剣と魔法の世界から提督(?)が着任しました。   作:ラバウルユーザー

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孤島でおっさんが拠点をつくりはじめました②

さて、拠点を作るに当たって“ステータス”の別の機能を使う必要がでてきた。

それが“職業変更”だ。

そもそも、スキルというものは、それぞれ対応した職業の状態じゃないと効果が半減したりする。

戦士の状態で狩人のスキルを使っても、命中率の低下や、索敵の範囲の減少などデメリットが多い。なので基本的には、それぞれの職業に対応したスキルで居るのが常識だ。

しかし、俺には“ステータス”というチートがある。

俺の職業にはLVの概念があり、LVがMAX状態になればその職業をマスターしたことになり、別の職業になってもスキルをデメリットをほぼ無しで使えるようになる。

まぁ、その分スキルの習得や職業LVを上げるのはかなり大変だったんだが・・・。

とにかく、今の俺はかなりの数の職業をマスター状態にしてあるので、色々やりたい放題な訳だ。

しかし、いくつかの越えられない壁は存在する。

その一つが“固有スキル”の存在。

これはその職業のみのスキルとなり、他の職業には使えない。唯一無二のもの。

だが俺は職業を変更できる。なので、職業を変えればこれもまた使えるんだが、

 

「ま、これも仕様だからな。・・・“職業変更:錬金術師”」

 

その言葉とともに、俺の身体も白く光る。

傍の扶桑が驚いているようだが、仕様なので受け入れて欲しいところだ。

光が収まると、真っ黒なローブを着て片手に本を持った俺になっていた。

これも越えられない壁の一つ。装備の強制変更だ。

俺は仕様と言っているが、ゲームのように魔法使いは鎧を着れないみたいな制限があるため、迷宮冒険者の装備は解除されて錬金術師に相応しい装備になった訳である。

元々着ていた装備やら、今着ている装備は“ステータス”の機能の一つ、“アイテム”から出ている。

この“アイテム”がどうなってるのか一度調べたんだが、ある種の異空間に物を保存して自由に出し入れできるんじゃないか、ということしか分かっていない。

どんな物でも保存可能で個数も制限が特になかったので重宝している。

 

「良し。・・・これで拠点を作る準備ができたな」

 

「え・・・?ユートさんが光ったと思ったら姿が変わっていて・・・あぁ、もう何が何やら・・・」

 

扶桑が色々置いてけぼりになっていて混乱しているようだ。

 

「あ~・・・まぁ、これも俺の技能の一つでな。今後もあると思うから受け入れてもらうしかないな。・・・因みに服が変わるのは俺にもどうしようもないから諦めてくれ」

 

「そうなのですか・・・。わかりました。世の中、色々な出来事がありますね」

 

何だか扶桑が遠い目をしているが、こればっかりは仕方ない。

とりあえず、寮やらなんやらは錬金術師の“固有スキル:陣地構築”でいけると思う。

大規模なものは作ったことがないが、元の世界で旅の合間に野営場を作ったりはしたからある程度は大丈夫なハズだ。

後は、工廠やら入渠施設に関して。これは、うちの妖精さん次第だな。

そう思い、肩の妖精さんに視線を向けると、

 

「うぉっ!?」

 

「えっ・・・!?どうかなされましたか・・・?」

 

いきなり驚いた俺に扶桑も驚く。

とりあえず、扶桑に何でもないと伝え、改めて妖精さんを見る。

なんか姿が変わっていた。詳しく言うなら、俺と似たようなローブを着て、本を持ってた。

“ステータス”で見てみたが、職業は特に変わっていないのでなんだか分からない。

これも何かの仕様なのだろうか。

妖精さんは俺の肩の上でクルクル回っていてご機嫌のようだ。楽しそうでなにより。

そう言えば、この妖精さんは扶桑には見えていないらしい。

普通の妖精さん(?)と何か違うのだろうか。これも今後調べてみる必要があるかもしれないな。

ま、それはさておき。さっさと拠点を作ってしまおう。

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