境界線PCU~多様性ワールドへようこそ~   作:トナカイ粉砕

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いつもお読みいただきありがとうございます。
水曜日は新章スタート! 今回PCU(裏の掃除屋)が向かうのは、真夏の巨大音楽フェスティバル『サルーンソニック』です。

大物議員Aの「オタク的推し活」から始まったアイドル護衛任務。

うだるような暑さと熱狂のバックステージで、スレイたちの表舞台でのカチコミが幕を開けます。


境界線011
境界線011-巨大フェス編(前編)


 

【挿絵表示】

 

時は7月。

アスファルトの照り返しが厳しさを増し、本格的な夏の訪れを感じさせる季節になっていた。

 

「あつーい……! マジで暑すぎ! ばいや~……」

 

新宿、極秘アジト。

大学が夏休みに入ったギャル大生のメイコが、涼を求めていつものように遊びに来ていた。

彼女は冷房の効いたリビングのソファに深く沈み込み、手でパタパタと顔を仰いでいる。

 

「リルたそ、今日はタピオカじゃなくて、冷たいアイスにしようよ~」

「わーい! メイコちゃん、アイス食べに行こう~!」

 

隣でスイカを齧っていた金髪の少女・リルが、目を輝かせて元気よく立ち上がった。

「マリア、モニカ! スレイも! みんなで行こうよー!」

 

無邪気な誘いに、PCのモニターから顔を上げた天才ハッカーのマリアが、小さく伸びをして微笑んだ。

「そうね。今は大きな任務(仕事)も入っていないし、出かけましょうか」

「息抜きは大事ね。たまには涼しいところで、ゆっくりしましょう」

凄腕プロファイラーのモニカも、優雅に立ち上がりながら日傘を準備する。

 

漆黒のコートを脱ぎ、ラフな黒のシャツ姿になったスレイも、無言のまま安物の百円ライターをポケットにしまい、ぞろぞろと連れ立ってアジトを後にした。

 

――新宿の繁華街。某アイスクリーム・チェーン店前。

 

「……ちょっと待ちなさい」

「……なんか、数字が違うでしょ」

 

店舗の前に到着した途端、マリアとモニカの足がピタリと止まり、二人は呆れ果てたような声でツッコミを入れた。

彼女たちの視線の先。そこには、ポップでカラフルな看板と共に、デカデカとこう書かれていた。

 

 

『69(シックスティナイン)アイスクリーム』

 

「サーティワ〇じゃないの!? なんで69種類も置いてあるのよ。っていうか、どう考えても別の意味(シモネタ)を狙ってるでしょ、この国は……」

「……考えるな、マリア。いちいちこの国の多様性(バグ)に突っ込んでいたら、夏を乗り切れないわよ」

大人の女性陣が頭を抱える横で、リルとメイコ、そして無表情の大男は、全く気にする様子もなく涼しい店内へと吸い込まれていった。

 

「あー、生き返るっしょー!」

色鮮やかなトリプルアイスを舐めながら、メイコがご満悦の表情を浮かべる。

「そういえば、69で思い出したんだけどさ。最近、ウチのパパが『何とか69』っていうアイドルグループにガチでハマってて、毎日うるさいんだよね」

 

「何とか69? アイドル?」

モニカが首を傾げたその時、リルが店内の壁に貼られた巨大なポスターを指差した。

「ねぇねぇ、メイコちゃん! あのポスターに書いてあるグループじゃない?」

 

 

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リルの指の先。そこには、夏休みに開催される国内最大級の野外音楽フェスティバル――『サルーンソニック(Saloon Sonic)』のド派手な告知ポスターが貼られていた。

そして、ズラリと並ぶ出演アーティストの中に、デカデカと文字が躍っている。

 

 

『多様性坂69(シックスティナイン)』

 

「……出たわね。多様性という言葉がついている時点で、絶対に何か怪しいわ」

マリアが冷ややかな目でポスターを睨む。

「なんで69なのよ。AK〇みたいに、69人もメンバーがいるっていうの?」

モニカも怪訝な顔で首を傾げた。

メイコパパ(大物議員A)のオタク趣味は相変わらず筋金入りである。

 

「うーんと、わたしこういう『フェス』ってやつ、行ったことない! すごく楽しそう、一度は行ってみたいなぁ!」

ポスターに写る熱狂する観客の写真を見て、リルが羨ましそうに目を細める。

「おっ! いいねー、アタシもフェス行ってみたいー! よし、パパに特等席のチケット取れないか聞いてみるっしょ!」

メイコが早速、スマートフォンを取り出してメッセージを打ち始めた。

大物議員の娘の行動力と権力の使い方は、相変わらず規格外である。

 

「……でも、このフェス、規模が凄いわね」

モニカが、ポスターの『メインステージ・オオトリ』の欄を見て感嘆の声を漏らした。

「見て。オオトリを飾るのは『シルビア』よ。……世界的に有名な、あの超大物歌姫を日本に呼べるなんて、凄まじい資金力と政治力ね」

 

シルビア。圧倒的な歌唱力とカリスマ性で、全世界に熱狂的なファンを持つトップアーティスト。

そんな彼女を、日本のいち夏フェスに招聘するなど、本来なら不可能なはずである。

「……どうせ、これも環萌美総理の『手腕(カツアゲした裏金)』のおかげでしょうね。国の予算か何かを強引に回したに決まってるわ」

マリアが、一国の最高権力者のやり口を正確に察して苦笑した。

 

「俺達には縁のない世界の話だ。……アイスが溶けるぞ」

スレイが低くしゃがれた声で促し、一行は冷たくて甘い(けれど名前は最低な)アイスクリームを堪能した。

 

その後、灼熱の新宿を歩いてアジトへと戻り、メイコは「じゃ、パパに連絡しておくねー!」と元気に自宅へと帰っていった。

 

平和な夏の昼下がり。

アイスの冷たい余韻と共に、裏の掃除屋たちは束の間の穏やかな休息を満喫するのであった。

 

 

――その夜。新宿、極秘アジト。

 

昼間の平和なアイスクリーム休憩から一転、アジトのメインモニターには、顔を真っ赤にして青筋を立てている大物議員Aの姿が映し出されていた。

 

『……メイコから聞いた。サルーンソニックの件だが、君たちに正式に「護衛」の依頼をしたい!』

画面越しの議員Aは、葉巻を握りつぶさんばかりの勢いで机を叩いている。

 

「護衛? あの世界的歌姫のシルビアの?」

天才ハッカーのマリアが怪訝な顔で尋ねると、議員Aは大きく首を横に振った。

『違う! 私が推している……こほん。我が国の多様性を象徴するアイドルグループ、『多様性坂69』の護衛だ!!』

 

熱弁を振るう大物議員Aの要求は、こうだ。

最近、ネットの裏掲示板やSNSの捨てアカウントで、「多様性坂69に危害を加える」「出番の最中にめちゃくちゃにしてやる」といった、悪質なストーカーのような犯行予告の書き込みをいくつか見かけたという。

彼女たちに万が一のことがあってはならないと、パトロンである議員Aは完全に私情(オタクの熱意)を交えて激怒していた。

 

「……そんな内容、毎日のようにSNSで溢れているじゃない。ただの愉快犯かアンチの戯言よ」

マリアが、呆れ果てたようにため息をつく。

「そうね。そのアイドルさんだけじゃなく、有名人に対するそういった無責任な書き込みは多いわ。全部を真に受けていたらキリがないし、いちいち裏の掃除屋が動く案件じゃないわよ」

モニカも、コーヒーを啜りながら冷ややかに同調した。

 

「うーん……暇な人達がいるんだねぇ。ほかにその熱量を使えばいいのに!」

リルが、純粋な疑問と共に、ネットの匿名たちへ最も効果的な正論(クリティカルヒット)を放つ。

 

女性陣の冷めた反応に、議員Aは慌てて条件を吊り上げてきた。

『そ、そうだが! メイコもフェスに行きたがっているし、君たち全員分の「プレミアムVIPパス」も出せるぞ! もちろん、報酬も弾む!』

 

「おー、すごい! それなら行ってみたい!」

『VIPパス』という魔法の言葉に、フェス未経験のリルがパッと目を輝かせた。

 

「……まぁ。最近は大きい仕事もなくて退屈していたし、報酬も良くてVIP待遇なら、悪い話じゃないわね」

マリアが、途端に現金な態度でパソコンのキーボードに指を乗せる。

「そうね。たまには裏社会の血生臭い場所じゃなく、太陽の下で表の雰囲気を楽しむのもいい息抜きになるわ」

モニカも優雅に微笑み、依頼を承諾する意思を見せた。

 

『――やった~~~っ!!』

通信越しに、自室で大物議員Aの隣にいたであろうメイコの大歓声が響き渡った。

 

漆黒のコートを脱ぎ、ソファで安物のタバコを吹かしていたスレイは、無言のまま静かに紫煙を吐き出し、夏の祭典での「アイドル護衛」という不釣り合いな任務を受け入れるのであった。

 

――後日。千葉県、巨大海浜公園(サルーンソニック・関係者エリア)。

 

照りつけるような真夏の太陽。うだるような猛暑。

フェス前々日の巨大な会場にはまだ一般観客の姿はなく、各ステージで大音量のサウンドチェックや、足場の設営、機材の搬入が慌ただしく進められていた。

 

「わぁ~~っ! すっごい広い! お祭りみたいだね!」

「あははっ、ヤバいっしょ! 本番前なのにテンション上がる~!」

 

一般の立ち入りが厳しく制限されたバックステージ。

首からキラキラと光る『プレミアムVIPパス』を下げたリルとメイコは、完全に観光気分を満喫していた。出店準備中の屋台に顔を出しては、フライングで焼きそばや大盛りのカキ氷(フェス飯)を買い込み、関係者エリアをキャッキャと歩き回っている。

 

「……おい。あまり羽目を外すな。仕事中だ」

 

二人の少し後ろ。黒のシャツに黒のパンツ、そして目深にキャップを被ったスレイが、無表情のまま低い声で釘を刺した。

ただでさえ威圧感のある巨漢が、真夏に全身黒ずくめで歩いているのだ。周囲のスタッフからは「どこかの海外アーティストのヤバい専属ボディガード」だと勘違いされ、モーゼの十戒のようにスッと道が空けられていく。

スレイはサングラスの奥で、鋭い視線を周囲に巡らせて警戒を怠らない。

 

一方、大人の女性陣もそれぞれの配置についていた。

 

「……会場内のネットワーク、監視カメラへのアクセス完了。不審な電波や、裏掲示板への怪しい書き込み元がないか、リアルタイムで抽出するわ」

マリアは、冷房がガンガンに効いた関係者用の本部テントの隅に陣取り、ノートPCを広げて完璧なサイバー警備網を構築していた。

 

そして、モニカは。

「はい、冷たいお飲み物はいかがですか? 熱中症には気をつけてくださいね」

なんと、アーティストやスタッフに食事を提供する『ケータリングスタッフ』の制服に身を包み、優雅な手つきでアイスコーヒーを配っていた。

 

誰もが油断する「食事の場」。そこは、人間観察(プロファイリング)において最も多くの情報を得られる絶好のポイントである。

モニカは完璧な笑顔を振りまきながら、関係者エリアに出入りするすべての人間――アイドル、裏方、警備員に至るまで、その歩き方や視線の配り方、わずかな緊張感の欠如や過剰な焦りがないかを、冷徹な目で次々とスキャンしていく。

 

熱狂のフェス本番を明日に控え、裏の掃除屋(PCU)はそれぞれの得意分野を活かし、巨大海浜公園の裏側で静かに、そして完璧な警備体制を敷き詰めていくのであった。

 

 

――メインステージ裏の機材搬入口。

 

猛暑の中、数え切れないほどのスタッフが巨大な足場を組み、重いアンプや照明機材を次々と運び込んでいる。

関係者用の『プレミアムVIPパス』を首から下げたメイコとリルは、その熱気あふれる作業風景を興味津々で眺めながら、バックステージをウロウロと歩き回っていた。

 

「へー! ステージの裏側って、こんなにゴチャゴチャしてるんだね!」

「ねー、機材の量がマジでばいやーっしょ。……ん?」

 

ふと、メイコの視線が、忙しく行き交う搬入作業員の中に紛れていた『一人の男』でピタリと止まった。

 

「……あれ? あの人、さっきまで清掃員の服着てなかったっけ?」

「えっ?」

リルの純粋な疑問の声に、メイコは目を細めてその男の姿を脳内でスキャンした。

そして、持ち前のチート級の瞬間記憶能力をフル回転させ、その強烈な「違和感」の正体を完璧に言語化した。

 

「……あの人、マジでばいやーっしょ。さっき、モニカがいるケータリングのテント前ですれ違った時は、『青色の清掃スタッフ』のビブスを着てて、首から下げてるIDカードの番号は【 A-0721 】だった。……でも今、あいつ『赤色の搬入スタッフ』のビブスを着てるのに、IDカードの番号がさっきと全く同じ【 A-0721 】のままだよ?」

 

数千人のスタッフが入り乱れる会場で、すれ違っただけの清掃員のID番号を完璧に記憶しているという、恐るべき頭脳。

着替えて役割を偽装し、怪しまれずに各エリアを徘徊しようとしたのだろうが、相手が悪すぎた。

 

「流石メイコちゃん! あの人、明らかになんか違和感があるんだよな~。……よし、スレイに連絡しよっと」

リルがニコッと笑い、インカムのスイッチを入れる。

 

数分後。

周囲の空気をスッと冷やすような気配と共に、黒のキャップを深く被った大男(スレイ)が、音もなく二人の背後に現れた。

 

「……あいつか?」

スレイが、搬入機材に手をかけながら周囲を窺っている男へ、サングラスの奥の鋭い視線を向ける。

「待って~! 今は搬入スタッフに化けてるみたいだから、裏に呼ぶね」

リルが楽しそうに提案すると、メイコも首から下げたキラキラ光るパスを指先で弾いた。

 

「あははっ! こういう時のVIPパスだね」

 

リルは適当な軽い段ボール箱を一つ抱えると、無邪気な笑顔を全開にして、その『A-0721』の男へと駆け寄った。

 

「あの~、搬入スタッフさ~ん! すいません、これを裏手の方に運んでもらえませんか? そこにギャルの子がいるので、渡してほしくて!」

「えっ……あ、ああ」

 

胸元で燦然と輝く『プレミアムVIP(超特権階級)パス』を見せられ、男は逆らうこともできず、特に怪しむ様子もなく段ボール箱を受け取った。

「……はい、わかりました」

 

そのままリルに案内され、男はメインステージのさらに裏手、関係者すらあまり立ち入らない人気の少ない資材置き場の影へと誘導されていく。

 

「あ~~~、どうも~。こっちです、こっちです」

裏手で待っていたメイコが、ひらひらと手を振って男を完全に死角へと誘い込んだ。

 

「はい、こちらでよろし――!!?」

 

男が段ボールを置こうとした、まさにその瞬間。

背後の暗がりから現れた巨大な万力のような手が、男の腕を『ギリッ』と音を立てて容赦なく掴み上げた。

 

「ヒッ!?」

「……ところで」

 

スレイが、男を見下ろしながら、地獄の底から響くような低くしゃがれた声で尋ねた。

「……なぜ、ビブスを『2枚』持っているんですか?」

 

「えーーっと……! そ、それは……清掃と搬入、両方やっていまして……っ」

突如現れた死神のような巨漢に凄まれ、男は滝のような冷や汗を流しながら、しどろもどろになって言い訳をひねり出した。

 

「……なるほど。では、確認するのでお名前を」

 

スレイが静かに告げた瞬間。

「……ッ!!」

男は顔を青ざめさせ、スレイの腕を振り解いて、弾かれたように逆方向へと逃げ出した。

 

「あ、逃げた!」

しかし、男が振り向いて数歩駆け出したその足元に。

「えいっ」

待ち構えていたリルが、絶妙なタイミングと信じられないほど正確な角度で、ちょこんと足を引っ掛けた。

 

「ぐわぁ~~ッ!?」

綺麗に足を取られた男は、空中で一回転して無様に地面に叩きつけられ、派手な音を立てて顔面から転がった。

 

「……ちょっと、こちらに」

スレイは、うめき声を上げる男の襟首を無造作に掴み上げると、そのままさらに暗く誰もいない路地裏へとズルズルと引きずり込んだ。

 

「離せッ! 俺は何もしていない!! 本当だ!!」

男が必死に抵抗し、無実を叫ぶ。

しかし。

 

『――ドゴォッ!!』

 

「がはァッ!?」

スレイの丸太のような拳が、男の顔面に無慈悲に叩き込まれた。鼻血を吹き出し、男の視界が完全に揺れる。

 

「ぐはぁ……! か、勘違いだ……ッ!!」

『――ドスゥッ!!』

「ごふぅッ……!!」

有無を言わさぬ、鳩尾への冷酷な一撃。

一切の弁明を許さない圧倒的な暴力の前に、男の心はわずか数秒で完全にへし折られた。

 

「ごふぅ……げほっ……ち、違うんだ! 違うんだ! 俺はただ、頼まれただけなんだ……ッ!」

 

涙と鼻水と血を垂れ流しながら、男はついに白状し始めた。

「何を頼まれたの?」

リルが、しゃがみ込んで純粋な瞳で尋ねる。

「多様性坂69のアイドルの子に、何か嫌がらせでもするつもりだったわけ?」

メイコも腕を組んで、冷たく見下ろした。

 

「い、いや、違う! 俺は中身まではわからない……! ただ、本番前に『このディスク』を、機材席のやつとすり替えろと……金をもらって頼まれただけで……ッ!」

 

男は震える手で懐をまさぐり、一枚の『ディスク(DVD)』を取り出してスレイへと差し出した。

 

「……ディスクのすり替え?」

スレイはサングラスの奥で目を細め、そのディスクを受け取った。

(……おそらく、アイドルの出番の最中に、何か不適切な映像や音声を流してライブを妨害する『嫌がらせ』だろうな)

 

「なーんだ。ただの愉快犯のバイトくんか」

メイコが呆れたようにため息をつき、スマートフォンを取り出した。

「とりあえず、パパ(大物議員A)に連絡して、裏の警察部隊に引き渡しておくね~」

「うんっ! やっぱり、大きなフェスには変な人はいるものだねー」

リルが、一件落着とばかりに無邪気に頷く。

 

こうして、多様性坂69のステージを妨害しようとした怪しい男は、未遂のままあっけなく捕縛され、裏のルートを通じて山田相姦の部隊へと引き渡された。

 

「……よし、戻るぞ」

スレイは受け取った『怪しいディスク』を無造作にコートのポケットに突っ込み、三人は再び、熱気に包まれたフェス会場のバックステージへと戻っていくのであった。

 

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前編、お読みいただきありがとうございました。
フェス飯やVIP待遇を満喫する一行でしたが、やはりというべきか、裏側では不穏な影が動いていましたね。

早くも不審なスタッフを捕獲(物理)したスレイたち。
しかし、彼から押収したディスクには、フェスそのものを揺るがす恐るべき罠が……?
明日の中編では、事態が単なるアイドルへの嫌がらせから「フェス全体を巻き込む大事件」へと発展します。明日の更新もどうぞお楽しみに!

【お知らせと次回予告】

『境界線PCU~多様性ワールドへようこそ~6月は毎日20時更新』
6月は毎日20時に最新話を公開していきます。明日の20時もぜひお待ちしております!

▼イラスト・設定資料について▼
劇中の挿絵や、キャラクターの詳細な設定資料をPixivにて公開しています。
【Pixiv】https://www.pixiv.net/users/124951524

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