風の千雨   作:掃き捨て芥

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 この話から修学旅行編スタートです。


修学旅行編
第8話 修学旅行開始


 今日から修学旅行だ。行き先は京都・奈良。留学生や外国から来たガキ教師に配慮してそう決まった。うちの班は

 朝倉 和美

 那波 千鶴

 私 長谷川 千雨

 村上 夏美

 雪広 あやか

 の5名だ。

 

「ささ♡ ネギ先生こちらへどうぞ。グリーン車を借り切ってありますので、そちらでゆるりと

おくつろぎを……お供致しますわ。二人っきりで……♡」

 

「あ あの。いいんちょさん。僕 まだ仕事が……」

 

「やめろっつーの。この色ボケが」

 

 ガキ教師の手を引いて誘導しようとした雪広の後頭部をチョップ止める。まったく

こいつは。

 

「……ん 今ので5班? 1班足りないぞ?」

 

「ネギ先生……」

 

「あ……あなたは15番桜咲 刹那さん……とザジさん」

 

「はい。私が6班の班長だったのですが……エヴァンジェリンさん他2名が欠席したので6班は

ザジさんと私の二人になりました。どうすればいいんでしょうか?」

 

 そっか。マクダウェルの奴、いないのか。

 

「えっ……あ。そうですか困ったな……。わ わかりました。他の班に入れて貰いますね。じゃあアスナさん桜咲さんを。いいんちょさんはザジさんをお願いできますか?」

 

「はいはい」

 

「構いませんわネギ先生」

 

 あいつは麻帆良から出られないから修学旅行にも参加できないのか……何か土産でも

買っていってやるか。

 

「え……。あ……せっちゃん。一緒の班やなあ……」

 

「あ…………」

 

 桜咲はペコリと頭を下げるとプイッと行ってしまった。そういやあの二人、何か関係があるんだっけか。まあ私には関係な…………そう、だな。こういう関係ないって態度がダメ

なんだよな。でも私に何が出来るよ?

 それはそうとおいこらガキ。普通にオコジョを肩に乗せてるんじゃねえ。しかもそいつ魔法使い側の、人間の言葉も喋れるオコジョだろーが!! 普通のペットでさえ新幹線や電車にはマナーとして檻などに入れておくべき所を!! 私はガキにきつく注意し。もう乗ってしまったのは仕方

ないが、京都についたらすぐに檻を適当な店で買うことを厳命した。

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 車内では今カードゲームで遊ぶ奴が大半だ。まあ私は眠いので寝てすごそうとしているが。

 

「キャ……キャーー!?」

 

「カ……カエル~~~!?」

 

 !? カエル? 何だって?

 慌てて周囲を見回して見たら、そこら中にカエルがいやがった。

 これ、まさか関西呪術協会の仕業か?

 

 関西呪術協会。関西を中心とする魔法使いの集団だ。学園長が理事を務める関東魔法協会

(学園の学園長なので紛らわしいが、関東魔法協会ではただの理事の一人だ)とは

昔から険悪な仲だと聞いている。今回の修学旅行でも魔法先生がいるという事で京都入りに難色を示したという話だ。学園長と同じ家に住んでいたのでその手の情報は嫌でも入ってくる。

 私は周囲の風の精霊に働きかけ、情報を集めようとした。

 

「あ……あれっ!? ないっ!! 学園長先生から預かった親書が……!?」

 

「なに!?」

 

 ガキ教師とオコジョが何やら騒いでいる。確か関西呪術協会の長に親書を届ける任務を受けているんだっけか。そもそも卒業研修で来ているだけの見習いにそんな任務与えるなとツッコミたい。

 

「ほっ……何だ下のポケットにあった」

 

「び びっくりさせんなよ兄貴ーー」

 

 それは良かった。つーか風術で気づいたけどペットのオコジョ普通に話してるな。やめさせろよ。そう思った時、新幹線内の空気が動いたのを察知した。燕のような外見のそれは恐らく関西

呪術協会の奴が放った式神だ。式神はガキ教師の手から親書を奪うと通路を飛んでいこうとした。

……させるかよっ!

 私は式神に風の刃を飛ばすとその身を切り刻んだ。

 

「待てーーっ!!」

 

 その後も風を操って式神からこぼれた親書をガキ教師に届けさせる。

 

「あっえっ!?」

 

 私はガキ教師の前に姿を現すと今起こった事を説明してやった。

 

「大丈夫かよ。ネギ先生。親書は大事なものなんだろ? 肌身離さず持ってろよ」

 

「は……長谷川さん……?」

 

「気をつけろよ、先生。関西の手の人間が妨害してきてるみてーだからな」

 

「あ、あの! 長谷川さん。あの時は、その……」

 

「ああ、そうだ。先生。私はただの一魔法生徒だからな。それなりに協力はするけど、

過度な期待はするなよ」

 

 私は言いたい事だけを言うとさっさと席に戻った。修学旅行でまで面倒を背負い込むなんて冗談じゃねー。……まあ、あのガキがどうしても困っている時は助けるけどな。

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

「まもなく京都です。お忘れものないよう――」

 

 やっと京都についた。あの後は関西呪術協会からの妨害などはなかった。車内で仕掛けてきたという事は同じ新幹線に乗っている筈ではあるんだけどな。残念ながら私は魔法使いを見分ける方法など持ち合わせていないので、犯人が誰かは特定出来なかった。

 

「では皆さんいざ京都へ!!」

 

「おーー♡」

 

 ガキはのーてんきだな。自分が責務を背負っている立場だって認識出来てるのかね。

 

 

 

「京都ぉーーっ!!」

 

「これが噂の飛び降りるアレ」

 

「誰かっ!! 飛び降りれっ」

 

「では拙者が」

 

「おやめなさいっ」

 

 テンションたけーなーこいつら。まあ確かに絶景だけどな。清水寺。

 

「ここが清水寺の本堂、いわゆる『清水の舞台』ですね。本来は本尊の観音様に能や踊りを

楽しんで貰う為の装置であり国宝に指定されています。有名な『清水の舞台から飛び降りたつもりで……』の言葉どおり 江戸時代実際に234件もの飛び降り事件が記録されていますが生存率は85%と意外に高く……」

 

「うわっ!? 変な人がいるよ!?」

 

「夕映は神社仏閣仏像マニアだから」

 

 ホントうちのクラスは変人の集まりだな。……私もその一員とか思って少し凹んだ。

 

「そうそう、ここから先に進むと夢占いで女性に大人気の地主神社があるです」

 

「恋占い!? ではネギ先生一緒にその恋占いなど……」

 

「は、はあ」

 

 おーい。早速変人がガキに迷惑かけてるよ。バカ委員長自重しろ。

 

「ちなみに……そこの石段を下るとあそこ! 有名な『音羽の滝』に出ます。あの三筋の水は飲むとそれぞれ健康・学業・縁結びが成就するとか……」

 

「縁結び!?」

 

「それだ!!」

 

 それにしてもこいつらホントに節操ないな。縁結び……かぁ。私が誰かと恋愛したり

結婚したりとか考えられないな。

 ……私は絶対に隠さなければならない秘密、風術というものがあるからな。例え結婚

しても絶対に話せないと考えれば、そうそう結婚なんてできねーよ。それに……私は暴発とはいえ人を殺しているからな。例えそれが、自分の身を守る緊急避難的なものだったとしても。

 

「へーー 目をつむってこの石からあの石へたどり着ければ恋が成就するんですかぁ」

 

「遠ッ」

 

「ちょっとコレ20m位はない!?」

 

「で では早速クラス委員長の私から……」

 

「あー ずるい。私もいく」

 

「わ 私もーー……」

 

 雪広の奴はともかく、佐々木と引っ込み思案な宮崎もか。何か意外だな。……あの噂

マジなのかな? 宮崎があのガキ教師に恋してるっていう。

 

「ターゲット確認! 行きますわよ!」

 

 ズボッ

 

「あンッ!?」

 

「きゃあ」

 

 !? 雪広と佐々木の二人が急に消えたぞ!?

 

「キャーーッ!?」

 

「な 何。またカエルーー!?」

 

 あ、何だ。消えたと思ったら落とし穴にはまっただけか。……カエル? もしかしてこれも関西呪術協会の行動か? でもだとしたら何の意味があるんだ?

 私は落とし穴に落ちて難儀している雪広に手を貸して引っ張り上げてやる。それと同時に風の

精霊に働きかけ、周囲の探索を行う。

 

(ミスったな。一度でも魔法を使ってきたんだ。常に風の精霊で探査し続けるべきだったか)

 

 私は気を引き締め直すと、風の精霊に頼み周囲の探査を行った。

 

(ん? 何だコレ?)

 

 先に進んだ音羽の滝の所で妙なものを見つけた。

 

「ゆえゆえっ。どれが何だっけー!?」

 

「右から健康・学業・縁むすびです」

 

 綾瀬が説明している三つの水の屋根の上、樽に入った酒が置いてある。これじゃあ水を飲んだ

人間が混入した酒で酔っ払っちまう。私は急いでその樽に風をぶつけて吹っ飛ばした。

 

「……何か みんな。酔いつぶれてしまったようですが……」

 

 私の取った行動は少し遅かったらしい。クラスの大半が既に酒を飲んでしまっていた。その後、ガキ教師達は怪しむ新田先生や瀬流彦先生、源先生からクラスの奴らをかばい、バスに押し込んだ。

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 無事(?)旅館に着いた。酒に酔った奴らは布団に寝かせてある。今は風呂の時間だが、寝て

いる奴らは起きないだろうな。

 

 その時、風の精霊が動いた気配を感じた。意識を集中させてその辺りを探ってみると……

なんだ。ガキ教師と桜咲の奴が風呂の中でくっついてやがった。会話を聞いてみるとどうやら桜咲の奴が関西呪術協会の仲間だと疑われているらしい。面倒な事になってんなーなどとのんきに構えていた時だった。脱衣所で神楽坂と近衛が猿の式神に襲われていた。襲われているといっても攻撃されているのではなく、服を脱がせようとしてやがる。私はその行動のくだらなさに辟易しつつも、風を操って式神を潰してやった。

 式神が潰れた後のその場では、桜咲が近衛から逃げていた。……やっぱあいつら何とかした方が良いのかな?

 

 脱衣所から逃げ出した桜咲は今、式神返しの結界を張っている。敵の攻撃を撃退した縁(?)で私も一応その場に居合わせている。とそこにガキ教師と神楽坂がやってきた。

 

「な 何やってるんですか? 刹那さん、長谷川さん」

 

「ム……。これは式神返しの結界です……」

 

 そこで桜咲はガキ教師に式神などの説明を始めた。だが……。

 

「あ……神楽坂さんには話しても?」

 

「ハ ハイ。大丈夫です」

 

「もう思いっ切り巻き込まれてるわよ」

 

 ……これは、どう捉えたらいいんだろうな。神楽坂が巻き込まれているのは、マクダウェルの

一件で橋の上に来ていた事から分かっていたが、私としては許容できない事柄だ。だけど神楽坂は平気そうな顔をしている。……本人が構わないと思っているのに、第三者の私が口を挟むのは筋違いか。

 

 マクダウェルの一件も本来であれば私が口を挟むのはどうかと思わないでもなかったが、どの道被害者である彼女らが魔法で記憶を消されてしまうと思ったからあの橋の上に行ったのだ。

本来であれば被害者である彼女らが抗議するべき所だが、それが出来ないなら私が、

と思ったのだ。

 

「敵のいやがらせがかなりエスカレートしてきました。このままではこのかお嬢様にも

被害が及びかねません。それなりの対策を講じなくては……。ネギ先生は優秀な

西洋魔術師と聞いてましたので上手く対処してくれると思ったのですが……。

意外と対応が不甲斐なかったので 敵も調子に乗ったようです」

 

 このガキが優秀……ねえ。それは学校の成績とかの話だろ。それもどこまで信用できたもんだか分かったもんじゃない。何せ魔力を制御できずに風の魔法を暴発させてるんだからな。

 

「あうっ……ス スミマセン。まだ未熟なもので」

 

 まあ本人が自分が未熟である事を自覚してるならいいか。……何か私、やたら上から

目線だな。自分だってそんなに人に誇れるほど熟練している訳じゃないのに。

 

 その後、ガキ教師と桜咲はお互いの誤解を解き合った。桜咲は敵の呪符使いや京都神鳴流について説明した。まあ基本前衛と後衛に別れる魔法使いのスタイルだな。西洋魔術師は従者を従えているが、日本の魔術師――陰陽師は強力な式神を前衛として配置する。

 

「神鳴流とは元々、京を護り 魔を討つ為に組織された掛け値無しの力を持つ戦闘集団。呪符使いの護衛として神鳴流剣士が付く事もあり、そうなってしまえば非常に手強いと言わざるを得ません」

 

「じゃ じゃあ神鳴流ってゆーのはやっぱり敵じゃないですか」

 

「はい……彼らにとってみれば西を抜け東についた私は言わば『裏切り者』。でも 私の

望みはこのかお嬢様をお守りする事です。仕方ありません。私は……お嬢様を守れれば

満足なんです」

 

 少なくとも桜咲は本気で近衛を守ろうとしているようだ。

 

「よーし、わかったよ桜咲さん!! あんたがこのかの事嫌ってなくて良かった。

それが分かれば十分!! 友達の友達は友達だからね。私も協力するわよ」

 

 神楽坂が立ち上がって桜咲の肩を叩く。

 

「よし じゃあ決まりですね。3-A防衛隊(ガーディアンエンジェルス)結成ですよ。関西呪術協会からクラスの皆を守りましょう!!」

 

 ガキ教師はだいぶ息巻いているようだ。神楽坂は「えーー!? 何その名前」などと

言っている。私もそんな名前で呼ばれるのは恥ずかしいんだがな。

 

「……私もか?」

 

「え!? 長谷川さんは加わってくれないんですか!?」

 

「いや……私もクラスの皆を守る事に異議はないけどさ」

 

 その後もなんやかんやと言われつつ、防衛隊とやらに組み込まれる事となったのである。

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 私は周囲の警戒をするため、旅館の屋根に登っていた。勿論風で姿は消してある。旅館の周囲を風で探査する。私に把握できる距離は半径5kmの球形だ。その領域内であれば、精霊の動きなども察知できる。日本の陰陽師であっても、魔法、魔術を使う際には精霊を動かしているのだ。ただ逆に言えば魔法を使わない限り怪しい人物などは察知できないという事だ。

 その時、旅館の内部で精霊の動きを察知した。精霊が動いた場所を風で詳しく探査する。

すると、今まさに部屋のトイレで攫われそうになっている近衛と術者を見つけた。

 

(マジかよ!? 桜咲は気づいてないのか!?)

 

 同時に把握した情報によると桜咲は部屋の外にいる。くそ、ずっとつきっきりで護衛

していれば! ……いや、言ってもしょうがないか。それを言うなら私も近衛の周囲をずっと

風で把握しておくべきだったのだ。私はすぐさま風を操って桜咲に危険を知らせる声を届けた。

 

 桜咲は慌てて声を上げながら部屋に入ったが、その声を聞いた術者はトイレの窓から外に脱出した。……させるかよっ! 私は窓から外に出た術者に向かった攻撃を放った。空気を集めて固め、相手の頭に向けてぶつける。だが術者は猿のかぶり物をしていて(多分式神の一種だ)ダメージの通りが悪い、だが後頭部に攻撃を食らって体がぐらついたようで、その隙を狙って私は別の風を

巻き起こし近衛の体をさらった。そしてすぐさま近衛の体も私同様、風の膜で覆い不可視状態にする。これで奴は近衛の姿を見失った筈だ。私は風に乗せた声で術者に降伏を要求した。

 

「近衛は返して貰ったぜ。あんたの企みは防がせて貰った。悪い事は言わねえ。大人しく帰りな」

 

「ななっ、なんや。何もない所から声が……」

 

 混乱しているようだな。だがこっちが風の精霊術師だとバラしてやる必要はない。私は無言で

術者に向けて空気の弾丸を射出した。

 

「あへっ。ごぽっ。むげっ。ぺぽーっ」

 

 一般人である近衛を攫おうとした奴だ。温情なんてかけてやるこたーない。私は遠慮容赦なく

攻撃を加えてやった。だがダメージの通りが悪い。陰陽師だとすれば守りの護符でも装備しているのかも知れない。

 

「な、なんなんや。一体。見えない、攻撃? ……くっ。お おぼえてなはれーー」

 

 術者はそんな言葉を口にすると、呪符を使い空高く舞い上がって逃げて行った。攻撃を加える事も出来るが、……そこまでやらなくていいか。私はその術者を見逃す事にした。深追いしても危険だしな。

 

 私は自分と近衛にかけた風の膜を消すと、空を飛んで近衛の元に急いだ。

 

「近衛! おい近衛! しっかりしろ!」

 

 攫われた時に特別な術などは受けていない筈だから、これで目覚める筈だが……。

 

「ん……。……あれ、千雨ちゃん……?」

 

 無事目覚めてくれた。私はほっと胸をなで下ろした。

 

「良かった。もう大丈夫だぞ。近衛」

 

 さて、こうして近衛は目覚めた訳だが、それに対する上手い言い訳を思いつかないとな。私は

浴衣姿の近衛を抱えたまま、その命題に頭を悩ますのだった。

 

 




 本作は成り代わり要素が存在します。早速せっちゃんの代わりをしてしまいました。
これによりこのかの千雨に対する好感度がちょびっとだけ増加しました。
 あと今更ですが、橋の上でエヴァと戦うのも成り代わり要素の一つですね。本作に
おいてネギはエヴァに捕縛結界を破られて杖を投げ捨てられ、泣きべそをかいた所で
止まっています。ネギの成長も阻害する。なんとも罪な成り代わり系主人公です。
 それから少しだけ明らかになった千雨の能力。半径5km、直径10kmの球形を探査
できます。
  意外とあっさりしてるかもしれませんが、明日菜に対する千雨の態度はこれで。
自分から望んで関わる人間は認めるスタイルです。だって普通の魔法生徒や先生も
極論すれば「自分から望んでその世界に入った元一般人」なわけですからね。


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