワタル達は脱出する事に成功したのだった。
次回オリジナル話です。だけど、ストーリーにはあんまり関係ないです。それと、テストが終わり次第、投稿いたします。