朝、6時の練習場に一人の人間の足音が今日も音を立てる、
まだ、皆が寝ている時間に誰とも逢わない為に人類2人目の男でのIS搭乗者は人目を避けて努力を重ねる。
「・・・」
ただ、ただ無言で走る 口から漏れ出る音は空気を吐き出す音のみ。彼は世の男性から期待されていた。自分の父親や親戚の大人達、クラスメイトや学校の男性教師達、果てはIS学園に行く前には政治家達にまで激励されていた。
それほどまでに世の男性達は世界に二人しかいない男性搭乗者達に期待した。 だがそのうちの一人――織斑一夏――
彼に期待する人はいても声高々に期待を掛ける事は国としては無理だった。なぜなら、彼には力では人類最強の守護者――織斑千冬 政治では人類最高の天災――篠ノ之束 国は織斑一夏に干渉しこの2人がもし敵になりまた白騎士事件みたいな事を起こされる事を恐れ彼には過度の接触をやめる事にし、何の後ろ盾も無いもう一人の方に期待を掛ける事にした。
そして彼自身もその期待に答え様と頑張った。織斑一夏が動かせたIS
その後に行われた全人類での男性によるIS適正試験、其処で唯一の成功例が彼だった。だが、彼は適正がD、乗れてもそれを自由に動かすこともましてや戦うことなど出来ない。
だけど、彼は頑張った。それは彼自身も自分を英雄と勘違いもしただろう。だけどそれもまた無理も無いことだ。
考えてみても欲しい。15歳の人間がたった二人の男性IS搭乗者になって期待されれば潰れない為にも自分が英雄と思って自己陶酔しないとそのプレッシャーに潰れてしまう。そしてその期待に答えるために頑張った彼は・・・
壊れた。
これは、たった一人で世界の男性の為に頑張ろうとした一人の男の底辺でもがくお話。
~とある研究所~
キーボードを叩く音と研究者達の声が錯乱する場所。
その原因の人間である一人の少年はそれを聞きながら自分の人生が変わった事を確認していた。
「桐生君、何か変わったり変な所、痛いところはない?」
少年に確認する研究者達、彼等は世界に2人しかいないIS搭乗者を研究する為に集められらた研究者達、 桐生浩太 彼が乗れる理由
その一つを知る為に彼の解剖以外は全て試そうとしていた。血液の研究
DNA情報 骨格 細胞 その全てに異常は無かった、正確にはISが乗れる理由が解らず研究者達は彼にあらゆる事を試して反応が出ることを祈るが
「はい。大丈夫です 何も変わりはありません」
反応があるはずもなく研究者達は報告書を作成し、国は彼にISでの戦闘技術を求め 研究者達には彼のDNA情報から再生医療用の医療を求める方向で進む事になっていった。
「ふぅ」
膝に手を置き呼吸を整える。
少しは覚悟していたことであった 世界で2人目の男性IS搭乗者世の男性の憧れ、女尊男卑への切り札 僕はそんな事を皆から聞かされた。
だから僕はその為に今も朝から基礎体力トレーニング、昼は勉強、夜は戦闘技術や戦闘機シミュレーション 基礎体力は基本 勉強はISの事を知らないといけなくて、戦闘技術やシミュレーションは行き成りISに乗っても空に浮けないらしい、感覚が解らないのでISに近いもので訓練するみたい、
僕は基礎体力以外がIS学園入学者の中で最下位だった
「格好悪いな・・」
口から自然と弱音が出る
「休憩はもう良いかい?」
「はい、次は何をすれば?」
「今日は、後5Km走れば、後は筋力トレーニングだね。」
「わかりました」
(頑張らないと。男だって負けないんだ。)
適正がDしか無い僕は人の何倍も努力して少しでも入学前に追い付こうとこのトレーニングを繰り返し頑張って追い付かないと。
多分、もう一人の男の子も努力しているだろうし。
~首相官邸~
「これが、彼の報告書かい?」
一人の男が報告書を持ってきた男に目線を報告書に向けたまま問い掛ける
「はい」
「動かせることは出来るけど戦えば負けると?」
「はい。動かすことも適正はDなので、自分の思うようには動かせないかと」
「なるほど、構わない、今のままでいい、再生医療の方は進めて今のままでいこう。」
(彼には悪いが私の為にいや男性の為に頑張って貰おう。)
「やはり、適正Bの織斑一夏の方がいいのでは?」
「駄目だ! 彼に手を出せば白騎士、そして天災がまた何かをしてくる。忘れたのか?あの忌々しい事件を・・・
自分の研究の為にミサイル基地のコンピューターを一斉にハッキングし
2341発以上のミサイルを発射するという最大の暴挙をしたんだぞ!!」
(私は許さない・・・自分の為にあんな暴挙を・・・)
「今度は何をされるか、それに彼の報告書を見たが彼はこちらから接触しなくてもいい。勝手にこの女尊男卑の世界を壊してくれるだろう。
何せ、報告書を見る限り【守る】ということに執着しているんだ。。姉を守る、友達を守る。さらに適正Dの彼よりも才能がある。
いい旗頭になるさ。」
(すまないね。桐生君、世間では君が期待されているが織斑君の為に壁になり男性の為に壁になってくれたまえ・・・その代わり私はあの天災
を捕まえ、世界を元に戻す。その為に君の人生を)
そんな事を考えているとは思わず、僕は入学までずっと訓練と勉強で入学まで過ごしていた。