全体の後書き
過去の世界に留まり続ける
続ける内にもしかしたら過去の世界に居続ける事を選んだかも知れません。そうならない可能性ももちろんありますがね。
ここで物語を切った理由としては、まあ長々と地味な布教活動を描いても仕方ないという理由が一つ、もう一つの理由としては未来に希望が持てるような形で物語を閉めたかったからです。未来まで描いてしまうと、色々と問題や障害なども描く必要があります。ただ、未来に辿り着く前の
実際千雨が始めた活動は障害も多く困難が待ち受けているでしょうね。
さて、それはそれとして魔法世界編を全面カットした訳ですが、しょうがないね。この千雨じゃネギま部とか入らないし魔法世界にもついて行かないからね。エピローグがネギが魔法世界に行った世界なのか行ってないのかについては……すいませんそこまで考えてません。まあ普通に考えれば、この千雨なら魔法世界に行こうとするネギを止めたでしょうね。先生なんだから生徒を連れて無責任に行動するなと。案外魔法世界編始まらなかったかも。
しかし、「長谷川 千雨のいないネギの魔法世界編」というものにも興味はありますね。彼女が居なければ原作世界とどれだけ違ったものになるのか……。まあさすがにそれを書く気力はないです。
実は当初のプロットでは千雨とネギを和解(?)させるつもりはさらさらありませんでした。どういうプロットかと言うと、超とネギが戦闘している所に全く空気を読まずに疾風のように突撃し、会話する間もなくあっさり超を倒してしまい物語終了という感じでした。前作の「臆病な~」を読んでくれた方なら分かるでしょうが、私は制作者の思惑を作品世界に落とし込むのが凄く嫌いなんです。なので、作品のドラマチックさ? イベントを盛り上げる見応えのある戦闘? 何それ美味しいの? とばかりに空気を読まない作品世界の都合を最優先させた戦闘とも呼べない戦闘をして終了にするつもりでした。なのでネギは横で見ているだけなので、和解も無しという訳です。それが原作片手に読みながら書いていたら、こんな具合いに。やはり物語には魔物が住むというものですかな。
ネギと和解したのは賛否両論あると思います。アンチものなんだったら貫き通せよ、と。ですが私が描きたかったのは「一般人への魔法行使をとても嫌がる長谷川 千雨(風術師)」というものだったので、ネギアンチはちょっとしたスパイス程度に考えていました。
エヴァとははっきり和解した感じではありませんね。言うなれば休戦状態といった感じでしょうか? 第7話で希望を持たせたような書き方をしたのは何だったんだよ!? と思われるかも知れませんが、一度本気で喧嘩した相手と気まずくなる、上手く仲直り出来ないというのもリアルだと思います。実際私のリアル経験がそうだったもので……。私が人と上手く仲直り出来るような性格ならエヴァとの和解ももう少し違った形で書けていたかも知れませんね。
実はエピローグ後のAFTERもののプロットとかも一応あったりします。魔法世界に視察に行く「一般人に少しずつ魔法を知らしめる活動会」を描いた物語とか。でもプロットだけでやめにしました。書いて欲しいと言う人もいるかも知れませんけどね。千雨が風のようにやって来て風のように去って行くちょっとした物語を夢想していました。
さて、後書きもだいぶ書き尽くした感があるのでここらで打ち止めにしておきます。
それで……アホみたいな話なんですが、今日からまたネギま! ものの二次小説を毎日投稿する予定です。以前の活動報告に書いた転生者双子ものです。同じ作者なので同じような流れになる部分も多いですが……。それも完結まで書き上げてありますのでエタる心配はございません。安心してお読み頂けると思います。宜しければそちらも読んで見て下さい。
ではでは。