風の千雨   作:掃き捨て芥

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 原作開始。とはいえこの作品の変更点は千雨だけなので、千雨が関わらない部分は全て原作通りです。


第3話 魔法先生ネギ!?

 その話を聞いた時、何を言ってるんだこの人は? と思った。

 

「じゃからな。イギリスの魔法学校の卒業試験で、麻帆良で先生をやる事になったんじゃよ」

 

「……だれが?」

 

「じゃからネギ君と言って魔法学校を卒業したばかりの9歳の子供じゃよ」

 

「…………」

 

 どうやら聞き間違いではなかったらしい。眉間をもみほぐしながら言葉を吐き出す。

 

「何だか頭が痛くなってきたよ」

 

「そりゃいかん。お医者さんに行かんとな」

 

「…………おい爺さん。耄碌するのもいい加減にしろよ」

 

 少し、いやかなりの怒気を込めて睨み付ける。

 

「抗議などをしても無駄じゃぞ。これはもう決まった事じゃからな」

 

 ふざけろ。このじじい。

 

「私がそんな事を認めると思うか?」

 

「そうは言ってものう。これは最早決まった事じゃし」

 

「私が、魔法使いの事情で、一般の人間に被害が出る、それが大嫌いな事だって知ってて言ってるんだよな?」

 

「……分かっておるよ。千雨ちゃんが『そういう事』を嫌っておる事は。じゃがこちらにも譲れん事情があるんじゃ」

 

 ……結局、その後も繰り返し抗議したが、こちらの意見が通る事はなかった。来月からうちの

中学校で9歳の子供が先生をやるらしい。はははは。

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

「あ~、確かに聞いてるよ。その話」

 

「お前らは疑問に思わねーのかよ!」

 

 学校からの帰り道で、クラスメイトの春日 美空と話をする。

 

「あ~うん。千雨ちゃんなら確かに怒るだろうね。でもうちらからしたら別に……って感じだし」

 

 これだから。魔法使いって人種は本当に救えない。

 

「くそっ!」

 

「千雨ちゃん汚いよ」

 

「うるせー!」

 

 春日以外の魔法生徒とも話してみたが、概ね反応は同じだった。私だけが馬鹿みたいに怒って

いるのだ。だって許せないだろう! 何で魔法使いの勝手な事情で一般人の生徒が割を食わなきゃならないんだよ! そんな私の怒りも虚しく、件のガキはやってきたのである。

 

 

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「鳴滝姉妹、春日、お前らそういうのやめろよ」

 

 私は新任の教師用に悪戯を仕掛けようとしているのを見とがめて、それを止めようとした。

魔法使いもたいがいだが、うちのクラスの奴らも同様に救えない。

 

「えー。でも」

 

 反論してきた姉の風香を、正論で封じ込める。

 

「お前らなぁ。新任の先生が大学を出たばかりの女の人だったらどうなると思ってんだよ」

 

 まず黒板消しを扉に挟むトラップだが、これだけでもたいがいだ。かかるのが女性だった場合、髪に白墨がこびりつく事になる。しかも頭が汚れたからって学校で洗い流す事など出来や

しないのだ。勿論私は新任の教師が9歳のガキだと分かってはいるが、それは現時点では「分からない」事なのだ。だから新任の教師が女性かも知れないと言って反論を封じる事が出来る。

 

「あー。確かに、女の人だとマズイかもねぇ」

 

「マズイかもねぇ。じゃねぇ! すぐにやめろよ」

 

 私はそう言って、仕掛けられたトラップを解除させる。扉の内側にロープを仕掛けて転ばせる

トラップとか悪質にも程があんだろ! しかも転んだ先に空のバケツと矢が降ってくるように

仕掛けやがって。

 

「春日! お前は新任の教師が誰か知ってるだろーが」

 

 怒鳴りつつも声を潜める、という真似をして春日を注意する。相手が誰か分からないでトラップを仕掛ける姉妹も姉妹だが、相手が9歳のガキだと分かっていてトラップを仕掛けるこいつもこいつだ。

 

「やー。ははは。イギリスから来る人なら大丈夫かなーと思ってさー」

 

 思ってさーじゃねーよ! 相手が魔法使いだから大丈夫とかそんな言い分があるか!

 そんな事をやっていると始業時間が近づいて来たので席に戻る。

 

「失礼します」

 

 ガラッと音を立てて扉を開けたのは、想像とそんなに違わないガキだった。メガネをかけ、

子供用のスーツに身を包んでいるそのガキは教壇に立つと自己紹介を始めた。

 

「ええと、あ……あの……ボク……ボク……」

 

 おいおい大丈夫かぁ? やっぱ9歳のガキには見知らぬ外国で先生なんて荷が重すぎるんじゃねーのか?

 

「今日からこの学校でまほ……英語を教える事になりました。ネギ・スプリングフィールドです。3学期の間だけですけど宜しくお願いします」

 

 おい今何言いかけた。魔法とか言いそうになってたぞ! ホントに大丈夫なんだろーな!?

 それはそれとして教室は混乱のるつぼに陥った。「キャー」とか「可愛い」という声が乱舞し、

ガキに質問が飛びまくる。まぁ……これは止めなくていいか。さすがに騒ぎすぎだと思うが、この程度捌けなければこのクラスの教師はやっていけない。

 そんな感じで教室の混乱は止まることなく続いた。しまいには委員長――雪広 あやか――と

神楽坂 明日菜の間でショタコンだのオヤジ趣味だのと喧嘩が始まってしまった。

 混乱は源 しずな先生が収めてくれたが、それはこの先のガキ教師が満足にクラスを抑えられない事を意味していた。

 

 

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 ガキ教師の初めての授業はさしたる混乱もなく終わった。黒板の板書に困るガキに、雪広が踏み台を差し出す一幕があったが、それ以外は大した事は起きなかった。しかし雪広の奴は相変わらずのショタコンだな。胸像まで作りやがって。

 そうしてその日の放課後になり、クラスの皆でガキ教師の歓迎会を開く事になったのだ。

 

「長谷川、ホントに参加しないの」

 

「ああ。悪いが私はあのガキを歓迎する気持ちにはなれそーにねーからな。そんな気持ちの人間がいても迷惑なだけだろ」

 

 私はそう言って歓迎会を断った。空気を読まない行動だとは思うが、ホントに歓迎の気持ちがわかないのだから仕方ない。

 その日の夜、ガキの住む部屋が神楽坂と近衛の部屋だと知って、私の限界は突破された。更に、その時の私はまだ知るよしもなかった。その日の放課後にはガキ教師の魔法が神楽坂にバレて

しまっている事を。

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

「じゃあ 1時間目を始めます。テキスト76ページを開いて下さい」

 

 翌日の朝。1時間目の授業がまたガキ教師の時間だ。

 

「The fall of Jason the flower. Spring came. Jason the flower was born on a branch of a tall tree. Hundreds of flowers were born on the tree. They were all friends」

 

 さすがイギリス人、発音はネイティブだな。とと、感心してる場合じゃねー。私も授業に集中

しないとな。

 

「今の所誰かに訳して貰おうかなあ。えーと……」

 

 ガキ教師の視線から、皆一様に目を逸らす。私は自信があるので目は逸らさない。すると……。

 

「じゃあアスナさん」

 

「なっ……なんで私に当てるのようっ!?」

 

 当てられた神楽坂は抗議しているが、通りそうにない。

 

「要するに分からないんですわね、アスナさん。では委員長のわたくしが代わりに……」

 

 煽んなよ。雪広。

 

「わ わかったわよ。訳すわよ。えーと……ジェイソンが……花の上……に落ち春が来た? 

ジェイソンとその花は……えと……高い木で食べたブランチで……骨……が百本? えーと……

骨が……木の………………」

 

 かなり苦しいな。神楽坂の奴。

 

「アスナさん英語ダメなんですねえ」

 

 その時ガキがくすりっと笑い飛ばした。……おい、ガキ。一生懸命解こうとしてる生徒に向かってそれはねーんじゃねーのか。私は思わずガキに向かって抗議しそうになってしまった。でも魔法と関係ない教師としての仕事に口を挟むのはな、と思い自重した。

 

「アスナは英語だけじゃなくて数学もダメですけど」

 

「国語も……」

 

「理科社会もネ」

 

「要するにバカなんですわ。いいのは保健体育くらいで」

 

 神楽坂をこれでもかと追い込むクラスメイト達。こういう空気はあまり好きじゃない。人を笑いものにするようなこの空気は。その時だ。ガキに詰め寄っていた神楽坂とガキの間に「それ」が

起きたのは。

 

「ハクション!!」

 

「うひゃあっ」

 

 ガキから巻き起こった風が神楽坂の服を吹き飛ばし下着姿にしてしまった。……それを見た

瞬間、私の中で時間が止まった。魔法使いが、一般人に、魔法を使った。

 それを知覚して、私の脳細胞は止まった。

 

 私の家族は魔法使いに殺された。魔法使いが、一般人に、魔法を使ったのだ。私にとってそれは絶対に許せない事だった。絶対に。

 あの魔法使いは当初麻帆良に住む魔法使いを目当てに侵入したらしい。だがその過程で自分達の姿を見られないようにしていたのに、何故か自分と使役する鬼を認識した自分に反応して、あの

事件が起きた。そして、千雨は力を暴走させてあの男――鬼を使役していた術者を殺した。

 千雨にとってその事実は今も続くトラウマだ。自分があの事件を引き起こした。自分に風術の

適性があって身を隠したあの男を認識してしまったから両親は死んだ。そして人を殺した。その

事実は千雨の心を苛むのに充分だった。と同時に千雨にとって魔法使い、超常の力を使う人間が

一般人を傷つける事は最大の禁忌となった。

 

 キーンコーンカーンコーン。授業のチャイムが鳴って自由に体を動かせるまで、千雨はずっと

固まったままでいた。

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

「あのガキをイギリスに返して下さい」

 

「ち、千雨君」

 

「…………」

 

 学園長室で、千雨は直訴していた。部屋には近右衛門と高畑がいる。

 

「あのガキは私の目の前で魔法を使いました。一般人の神楽坂に向けて。絶対に許されない事です」

 

「千雨ちゃんや。確かに君が怒る気持ちは分からんでもない。じゃがな、あの子はまだ未熟なのじゃ。……子供なのじゃ。だから今は見守ってあげてくれんか」

 

「子供だと言うのなら! ……未熟だと言うのなら、イギリスから出さないで下さい。魔法使いの学校を卒業させないで下さい。逆に卒業したのなら、ちゃんと力を振るえるようになっていなければならない筈です」

 

「千雨君、だがね」

 

「高畑先生。少なくとも私はそうでした。突然目覚めた自分の力を、制御しなさいと

言われて、制御する訓練に明け暮れました。勿論私だけの力じゃなくて、師匠の教えが

あっての事ですが。力を使えるように訓練したんです、私は。なのにあのガキは学校を

卒業してるのにその力を制御出来ていない」

 

「確かに、君の言う通りじゃ。ネギ君は未熟で力を暴発させた。じゃがな、千雨君、一度じゃ。たった一度のミスで全てを台無しにしてしまうというのは、あの子にとって酷ではないかね」

 

「…………」

 

 その後の話し合いは平行線を辿った。一度のミスですら許されないと主張する千雨と、麻帆良に来て一度目のミスなのだから、一度だけ見逃してくれという近右衛門と。

 最終的に、近右衛門は言葉を尽くして千雨を説得した。自分が面倒を見た恩すら使って説得したのだ。その結果、千雨は一度だけガキ――ネギのミスを見逃す事にした。断腸の思いだったが、

まだ子供であると言う事と、今回の事は厳重に注意、勧告すると言う近右衛門とで。

 

「今回だけ。今回だけです。ですが二度目はありません。もし二度目が起きたら、私は力ずくでもあのガキを排除します」

 

「分かった。わしの方からネギ君には厳重に、厳重に注意を行う。二度目がないという事も合わせて説明する」

 

 学園長室を出る千雨の拳は、固く握りしめられていた。

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 とりあえず、あの場は保留という結論に至った。だが私は納得した訳じゃない。それからしばらくの間、私はあのガキの動向をつぶさに観察した。ガキはそれまでずっと携帯していた魔法使い

の杖を持ち歩かなくなった。魔法使いは杖などの魔法発動体がなければ魔法は使えない。それを知っているので私は少し安心した。

 泊まっている部屋での勉強会や、風呂場でのガキ混入騒動も見張った。

 そんな日々を過ごしていた時だ。その事件が起きたのは。

 

「ねー あのネギ君が来てから5日経ったけど、皆ネギ君のコトどう思う?」

 

 昼休み、中庭で本を読んでいる私にそんな会話が聞こえてきた。……あのガキをどう思うかだって? 魔法を暴発させる危険人物だよ。そんな事を思っていると、何やら騒ぎが起きていた。

 

「フフフわかった? あんた達中等部なんて私達高等部に比べたらお子ちゃまなのよ。お子ちゃま! 分かったらほらどいたどいた」

 

「いやーーん私達が先なのにー」

 

 何だあの大人げないバカ共は。私はそいつらを止めるべきかどうか悩んでいた。

 

「コラ――君達待ちなさーーーい」

 

 そこにガキ教師が突っ込んできた。

 

「僕のクラスの生徒をいじめるのは誰ですか? い……いじめはよくない事ですよっ!? 僕 担任だし怒りますよっ」

 

 ガキは必死に諍いを止めようとしたが、結局最初に学園に来た時のように高等部の奴らに可愛がられてしまった。その高等部の奴らを止めようとする雪広と神楽坂の間で喧嘩になった。……こいつらには学習能力というものがないのか? 

 

「女の子がとっくみ合いの喧嘩なんてみっともないぞ。君達も僕の元生徒が悪かったね。でも

中学生相手にちょっと大人気なかったかな?」

 

 高畑先生が来てくれた。これでこの場も収まるだろう。

 

「い、いえ」

 

「はい……」

 

 高等部の奴らは高畑先生に注意されて矛を収めた。良かった良かった。

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

「あら、また会ったわねあんた達」

 

「偶然ね」

 

 その日の夕方、屋上で体育の授業でバレーを行おうとした私達の前に、高等部2-Dの連中が

立ちはだかった。

 

「私達 自習だからレクリエーションでバレーやるのよ。あんた達は?」

 

……アホかこいつら。自習になって自由行動になった奴らと、学校の授業でバレーをやる私達を

一緒にするな。

 

「って、あんたは何でそこで捕まってんのよネギ坊主!!」

 

「い いえ その 体育の先生が来れなくなったので代わりに来たら あの」

 

 ガキはしどろもどろになっている。やっぱ全体的に頼りねえなぁ。その時だ。

 

「あ あの……どんな争い事も暴力だけはダメです。アスナさん」

 

 ほう? 神楽坂に服を脱がせるという暴力を振るった奴が言うじゃないか。

 

「……で ではこうしたらどうでしょう。両クラス対抗でスポーツで争って勝負を決めるんです。爽やかに汗を流せばつまらないいがみ合いもなくなると思うんですけど……」

 

「いいわよ。面白いじゃない」

 

 結局その場はバレーで決着を着けるという流れになってしまった。……この街にはアホしかいないのか?

 

「長谷川、君は手伝わんのか」

 

 龍宮 真名が私に問いかけてくる。

 

「何を手伝うってんだ? アホらしい。こんなの正規の教員に来て貰えば一発で解決だろ」

 

 私はその言葉通り職員室に直行すると、その場に居た高畑先生に事のあらましを伝えて騒動を収めて貰った。自習と正規の授業ではどちらが優先されるかなんて分かりきった事だ。高等部2-Dの連中は、高等部の先生達に連れられて引っ込んで行った。

 




 ネギが最初に引っかかるあのトラップですが、大学出たての気の弱い女性教師とかだったらその日の内に家に帰ってしまう程どぎついトラップだと思います。女性の場合髪にも影響あるしね。
なので千雨にやめさせました。
 ネギの服飛ばしは色んなアンチ作品で取り上げられている要素だと思います。ですがこの作品ほど「許さない」という感情を露わにする主人公も珍しいのではないでしょうか。千雨にとって魔法や気、精霊術を使える人間が一般人を傷つける事は絶対に許されない事なのでした。今回は何とか体を傷つけるようなものでなかったのが幸いしましたね。ネギの魔法がアスナの体を傷つける類いのものであれば、近右衛門がどんなに言葉を尽くそうとも千雨はネギを認めなかったでしょう。
 近右衛門からの厳重注意により、原作2話目のホレ薬がなくなりました。それにより宮崎 
のどか(通称本屋ちゃん)のネギに対する接近度が減少しました。3話目の風呂騒動での胸爆発もなしです。4話目の杖で空を飛ぶのもなしです。そしてバレー勝負がなくなった事で、勝負の後の風魔法も無しです。……こうやって列挙すると初期のネギはホントに一般人対してや目の前での
魔法行使が目に付きますね。ですが今回の話でかなりの厳重注意がなされたので今後は改善される予定です。具体的には杖を持ち歩かなくなります。

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