あの人たちの後ろ姿に見えた光 作:地球防衛高校卒業生
ボロボロのコックピット、ショートする回路、中吊り状態で滴り落ちる血
現実は、いつも残酷だ。
緊急無線が入る
「こちら本部・・・全滅・・・支部も」
ノイズ交じりに入るその通信は、人類敗北が王手になったことを意味していた。
今までのが走馬灯だと、全身の痛みが教えてくれる。
経験がまだ俺は、生きていると感じる。
まだ戦える
決意は、運命を変える。
今回の怪獣の咆哮が世界を揺らし
ウルトラマンのカラータイマーの音が耳を響く
俺の身体動け!!
ヨシオカは、まだ怪獣と戦ってるんだ。
ウルトラマンだったとしても関係ない!!
アイツは、部下で仲間だ
動け!!動いてくれ!!
気が付いたら宙吊りから、「夜空の星の海」の丘だった。
俺は、人の気配を感じて振り向く
「親父」
それは、再開
「親父・・・俺は、無力だったよ」
「憎まれ役もやったけど無理だった」
「負けちまったよ」
親父は、無言で俺の後ろの夜空の星を指さす
意味が理解できずに謝る
「親父ごめんな」
親父は、首を振るだが、その眼には確実な闘志が燃えていた。
後ろから、強い光を感じる。
「あの時・・・光だ」
星のような輝き
それは、親父に教えてもらったウルトラの星を思い出す
顔を星空を見る時と同じ様に上げた。
俺は、その姿を忘れていない。
【ウルトラマン】
親父のもう一つの姿だ。
「頭で考えるのは・・・やめだ!!」
「ヨシオカを助けに行きたい!!」
「人類の存亡なんてどうでも良い!!」
「俺は、仲間を助けたい!!」
「ついでだ!地球を救ってやる!!」
その想いで、光が重なっていく
「うぉおおおおお」
光を掴む
「光を!!」
黒煙に染まる空
炎と瓦礫に染まる町並み
絶望と滅亡が奏でる不協和音は、倒れたウルトラマンのモニュメントと言うフィナーレを奏でる。
でもただ一人…防衛隊隊長・コウガは必死に抗うすべを探していた。
「まだあきらめてないんですね」
「老兵も諦めは、悪くてね青木整備長」
整備長は、語る。
「隊長貴方のまだ翼は健在ですか?」
「まさかアレは、完成したのか!」
「はい3機ほどですが・・・」
「今回の襲撃で完全コンピューター制御から二人乗りでの完全マニュアル操作でなら完成です」
「隊長のその目は、懐かしいですね」
「整備長も翼の腕はどうだい?」
二人とも胸のドックタグとは違うタグを見せ合う。
ソレは、古い翼が書かれた証だ。
「「翼は、受け継がれるソレが永遠だ」」
その証の意味を誓いと共に捧げる。
開発部飛行場(現)臨時本部
百名の技術者
十名のパイロットが此処に集結した。
逃げる事も選択だった人類は、まだ刃は折れてない
防衛隊隊長コウガが、マイクを手に宣言する。
「負けるかもしれない」
「勝つのは、0%に近い」
「たがウルトラマン達がヨシオカ隊員とフルバヤシ隊員…」
「フルバヤシが残したこの星と息子をまだ滅亡させたくない」
「其れでも!戦ってくれるか!」
泣いてる震えてる者もその場の全職員が敬礼をする。
「作戦名は、光を再び」